当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)経営成績に関する分析
当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加等により、小売業全体の販売額は前年同期比2.7%の増加となりましたが、非耐久財の実質家計消費支出は前年を下回る結果となりました。また、アメリカにおける関税政策への影響、中国経済の減速、ウクライナ及び中東情勢などの地政学リスクの長期化など、先行きについては依然として不透明な状況が続いております。
当社の属するアパレル・ファッション業界におきましても、人件費、原材料費、物流費、電力料の上昇等のコスト面での負担が続いています。また、物価上昇による消費者マインドの下振れが個人消費の減少に影響するなど厳しい経営環境となりました。
当社は、このような厳しい環境に柔軟にそして迅速に対応していくために、重点施策として掲げている「店舗売上の拡大」「EC売上の拡大」「荒利率の維持・改善」に取り組んでまいりました。
「店舗売上の拡大」においては、売上指数の高い土日祝の人員体制強化、大型店舗のスタッフ配置見直し等、人員体制の再整備を推進いたしましたが、人員不足により一部店舗では効果が限定的となりました。採用単価引き上げ、リファラル等の採用方法を強化し人員体制の再整備を推進してまいります。
また、前連結会計年度から引き続き、著名タレントとの雑誌タイアップ企画を、レディース商品では合計3回(3月・4月・5月)、メンズ商品では合計2回(3月・4月、前年より1回増)実施し、ブランド発信強化・売上拡大策を推進いたしました。
ikkaブランドのリニューアルについては、当中間連結会計期間において合計19店舗実施いたしました。この結果、「ikka THE BEAUTIFUL LIFE GREEN STORE」へのリニューアル完了店舗数は106店舗となりました。
「EC売上の拡大」においては、会員アプリの新規会員獲得を強化しサイト訪問数を上げるとともに、入会特典等の販売施策を活用して売上拡大を図りました。また、SNSを通じた新規顧客獲得策として、DtoCブランドnotch.にて継続実施してきたインフルエンサーとの協業を他ブランドでも拡大させるとともに、基幹ブランドのikka・LBCについてもインフルエンサーを活用したPR活動を精力的に実施いたしました。これらの取り組みにより、EC売上高前年比は104.6%まで伸長いたしました。
「荒利率の維持・改善」においては、前連結会計年度から引き続き、販売面では雑誌タイアップ商品を中心としたプロパー販売の強化、値引き販売の抑制、催事・EC等でのキャリー商品の丁寧な活用を推進いたしました。商品調達面では為替リスクを注視しながら、生産地のアセアン比率を高めていくこと、取引先の絞り込み等で仕入原価の低減を図り、売上総利益率は0.8ポイント改善となりました。
店舗数におきましては、4店舗を閉店した一方で、期間限定店舗から正規出店した店舗を含めて5店舗を出店し、当中間連結会計期間末の店舗数は、176店舗となりました。これらの取り組みにより、既存店売上高前年比は97.7%となりました。
販売費及び一般管理費は、売上拡大施策等に連動する費用の増加分を吸収するべく、固定費の削減に継続して取り組み、前年同期で43百万円減少、前年同期比98.9%となりました。
その結果、当中間連結会計期間の連結業績は、売上高74億78百万円(前年同期比97.9%)、営業利益8億86百万円(前年同期比100.4%)、経常利益9億38百万円(前年同期比104.5%)、親会社株主に帰属する中間純利益7億61百万円(前年同期比89.9%)となりました。
(2)財政状態の分析
当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ7億89百万円増加し、140億36百万円となりました。増減の主な内容は、投資有価証券が6億43百万円、売上預け金が2億82百万円、未収入金が61百万円増加し、現金及び預金が1億39百万円、為替予約が57百万円、差入保証金が24百万円減少したこと等によるものです。
当中間連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ3億43百万円減少し、39億91百万円となりました。増減の主な内容は、繰延税金負債が2億5百万円、預り金が40百万円増加し、未払金が2億49百万円、電子記録債務が2億11百万円、買掛金が88百万円、未払消費税等が29百万円減少したこと等によるものです。
当中間連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ11億33百万円増加し、100億45百万円となりました。増減の主な内容は、利益剰余金が7億61百万円、その他有価証券評価差額金が4億29百万円、新株予約権が8百万円増加し、繰延ヘッジ損益が40百万円、退職給付に係る調整累計額が21百万円減少したこと等によるものです。
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ1億39百万円減少し、52億49百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果減少した資金は、90百万円(前年同期は2億26百万円の増加)となりました。その主な増加の内訳は、税金等調整前中間純利益9億38百万円、減価償却費47百万円等によるものです。主な減少の内訳は、売上債権の増加3億16百万円、仕入債務の減少3億円、未払金の減少等を含むその他支出2億41百万円、法人税等の支払額1億68百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は、48百万円(前年同期は29百万円の減少)となりました。その主な増減の内訳は、差入保証金の回収による収入7百万円、差入保証金の差入による支出29百万円、資産除去債務の実現等を含むその他支出9百万円、有形固定資産取得による支出8百万円、無形固定資産取得による支出8百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は、0百万円となりました。その主な増減の内訳は、自己株式の取得による支出19千円によるものです。
当中間連結会計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに発生した課題はありません。
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。