第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の各種政策により雇用・所得環境の改善が続き、企業収益も改善の動きがみられ、景気は緩やかな回復の動きが続いているものの、海外各国の政治不安や経済情勢、金融市場の変動などが日本経済に影響を及ぼしかねない状況で推移いたしました。

当家電販売業界におきましては、一部の大都市でのインバウンド消費は減速し、将来不安などから国内の消費者マインドは依然良化の兆しが見られず、全体として低調に推移いたしました。

当社グループは正しいことを確実に実行していく「がんばらない(=無理をしない)」経営を標榜し、お客様に伝わる「本当の親切」を実行すべく「現金値引」、購入後の修理対応も安心の「長期無料保証」や更にお客様をサポートする「あんしんパスポート」のスマートフォン用公式アプリからの加入促進に加え、平成28年10月よりYahoo!ショッピングに「ケーズデンキYahoo!ショップ」を出店して当社のサービス提供の場を広げるなどお客様の立場に立ったサービスを提供し、引き続き家電専門店としてお客様の利便性を重視した地域密着の店舗展開、営業活動を行ってまいりました。また、誠実な企業として社会的責任を果たすため、お取引先各社との良好な関係を築き、企業価値の向上とコンプライアンスに努めてまいりました。

経営成績につきましては、売上高はパソコン関連商品は引き続き低迷したものの、洗濯機は時短・節水志向の大容量タイプが好調に推移いたしました。エアコンは台風や猛暑など天候の影響は受けたものの、冬の暖房器具としての需要が伸び、冷蔵庫は大容量タイプを中心に堅調に推移いたしました。テレビは4Kへの買い替えを中心に安定して販売されたことで伸長いたしました。これらにより、全体として前年同期を上回る結果となりましたが、当社計画に対しましてはお客様の付加価値を見出した商品への購買志向は引き続きあるものの、消費者マインドの低迷が続いていることもあり売上高は未達となりました。利益面は、4Kテレビへの買い替えや節電・省エネ・安心・安全・健康をキーワードに冷蔵庫、洗濯機、調理家電などの家庭電化商品やエアコンなどの需要が高まるなど、より良い生活が期待できる付加価値商品が販売され、売上総利益率の改善が見られたこともあり、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期、当社計画のいずれも上回る結果となりました。

出店退店状況につきましては、後に記載のとおり直営店32店を開設し、直営店14店を閉鎖して店舗網の強化・経営の効率化を図ってまいりました。

これらにより、当連結会計年度末の店舗数は485店(直営店481店、FC店4店)となりました(その他に携帯電話専門店があります)

以上の結果、売上高は6,581億50百万円(前年同期比102.2%)、営業利益は256億13百万円(前年同期比117.8%)、経常利益は321億8百万円(前年同期比112.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は201億54百万円(前年同期比123.6%)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比6億1百万円減少し75億3百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動による資金は266億89百万円の収入(前年同期は435億42百万円の収入)となりました。

主な要因は、税金等調整前当期純利益287億20百万円、減価償却費151億55百万円などで資金を得る一方、たな卸資産の増加額78億54百万円、法人税等の支払額107億96百万円などを支出したこと等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動による資金は162億66百万円の支出(前年同期は175億88百万円の支出)となりました。

主な要因は、新規出店に伴う有形固定資産の取得による支出200億89百万円などを支出したこと等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動による資金は110億25百万円の支出(前年同期は394億18百万円の支出)となりました。

主な要因は、長期借入れによる収入120億円などで資金を得る一方、長期借入金の返済による支出78億22百万円、自己株式の取得による支出80億3百万円、リース債務の返済による支出24億65百万円、及び配当金の支払額45億58百万円などを支出したこと等によるものです。

 

2【仕入及び販売の状況】

セグメント情報を記載していないため、品種別に記載しております。

(1)仕入実績

当連結会計年度における仕入実績を品種別に示すと次のとおりであります。

品種別名称

仕入高(百万円)

前期比(%)

音響商品

13,353

98.7

映像商品

 

 

テレビ

41,890

111.3

ブルーレイ・DVD

13,064

108.9

その他

6,771

92.5

小    計

61,726

108.4

情報機器

 

 

パソコン・情報機器

37,183

92.0

パソコン周辺機器

28,776

99.5

携帯電話

41,155

99.6

その他

23,005

94.1

小    計

130,120

96.3

家庭電化商品

 

