第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 なお、継続企業の前提に関する重要事象等は、引き続き以下のとおり存在しております。

(1)継続企業の前提に関する重要事象等

 当社グループは、2021年4月5日に新型コロナウイルス感染症拡大による「まん延防止等重点措置」が適用され、さらに4月25日から緊急事態宣言が発出されたことにより、当第2四半期累計期間において、営業時間の短縮、一部店舗の営業休止及び酒類の販売休止を実施しました。なお、長く自粛を続けた結果、大勢での会食や旅行などの移動を控える傾向は現在も継続しており、当社グループの業績が回復するには相当の時間を要すると考えられます。しかしながら、自治体による感染症対策や新型コロナウイルスワクチン接種率の向上により感染者数が激減する等の変化がありました。外食業界におきましては、2021年10月に緊急事態宣言が解除されて通常営業に戻る等、前連結会計年度と比較して業績回復を後押しする要因も増加しております。このような状況を踏まえ、コロナウイルス感染症拡大の影響は翌連結会計年度末に向けて緩やかに回復し収束すると想定しております。

 前連結会計年度は売上高が著しく減少し、重要な営業損失、経常損失及び当期純損失並びにマイナスの営業キャッシュ・フローを計上しました。当連結会計年度も引き続き損失を計上する可能性があり、現時点においては継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。しかしながら、当社グループは、前連結会計年度より継続して借入を実行し、さらに、新株予約権による資金調達を決定、実施しており、当面の資金を確保していることから、重要な資金繰りの懸念はありません。従って、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

また前連結会計年度末より連結財務諸表を作成しておりますので前年同四半期連結累計期間との比較分析は行っておりません

なお2021年1月27日(みなし取得日 2021年3月31日)に行われた株式会社大将軍の企業結合について前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが第1四半期連結会計期間に確定しておりますこの暫定的な会計処理の確定に伴い当第2四半期連結累計期間の四半期連結財務諸表に含まれる比較情報において取得原価の当初配分額に重要な見直しが反映されています前連結会計年度末との比較・分析にあたっては暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の見直しが反映された後の金額を用いています

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年9月30日)におけるわが国の経済環境は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けました。新型コロナウイルスワクチンの接種率が向上する等、前年同時期の緊急事態宣言時と比較すると段階的に軽減しているものの、厳しい状況が続いております。

 外食産業におきましても、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置による営業時間の短縮、酒類の提供禁止や提供時間の制限により、依然として非常に厳しい経営環境が続いております。

 このような環境の中で、当社グループは、新型コロナウイルス感染症対策として、従業員のマスク着用、個人衛生チェックの徹底、アルコール消毒液の店内設置、客席のパーテーション設置など、感染予防対策を引き続き実施し、ご来店頂けるお客様に安心してお食事を楽しんでいただけるよう努めております。また、各業態において、巣ごもり需要の獲得に向けたテイクアウトの強化に努めております。TVCMや新聞折り込み広告等による認知の向上、お持ち帰り「お弁当販売」に加え、ご自宅でお楽しみいただける、お持ち帰り「しゃぶしゃぶセット」・「すきやきセット」の販売、季節やお客様のオケージョンに合わせた「お花見折詰」「GW弁当」「父の日弁当」等の販売に取り組んで参りました。

 費用面においては、引き続き、休業及び時短営業店舗の従業員の一時帰休、客数予想をもとにしたシフト管理の徹底等により人件費を抑えると共に、家賃の減額交渉及び、新規投資の抑制等を行い、経費削減に努めました。

 なお、営業外収益には、営業時間短縮要請に係る時短協力金等助成金収入を30億48百万円計上しました。

 資金面については、8月31日に当社の更なる成長と安定的な財務体質の構築を実現するために第三者割当による第1回新株予約権を発行して資金調達することを取締役会にて決議し、行使されました。今後、3年以内に80億円以上の資金を調達する見込みであります。

 店舗展開、改築・改装につきましては、3店舗の改装(内、2店舗は改装中)、5店舗の退店を実施し、当第2四半期連結会計期間末の店舗数は197店舗となりました。

 また、働き方改革の一環として株式会社木曽路において、5月10日、11日の2日間、全店一斉休業を実施しました。今後も働き易い魅力ある企業作りにも努めてまいります。

 

(財政状態の状況)

 当第2四半期連結会計期間末の総資産は457億18百万円で前連結会計年度末比6億25百万円の減少となりました。主な要因は、流動資産の現金及び預金が11億69百万円の減少となったことによるものであります。一方、負債合計は、225億16百万円で前連結会計年度末比3億58百万円の減少となりました。主な要因は、買掛金、長期借入金が減少したことによるものであります。また、当第2四半期連結会計期間末の純資産は232億2百万円で前連結会計年度末比2億67百万円の減少となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純損失1億70百万円であります。

 以上の結果、当第2四半期会計期間末の自己資本比率は50.6%(前連結会計年度末は50.6%)、1株当たり純資産額は903.38円(同 919.20円)となりました。

(経営成績の状況)

 当第2四半期連結累計期間の売上高は148億45百万円、営業損益は33億7百万円の損失、経常損益は2億52百万円の損失、親会社株主に帰属する四半期純損益は1億70百万円の損失となりました。

