第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、人手不足解消に向けて所得の改善の動きがみられるものの10月の消費税率引き上げもあり、引き続き消費は弱含みで推移しました。世界経済では米中の貿易摩擦や英国のEU離脱問題、日韓関係の悪化等、先行きは不透明な状況が続いております。

 当社グループは中期の事業戦略として、「経営基盤の強化と企業価値の最大化」と「食品・飲料企業のアライアンスで事業再編・構築」を掲げ、全てのステークホルダーから信頼と支持を得る活動を着実に実施しております。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高19,579百万円(前年同四半期比9.6%減)、営業利益542百万円(同7.7%減)、経常利益594百万円(同6.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益396百万円(同11.9%減)となりました。

 

 セグメントの経営成績は、次のとおりであります。なお、売上高は外部顧客への売上高を記載しております。

①自販機運営リテイル事業

 自販機オペレーター業界におきましては、自販機ロケーションや設置台数の飽和状態が続くなか、業種・業態を越えた飲料ビジネスの競争激化による収益性の低下に加え、人手不足や採用難を背景とした人件費及び物流費の上昇により事業環境は依然として厳しい状況にあります。

 このような状況のもと、当社グループでは缶・ペットボトル飲料自販機にカップコーヒー自販機やフード等の自販機をセットで展開する「スマートストア」の推進を図っております。ライフスタイルや社会環境に合わせたビジネスモデルへと進化させ、工場やオフィス内への設置に力を入れるなど、多くの皆様に自販機の持つ利便性、快適性の提供に努めてまいりました。

 この結果、自販機運営リテイル事業の売上高は11,586百万円(前年同四半期比4.3%減)、セグメント利益は181百万円(同24.7%減)となりました。

②飲料製造事業

 売上高は天候不順の影響もあり、低アルコール飲料を中心に前年度を下回る結果となりましたが、利益面では生産体制の見直しと2年目を迎えたソフトパウチ飲料の伸びにより、当事業全体の利益は前年を上回る結果となりました。

 当社独自ブランドのチューハイ「ASTER(アスター)」はシークヮーサー・桃・レモンなどのストレート果汁を原料に使用したプレミアムチューハイとして好評を得ております。また台湾・香港・シンガポールなどアセアン諸国へ輸出を行っており、「ASTER」を当地におけるチューハイブランドとして育成してまいります。

 ソフトパウチ飲料については、大手小売企業に対し製品の企画・デザインから製造までを一貫して提案するODM(Original Design Manufacturing)を強化するとともに、ヘルスケア市場をターゲットに自社オリジナル商品の開発も進めております。

 この結果、飲料製造事業の売上高は7,783百万円(前年同四半期比16.5%減)、セグメント利益は601百万円(同7.3%増)となりました。

③飲料サービスシステム事業

 主要販売先であります遊技場業界は、射幸性の強い機種の撤去に加え、受動喫煙問題など引き続き厳しい事業環境にあり、店内のお客様に本格コーヒーを景品として提供する「アオンズ・カード」の導入も厳しい状況が続いております。

 この結果、飲料サービスシステム事業の売上高は95百万円(前年同四半期比17.2%減)、セグメント利益は5百万円(同32.1%減)となりました。

④不動産運用事業

 当社及びアオンズエステート株式会社を中心に展開する不動産運用事業ですが、2019年9月に栃木県下野市に所在する物流倉庫を取得しました。現在は不動産運用事業の一環として外部へ賃貸しておりますが、2020年7月より新たに「アシード ロジスティクスセンター(ALC)」として活用します。アシードブリュー株式会社などグループ会社が物流センターとして利用することにより、コスト削減と物流サービスの向上を図るとともに、テナント型の物流施設として運用する予定であります。

 不動産運用事業による売上高は114百万円(前年同四半期比23.3%増)、セグメント利益は133百万円(同0.7%減)となりました。なお、売上高はセグメント間の内部売上高115百万円を含めると229百万円となります。

(注)記載金額には、消費税等は含まれておりません。

(2)財政状態の状況

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は5,052百万円となり、前連結会計年度末に比べ792百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金の減少188百万円、受取手形及び売掛金の減少460百万円、商品及び製品の減少75百万円及び前払費用の減少25百万円等によるものであります。また、固定資産は9,838百万円となり、前連結会計年度末に比べ916百万円増加いたしました。これは主に建物及び構築物(純額)の増加514百万円、土地の増加311百万円及び建設仮勘定の増加283百万円等によるものであります。一方で、機械装置及び運搬具(純額)の減少84百万円、長期前払費用の減少154百万円がありました。