 

冷蔵庫

42,900

100.3

洗濯機

35,402

112.2

クリーナー

18,349

104.6

調理家電

32,849

98.5

理美容・健康器具

19,821

101.3

その他

18,656

98.4

小    計

167,980

102.6

季節商品

 

 

エアコン

51,907

108.1

その他

18,657

101.3

小    計

70,564

106.2

その他

42,326

104.5

合    計

486,072

102.1

(注)  上記金額には消費税等は含まれておりません。

 

(2)販売実績

当連結会計年度における販売実績を品種別、地域別に示すと次のとおりであります。

①  品種別販売実績

品種別名称

直営店売上高

(百万円)

前期比

(%)

フランチャイズ等売上高

(百万円)

前期比

(%)

(百万円)

前期比

(%)

音響商品

19,363

100.7

78

67.3

19,442

100.5

映像商品

 

 

 

 

 

 

テレビ

51,703

108.3

222

73.1

51,925

108.1

ブルーレイ・DVD

16,057

99.1

83

82.6

16,141

99.0

その他

10,373

96.2

41

62.8

10,414

96.0

小計

78,133

104.6

347

73.7

78,481

104.4

情報機器

 

 

 

 

 

 

パソコン・情報機器

41,060

96.6

191

70.5

41,251

96.4

パソコン周辺機器

40,015

96.6

169

66.3

40,184

96.4

携帯電話

57,781

100.2

61

47.9

57,843

100.1

その他

34,703

97.4

194

71.9

34,898

97.2

小計

173,561

98.0

616

66.6

174,177

97.8

家庭電化商品

 

 

 

 

 

 

冷蔵庫

59,706

104.0

242

65.4

59,948

103.8

洗濯機

49,273

109.8

201

71.6

49,474

109.6

クリーナー

25,180

100.8

98

74.9

25,278

100.7

調理家電

47,271

102.2

204

67.4

47,475

102.0

理美容・健康器具

29,233

100.4

123

73.5

29,357

100.2

その他

27,505

97.6

107

78.6

27,612

97.5

小計

238,170

103.2

976

70.3

239,147

103.0

季節商品

 

 

 

 

 

 

エアコン

77,065

107.0

260

87.6

77,325

106.9

その他

26,348

102.2

118

76.2

26,467

102.1

小計

103,414

105.7

378

83.7

103,793

105.6

その他

42,777

105.2

331

76.3

43,108

104.9

合計

655,421

102.3

2,728

72.0

658,150

102.2

(注)1  「フランチャイズ等売上高」は、フランチャイズ契約加盟店に対する商品供給売上であります。

2  上記金額には消費税等は含まれておりません。

②  地域別販売実績

地域

売上高

金額(百万円)

構成比(%)

前期比(%)

北海道

36,151

5.5

101.8

青森県

16,380

2.5

102.5

岩手県

16,704

2.5

97.6

宮城県

29,006

4.4

100.2

秋田県

11,354

1.7

99.4

山形県

13,874

2.1

102.0

福島県

22,068

3.4

97.7

茨城県

58,850

8.9

96.9

栃木県

17,910

2.7

98.2

群馬県

16,245

2.5

100.8

埼玉県

33,299

5.1

106.2

千葉県

59,008

9.0

98.7

東京都

29,864

4.5

98.7

神奈川県

19,144

2.9

106.0

新潟県

22,370

3.4

107.6

富山県

3,451

0.5

102.6

石川県

8,040

1.2

103.6

福井県

3,522

0.5

99.4

山梨県

3,312

0.5

139.2

長野県

8,912

1.4

99.4

岐阜県

10,393

1.6

95.9

静岡県

15,715

2.4

103.4

愛知県

34,655

5.3

101.6

三重県

11,492

1.7

110.6

滋賀県

9,846

1.5

106.5

京都府

6,387

1.0

95.7

大阪府

12,837

2.0

100.7

兵庫県

21,500

3.3

98.4

奈良県

9,112

1.3

104.7

和歌山県

7,581

1.2

107.0

鳥取県

580

0.1

91.1

岡山県

6,843

1.0

111.4

広島県

825

0.1

徳島県

10,123

1.5

97.8

香川県

13,649

2.1

105.2

愛媛県

10,555

1.6

127.2

高知県

5,485

0.8

99.8

福岡県

5,143

0.8

115.1

佐賀県

767

0.1

104.4

熊本県

12,846

2.0

118.1

大分県

10,549

1.6

107.0

宮崎県

1,160

0.2

106.6

鹿児島県

10,618

1.6

107.7

658,150

100.0

102.2

(注)1  フランチャイズ契約加盟店に対する商品供給売上高2,728百万円は、加盟店の本店所在地域の売上高として記載しております。

2  上記金額には消費税等は含まれておりません。

(3)単位当たり売上高

 

