当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
文中における将来に関する事項については、当中間連結会計期間末(2025年8月20日)現在において判断したも
のであります。
1)財政状態の分析
当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ、174億93百万円増加し、5,846億37百万円となりま
した。これは主として、投資その他の資産のその他の増加73億2百万円、売掛金の増加36億92百万円、土地の増
加15億83百万円、有形固定資産のその他の増加15億37百万円、有価証券の増加14億84百万円によるものです。
負債は前連結会計年度末と比べ、10億42百万円増加し、672億10百万円となりました。これは主として流動負債
のその他の増加20億57百万円、買掛金の減少5億10百万円、賞与引当金の減少5億8百万円によるものです。
純資産は前連結会計年度末と比べ、164億50百万円増加し、5,174億26百万円となりました。これは主として利益
剰余金の増加151億82百万円によるものです。
2)経営成績の分析
当中間連結会計期間における我が国の経済は、雇用や所得の改善などにより緩やかな景気の回復がみられ、4~
6月期の実質GDPは年率換算で2.2%のプラス成長となりました。また、世界経済は、米国の関税政策が本格的に
発動された4月以降も底堅い成長を維持しました。一方で、米国経済においては個人消費の減速傾向による成長
ペースの鈍化、欧州経済ではドイツやイタリアのマイナス成長、中国経済では製造業と不動産業の不況が継続し
ており、引き続き先行きの見通しは不透明な状況が続いています。
①消費環境の概要
・当中間連結会計期間において、国内の消費環境は、賃上げ率の上昇が見られる一方で人件費や物流費の高騰、
さらに原材料の価格上昇に伴う食料品や日用品の値上げが続きました。その結果、実質賃金は引き続き減少し、消費者の節約志向は依然として強いため、衣料品を含めた消費活動は厳しい状況が続いています。
・6月から8月の天候は、晴天の日が多く、夏物商品の売行きは良好でした。一方で、平均気温は統計開始以来の
過去最高を記録し、特に8月の異常な暑さにより、外出を控える傾向も見られました。
②当社グループの状況
このような状況下において、当社グループは2025年度のグループ統一テーマを“ネクスト・チャレンジ2nd
『限界を改め更なる高みへ』”と設定しました。中期経営計画2027の2年目を迎えるにあたり、社員全員の創
意工夫をもって様々な課題に挑戦し、しまむらグループの強みを更に強固なものとします。
③しまむら事業
・しまむら事業では、商品力の強化として、自社開発ブランド(Private Brand、以下PB)およびサプライヤー
との共同開発ブランド(Joint Development Brand、以下JB)の品揃えを拡充しました。PBでは、暑い夏を背
景に吸水速乾や冷感素材などの「FIBER DRY(ファイバードライ)」が好調に推移しました。また、健康意識の
高まりを受けて展開した「活き活きラボ」シリーズも好調でした。JBでは、「SEASON REASON(シーズンリーズ
ン)」において、素材や機能、シルエットにこだわった高価格帯商品が好調でした。
・販売力の強化では、気温の変動に左右されにくい売上作りを目指し、インフルエンサーやキャラクターを活用
した企画の拡大や、客層や店舗の特性に応じた地域別の施策を推進しました。また、前年度の下期で大きな反
響を呼んだ「超サプライズセール」を上期で初めて実施しました。オンラインストアについては、都市部店舗
での店舗受取サービスが引き続き好調に推移しており、実店舗とオンラインの相互送客が一層進みました。
当中間連結会計期間は5店舗を開設、5店舗を閉店し、店舗数は1,416店舗となりました。
また売上高は前年同期比3.4%増の2,551億49百万円となりました。
④アベイル事業
アベイル事業は、商品力の強化として、JBを中心としたトレンド提案を推進するとともに、気温の変動に左右
されにくいキャラクター商品の拡充を進めました。また、収納グッズやイレギュラーサイズなどのラインロビ
ングによる品揃えの拡充も進めました。販促においては、6月21日から実施した重点催事や8月の「TGC teen
2025 SUMMER」への出展が、幅広い層への認知度の向上に繋がりました。
当中間連結会計期間は2店舗を開設し、店舗数は318店舗となりました。
また売上高は前年同期比3.3%増の348億75百万円となりました。
⑤バースデイ事業
