第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

①業績数値

当中間連結会計期間の連結営業成績は、売上高92,265百万円(前年同期比18.4%増)、営業利益4,322百万円(同4.2%増)、経常利益4,538百万円(同2.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益3,073百万円(同2.1%増)となり、売上・利益ともに過去最高となりました。

当社は「先行投資フェーズ」を掲げる中期経営計画(2024年9月~2026年9月期)の2年目として、新規出店3店舗、既存店の改装4店舗を当中間連結会計期間で実施いたしました(前年同期は既存店の改装4店舗)。下期は、新規出店3店舗、既存店の改装6店舗を予定しております。

セグメント別の営業状況で後述いたしますように、「既存店」の業績は継続して伸長し、順調に成長しております。

 

セグメント別の営業状況は、以下のとおりです。

(スーパーマーケット事業)

売上高

92,010百万円

(前年同期比 18.4%増)

セグメント利益

4,268百万円

(前年同期比  3.6%増)

 

スーパーマーケット事業では、「既存店」の売上高が前年同期比で9.8%と大きく伸長し、これに新規出店により売上高が上乗せとなったことで好調に推移しております。

これは、当社が創出した二つの新フォーマット(『生鮮市場TOP!』『マミープラス』)が、”競争力ある価 格”と”商品開発力”を活かし、お客様の節約志向と価値ある商品に対するニーズを的確に捉えた結果、お客様か ら高い支持をいただける店舗へ成長した成果です。

販売費及び一般管理費は、新規出店と既存店の改装による設備投資と出店関連費用の増加に加え、人への投資・処遇改善等を行ったことで賃金も増加しています。しかし、従来より取り組んでおりますローコストオペレーション運営の施策であるLSP(Labor Scheduling Program)や、効率化を目的としたRPAをはじめとするデジタル関連への投資も行い、人員の適正配置の精度をあげた結果、人件費率を適正に推移させることができました。

また、「既存店」の成長が想定以上の成果を生み出し、コストの増加を吸収することができました。

 

(その他の事業(温浴事業・葬祭事業))

売上高

256百万円

(前年同期比 23.5%増)

セグメント利益

54百万円

(前年同期比 98.6%増)

 

2025年3月31日現在の店舗数は、83店舗(マミーマート他39店舗、生鮮市場TOP!30店舗、マミープラス12店舗、温浴事業1店舗、葬祭事業1店舗)となっております。

(前年同期比増減 マミーマート8店舗減、生鮮市場TOP!6店舗増、マミープラス7店舗増)

 

②企業の経営方針及び取り組み

当社グループ(当社及び連結子会社)は、食生活を通じて地域のお客様の健康と笑顔あふれる豊かな人生を応援する「Enjoy Life!」(※)のグループコンセプトのもと、以下の取り組みを実施しております。

(※)「Enjoy Life!」とは、地域のお客様に毎日の食生活を通じて、健康で笑顔あふれる豊かな人生を楽しんでいただくことを応援する、マミーマートグループ独自のコンセプトです。

 

〔「進化し続ける」圧倒的地域No.1店舗の構築〕

地域No.1店舗を「地域で1番販売数の多いカテゴリーが数多くある店舗」と定義し、地域No.1カテゴリーを増やし続け、進化し続ける店舗の実現に向け、「カテゴリー開発会議」を新設いたしました。これにより、組織的な3C分析と開発のPDCAを仕組化いたしました。今後、多くの魅力ある商品を新たなカテゴリーとして開発する計画を進行させております。

また、当社グループの強みでもある惣菜の開発・製造においては、2025年1月に発表された、全国スーパーマーケット協会主催の「お弁当・お惣菜大賞2025」において、11ある全てのエントリー部門で受賞という始まって以来の快挙を達成し、全国1位となる最優秀賞3品、優秀賞4品を含む計19品を受賞いたしました。今回で12年連続の受賞、また、単年度での受賞数は過去最多となりました。「お弁当・お惣菜大賞」は、当社グループの商品開発力とその魅力を強くアピールできる機会となっております。

 

〔新規出店と改装スピードアップとエリア拡大〕

年月

区分

業態

店舗名

所在地

2024年10月

改装

マミープラス

マミープラス光ヶ丘店

千葉県柏市

  〃  11月

新店

生鮮市場TOP!

生鮮市場TOPスーパービバホームちはら台店

 〃 市原市

新店

マミープラス

マミープラスセキチュー東松山高坂店

埼玉県東松山市

2025年1月

改装

生鮮市場TOP!

生鮮市場TOP八潮伊草店

 〃 八潮市

  〃  2月

改装

マミープラス

マミープラス沢口町店

 〃 東松山市

  〃  3月

改装

マミープラス

マミープラス松山町店

新店

生鮮市場TOP!