前連結会計年度

(自  平成27年4月1日

至  平成28年3月31日)

当連結会計年度

(自  平成28年4月1日

至  平成29年3月31日)

売上高(百万円)

640,392

655,421

1㎡当たり売上高

売場面積(期中平均)  (㎡)

1,668,492

1,759,259

1㎡当たり期間売上高(千円)

384

372

1人当たり売上高

従業員数(期中平均)  (人)

9,693

9,789

1人当たり期間売上高(千円)

66,070

66,956

(注)1  フランチャイズ契約加盟店に対する商品供給売上高(前連結会計年度3,789百万円、当連結会計年度2,728百万円)は含まれておりません。

2  売場面積については、大規模小売店舗立地法(旧大規模小売店舗法)による届出売場面積を記載しております。

3  従業員数には、臨時従業員(一般従業員の標準勤務時間数から換算した人数)を含めて表示しております。

4  上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)経営方針

当社グループは企業理念『人を中心とした事業構築を図り、当社に関わる人の幸福を図る。事業を通じて人の「わ(和、輪)を広げ、大きな社会貢献につなげる』のもと、正しいことを確実に実行していく『がんばらない(=無理をしない)経営』を標榜し、スローガン『キビキビとお客様に伝わる「本当の親切」を実行しよう』の実現を目指し、家電専門店としてお客様の利便性を重視した地域密着の店舗展開、営業活動を展開してまいります。

(2)経営環境及び対処すべき課題

今後のわが国経済につきましては、政府の金融政策等により国内景気は緩やかに回復の動きがある一方、日本銀行のマイナス金利政策や海外情勢の不安などが日本経済に下振れ影響を及ぼす懸念や消費者マインドの状況など、先行きは不透明な状況で推移するものと思われます。

このような状況の中で当家電販売業界におきましては、お客様の付加価値を見出した商品への購買志向は変わらないものの、前連結会計年度同様に消費者マインドの好転は期待できず、売上に関しては厳しい状況が続くものと思われます。しかしながらテレビなどの映像商品はアナログ放送終了による需要前倒しの影響がなくなり、今後は安定的に回復していくと見られるほか、節電をキーワードとした省エネ性能の高い商品や、安心・安全・健康をキーワードとした高付加価値の商品などお客様の家電商品に対する関心は高く、引き続き買い替えなどの需要は期待できるものと思われます。このような中、当社は平成29年3月をもって創業70周年を迎えることとなりました。お客様へ日頃のご愛顧に感謝し、3千4百万人を超えるあんしんパスポート会員様を対象に、対象商品を購入いただくと抽選で総額1億円の賞品が当たる「ケーズデンキ創業70周年記念キャンペーン」を開始いたしました。

当社グループはお客様に伝わる「本当の親切」の実行を徹底し、家電販売専門店として従来にも増してお客様に支持される店づくりを行うとともに、健全且つ安定した財務体質を維持しながら積極的な店舗展開を推進し、顧客満足度(CS)と株主価値の向上に努めてまいります。

 

4【事業等のリスク】

当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性があるリスクには、以下のようなものがあります。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(平成29年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 季節的要因について

当社グループは、全ての商品について市場調査、販売動向、景気予測、気候条件等を十分に勘案した上で販売計画を立てておりますが、特にエアコン、石油・ガス・電気暖房機等のいわゆる季節商品は、夏・冬の気候の影響が非常に強い商品であります。他の商品が新機種・新製品の発売等、メーカーの商品開発による売上拡大の要因があるのに対し、季節商品には加えて気候条件という販売側で予測・コントロールが困難な要因が存在しております。

季節商品の動向は、販売時期が一定期間に集中する傾向にあるものの、予測・コントロール不可能な気候条件の変動により左右されるため、今後も気候条件の変動が当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(2) 店舗開発について

