当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
当社グループに関する財務状態、経営成績の状況の分析・検討内容は、原則として四半期連結
財務諸表に基づいて分析した内容であります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間(2019年3月1日~2019年5月31日)におけるわが国経済は、景気は緩やかに拡大したものの、今後の国内景気については設備投資や輸出の鈍化のほか、世界的な貿易摩擦や、それに伴う不安定な株式市場、消費税率引き上げに対する心理的影響など、先行きの不透明感が一層強まっている状況にあります。
このような環境の下、当社グループにおいては、グループ総合戦略「まちづくり戦略」を推進しております。街のアンカーとしての役割を発揮するとともに、百貨店と専門店を一つの館(やかた)の中で融合させるなど、商業デベロッパー機能を持つ東神開発株式会社をはじめとしたグループシナジーの最大化による成果発揮により、街・館の魅力を最大限に高めてまいりました。国内においては、3月に、「日本橋髙島屋S.C.」の本館である日本橋店が改装を完了し、グランドオープンいたしました。
またデジタル技術の活用でグループ経営を抜本的に見直す「グループ変革プロジェクト」により、成長戦略を下支えする業務の効率化に向けた取り組みを進めてまいりました。
ネットビジネスにおいては、その戦略や推進を担う「EC事業部」を新設し、店頭とネットの使い分けニーズを含め、楽しさと利便性の向上に努めてまいりました。
さらに本年度、SDGsを経営戦略に組み入れ、「髙島屋グループSDGs原則」を策定し、5つの重点テーマごとに達成に向けたロードマップを設定いたしました。地球環境・社会課題の解決という側面と、本業を軸とする事業成長の両面から主体的に取り組み、持続的成長を実現してまいります。
当期の連結業績につきましては、連結営業収益は223,682百万円(前年同期比1.8%増)、連結営業利益は7,746百万円(前年同期比9.4%減)、連結経常利益は7,117百万円(前年同期比28.6%減)となりましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益は、固定資産売却益を計上したことにより10,597百万円(前年同期比81.3%増)となりました。
なお、当第1四半期連結会計期間より、国際財務報告基準(IFRS)に準拠した財務諸表を連結している在外連結子会社についてIFRS第16号「リース」を適用しております。影響額につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載しております。
事業のセグメント別業績は、次のとおりであります。
<百貨店業>
百貨店業での営業収益は193,316百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益は2,849百万円(前年同期比28.1%減)となりました。
百貨店業におきましては、高所得者層の売上が好調に推移したほか、日本橋髙島屋S.C.の開業効果もあり、増収となりましたが、減価償却費等の販売管理費の増加により減益となりました。
店舗施策につきましては、日本橋店の改装時に、本館・新館・東館合わせて約6,000㎡の屋上庭園や高いサービスクオリティーの新しい車寄せ、大阪の髙島屋史料館に次ぐ新たな文化拠点「髙島屋史料館TOKYO」など、憩いのスペースや生活文化を発信する施設などを導入しました。
商品施策につきましては、百貨店の強みである編集力を生かした売場開発に引き続き努めてまいりました。日本橋店におきまして、パーティーシーンを彩るドレスを展開する「ドレスアップクローゼット」や、発見する楽しみがあるプレステージ雑貨などをセレクトしている「ギャラリー ル シック」を導入しました。
顧客施策につきましては、大型店を中心にコンシェルジュを再配置しお客様をお迎えする販売体制を整えました。またインバウンド需要への対応におきましては、電子決済拡充や免税手続き簡便化などお買物環境の整備のほか、旅行、金融、交通系の海外企業との協働による集客強化にも継続して努めてまいりました。
文化催事につきましては、「手塚雄二展 光を聴き、風を視る」を3月の日本橋店を皮切りに横浜店、大阪店、京都店へと巡回し、新時代の日本画を切り拓く手塚雄二画伯の代表作や新作など過去最大規模の約70点を展示しました。また「御即位30年 御成婚60年記念特別展『国民とともに歩まれた平成の30年』」を1月の京都店に続き、4月に日本橋店で開催し、両陛下への献上品や御即位時の御装束、儀装馬車などゆかりの品を展示しました。
海外におきましては、昨年11月に開業したサイアム髙島屋は、アイコンサイアムとのシナジー効果を発揮すべく、共同販促を通じた、売上増大策に取り組んでおります。
<不動産業>
不動産業での営業収益は11,365百万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は2,914百万円(前年同期比10.4%増)となりました。
