第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、追加があった事項は、以下のとおりであり、当該追加については下線で示しております。

⑩売上高の季節変動の影響について

当第2四半期連結会計期間において、連結対象となったシャディ株式会社の年間売上高の構成比として、中元期(6月~7月)および歳暮期(11~12月)の4ヶ月における売上高が年間売上高の約50%と大きな比率を占めております。この期間において、地震、台風などによる大規模自然災害や、過去に例を見ない気象状況の変化、また中元歳暮商戦の商品政策の誤りなどにより売上高が計画を下回った場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

⑪情報システムや物流システムの障害が発生した場合の影響について

当第2四半期連結会計期間において、連結対象となったシャディ株式会社の情報システムについては、堅牢性の高い外部の情報センター内に格納するなど防災対策を講じておりますが、大規模自然災害の発生や外部からのハッキングによる攻撃などにより、情報システムや物流システムなどの中枢機能が破壊的な損害を受けた場合、出荷が不可能あるいは遅延することにより、復旧までの期間の売上高が低下する可能性があります。さらに、それらの設備機能の修復や代替のための費用が、損害保険により担保している金額を超えることになった場合に、巨額な資金が必要となる可能性があります。

 

 

2 【経営上の重要な契約等】

(L Capital TOKYO株式会社の株式取得)

当社は、平成30年3月26日開催の取締役会において、L Capital TOKYO株式会社の発行済株式の60%を取得し、L Capital TOKYO株式会社を通じてシャディ株式会社他3社を子会社化することを決議し、同日付で株式引受契約を締結いたしました。

また、同契約に基づいて平成30年4月27日付でL Capital TOKYO株式会社の発行済株式の60%を取得しました。

当第3四半期連結会計期間において、予定されていた株式の追加取得により、L Capital TOKYO株式会社の発行済株式の30%を取得し、合計持株比率は90%となりました。

詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項」の(企業結合等関係)」に記載のとおりです。

 

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、企業収益の改善や設備投資の増加、雇用環境の改善などを背景に緩やかな回復基調で推移しております。一方、米国の通商政策に端を発する貿易摩擦や金融市場の変動が国内景気に与える影響が懸念されるなど、景気の先行きは依然として不透明な状態が続いております。

しかしながら、7月の西日本を中心とした記録的な豪雨に加え、その後の太平洋高気圧の影響で東日本でも1946年の統計開始以来の最高気温を記録、8月、9月に相次いだ大型台風の発生と上陸、9月の北海道胆振東部地震など、日本各地で深刻な災害が多発いたしました。訪日外客数にもその影響は如実にあらわれる結果となり、第2四半期連結累計期間における訪日客数の前年比は2桁台で推移していたものの、7月、8月は1桁台で推移し、9月に至っては5年8か月ぶりに訪日外客数が前年同月を下回る結果となりました。

当社の状況においても、当該期間に発生した災害による度重なる店舗休業や商品破損のみならず、台風21号の影響による関西空港の閉鎖、北海道胆振東部地震の影響による新千歳空港の閉鎖等により、航空便の欠航やクルーズ船の寄港中止等によるキャンセル被害が相次いで発生いたしました。また、5月より連結子会社となったカタログ通販事業のシャディ株式会社の主要取引先である代理店の過半が西日本に集中していることに加え、靴事業における店舗網の半数以上が西日本で展開していることもあり、繁忙期の商戦に多大な影響をもたらしました。加えて、シャディ株式会社が有する物流拠点の一部損壊の被害もあり、配送遅延も発生いたしました。

当第3四半期連結累計期間の業績に関しては、事業領域の拡大を目的とした企業買収が規模の拡大に寄与し、803億50百万円(前年同期は471億54百万円、70.4%増)、利益はリテール事業と5月に連結子会社化したシャディ株式会社が大きく伸長したものの、新事業への投資が先行した事と、当該期間に発生した自然災害の影響により、営業損失13億81百万円(前年同期は3億33百万円の損失)、経常損失9億97百万円(前年同期は6億19百万円の損失)となりました。

一方、当社グループ間を横断しての合理化、構造改革、事業領域の拡大施策は計画通りに進捗しております。セグメントごとの事業方針の整理明確化や専門人材の育成確保も概ね計画通りに進展し、経営基盤は確実に固まりつつあります。第3次中期計画の達成に向け、取り組み強化の手を緩めず成長の道筋に沿って継続的に進めてまいります。なお、当該期間に発生した自然災害による収益の悪化は一時的なものであり、2020年を最終年度とする当該第3次中期経営計画への影響は限定的なものと当社は判断しております。

事業の種類別セグメントの業績は、次の通りです。

なお、当第1四半期連結累計期間より報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更いたしました。そのため、セグメントごとの前年同期比較および分析は、変更後の区分に基づいております。

(イ)リテール事業

当事業セグメントに関わる訪日外国人観光客の動向に関しましては、当該期間に発生した自然災害による影響で、北海道・関西・九州といった訪日客に人気のエリアを訪れる客数が激減したことにより、当社のレジ通過数も前年を下回る結果となりました。当社にとって一定の売上シェアを占める日本のインバウンド市場において、自然災害は不可避な課題であると捉え、災害時に情報源に乏しい訪日外国人向けの「訪日客用緊急問い合わせWeChatサービス」を開設し、24時間リアルタイムでの情報発信と問い合わせに対する対応を実施いたしました。今後もお客様のニーズにきめ細かく対応し、当社としての役割を果たしていきたいと考えております。