当社グループは、顧客から支持される集客力のある大規模店舗の開発を積極的に行い、家電販売業界において確固たる地位の確立を目指しております。

店舗開発につきましては、商圏状況(商圏世帯数、交通アクセス、競合状況等)に基づいた当社基準により売上及び利益計画、投資等を検討し、決定を行っておりますが、店舗の大型化を進めることにより、一店舗に係る売上及び利益計画が大きくなってきたため、予想外の新たな競合先の出店や、道路・交通アクセスの変化等、商圏状況に著しい変化等があり、当初計画と実績に乖離が出た場合、全体業績に与える影響の割合が大きくなる可能性があります。

 

(3) 競合環境について

 当社グループは、家電量販店に限らず、同様の商品を店舗において取り扱う企業、及びインターネット販売の企業と競合関係にあります。他社との差別化として品揃えや価格競争力のみならず、接客やアフターサービス等人材育成の強化に努めておりますが、企業間の競争が更に激化した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

(4) 経済動向について

 当社グループは、日本国内において事業展開しているため、国内の経済政策、景気動向、出店地域の景気や個人消費等の変化が、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

(5) 法的規制等について

 当社グループは、「大規模小売店舗立地法」、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」に基づく「大規模小売業者による納入業者との取引における特定の不公正な取引方法」による規制、「不当景品類及び不当表示防止法」、「下請代金支払遅延等防止法」、「特定家庭用機器再商品化法」等の法的規制を受ける事業を行っております。新たな法令の制定や規制の強化、規制当局による措置その他の法的手続きが行われた場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

(6) 自然災害・事故等について

 当社グループは、自然災害や事故等からお客様の安全を確保するため、店舗の耐震性の強化など、防災対策を徹底して行っております。しかしながら、地震・台風等の大規模な自然災害により店舗等が被災した場合や、自然災害等によりメーカーからの商品供給不足となった場合には、店舗売上の減少により当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

(7) 個人情報及び機密情報の漏洩について

 当社グループは、あんしんパスポートの発行や、インターネット通販を行っていること等により、個人情報を保有しております。これらの情報については、社内管理体制の整備や、セキュリティシステムの構築等により万全を期しております。しかしながら、個人情報の漏洩や不正使用等の事態が生じた場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

(8) 出店に伴う敷金、保証金等の債権について

 当社グループは、出店のため多くの土地・建物を賃借しております。賃借に際しましては契約に基づき敷金・保証金及び長期貸付金の差し入れを行っており、賃貸人の経済状況によっては、その一部若しくは全部が回収できないことにより、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

(9) 固定資産の減損会計について

 当社グループは、店舗等に係る有形固定資産等多くの固定資産を保有しております。今後、店舗等の収益性の低下や、保有資産の市場価格の著しい下落等により、減損処理が必要となった場合、又は「固定資産の減損に係る会計基準」等の変更がある場合は減損損失が計上され、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

(10) 組織再編等について

 当社グループは、事業の強化、拡大及び家庭電化製品の販売に特化することを目的として、組織再編やM&A、提携、売却等を行う可能性があります。当該行為に際しては、十分な調査、分析のうえ検討を行いますが、偶発的な問題が生じることにより、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

 

(11) フランチャイズ経営について

 フランチャイズ契約により、フランチャイジーが当社ブランドにて店舗運営を行っております。フランチャイジーの経営の独立性の点から統制が及ばず直営店と異なる店舗運営がなされた場合、当社グループの企業評価に影響を与える可能性があります。

 

(12) 株式の希薄化について

当社は平成26年12月4日開催の取締役会にて、2019年満期ユーロ円貨建転換社債型新株予約権付社債の発行を決議し、平成26年12月22日に発行いたしました。

当該転換社債型新株予約権付社債発行に伴い発生した潜在株式数16,391,651株は、平成29年3月31日現在の発行済株式総数112,053,478株の14.6%となり、当該社債に付された新株予約権の行使により1株当たりの株式価値の希薄化が生じる可能性があります。

 

