文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当社は、2019年3月期より、経営資源の配分および業績評価に関して、5つの事業に変更いたしましたが、報告セグメントとしては、各事業の性質と規模を考慮し、「国内オートバックス事業」「海外事業」「ディーラー・BtoB・ネット事業」の3つに区分いたしました。
前連結会計年度において営業外収益および販売費及び一般管理費で表示しておりましたクレジット事業等の収益および費用は、営業活動の拡大を行うこととなったため、売上高および売上原価に含めて表示することとし、従来、「その他」として表示していた事業区分に含め、新たに「その他の事業」として報告セグメントに追加し、4区分といたしました。
また、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。
なお、以下の文中における数値および前年同期比ならびに前連結会計年度比は、これらの変更後のものに基づき、記載しております。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における国内の自動車関連業界の動向といたしましては、新車販売台数は回復傾向で、中古車登録台数は前年度並みであり、自動車関連商品の需要も前年度並みに推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループは2020年3月期を最終年度とする「2017中期経営計画」において、「国内オートバックス事業の再生」と「将来に向けた成長ドライバーの育成」を軸に、収益の拡大と資産効率の向上のための施策に注力しております。
当社グループの当第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同期比0.5%増加の1,659億2百万円、売上総利益は前年同期比1.7%減少の518億37百万円、販売費及び一般管理費は前年同期比0.2%減少の446億95百万円、営業利益は前年同期比10.0%減少の71億42百万円となりました。経常利益は前年同期比6.1%減少の79億31百万円となりました。また特別利益として、災害に関わる受取保険金1億69百万円を計上し、特別損失として、災害による損失9億62百万円、子会社統合による特別退職金2億73百万円を計上いたしました。この結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比11.9%減少の46億67百万円となりました。
セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。
〔国内オートバックス事業〕
当第3四半期連結累計期間における日本国内のオートバックスチェン(フランチャイズチェン加盟法人店舗を含む)の全業態の売上高は、前年同期比で既存店、全店ともに1.1%の増加となりました。
国内オートバックスチェンでは、タイヤにおいては、売場展開を強化したプライベートブランドを中心とする低価格帯商品の好調に加え、第3四半期における全国的な冷え込みに伴うスタッドレスタイヤの需要増加に対応し、売上が伸長いたしました。また、一部の道路におけるチェーン装着義務化に伴い、タイヤチェーンの売上も伸長いたしました。カーエレクトロニクスに関しては、ドライブレコーダーに対する認知度の高まりと、お客様の運転時の安全に対する意識の高まりに伴い、各店舗において品揃えと販売体制を強化したことにより、ドライブレコーダーの売上が好調に推移いたしました。さらに、プライベートブランド「AQ.(オートバックスクオリティ.)」やクルマに関わるライフスタイルを提案するブランド「JKM(ジェイケーエム)」「GORDON MILLER(ゴードンミラー)」のラインアップを拡大し、店舗における商品の魅力度向上に努めました。
2018年3月には日本初のクルマを通じたライフスタイルショップ「JACK & MARIE(ジャックアンドマリー)」のリアル店舗「JACK & MARIE 横浜ベイクォーター」を初出店し、2018年9月には「JACK & MARIE ららぽーと名古屋みなとアクルス」、2018年11月には「JACK & MARIE 横浜ランドマークプラザ」「JACK & MARIE MARK IS 福岡ももち」をオープンし、リアル店舗は計4店舗となりました。各イベントへの出展も継続することで、ブランドの認知度向上に努めました。
また、2018年11月には当社グループの旗艦店である「スーパーオートバックス東京ベイ東雲」をリニューアルし、クルマと共に過ごす居心地の良い空間や、ライフスタイル別の提案により、新たな発見・体験をお客様に提供する「A PIT AUTOBACS SHINONOME」として新たにオープンいたしました。
さらに、店舗における接客状況の分析に基づき、売場における人員配置や従業員の時間管理などの店舗オペレーション改善を進めるとともに、売場やピットなど、ハード面のリノベーションを進めています。
車検・整備は、車検を受けていただいたお客様向けのサービス「安心3つ星補償」で他社との差別化を図り、次回車検予約獲得の推進、15分受け入れ点検などのピットオペレーションの改革を進めました。さらに「プロフェッショナルでフレンドリーな存在」を象徴する存在として、実際の店舗で働く整備士の中から「AUTOBACS GUYS(オートバックスガイズ)2018」を選出し、テレビCMや店頭における宣伝活動を展開いたしました。しかしながら、上半期における国内の車検対象車両台数が少なかったことが影響し、車検実施台数は前年同期比1.1%減少の約45万2,000台となりました。
車買取・販売は、中古車の買取強化とカーズ加盟店のコスト削減のため、2018年3月末にカーズフランチャイズチェン契約内容の見直しを行いました。また、今期より車買取事業を当セグメントへ移管いたしました。また、収益性の低い4店舗を閉店し、営業活動を集中強化いたしました。これらの結果、国内オートバックス事業における総販売台数は前年同期比3.4%増加の約21,800台となりました。
出退店は新店が2店舗、退店が8店舗あり、2018年3月末の603店舗から597店舗となりました。なお、12月末のカーズ加盟店舗は前年度末から1店舗増加の425店舗となりました。
これらの結果に加え、前期に低下させていた当社からの店舗の仕入原価率を通常に戻したものの、2018年3月期においてオートバックスチェンの店舗を運営する当社連結対象子会社をフランチャイズチェン加盟法人に事業譲渡したことなどに伴う売上と粗利の低下に加え、店舗リノベーションや販売促進などに関わる経費の増加により、当第3四半期連結累計期間の国内オートバックス事業の売上高は1,403億28百万円(前年同期比1.1%減少)となり、セグメント利益は123億17百万円(前年同期比6.7%減少)となりました。
