第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

なお、新型コロナウイルス感染症拡大により、当社グループの事業活動は影響を受けており、引き続き今後の動向を注視してまいります。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。       

 

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間(2021年3月1日~2021年11月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種が普及し、主要都市を中心に断続的に発令されていた緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が2021年9月末で解除されるなど、経済活動回復への期待感が高まっておりますが、新たな変異株による感染症の影響をはじめ、供給面での制約や原材料価格の動向による下振れリスク等も懸念され、いまだ先行き不透明な状況が続くものと予想されます。

こうした状況の中、当社グループにおきましても、9月末まで発令されておりました緊急事態宣言により入店客数減少の影響等がありましたものの、宣言解除以降の売上高は回復の兆しを見せております。引き続きお客様に安心してお買い物をしていただけるよう、これまでと変わらず、消毒等の環境整備や従業員の体調管理に万全の注意を払ってまいります。

当第3四半期連結累計期間における当社グループの業績につきましては、コロナ禍において極めて厳しい商況にありながらも、地域のお客様に支えられ、売上高は38,311百万円(前年同期比105.7%)、営業利益は691百万円(前年同期は410百万円の営業損失)、経常利益は550百万円(前年同期は561百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は564百万円(前年同期は380百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となり、前年度を大きく上回る結果となりました。

当社グループは、コロナ禍においてお客様の安全を第一に考え、様々な感染拡大防止策をお客様にご協力いただきながら徹底いたしております。

引き続き、お客様に安心してお買物いただける環境と、魅力ある品揃えやサービスの提供に努めてまいります

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

①百貨店業

百貨店業界におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言下での臨時休業要請や、営業時間の短縮による営業機会の縮小をはじめ、大型催事の中止やインバウンド需要の低調などにより、厳しい営業活動が続いておりました。緊急事態宣言解除以降、徐々に商況は復調の兆しが見え始めておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大以前の水準には至っておりません。

本店におきましては、高額品消費や家中関連需要などの好調なカテゴリーを強化するとともに、コロナ禍における地元消費喚起に対応するべく、様々な地域活性化への取り組みを引き続き推し進めてまいりました。

好調カテゴリーの強化として、本館1階インポートブティックゾーンでは、3月の「ルイ・ヴィトン」リニューアルに続き、10月から11月にかけて「コーチ」のリニューアルや新規ブランド「サンローラン」、「バレンシアガ」のオープンなど、ラグジュアリーカテゴリーの品揃えを強化いたしました。あわせて、12月に本館1階「グッチ」、新館1階「ボッテガ・ヴェネタ」ショップにおいてもリニューアルを行いました。

地元消費喚起への取り組みといたしましては、プレミアム付き地域商品券事業への参画をはじめ、本館6階「きたきゅうコロンブス」では、コロナ禍における地域の活性化を図るべく、地元のつながりを活かした店内催事の開催や、地域イベントへの参画など地元企業、地元アーティストとの協業を積極的に進めております。その中でも、9月に初開催いたしました「パンとスイーツマルシェ」は、感染対策に留意しながらの開催ではありましたが、地元の人気店を中心に45店が集まり、多くのお客様で賑わいました。

オンラインショッピングでは、遠方にお住まいの方や外出を控えているお客様へ向けて、北海道物産展や福袋など人気企画の取扱数を増やすなど、お客様のニーズに応えられるよう取り組みを行っております。

山口店におきましては、3月に山口市と地域活性化を目的とした包括連携協定を締結し、中心市街地の活性化や地産地消の推進、市政情報の発信などの協力を図るため、地域の魅力を発信する交流スペース「コトサイト」を11月にオープンいたしました。また、商品施策として、新たにフレグランスコーナーや山口県初出店となるオーガニックヘアケアを中心とする「グラースアヴェダ」をオープンし、ご好評をいただいております。

一方、持続可能な社会に向けた取り組みといたしましては、“井筒屋サステナブルアクション”の一環として、森林保全に取り組む「京築のヒノキと暮らすプロジェクト」と「小倉縞縞」の協力により、井筒屋オリジナルのクリスマスチャリティオーナメントを制作・販売いたしました。また、ご不要な衣類をお引取りする「クローゼットリサイクルキャンペーン」では、お寄せいただいた衣類が北九州市内の工場で自動車内装材の原材料にリサイクルされ、アップサイクルの一助となりました。全社で取り組む「サステナブルアクション2021」、環境目標並びに実績、及びその他ESGに関する取り組みにつきましては、当社ホームページのCSR欄に掲載しております。

当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は38,311百万円(前年同期比105.7%)、営業利益は806百万円(前年同期は297百万円の営業損失)となりました。

②友の会事業

友の会事業におきましては、株式会社井筒屋友の会が当社グループの百貨店に対して前払式の商品販売の取次を行っており、外部顧客に対する売上高はありません。業績につきましては、25百万円の営業利益(前年同期比106.8%)となりました。

 

(2)  財政状態の分析

①資産

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,423百万円増加し、49,410百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金が増加したことによるものであります。総資産のうち流動資産は9,627百万円、固定資産は39,783百万円であります。固定資産の主な内容は、有形固定資産35,450百万円、無形固定資産214百万円、投資その他の資産4,117百万円であります。 

②負債

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,249百万円増加し、40,979百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金や前受金が増加したことによるものであります。流動負債は28,771百万円、固定負債は12,208百万円であります。負債の主な内容は、借入金18,677百万円、前受金8,197百万円、支払手形及び買掛金5,269百万円、再評価に係る繰延税金負債3,278百万円であります。   

③純資産

当第3四半期連結会計期間末における純資産は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したため、前連結会計年度末に比べ173百万円増加し、8,431百万円となりました。

 

(3)  会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの四半期連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。新型コロナウイルス感染症の影響についての会計上の見積りの仮定は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表等(1)四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載されているとおりであります。

当社グループの四半期連結財務諸表の作成において、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

 

 

 (4) 経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

  (5)  優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありませんが、新型コロナウイルス感染症拡大により、当社グループの事業活動は影響を受けており、今後の動向を注視し、必要な対策を講じてまいります。

 

 (6)  研究開発活動

該当事項はありません。

 

 (7) 経営成績に重要な影響を与える要因

「1 事業等のリスク」に記載しております。

 

 (8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当第3四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性についての分析について重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。