5【経営上の重要な契約等】

(1)当社は、既存の小売店と共存共栄を図ることを基本方針としてフランチャイズ契約を締結しております。契約の要旨は次のとおりであります。

契約の目的

株式会社ケーズホールディングス(甲)は、加盟店(乙)に対して、甲が使用している商号、商標、経営ノウハウを提供し、同一企業イメージのもとに営業を行う権利を与え

、乙はその代償として一定の対価を支払い、甲の指導と援助のもとに継続して営業を行い、相互の繁栄を図ることを目的とする。

商品の供給

乙の販売する商品はすべて甲がこれを供給する。これにより一括大量仕入による仕入単価の低下を図り、相互の利益に資するものとする。

契約期間

本契約の期間は、契約締結日より満5ヶ年とする。ただし、期間終了後、甲乙が協議の上、契約を更新することができる。

本契約の有効期間中といえども、甲および乙は相手方が本契約に定める事項に違反したときもしくは3ヶ月以前に予告することにより、本契約を解約することができるものとする。

 

(2)当社は、クレジット販売に関して、信販会社と加盟店契約を締結しております。

その主なものは次のとおりであります。

信販会社名

契約締結年月

契約期間

三菱UFJニコス株式会社

昭和52年7月

3ヶ月以上の予告期間をもって一方当事者の解約申出まで。

株式会社ジャックス

昭和62年3月

ユーシーカード株式会社

昭和63年3月

株式会社クレディセゾン

平成6年11月

株式会社ジェーシービー

平成8年8月

(注)  クレジット販売に関する加盟店契約は、信販会社が信用調査の結果、承認した当社の顧客に対する販売代金を顧客に代わって当社に支払い、信販会社はその立替代金を信販会社の責任において回収するものであります。

 

(3)株式会社ピーシーデポコーポレーションとの「パソコンクリニック」の運営に関するフランチャイズ契約は、当該フランチャイズ店舗が無くなったことにより契約は終了しております。

 

 

6【研究開発活動】

  該当事項はありません。

 

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(平成29年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っております。

この連結財務諸表作成にあたり重要となる会計方針については、「第5  経理の状況  1連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項  連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。

 

(2) 当連結会計年度の財政状態の分析

当社はROI(投下資本利益率)に基づき投下資本の運用効率を重視し、ROA(総資産経常利益率)が10%以上になることを目標に掲げ、資本の効率及び生産性を高め、株主価値の増大に努めております。

 

①資産の部

当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末比118億60百万円増加し3,975億74百万円となりました。

主な要因は、流動資産が86億82百万円増加し1,674億77百万円になりました。これは、受取手形及び売掛金が14億47百万円、商品が78億35百万円増加したこと等によるものです。また、固定資産が31億77百万円増加し2,300億96百万円になりました。これは、店舗の新規出店等に伴い有形固定資産が10億69百万円、長期貸付金が19億36百万円増加したこと、及び繰延税金資産(固定資産)が15億71百万円増加したこと等によるものです。

 

②負債の部

当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末比23億98百万円増加し2,021億60百万円となりました。

主な要因は、流動負債が20億69百万円減少し1,205億78百万円になりました。これは、短期借入金が16億52百万円、未払法人税等4億29百万円減少したこと等によるものです。また、固定負債が44億68百万円増加し815億81百万円になりました。これは、長期借入金が36億30百万円、商品保証引当金が13億95百万円増加したこと等によるものです。

 

③純資産の部

当連結会計年度末の純資産合計は、利益剰余金が44億15百万円増加したことに加え、自己株式の処分および消却等により自己株式が77億87百万円減少したこと、また自己株式の処分および消却により資本剰余金が21億85百万円減少したこと等により、前連結会計年度末比94億62百万円増加して1,954億14百万円となりました。

以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の47.9%から48.9%となりました。

 

(3) 当連結会計年度の経営成績の分析

当連結会計年度における経営成績の概況につきましては、「第2  事業の状況  1  業績等の概要  (1) 業績」をご参照ください。なお、連結損益計算書の主要項目ごとの前連結会計年度との主な増減要因等は次のとおりです。

 

①売上高・売上総利益

当連結会計年度の売上高は、6,581億50百万円(前年同期比102.2%)となり、売上総利益は1,799億13百万円(前年同期比106.3%)となりました。売上高は、パソコン関連商品は引き続き低迷したものの、洗濯機は時短・節水志向の大容量タイプが好調に推移いたしました。エアコンは台風や猛暑など天候の影響は受けたものの、冬の暖房器具としての需要が伸び、冷蔵庫は大容量タイプを中心に堅調に推移いたしました。また、テレビは4Kへの買い替えを中心に安定して販売されたことで伸長いたしました。これらにより、全体として前年同期を上回る結果となりました。

