当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大により、当社グループの業積及び財政状態に影響を及ぼす可能性があり、引き続き今後の動向を注視してまいります。
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。この結果、前第2四半期連結累計期間と収益の会計処理が異なることから、以下の経営成績に関する説明において増減額及び前年同期比(%)を記載せずに説明しております。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間(2022年3月1日~2022年8月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大にいまだ収束の兆しがみられないことに加え、世界的な緊張による海外景気の下振れリスクや原材料の供給制約・価格高騰が及ぼす影響など、景気を下押しする懸念材料は多く、近年経験したことのない厳しい情勢が先行き不透明な状況のまま続いております。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績につきましては、売上高は11,164百万円(前年同期は売上高25,100百万円)、営業利益は707百万円(前年同期は営業利益293百万円)、経常利益は646百万円(前年同期は経常利益342百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は811百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益352百万円)となりました。
なお、収益認識会計基準等を適用した影響などにより、当第2四半期連結累計期間の売上高は15,386百万円、売上原価は14,908百万円、販売費及び一般管理費は461百万円それぞれ減少し、営業利益は17百万円、経常利益及び税金等調整前四半期純利益は47百万円それぞれ減少しております。
引き続き当社グループは、先行き不透明な経済情勢におきましても、これまで取り組んでまいりました事業構造改革をより一層定着・発展させ、将来にわたる安定的な収益基盤の確立と、財務体質の健全化に努めてまいります。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①百貨店業
百貨店業界におきましては、前年の新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言下での臨時休業要請の反動や、外出機会の増加等により、商況は前年を大きく上回り、復調の兆しが見え始めておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大以前の水準には至っておりません。
当社グループにおきましては、従来型の規模や量を追求する事業モデルを見直す契機と捉え、量から質への新たな事業モデルへの道筋をつける「井筒屋グループ中期3ヵ年経営計画(2022 年度~2024 年度)」を策定し、推進いたしております。
計画1年目となる本年は、店舗における百貨店らしさを追求するべく、好調カテゴリーの強化を図るとともに、百貨店の強みを活かした編集売場を構築することにより、店舗価値の向上および売場の活性化に努めております。
本店におきましては、本年3月に、福岡県のまん延防止等重点措置が解除されて以降、徐々に消費の回復傾向がみられ、引き続き高額品などの好調カテゴリーが牽引する中、他商業施設との差別化を図るため、百貨店の強みを活かした取り組みを推し進めてまいりました。
百貨店の強みである自主編集ゾーンの拡充として、本館4階婦人服売場センターゾーンに、美と健康とファッションの融合にこだわったトータルビューティーセレクトショップ「B. more(ビー・モア)」を3月にオープンいたしました。また、4月には、本館5階紳士服売場センターゾーンに、素材やデザイン、製法など、流行に左右されない作り手の想いが込められた服や雑貨などを国内外のブランド問わずセレクトした「Stand up(スタンドアップ)」をオープンいたしました。
本館8階では、地元食材にこだわったイタリアンレストラン「トラットリア ジラソーレ」をオープンし、多くのお客様からご好評をいただいております。
また、催事・イベントに関しても徐々に開催制限が緩和され、約3年ぶりに本新館間クロスロードにて「クロスロードマルシェ」をゴールデンウィークに合わせ開催。地元のグルメや雑貨など約30店舗が出店し、多くのお客様で賑わいました。また期間限定の新規イベントとして6月に創業明治5年、近江の老舗和菓子舗「たねや」を本館1階特設会場にて開催。8月には、世界中の美味しいものを集めた食のセレクトショップ「DEAN&DELUCA(ディーン&デルーカ)」を新館1階特設会場にて開催いたしました。今後もお客様に喜んでいただける百貨店ならではの取り組みを積極的に進めてまいります。
サテライトショップにおきましては、8月8日にイオン戸畑内「戸畑ショップ」を閉店いたしました。長年のご愛顧に心より感謝申し上げます。
山口店におきましては、3月には、「KASHIYAMA」のオーダーメイド取り扱いアイテムを、レディースシューズに加え、新たにメンズ・ウィメンズのスーツ・セットアップまで拡充し、多様なニーズに対応できる売場を構築いたしました。
