当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間のわが国の経済は、アベノミクス景気が「いざなぎ景気」を超え戦後2番目の長さを記録し、企業業績や設備投資は緩やかな回復が続いているものの、賃金及び可処分所得の伸びは鈍く、景気回復の実感が乏しい環境となりました。
また、米国ではトランプ大統領就任後政治的な混乱が続き、北朝鮮やシリアを巡り緊迫した状態が続くなかで、欧米・中東・アフリカなど世界各地でテロが相次ぎ、欧州ではドイツ連邦議会選挙でメルケル首相率いる与党が大きく議席数を減らして求心力が低下するなど、政治の不確実性への懸念が広がり、世界情勢の先行きの不透明感は依然として強まっております。
1)消費環境の概要
①景気は緩やかな回復基調にあるなか、今春の賃金改定では多くの企業が4年連続でベースアップを実施し、10月の有効求人倍率も43年9ヶ月ぶりの高水準と雇用環境は大幅に改善され、人手不足が深刻な問題となっておりますが、消費支出は引き続き伸び悩んでおり、個人消費は依然として低迷した状況が続いております。
②衣料品の販売に影響を及ぼす天候は、11月中旬から全国的に気温が低下したものの、9月~10月にかけて気温が高く推移したことや、10月下旬に2週連続で週末に襲来した台風の影響など、秋冬物の販売にとって難しい天候となりました。
2)当社グループの状況
このような消費環境のもと、当社グループは“変革3年、完成の年” を統一テーマとし、引き続き変革のスピード・範囲を拡大し、国内市場への深耕のためあらゆる業務を大胆に変化・進化させ続けるとともに、3,000店舗体制へ向けた更なる業務の単純化・標準化を推し進めローコスト運営を徹底し、業績の向上に努めております。
3)主力のしまむら事業
①「CLOSSHI(クロッシー)」に集約したプライベートブランドは、新たに「CLOSSHI Sports」「CLOSSHI Baby」「CLOSSHI Kids」「CLOSSHI VALUE」の展開を始め、価値と価格のバリエーションを広げて品揃えを充実させ、お客様の支持拡大を図りました。
また、チラシが中心となっていた従来の販売促進から、TVCM・WEBによる販促を拡大することにより広告宣伝の見直しと認知度向上に努めました。
②お客様にとって買いやすい売場を実現するため、婦人衣料、実用衣料の最適配置を研究し、売場レイアウトと什器、店内販促物を大幅に変更する「2016年型レイアウト」の展開を全店へ拡大すべく、542店舗でレイアウト変更を実施しました。
③当第3四半期連結累計期間は25店舗を開設し、3店舗を閉鎖した結果、しまむら事業での店舗数は1,387店舗となりました。また、1店舗で大規模な改装、84店舗で省エネ対応型の改装を実施した結果、売上高は前年同期比1.7%減の3,372億46百万円となりました。
4)アベイル事業
若者向けの感度の高いファッション商品を扱うアベイル事業は、売場を分かりやすくアピールするために主通路を拡幅して、トータルコーディネート提案を強調すべく265店舗でレイアウト変更を実施し、業績向上に努めました。
当第3四半期連結累計期間は4店舗を開設した結果、店舗数は305店舗となりました。また、12店舗で省エネ対応型の改装を実施した結果、売上高は前年同期比0.1%増の383億21百万円となりました。
5)バースデイ事業
ベビー・子供用品を扱うバースデイ事業は、店舗数の拡大でプライベードブランドの販売量は急増しており、専門店としての信頼を一層高めるため商品の品質・感度・品揃えにこだわり、積極的な出店を進めました。
当第3四半期連結累計期間は14店舗を開設し、2店舗を閉鎖した結果、店舗数は252店舗となりました。また、13店舗で省エネ対応型の改装を実施した結果、売上高は前年同期比10.8%増の392億85百万円となりました。
6)シャンブル事業
シャンブル事業は「暮らしに彩り」を新たなストアコンセプトとして、商品構成を大幅に見直し、事業の再構築を進めております。また、WEBによる販促手法を改善・進化させ若い女性への認知度向上による業績向上に努めました。
当第3四半期連結累計期間は2店舗を開設して店舗数は98店舗となり、売上高は前年同期比1.6%増の71億38百万円となりました。
7)ディバロ事業
ディバロ事業は、女性を主たる購買層としたファミリー靴専門店の業態を確立するため、標準売場面積を150坪と定め、店舗の標準化と品揃えの改善を進めております。
当第3四半期連結累計期間は1店舗を開設して店舗数は12店舗となりましたが、前期に9店舗閉鎖した影響を受けた結果、売上高は前年同期比24.3%減の3億86百万円となりました。