生鮮市場TOPスーパービバホーム鴻巣店

 〃 鴻巣市

当期は年間6店舗の新規出店と10店舗の既存店の改装を予定しております。

 

〔飛躍的な成長を支える人材育成〕

人材の育成と採用は、中期経営計画の達成に向けた最重要課題と位置付けております。従業員の生活・労働環境の向上を目的としてベースアップ・時給アップを継続して実施するとともに、下記のとおり、働きやすい環境づくりのための諸制度拡充にも取り組んでおります。

導入時期

名称

内容

2023年10月

社宅支援手当

若手社員を対象に、住居の移動を伴う異動時に手当を支給

2024年4月

奨学金返済支援制度

新入社員を対象に、奨学金の返済を入社から5年間支援

2025年4月

子育て応援推進制度

子供が1歳になるまで、育児休暇前の収入を100%補償

育児時短勤務

時間短縮勤務を小学校6年生まで延長

2025年5月

連休取得推進制度

従業員の連休を推進するため、連続休暇を取得した社員に手当を支給

このような取り組みにより働きやすい環境を整えることで、当社は、経済産業省と日本健康会議による健康経営優良法人認定制度において、「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されました。従業員の健康、働きやすい環境づくりを推進し、引き続き、持続的成長を支える人材の確保と育成を行うことで、さらなる好循環を実現してまいります。

そして、これまで採用をしてきた外国人実習生も、法改正により2024年7月から食料品スーパーマーケットでも特定技能外国人として受け入れが可能となり、条件次第で在留期間に制限がなくなったことを受け、当社グループ全体で採用・育成し、長期的な戦力として活躍できるよう、幹部候補生に育成するキャリアアッププランの構築をしてまいります。また、障がい者雇用についても積極的に取り組んでおり、昨年度は法定雇用率(2.5%)を大きく上回る4.8%の実績でした。

 

〔CSR活動〕

CGCグループが協賛する、子どもたちの情操教育支援を目的とした全国児童画コンクールにおいて、応募総数472,461作品のうち、当社は地域のお客様から59,433作品の応募をいただきました。当社はこの活動に賛同し、子どもたちの情操教育支援だけでなく地域とのつながりと未来を応援するために活動をしています。

また、当社はマミーマートに関わるすべての人々を笑顔にする「Enjoy Life!」のコンセプトのもと、すべての人がお買い物しやすい店舗づくりを目指し、インクルーシブ社会の推進に努めております。「誰も取り残さない共生社会の実現」に向けた取り組みの一環として、2006年から取り組んでおります様々な補助犬啓発活動が評価され、東京都福祉局「心のバリアフリー」サポート企業に登録されました。

今後も地域のお客様から信頼され必要とされる存在となれるよう、さまざまな活動に注力してまいります。

 

(2)財政状態の分析

当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末より5,794百万円増加し、79,178百万円となりました。資産の主な増加要因は、売掛金の増加1,030百万円、新規出店に伴うリース資産(純額)の増加1,858百万円、建物及び構築物(純額)の増加780百万円によるものであります。

 

当中間連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末より3,140百万円増加し、38,612百万円となりました。負債の主な増加要因は、短期借入金の減少1,200百万円があったものの、買掛金の増加2,288百万円、新規出店に伴うリース債務の増加1,892百万円によるものであります。

 

当中間連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末より2,653百万円増加し、40,565百万円となりました。主な純資産の増加要因は、親会社株主に帰属する中間純利益の計上による利益剰余金の増加によるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,721百万円(前連結会計年度末比69百万円の増加)となりました。

各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動により獲得した資金は、5,558百万円(前年同期は4,026百万円の収入)となりました。これは、主に税金等調整前中間純利益4,528百万円に対して、増加要因として仕入債務の増加2,288百万円等があったものの、減少要因として売上債権の増加額1,030百万円等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動により支出した資金は、3,146百万円(前年同期は2,211百万円の支出)となりました。これは、主に新規出店や既存店の改装に伴う有形固定資産の取得による支出2,776百万円及び差入保証金の差入による支出520百万円等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動により支出した資金は、2,342百万円(前年同期は1,300百万円の支出)となりました。これは、主に短期借入金の減少額1,200百万円、配当金の支払額549百万円等によるものであります。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。

 

(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当中間連結会計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(8)主要な設備

当中間連結会計期間における主要な設備の状況に重要な変更はありません。

 

(9)経営成績に重要な影響を与える要因

当中間連結会計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。

 

(10)資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの資金状況は、主として営業活動により得られた資金のほか、金融機関からの借入により必要資金を調達しており、店舗の出店・改装等の設備資金や店舗運営費、販売費及び一般管理費等の運転資金需要に対応しております。

 

3【経営上の重要な契約等】

当社は、2024年11月12日開催の取締役会において、2025年10月1日を効力発生日として、持株会社体制へ移行するため新設分割方式による会社分割を実施すること、これに伴い同日付で当社の商号を「株式会社マミーマートホールディングス」に変更すること、事業目的を一部変更するため定款を一部変更することを決議し、2024年12月20日開催の第59期定時株主総会において承認されました。

詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載のとおりであります。