地域の魅力発信スペース「コトサイト」会場ではゴールデンウィークに「コトマルシェ~山口県の素敵発見プロジェクト~」と題し、山口県内各地元の特産品や伝統工芸など販売を通じ紹介するイベントを開催いたしました。
また、7月には山口県宇部市出身の映像作家、庵野秀明氏の「庵野秀明展」が山口県立美術館にて開催されたことを受け、代表作である「エヴァンゲリオン」公式ストアを同期間限定で開催し、多くのお客様がご来店されました。今後も地域連携を図りながら地域の魅力発信に努めてまいります。
一方、持続可能な社会の実現に向けた取り組みといたしましては、“井筒屋サステナブルアクション”の一環として、「井筒屋オリジナル クリスマスチャリティオーナメント」の収益金の一部を利活用し、お客様とともに森林保全を目的とした「植樹会」を実施いたしました。
北九州市と脱炭素社会の実現に向け『ゼロカーボンシティを目指す連携協定』を締結し、10月からは全国初の取り組みとなる、自治体と企業間でのEVシェアリングを開始いたします。電気自動車の活用及び普及促進や、再生可能エネルギーの導入拡大を進めることで、まちの魅力向上や2050年のCO2排出実質ゼロを目指す『ゼロカーボンシティ』の実現に向けて取り組んでまいります。
なお、CSR・ESGに関する取り組みにつきましては、当社ホームページ「サステナビリティレポート」に掲載いたしております。
当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績につきましては、売上高は11,147百万円(前年同期は売上高25,100百万円)、営業利益は762百万円(前年同期は営業利益368百万円)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高は15,403百万円、営業利益は34百万円それぞれ減少しております。
②友の会事業
友の会事業におきましては、売上高は16百万円(前年同期は株式会社井筒屋友の会が当社グループの百貨店に対して前払式の商品販売の取次を行っており、外部顧客に対する売上高はありません。)、営業利益は9百万円(前年同期は営業利益17百万円)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、売上高及び営業利益は16百万円それぞれ増加しております。
(2) 財政状態の分析
①資産
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ229百万円減少し、47,071百万円となりました。これは主に受取手形及び売掛金等が増加したものの、有形固定資産が減少したことによるものであります。総資産のうち流動資産は7,700百万円、固定資産は39,370百万円であります。固定資産の主な内容は、有形固定資産34,736百万円、無形固定資産169百万円、投資その他の資産4,465百万円であります。
②負債
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,114百万円減少し、37,156百万円となりました。これは主に長期借入金の減少によるものであります。うち、流動負債は26,193百万円、固定負債は10,963百万円であります。負債の主な内容は、借入金17,676百万円、契約負債4,554百万円、支払手形及び買掛金4,132百万円、再評価に係る繰延税金負債3,278百万円であります。
③純資産
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したこと等により前連結会計年度末に比べ884百万円増加し、9,914百万円となりました。なお、収益認識会計基準等の適用により、利益剰余金の当期首残高は133百万円増加いたしております。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前第2四半期連結累計期間末に比べ258百万円増加し、3,601百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、1,103百万円の資金収入となりました(前第2四半期連結累計期間は612百万円の資金収入)。
これは主として税金等調整前四半期純利益の計上等によるものであります。
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、342百万円の資金支出となりました(前第2四半期連結累計期間は461百万円の資金支出)。
これは主として差入保証金の回収による収入がありましたものの、有形固定資産の取得による支出によるものであります。
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、764百万円の資金支出となりました(前第2四半期連結累計期間は735百万円の資金支出)。
これは主として有利子負債の返済によるものであります。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(7) 研究開発活動
該当事項はありません。
(8) 経営成績に重要な影響を与える要因
「1 事業等のリスク」に記載しております。
(9) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性について基本的な考え方に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行なわれておりません。