売上総利益は、4Kテレビへの買い替えや節電・省エネ・安心・安全・健康をキーワードに冷蔵庫、洗濯機、調理家電などの家庭電化商品やエアコンなどの需要が高まるなど、より良い生活が期待できる付加価値商品が販売され、売上総利益率の改善が見られたこともあり、前年同期、当社計画のいずれも上回る結果となりました。

 

②販売費及び一般管理費・営業利益・営業外損益・経常利益

当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、1,542億99百万円(前年同期比104.6%)となりました。これは、積極的な店舗出店により地代家賃及び減価償却費などが増加したこと等によるものです。それらの結果、営業利益は256億13百万円(前年同期比117.8%)となりました。

また、営業外収益は仕入割引等の計上により82億52百万円(前年同期比94.7%)となり、営業外費用は、支払利息及び閉鎖店舗関連費用等の計上により17億57百万円(前年同期比95.1%)となりました。

以上の結果、経常利益は321億8百万円(前年同期比112.2%)となりました。

③特別利益・特別損失・税金等調整前当期純利益

当連結会計年度の特別利益は、新株予約権戻入益4億5百万円を計上したこと等により、5億86百万円(前年同期比98.6%)となりました。また、特別損失は、減損損失26億49百万円、役員退職慰労金8億77百万円、および熊本地震等による災害損失2億68百万円を計上したこと等により、39億75百万円(前年同期比132.7%)となりました。

その結果、税金等調整前当期純利益は287億20百万円(前年同期比109.6%)となりました。

 

④法人税、住民税及び事業税・法人税等調整額・非支配株主に帰属する当期純利益・親会社株主に帰属する当期純利益・包括利益

連結会計年度の法人税、住民税及び事業税は99億37百万円(前年同期比98.4%)となり、法人税等調整額が△13億71百万円(前年同期比715.2%)となったことから、法人税等合計は85億66百万円(前年同期比86.5%)となりました。

以上の結果、当期純利益は201億54百万円(前年同期比123.6%)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は201億54百万円(前年同期比123.6%)となりました。また、包括利益は198億48百万円(前年同期比128.2%)となりました。

 

(4) 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社グループは、経営成績等に重要な影響を与える要因として、「気候条件」「店舗開発」等を事業等のリスクとしております。詳細につきましては「第2  事業の状況  4  事業等のリスク」をご参照ください。

 

(5) 経営戦略の現状と見通しについて

当社グループは、家電商品を底堅い買い替え需要が存在する「生活必需品」と位置付け、その需要に対応するとともに未だ「ケーズデンキ」をご利用いただいたことがない皆様に「本当の親切」をご提供するため、新規出店を展開すると同時に、同一エリアで既存の小型店舗を閉鎖し大型店を出店する「スクラップアンドビルド」も進め、店舗網の強化・経営の効率化を図ってまいります。

当業界における企業競争の中では、企業成長と収益性の安定とのバランスが必要と考えております。そのためにはいたずらに企業規模の拡大や競争に巻き込まれることなく、足元を見据えた今後の戦略を環境の変化に対応しつつ、着実に取り組んでいきたいと考えております。

詳細につきましては「第2  事業の状況  1  業績等の概要  (1) 業績」及び「第2  事業の状況  3  経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。

 

(6) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループの資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローが266億89百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが162億66百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが110億25百万円の支出となりました。

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2  事業の状況  1  業績等の概要  (2) キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。

なお、キャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。

 

第34期

第35期

第36期

第37期

平成26年3月期

平成27年3月期

平成28年3月期

平成29年3月期

自己資本比率(%)

44.3

43.4

47.9

48.9

時価ベースの自己資本比率(%)

39.9

49.3

48.9

50.6

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)

1.3

1.1

1.9

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

67.9

63.7

41.9

自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い

(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

2.株式時価総額は自己株式を除く発行株式数をベースに計算しています。

3.キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローを利用しています。

4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。

5.キャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスである期については記載しておりません。

 

(7) 経営者の問題意識と今後の方針について

「第2  事業の状況  3  経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。