8)以上の結果、当第3四半期連結累計期間の日本国内の業績は、売上高4,223億78百万円(前年同期比0.5%減)、
営業利益355億34百万円(同11.0%減)、経常利益363億91百万円(同10.8%減)、四半期純利益は245億81百万円
(同7.8%減)となりました。
9)思夢樂事業
前期に台湾東部の宜蘭県へ出店し、ほぼ台湾全域での店舗展開となった思夢樂は、出店を継続して店舗展開の密度を高め、現地に適した商品展開と販促、品質管理のレベル向上に注力しました。
当第3四半期連結累計期間は2店舗を開設し、店舗数は44店舗となりました。また、2店舗で大規模な改装を実施した結果、売上高は前年同期比2.3%増(NT$ベース)の11億12百万 NT$(41億47百万円)となりました。
10)飾夢楽事業
上海を中心に事業展開する飾夢楽は、日本のしまむら商品を製造する現地の工場で中国の消費者に合わせた商品を調達するなど、中国マーケットへ適合させた品揃えの変更を進めております。また、中国市場への深耕を図るため、8月よりEC事業の展開を開始し、業績の底上げに努めました。
当第3四半期連結累計期間の出店は無く既存11店舗の営業となり、前期に3店舗閉鎖した影響を受けた結果、売上高は前年同期比9.1%減(RMBベース)の22.3百万RMB(3億85百万円)となりました。
11)以上の結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高4,269億12百万円(前年同期比0.4%減)、営業利
益350億85百万円(同11.3%減)、経常利益359億63百万円(同11.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は239億74百万円(同9.3%減)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ、348億96百万円増加し、4,145億83百万円と
なりました。これは主として、有価証券の増加660億2百万円、商品の増加162億29百万円、売掛金の増加46億64百
万円、その他の流動資産の増加18億95百万円、建物及び構築物の増加12億31百万円、現金及び預金の減少549億94
百万円等によるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ189億64百万円増加し、672億96百万円となりました。これは主として、買掛金
の増加214億81百万円、その他の流動負債の増加47億49百万円、未払法人税等の減少57億56百万円、賞与引当金の
減少20億49百万円等によるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べ159億32百万円増加し、3,472億87百万円となりました。これは主として、利
益剰余金の増加148億47百万円、その他有価証券評価差額金の増加11億46百万円等によるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動及び新規出店等に
よる投資活動、ならびに財務活動を行った結果、前年同四半期連結累計期間に比べ263億91百万円減少し、1,240億
73百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、前年同四半期連結累計期間と比べ514億69百万円減少し、245億74百万円となり
ました。これは、法人税等の支払額173億47百万円、たな卸資産の増加額162億17百万円等に対し、税金等調整前四
半期純利益353億77百万円、仕入債務の増加額214億77百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用した資金は、21億22百万円(前年同四半期連結累計期間は120億50百万円の収入)となりまし
た。これは、有価証券の償還による収入950億9百万円、差入保証金の回収による収入27億26百万円等に対し、有
価証券の取得による支出850億円、定期預金の預入による支出80億円、有形固定資産の取得による支出65億59百万
円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は、前年同四半期連結累計期間と比べ2億74百万円減少し、91億19百万円となりまし
た。これは、配当金の支払額90億61百万円、短期借入金の返済による支出1億11百万円等によるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。