バースデイ事業は、商品力の強化として、主力のJBやPBの進化に加え、キャラクター商品の拡充などで幅広い
ターゲット層を取り込みました。販促においては、5月21日から実施した25周年企画が成功し、それ以降も客
数の増加が継続しました。また、新規ブランドやインフルエンサーとのコラボ企画をポップアップ店舗で展開
したことが、新規顧客の獲得と認知度の向上に繋がりました。
当中間連結会計期間は1店舗を開設し、店舗数は337店舗となりました。
また売上高は前年同期比5.4%増の401億51百万円となりました。
⑥シャンブル事業
シャンブル事業は、25周年企画やラインロビングによる品揃えの拡充が客数増加に効果的でした。また、前年
度から取り組んでいる既存店舗での新型レイアウトの導入については、VMD(ビジュアルマーチャンダイジン
グ)の向上につながり、店舗の売上が伸長しました。さらに、これらの施策の相乗効果により、春ギフトや母
の日ギフトも好調に推移しました。
当中間連結会計期間の店舗開設・閉店は無く、123店舗での営業となりました。
また売上高は前年同期比8.7%増の82億83百万円となりました。
⑦ディバロ事業
ディバロ事業は、靴のトレンドである「立ったまま履ける靴」が好調に推移しました。また、6月にオープン
した喜久田FM店では、サイズ計測会の実施が客数増加に効果を発揮し、オープン期間の売上高は過去最高を記
録しました。
当中間連結会計期間は2店舗を開設し、店舗数は18店舗となりました。
また売上高は前年同期比12.6%増の5億38百万円となりました。
⑧以上の結果、当中間連結会計期間の日本国内の業績は、売上高3,389億99百万円(前年同期比3.8%増)、営業
利益312億56百万円(同0.3%増)、経常利益323億88百万円(同1.8%増)、中間純利益は227億36百万円(同
3.7%増)となりました。
⑨思夢樂事業
台湾全域で店舗を展開する思夢樂は、20代から60代の女性とその家族をターゲットとした総合衣料の専門店と
して、日常生活で必要なソフトグッズがお客様の欲しい時に必ずある店舗の実現に向けて、事業の展開を進め
ています。商品力の強化では、思夢樂オリジナル商品やラインロビングによる品揃えの拡充を推進しました。
販売力の強化では、SNSとインフルエンサーの活用を積極的に進めたことで、ブランド知名度が向上しまし
た。
当中間連結会計期間は1店舗を開設、1店舗を閉店し、店舗数は44店舗となりました。
また売上高は前年同期比8.8%増の9億34百万NT$(45億77百万円)となりました。
⑩以上の結果、当中間連結会計期間の連結業績は、売上高3,435億77百万円(前年同期比3.9%増)、営業利益
314億61百万円(同0.2%増)、経常利益325億56百万円(同1.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は
229億1百万円(同3.6%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動及び新規出店等による
投資活動、ならびに財務活動を行った結果、前中間連結会計期間末に比べ36億70百万円減少し、1,618億59百万
円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は、前中間連結会計期間と比べ、46億70百万円減少し、233億74百万円となりまし
た。これは税金等調整前中間純利益322億42百万円、減価償却費32億42百万円、その他流動負債の増加額19億93
百万円、棚卸資産の減少額10億82百万円等に対し、法人税等の支払額96億66百万円、売上債権の増加額36億92百
万円、その他の流動資産の増加額12億74百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用した資金は、前中間連結会計期間と比べ、417億91百万円増加し、600億24百万円となりました。
これは有価証券の取得による支出2,490億円、投資有価証券の取得による支出77億円、有形固定資産の取得によ
る支出74億46百万円等に対し、有価証券の償還による収入2,041億円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は、前中間連結会計期間と比べ、22億2百万円増加し、77億24百万円となりました。
これは配当金の支払額77億12百万円等によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありませ
ん。
(4)会社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。