〔海外事業〕
海外事業における売上高は84億2百万円(前年同期比21.7%増加)、セグメント損失は5億99百万円(前年同期は4億64百万円のセグメント損失)となりました。小売・サービス事業として、タイにおいては、前期に引き続きPTGグループのガソリンスタンドモールへの小型店の積極的な出店により、売上が増加いたしました。フランスにおいては、フランチャイズチェン加盟法人店舗の現地子会社による直営化により連結対象店舗が2店舗増加したことにより売上は増加したものの、天候不順やデモなどの政治不安の影響で営業損失が拡大いたしました。シンガポールにおいては、カーシェアリング車両に対するメンテナンスサービスは順調だったものの、店舗におけるサービス売上が低調だったことなどにより収益が減少いたしました。
卸売事業においては、各地域において商品開発を進める一方、国を越えて販路を拡大しつつあります。中国において、事業拡大に向けた経費が増加したものの、中国国内外においてカー用品卸売が伸長し、営業利益が増加いたしました。さらにロシアへの海外向けプライベートブランドのオイル販売に加え、アセアン地域で現地ハイパーマーケットなどへのカー用品の卸売が増加いたしました。また、2018年10月にオーストラリアにおいてAudioXtra Pty Ltd.を株式取得により新たに連結対象子会社とし、さらなる海外卸売事業における収益拡大に努めました。
海外における出退店は、新規出店が7店舗、退店が4店舗あり合計44店舗になりました。
〔ディーラー・BtoB・ネット事業〕
ディーラー・BtoB・ネット事業における売上高は222億75百万円(前年同期比2.9%増加)、セグメント損失は7億84百万円(前年同期は4億84百万円のセグメント損失)となりました。輸入車ディーラー事業は各拠点の営業体制を強化し、営業活動に注力いたしました。さらに、2017年11月に東京都練馬区に2拠点、2018年8月に東京都杉並区に1拠点増えたことにより、売上が増加いたしました。
BtoB事業は、オイル原価と物流コストが高騰するなど厳しい環境が続くものの、オイル卸売において値上げをしたことや、第2四半期に設立した株式会社CAPスタイルによるプライベートブランド商品のラインアップを強化するなど経営統合の効果があらわれ、収益体質が改善しつつあります。
ネット事業は、品揃え、チャネル、プロモーションなどの再構築に取り組んでおり、外部モールを3チャネルから1チャネルに集中させ、効率化を進めるとともに、自社サイトのリニューアルに向けた準備を進めています。また、BtoB事業向けのインターネット販売のプラットフォームを構築し、新たなBtoBビジネスへのスタートを切りました。
〔その他の事業〕
その他の事業における売上高は16億95百万円(前年同期比6.0%減少)、セグメント利益は2億96百万円(前年同期比14.0%減少)となりました。これは主に保険に関わる手数料収入の減少によるものです。
財政状態は、以下のとおりであります。
当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ7.9%、147億47百万円増加し、2,021億1百万円となりました。これは、主に受取手形及び売掛金が増加したことなどによるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ25.6%、153億41百万円増加し、753億43百万円となりました。これは、主に買掛金および未払金が増加したことなどによるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ0.5%、5億94百万円減少し、1,267億58百万円となりました。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
株式会社の支配に関する基本方針
当社は、1974年にオートバックス第1号店を出店して以来、一貫してオートバックス本部、直営店および当社とフランチャイズ契約を締結する国内外の加盟店で構成するオートバックスフランチャイズチェンを充実、発展させることにより、お客様の豊かなカーライフに貢献することを目指してまいりました。
現在においても、当社グループは当時の理念を継承し、「常にお客様に最適なカーライフを提案し、豊かで健全な車社会を創造する」ことを経営理念として掲げ、「2050未来共創」をビジョンとし、社会・クルマ・人のくらしと向き合い、明るく元気な未来をつくるとともに、「クルマのことならオートバックス」とお客様から支持・信頼を獲得することに一丸となって取り組んでおります。
今後につきましても、オートバックスフランチャイズチェンを基幹事業と位置付けつつ、最適なポートフォリオの構築による事業のさらなる発展を目指す一方、継続的なコーポレート・ガバナンスおよびIRの強化に努め、当社グループの経営の透明性を一層向上することが株主を始めとするステークホルダーの皆様の利益の極大化に資するものと考えております。
したがいまして、当社の財務および事業方針の決定を支配する者としては、オートバックスフランチャイズチェンにおける加盟店・取引先や新たな事業領域における提携先、それら従業員等との相互信頼関係の重要性を理解し、中長期の企業価値、株主共同利益を向上させる意思と能力を有する者でなければならないと確信しています。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備計画は、次のとおりであります。
重要な改修
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事業所名 (所在地) |
セグメントの 名称 |
設備の内容 |
投資予定金額 |
資金調達方法 |
着手及び完了年月 |
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総額 (百万円) |
既支払額 (百万円) |
着手 |
完了 |
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A PIT AUTOBACS SHINONOME (東京都江東区) |
国内オートバックス事業 |
スーパーオートバックス |
1,458 |
1,404 |
自己資金 |
2018年8月 |
2018年11月 |
(注)1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2.SA東京ベイ東雲店は2018年11月よりA PIT AUTOBACS SHINONOMEに名称変更しております。