第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において、当グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界レベルでの拡大が続く中、国内外の経済活動は著しく停滞し、個人消費は冷え込み、企業活動も大きく収縮する等景気は後退局面が続き、国内における第3波と見られる感染拡大の影響も懸念される等、過去に例を見ない極めて不透明な状態は継続しています。

当家電販売業界におきましては、コロナ禍における「テレワーク」や「巣ごもり」といった新しい生活スタイルの広がりから、パソコン、プリンタ、テレビ、ゲーム関連商品等が好調に推移し、政府による定額給付金の消費行動に対する後押しもあり、洗濯機、クリーナー、空気清浄機といった商品群も前年との比較において好調に推移しました。販売チャネルにおきましては「非接触」のショッピングスタイルであるインターネット販売(EC)の伸長が、引き続き当グループの業績を牽引しています。

今後の商環境におきましては、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、各種経済指標の大幅な悪化が継続し、消費マインドや可処分所得の低下による需要の低迷も想定され、マーケット自体の縮小の可能性とともに、同業者間の競争はますます激しくなることが予想されます。

このような状況下、第1四半期決算発表時に3カ年の中期経営計画「JT-2023 経営計画」を公表しました。この計画は当グループの経営資源及び販売形態を有機的に統合・再編して、本業に一層磨きをかけるべく①各種販売チャネルの融合と、②人財ポテンシャルを引き出し、最大活用することを基本方針とし、営業キャッシュ・フローの創出と将来の成長に向けた投資の実行により、更なる発展に向けた強固な事業基盤の構築を目指した計画で、今年度はその初年度として本計画の諸施策の実現に向け、着実に取り組んでまいりました。

店舗展開につきましては、店舗力の強化と投資効率の改善を目指して、アウトレット北花田店(大阪府)をはじめ5店舗の出店を行うとともに19店舗を撤収した結果、当第3四半期連結会計期間末の店舗数は220店舗となりました。なお、撤収店舗には、2020年9月7日に事業譲渡を公表しましたドラッグストア業態の6店舗が含まれています。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高340,823百万円(前年同四半期比107.7%)、営業利益12,521百万円(前年同四半期比172.8%)、経常利益12,471百万円(前年同四半期比173.4%)、親会社株主に帰属する四半期純利益7,902百万円(前年同四半期比163.3%)となりました。また、販売チャネル別の連結売上高は、店頭販売が273,501百万円(前年同四半期比104.9%)、インターネット販売が53,819百万円(前年同四半期比123.8%)、その他が13,501百万円(前年同四半期比108.8%)となりました。

なお、当グループの事業は、家電製品等の小売業並びにこれらの付帯業務の単一事業であり、開示対象となるセグメントはありませんので、セグメント情報の記載を省略しております。

また、上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

当第3四半期連結会計期間末は前連結会計年度末に比べ、資産は、流動資産が26,730百万円増加し、固定資産が1,954百万円増加したため、合計で28,685百万円増加しました。

負債は、流動負債が22,802百万円増加し、固定負債が2,235百万円減少したため、合計で20,567百万円増加しました。

純資産は、利益剰余金の増加等により株主資本が6,048百万円増加し、その他の包括利益累計額が2,069百万円増加したため、合計で8,118百万円増加しました。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っております。

詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項」の(追加情報)の(新型コロナウイルス感染症の影響に関する会計上の見積り)をご参照ください。

 

(3) JT-2023 経営計画(2020年4月1日~2023年3月31日)について

 

① 新中期経営計画策定の背景

当家電販売業界におきましては、マーケットの伸び悩みや、消費動向の不透明感、同業他社との競争の激化、インターネット販売の拡大基調等ますます激しさを増しており、昨今一層顕著になってきております。また、新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の著しい停滞により、景気の先行きは極めて不透明な状態が続いております。

そのような厳しい環境下、前中期経営計画『JT-2020 経営計画』では目標数値に対して利益項目については未達となりましたが、その一方で、有利子負債の圧縮による自己資本比率の大幅な改善、安定した営業キャッシュ・フロー創出力の確立、店舗戦略に基づいた着実なスクラップ・アンド・ビルドの実現、生産性向上に向けた設備投資の実行等、具体的な成果を上げることができました。

今後は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、「3密」を避けるため、都心のターミナル型店舗から「安心」「安全」で手軽にアクセスできる郊外型店舗へ一定程度回帰することが予想され、同時に、「非接触」のショッピングスタイルとして、インターネット販売の売上拡大も見込まれます。新中期経営計画『JT-2023 経営計画』は消費者嗜好の多様化に向けた販売チャネルの更なる進化「バリューチェーンの強化・再構築」、人財活用に向けた投資強化と営業キャッシュ・フローのバランスの維持「人財戦略」、環境共生型・環境配慮型経営の更なる進化「SDGs目標達成に向けたサスティナブル経営」等を課題として、新たな計画を策定いたしました。

計画期間は3カ年とし、より機動的かつ精度の高い計画の推進を図ってまいります。

 

② JT-2023 経営計画 基本方針

A.各種販売チャネルを融合する

「オーバーストア」と言われる家電量販店業界の中で、新規出店偏重の拡大路線を避け、創業以来積み上げてきた経営資源及び販売形態を有機的に統合・再編して、本業に一層磨きをかける。

B.人財ポテンシャルを引き出し、最大活用する

「働き方(働きがい)改革」による職場環境の改善を通じて、ES(従業員満足)の一層の向上を図り、意欲の高い従業員の前進的なアイディア等を引き出し最大限に活用することによって、時代のニーズに即応する。

 

③ JT-2023 経営計画 2023年3月期 連結目標数値

A.収益計画

成長投資により更なる発展に向けた強固な事業基盤を構築するとともに、高シェアの地域・事業ドメインに資源を集中し、販売力・収益力を強化。

売上高           435,000百万円(2020年3月期比104.7%)

 内インターネット販売    70,000百万円(2020年3月期比122.5%)

営業利益           11,500百万円(2020年3月期比128.1%)

経常利益           11,500百万円(2020年3月期比129.2%)

売上高経常利益率          2.6%(2020年3月期 2.1%)

 

B.資本計画

財務の健全性を確保しながら資本コストを上回るROEを創出し、株主価値の向上を目指す。

自己資本比率          45.0%以上(2020年3月期45.2%)

ROE             7.0%以上(2020年3月期 6.2%)

ROA             5.5%以上(2020年3月期 4.4%)

ROIC(投下資本利益率)   5.5%以上(2020年3月期 4.3%)

配当性向            30.0%程度(2020年3月期24.6%)

 

 

C.財務戦略

中期的に必要な投資資金は事業からのキャッシュ・フローより支出し、創出キャッシュは成長への投資に優先配分。

計画期間3カ年累計の営業キャッシュ・フロー  400億円~450億円

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。