文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、所得から支出への前向きの循環が生じる中、基調としては緩やかな回復が続いております。一方、米中貿易摩擦の影響などから企業マインド及び輸出・生産に減速がみられるなど、先行き不透明感が増している状況でもあります。
このような環境下で、当社グループは、2018年に策定した第3次中期経営計画に基づき、物販を中心とした“モノ”消費から体験型の“コト”消費に至るまで、幅広いジャパンプレミアム(メイドインジャパンの優れた商品サービス)を国内外の消費者へお届けする取組みを継続しています。また2019年6月19日には、特に中国向け貿易・グローバルEC事業を加速させる目的で、最大約100億円の調達となる第三者割当による新株式及び第6回新株予約権の発行を決議しております。
当第2四半期連結累計期間の業績に関しては、売上高は60,683百万円(前年同期比31.2%増)となりましたが、損益面では生活ファッション事業やエンターテインメント事業における業績拡大に向けた支出が先行した影響で、営業損失が2,387百万円(前年同期は870百万円の損失)、経常損失が2,593百万円(前年同期は855百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3,129百万円(前年同期は346百万円の利益)となりました。特に、主要子会社であるシャディ株式会社においては、物流拠点の統廃合を中心とした構造改革を進めておりますが、進捗の遅れに伴い、一時的費用の増加及び統廃合によるコスト削減効果を刈り取るに至っておりません。引き続きまして当社グループ全体で、ジャパンプレミアムをお届けすると同時に、着実に収益性を向上させていく所存です。
なお、シャディ株式会社の年間売上高の構成比として、中元期(6月~7月)および歳暮期(11月~12月)の4ヶ月における売上高が年間売上高の約50%と大きな比率を占めていることから、各四半期の業績に季節変動があります。
事業セグメント別の業績は次のとおりです。
(イ)インバウンド事業
当第2四半期連結累計期間における訪日外客数は、日本政府観光局(JNTO)による推計で1,663万人(前年同期比4.6%増)となりました。また消費総額は、観光庁による1次速報では2兆4,326億円となり、過去最高を記録しています。
このような中、当社免税店舗のレジ通過数について1,227,614件(前年同期比97.8%、ただし既存店に限りますと前年同期比112.5%)となりました。訪日観光客の購買傾向の変化を受け、前年から継続しております不採算店舗の統廃合の影響を受けたことが要因ですが、3月並びに直近6月については前年比プラスを達成しており、店頭商品構成を変化させながら来店購入率を高める工夫などに成果が現れつつある状況です。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は22,516百万円(前年同期比8.7%減)、営業利益は927百万円(前年同期比19.7%増)となりました。
(ロ)グローバル事業
当事業セグメントにおける中国向け貿易・グローバルEC事業は、T-mall Global(天猫国際)、Suning.com(蘇寧易購)、Kaola.com(網易コアラ)などの大手ECサイトに出店している旗艦店が好調で、売上高を大きく伸ばしました。また、化粧品、小型家電、理美容品、健康サプリなど日本製品に対する中国国内の強い消費に支えられ、貿易事業も売上高を伸長させました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は7,905百万円(前年同期比210.8%増)、営業利益は17百万円(前年同期は24百万円の損失)となりました。
(ハ)生活ファッション事業
当事業セグメントにおける靴事業(婦人靴小売の株式会社モード・エ・ジャコモ、株式会社オギツ)につきましては、昨今のスニーカーブームに乗じてカジュアルシューズを投入しましたが、トレンドを完全に捉えるには至らず、厳しいプロパー商戦のスタートとなりました。
一方、シャディ株式会社については4月、日本企業としては初めて中国「緑地グローバル商品貿易港」内常設展示場に出店することになり、5月には中国大手ECサイトのKaola.com(網易コアラ)に旗艦店を出店しています。また同月、アジア最大級のジュエリーブランド「周大福」の純金を使用した「純金製平成・令和元号小判」の販売を開始し、6月にはお中元商戦に向けた新CMの放映もスタートさせるなど、業績拡大に向けた新規のマーケティング施策への取り組みを続けており、足元までは支出が先行する形になっています。また、物流拠点の統廃合を中心にした構造改革に関連する一時費用の支出や、その統合効果による損益の改善が遅れております。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は29,088百万円(前年同期比59.6%増)、営業損失は1,628百万円(前年同期は25百万円の損失)となりました。
(ニ)エンターテインメント事業
当事業セグメントでは、複合商業施設及び施設内外における飲食店、アミューズメント施設の運営などを行っております。
直近のトピックとしては、2019年6月、千葉ポートタウンに生鮮品に特化したスーパーマーケット「フードウェイ生鮮びっくり市場千葉ポートタウン店」を誘致・オープンさせております。また、同月リバーウォーク北九州に九州最大級の屋内型テーマパーク「リバチカこども王国ジャイアントスタジアム」をプレオープンさせたほか、昨年秋にオープンいたしました完全会員制倶楽部「New City Club of Tokyo」も好評で、国内外のVIPのお客様にご利用いただいております。
これらは売上高の拡大に寄与しましたが、複合商業施設を含めた運営コストの増加を補完するには至っておりません。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,172百万円(前年同期比46.0%増)、営業損失は837百万円(前年同期は721百万円の損失)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、79,246百万円(前連結会計年度末84,538百万円)となりました。総資産の減少は、主に、受取手形及び売掛金が5,716百万円減少したことによるものであります。
負債合計は、38,519百万円(前連結会計年度末40,559百万円)となりました。負債の減少は、主に、流動負債その他が2,440百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が3,272百万円、電子記録債務が1,365百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
純資産合計は、40,727百万円(前連結会計年度末43,979百万円)となりました。純資産の減少は、主に、利益剰余金が3,180百万円減少したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ735百万円減少し、4,311百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは571百万円の支出(前年同期3,525百万円の支出)となりました。
これは主に、減価償却費1,253百万円、減損損失758百万円、売上債権の減少6,185百万円があったものの、税金等調整前四半期純損失3,790百万円、仕入債務の減少5,236百万円があった事によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、739百万円の支出(前年同期4,575百万円の収入)となりました。
これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入146百万円があったものの、長期貸付けによる支出900百万円があった事によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、617百万円の収入(前年同期1,482百万円の支出)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出331百万円、リース債務の返済による支出415百万円があったものの、短期借入金の増加1,317百万円があった事によるものです。