 なお、当社グループの売上高は、通常の営業形態として、主力商品である「しゃぶしゃぶ」の需要が年末年始を含めた冬季に高まるため、通常、第3及び第4四半期連結会計期間の売上高は第1及び第2四半期連結会計期間の売上高と比べ高くなる傾向があります。

 当第2四半期累計期間におけるセグメント別の経営成績については、当社の事業は飲食店としての事業がほとんどを占めており実質的に単一セグメントでありますので、その経営成績を部門別に示すと次のとおりであります。

 部門別売上高

部門

事業内容

前第2四半期累計期間

 (自 2020年4月1日

   至 2020年9月30日

当第2四半期累計期間

 (自 2021年4月1日

   至 2021年9月30日)

前年同期比

増減率

木曽路部門

しゃぶしゃぶ・日本料理の「木曽路」

百万円

百万円

△1.3%

11,841

11,690

焼肉部門

特選和牛の「大将軍」・

国産牛焼肉の「くいどん」

1,990

焼肉の「じゃんじゃん亭」

723

546

△24.4%

その他部門

居酒屋

413

236

△42.8%

和食 しゃぶしゃぶの

「鈴のれん」

203

207

1.7%

その他

177

175

△1.0%

 

木曽路部門

 しゃぶしゃぶ・日本料理の「木曽路」業態は、1店舗の改装(現在改装中)と1店舗の退店により、当第2四半期連結会計期間末店舗数は122店舗(前年同期末比 3店舗増加)となりました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、時短営業を実施いたしました。

 店内飲食での法人の宴会需要や予約獲得状況は回復しておらず厳しい状況が続いております。

 このような環境の中で新規顧客の獲得、来店動機づくりにTVCMを実施するとともに、引き続き、お持ち帰りお弁当販売やご自宅でお楽しみいただける「しゃぶしゃぶセット」等の販売で客数増に努めました。

 時短営業や酒類提供の制限を受けた影響もあり、売上高は116億90百万円(前年同期比 1.3%減少)となりました。

 

焼肉部門

 特選和牛の「大将軍」・国産牛焼肉の「くいどん」は、1店舗の改装と1店舗の退店により、当第2四半期連結会計期間末店舗数は38店舗であります。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、時短営業、酒類の販売制限の影響を大きく受け、厳しい営業となりました。その結果、売上高は19億90百万円となりました。

 なお、前連結会計年度に株式会社大将軍の全株式を取得し、完全子会社化を行い連結範囲に含めております。連結子会社の企業結合日(みなし取得日)を前連結会計年度末としているため、前連結会計年度においては連結範囲に同社の業績は含めておりません。そのため、前年同期との対比は行っておりません。

 焼肉の「じゃんじゃん亭」業態は、店舗の異動はなく(1店舗は改装中)、当第2四半期連結会計期間末店舗数は15店舗であります。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、時短営業、酒類販売の制限などが大きく影響し、売上高は5億46百万円(同 24.4%減少)となりました。

 

その他部門

 居酒屋(素材屋、とりかく、ウノ、大穴)業態は、3店舗の退店により、当第2四半期連結会計期間末店舗数は13店舗(前年同期末比 8店舗減少)となりました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、酒類の提供禁止や制限により店舗の休業と時短営業を実施いたしました。ランチ営業やお弁当販売等を実施したものの、居酒屋への消費マインドの冷え込みや時短営業、酒類販売の制限などが大きく影響し売上高は依然として低迷しております。その結果、売上高は2億36百万円(同 42.8%減少)となりました。

 和食 しゃぶしゃぶの「鈴のれん」業態は、店舗の異動はなく、当第2四半期連結会計期間末店舗数は5店舗であります。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、時短営業を実施いたしました。店舗数の減少や時短営業が大きく影響しましたが、前年同期は、店舗休業を実施したこともあり、売上高は2億7百万円(同 1.7%増加)となりました。

 その他業態は、からあげ専門店の「からしげ」、外販(しぐれ煮、胡麻だれ類)、不動産賃貸等であります。売上高は1億75百万円(同 1.0%減少)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2億17百万円の支出超過となりました。主な要因は、売上債権の減少、助成金の受取に対して、税金等調整前四半期純損失、棚卸資産の増加、仕入債務の減少によるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは、主な要因として新規出店等に伴う有形固定資産の取得等により5億5百万円の支出超過、財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払により4億47百万円の支出超過となりました。

 以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末比11億69百万円減少し、148億33百万円となりました。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(6)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 新型コロナウイルス感染症の拡大に係る当第2四半期連結累計期間の会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 〔注記事項〕 (追加情報)」に記載のとおりであります。

 

3【経営上の重要な契約等】

(1)新株予約権買取契約証書

 当社は2021年8月31日開催の取締役会において、野村證券株式会社を割当予定先として第三者割当による第1回新株予約権(行使価額修正条項付)(以下「本新株予約権」という。)を発行することを決議し、2021年9月16日に本新株予約権に係る「株式会社木曽路第1回新株予約権買取契約証書」を締結しております。