 この結果、総資産は14,890百万円となり、前連結会計年度末に比べ124百万円増加いたしました。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は7,920百万円となり、前連結会計年度末に比べ177百万円増加いたしました。これは主に短期借入金の増加830百万円、未払金の増加90百万円等によるものであります。一方で、買掛金の減少308百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少165百万円、未払法人税等の減少135百万円、未払消費税等の減少75百万円及び賞与引当金の減少71百万円がありました。また、固定負債は1,834百万円となり、前連結会計年度末に比べ297百万円減少いたしました。これは主に長期借入金の減少202百万円、リース債務の減少46百万円等によるものであります。

 この結果、負債合計は9,755百万円となり、前連結会計年度末に比べ119百万円減少いたしました。

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は5,134百万円となり、前連結会計年度末に比べ243百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益による増加396百万円、その他有価証券評価差額金の減少10百万円及び剰余金の配当による減少136百万円等によるものであります。

 この結果、自己資本比率は34.5%(前連結会計年度末は33.1%)となりました。

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、2百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(5)生産、受注及び販売の実績

 当第3四半期連結累計期間におきましては、飲料製造事業の生産実績及び受注実績とも前年同四半期と比較して減少しております。低アルコール飲料は天候不順を受け、また非炭酸飲料は戦略的生産体制の見直しが主な要因であります。

 一方、2018年4月よりソフトパウチ飲料の製造を開始しておりますが、生産・受注ともに当初の計画どおり順調に推移し収益に寄与しております。

① 生産実績

 当第3四半期連結累計期間の生産実績は、次のとおりであります。

セグメントの名称

当第3四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

至 2019年12月31日)

前年同四半期比(%)

飲料製造事業

 

 

 

炭酸飲料(百万円)

1,801

87.2

 

非炭酸飲料(百万円)

1,492

64.8

 

低アルコール飲料(百万円)

3,902

80.8

 

ソフトパウチ飲料(百万円)

756

187.6

合計(百万円)

7,953

82.8

(注)1.上記金額は販売価格によっております。

2.上記金額には消費税等は含まれておりません。

② 受注実績

 当第3四半期連結累計期間における受注状況は、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同四半期比(%)

受注残高(百万円)

前年同四半期比(%)

飲料製造事業

 

 

 

 

 

炭酸飲料

1,693

87.9

102

96.1

 

非炭酸飲料

1,492

65.1

 

低アルコール飲料

3,749

74.2

282

47.3

 

ソフトパウチ飲料

679

173.7

45

402.5

合計

7,615

78.8

430

54.3

(注)1.上記金額は販売価格によっております。

2.上記金額には消費税等は含まれておりません。

(6)主要な設備

 当第3四半期連結累計期間において、新たに取得した主要な設備は次のとおりであります。

2019年12月31日現在

会社名

事業所名

セグメントの名称

設備の内容

投資金額(百万円)

資金調達
方法

取得年月

アシードホールディングス㈱

賃貸倉庫
(栃木県下野市)

不動産運用事業
(注)2

賃貸設備

884

自己資金 及び借入金

2019年9月

(注)1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

2.現在は不動産運用事業の一環として外部へ賃貸しておりますが、2020年7月より新たに「アシード ロジスティクスセンター(ALC)」として活用します。アシードブリュー株式会社の製品倉庫として活用するほか、テナント型の物流施設として運用する予定であります。

(7)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

 自販機オペレーターを取り巻く環境が厳しさを増すなか、業界内では後継者難から事業譲渡を検討している案件も増えていることから、M&Aや業務提携を通じて効率化を伴った事業規模の拡大を経営戦略として掲げております。

 また飲料製造事業が当社グループの中核事業に成長してきたことから、より一層戦略的な設備投資や物流倉庫の整備を実施しながら、需要の拡大に応えてまいります。

(8)経営者の問題認識と今後の方針について

 飲料関連事業を取り巻く事業環境は、国内消費の低迷、慢性的な人手不足など今後とも厳しさが増すなかで、自販機運営及び飲料製造の基盤強化を図るとともに、食品・飲料企業とアライアンスを組み、事業再編・構築を積極的に進めてまいります。

 海外ではアセアン諸国を中心に投資を積極的に推進するとともに、投資先であるハロンビールとのアライアンスも視野に入れながら低アルコール飲料及び清涼飲料市場を開拓してまいります。また国内においてはアシードブランド「ASTER」を軸に販売拡大に努め、「アシード」ブランドの品質の高さを多くのお客様に認知いただくとともに、総合的なブランド力向上を推進いたします。

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。