また、当社グループは公表済みの第3次中期経営計画において、多様化するお客様のニーズに合わせ、物販を中心とする“モノ”消費から体験型の“コト”消費まで幅広いジャパンプレミアム(メイドインジャパンの優れた商品サービス)を、多様なチャネルを通じて世界中の方々へお届けすることで、グローバルライフスタイルを実現していくということを最重要課題としております。その一環として、越境ECや中国との貿易を強化しており、9月には、中国越境ECサイトでトップシェアを誇る「Kaola.com」との戦略的パートナーシップ契約を締結したことで、中国大手3大ECサイト(天猫国際、蘇寧易購、Kaola.com)との強固なプラットフォームの構築が完了し、今後も取り組みの強化をグループ一丸となってはかっていく所存です。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は409億97百万円(前年同期は385億44百万円、6.4%増)、営業利益は10億34百万円(前年同期は4憶85百万円、113.3%増)となりました。

 

 

(ロ)生活ファッション事業

当事業セグメントにおきましては、5月より連結子会社となったカタログ通販事業のシャディ株式会社が売上および利益に大きく貢献したものの、既存の靴事業の収益化が遅れており、これにより、当第3四半期連結累計期間の売上高は380億59百万円(前年同期は70億86百万円、437.1%増)、営業利益は73百万円(前年同期は3億26百万円の損失)となりました。

シャディ株式会社に関しては、ラオックスグループ間でのシナジー効果を活かした新規商品の開発、越境ECを含む販路の拡大と法人営業部門の強化、物流網の効率化等を推進し、さらなる収益基盤の拡大をはかってまいります。

(ハ)エンターテイメント事業

日本は世界第3位の経済大国であり、かつ東京は四大世界都市としても名高いことから、グローバルな社交場は日本には不可欠なスポットであるといえます。当社グループは、第3次中期経営計画において「到来するグローバルライフスタイル時代に適した戦略の実現」の達成を掲げており、その具現として、東京都港区青山に会員制クラブ「New City Club of Tokyo」をオープンいたしました。8月末にプレオープンとしてレセプションパーティを実施し、10月の正式オープンに向け準備してまいりました。日本有数のコレクションを誇るワインセラーをはじめ、名画に囲まれての本格的フレンチ、ライブ感満載の大型鉄板焼きカウンター、希少な檜一枚板の落ち着いた寿司カウンター、有名銘柄豊富なシガーバー等、グローバルに活躍される皆様にふさわしいビジネスマンの社交場というコンセプトでサービスを提供してまいります。

また、「日本の食文化を海外へ」との趣旨のもと、日本で一番予約の取りづらい店といわれる「くろぎ」の海外初出店となった「くろぎ上海」は、中国の富裕層に着実に受け入れられ、好評を博しております。平均単価も6万円前後で推移し、店内の装飾のみならず、提供される素材も日本の四季折々の素材と伝統的な技法を駆使し日本の食文化を中国で見事に体現いたしております。

しかしながら、他施設含め設備投資が先行している状況のため、当第3四半期連結累計期間の売上高は4億75百万円(前年同期は41百万円、-%増)、営業損失は6億71百万円(前年同期は1億36百万円の損失)となりました。

(ニ)SCディベロップメント事業

当事業セグメントにおきましては、既存店舗の効率化や所有不動産の遊休スペースのリーシングのほか、千葉ポートスクエアにおけるポートタウン・ポートサークルの運営や複合商業施設リバーウォーク北九州等の改修、運営も行っております。

今後も継続的に、ラオックスグループ全般の施設バリューアップも重視しつつ、いち早い体制の確立と効率的な運営、そして利益の獲得を目指してまいります。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は10億1百万円(前年同期は15億16百万円、34.0%減)、営業損失は6億13百万円(前年同期は7億56百万円の利益)となりました。

 

 

(2)財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、814億82百万円(前連結会計年度末636億4百万円)となりました。総資産の増加は、主に、受取手形及び売掛金が89億1百万円、商品及び製品が35億12百万円、リース資産(無形固定資産)が31億35百万円、長期貸付金が21億37百万円増加したことによるものであります。

(負債)

負債合計は、364億73百万円(前連結会計年度末190億0百万円)となりました。

負債の増加は、主に、支払手形及び買掛金が52億10百万円、電子記録債務が33億66百万円、前受金が28億28百万円、短期借入金が15億45百万円、リース債務(固定負債)が27億72百万円、増加したことによるものであります。

(純資産)

純資産合計は、450億9百万円(前連結会計年度末446億4百万円)となりました。純資産の増加は、主に、利益剰余金が3億24百万円減少したものの、非支配株主持分が7億33百万円増加したことによるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結会計期間において、連結対象となったシャディ株式会社の主要ビジネスであるギフト市場は、市場全体では微増が続いているものの、フォーマルギフトが減少し、身近な人へのカジュアルギフトやスマホを利用したソーシャルギフトが増えています。また、小売市場全体ではEC化率が上昇していることにより、顧客のニーズや顧客の購買行動の変化に合わせたデジタル化施策が急務となっており、SNSやネット上でのデジタル広告によるECサイトへの顧客誘導や売上促進の強化、ECサイトそのものの使い勝手の向上、カタログ・ギフトカードのデジタル化推進、顧客情報管理のためのプラットフォーム整備に取り組んで参ります。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

 (5)従業員数

当第2四半期連結会計期間において、シャディ株式会社 他3社を連結子会社にしたことにより、「生活ファッション事業」の従業員数が566名増加しております。