不動産業におきましては、東神開発株式会社が日本橋髙島屋S.C.のグランドオープンや、立川髙島屋S.C.リニューアルの経験を生かし、グループ総合戦略「まちづくり戦略」の深化に取り組みました。「玉川髙島屋S・C」は本年11月11日に50周年を迎えるにあたり、買物するために訪れる「ショッピングセンター」から、時間を過ごすために訪れる「ライフスタイルセンター」への転換を図るべくMD・環境面でのリニューアルを段階的に進めるとともに、デジタル技術を活用したお客様づくりや百貨店との連携によるサービスの強化に取り組んでおります。以上の結果、東神開発株式会社におきましては、昨年からの日本橋・立川・流山等の複数施設の開業による家賃・管理費の収入増はあったものの、前年の北幸マンション販売の反動や施設のリニューアルに伴う経費増により増収減益となりました。また、海外におきましては、トーシンディベロップメントシンガポールPTE.LTD.が一部テナントとの家賃改定により減収となりましたが、IFRS第16号適用による会計基準の変更により増益となりました。
<金融業>
金融業での営業収益は4,363百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益は1,401百万円(前年同期比3.1%増)となりました。なお、当第1四半期連結会計期間より金融業に髙島屋保険株式会社を加えております。
金融業におきましては、髙島屋クレジット株式会社が、外商お得意様専用の新カード「タカシマヤカード《プレミアム》」の発行開始や、髙島屋各店における新規会員獲得策や外部加盟店を含めた利用促進策の実施など、会員数及びカード取扱高の増加による手数料収入等の増大に努めました。また髙島屋保険株式会社におきましても、保険手数料収入の増大に努めました。その結果、金融業におきましては増収増益となりました。
<建装業>
建装業での営業収益は6,628百万円(前年同期比23.8%増)、営業利益は175百万円(前年同期は営業損失39百万円)となりました。
建装業におきましては、髙島屋スペースクリエイツ株式会社が、東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、訪日外国人観光客の増加を背景とした良好な事業環境に恵まれ、増収増益となりました。
<その他の事業>
クロスメディア事業等その他の事業全体での営業収益は8,008百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益は347百万円(前年同期比32.1%増)となりました。
その他の事業におきましては、クロスメディア事業が、ネットビジネスの好調により、増収増益となりました。
(2)財政状態に関する説明
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、1,189,225百万円と前連結会計年度末に比べ111,095百万円増加しました。これは、当第1四半期連結会計期間より、国際財務報告基準に準拠した財務諸表を連結している在外連結子会社についてIFRS第16号「リース」を適用したことにより、有形固定資産の「その他」が増加したことが主な要因です。負債については、723,362百万円と前連結会計年度末に比べ106,817百万円の増加となりました。これは、同基準を適用したことにより、固定負債の「その他」が増加したことが主な要因です。純資産については、465,863百万円と利益剰余金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ4,278百万円増加しました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
営業活動キャッシュ・フローは、717百万円の収入となり、前年同期が15,144百万円の収入であったことに比べ14,426百万円の収入の減少となりました。主な要因は、売上債権の増減額が10,877百万円減少したことなどによるものです。
投資活動キャッシュ・フローは、2,686百万円の収入となり、前年同期が6,821百万円の支出であったことに比べ9,508百万円の収入の増加となりました。主な要因は、有形及び無形固定資産の売却による収入が11,621百万円増加したことなどによるものです。
財務活動キャッシュ・フローは、4,712百万円の支出となり、前年同期が2,318百万円の支出であったことに比べ2,394百万円の支出の増加となりました。主な要因は、リース債務の返済による支出が2,115百万円増加したことなどによるものです。
以上の結果により、当第1四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ667百万円減少し、94,024百万円となりました。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
特記事項はありません。
該当事項はありません。