第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 特記すべき事項はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の分析

 当第3四半期連結累計期間(2015年9月1日~2016年5月31日)の連結業績は、売上収益が1兆4,346億円(前年同期比6.4%増)、営業利益は1,458億円(同23.0%減)、税引前四半期利益は1,220億円(同41.9%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益が710億円(同46.4%減)と、増収減益の結果となりました。セグメント別では、グローバルブランド事業は増収増益を達成いたしましたが、国内ユニクロ事業、および海外ユニクロ事業は増収減益でした。なお、5月末の為替レートが期首に比べて円高に転じたことにより、その他費用に為替差損を67億円(同148億円減)、また長期保有している外貨建資産などの円換算額が減少し、金融費用に為替差損234億円(同434億円減)を計上しております。この結果、税引前四半期利益は前年同期比41.9%減の大幅な減益となりました。

 ただし、当第3四半期連結会計期間(2016年3月1日~5月31日)の3ヶ月間の連結業績は、国内ユニクロ事業および海外ユニクロ事業の業績が回復したことにより、売上収益は前年同期比6.2%増、営業利益は同18.6%増と、増収増益に転じております。

 当社グループは、中期ビジョンとして「世界No.1のアパレル製造小売グループとなる」ことを目標に、特に海外ユニクロ事業、ジーユー事業の拡大に注力しております。各国においてユニクロの出店を継続すると同時に、世界主要都市にグローバル旗艦店、大型店を出店し、ユニクロブランドのグローバル化を図っております。また、イネス・ド・ラ・フレサンジュ、ルメール、カリーヌ・ロワトフェルドといった世界中の有名デザイナーやアーティスティックディレクターとのコラボレーションを通じ、グローバル市場でのブランド認知度を高めております。中期的にはユニクロ事業におけるEコマースの構成比を30%まで高める目標を掲げ、物流改革を進めております。その一環として、2016年4月には東京有明に次世代物流センターを稼働いたしました。この他、国内各地および中国、米国などの海外拠点でも新物流センターを稼動させる物流改革に取り組んでおります。また、グループ第二の柱に成長したジーユー事業は、高成長が軌道に乗り始めたほか、海外市場への出店加速も視野に入れております。

 

[国内ユニクロ事業]

 国内ユニクロ事業の当第3四半期連結累計期間の売上収益は6,454億円(前年同期比1.1%増)、営業利益は932億円(同18.1%減)と、増収減益となりました。ただし、当第3四半期連結会計期間の3ヶ月間では、売上収益は前年同期比4.4%の増収、営業利益は同19.7%の増益と、増収増益に転じております。ウィメンズ商品を中心にジョガーパンツ、スカンツといったトレンド商品の販売が好調だったことに加え、エアリズム素材やドライ素材を使ったスポーツキャンペーン商品の販売が好調だったことから既存店売上高は同2.8%増となっております。また、Eコマースの販売は同40.6%増(売上構成比5.5%)と引き続き好調に推移いたしました。収益面では、2016年春からの価格戦略の見直しにより値引率が改善し、売上総利益率が同0.9ポイント増加いたしました。また、経費削減対策の効果により、売上販管費比率は同1.2ポイント改善いたしました。物流改革に伴う物流費は増加傾向にありますが、広告宣伝費、委託費などの経費を大幅に削減いたしました。5月期末の国内ユニクロの店舗数は846店舗(フランチャイズ店39店舗を含む)と、前年同期末比で2店舗増加しております。

 

[海外ユニクロ事業]

 海外ユニクロ事業の当第3四半期連結累計期間の売上収益は5,328億円(前年同期比10.6%増)、営業利益は422億円(同18.7%減)と、増収減益でした。ただし、当第3四半期連結会計期間の3ヶ月間では、売上収益は前年同期比5.3%増、営業利益は同41.1%増と増収増益を達成しております。グレーターチャイナ(中国大陸・香港・台湾)は増益に転じ、東南アジア・オセアニア地区(シンガポール・マレーシア・タイ・フィリピン・インドネシア・オーストラリア)、欧州(英国・フランス・ロシア・ドイツ・ベルギー)は引き続き増収増益、米国は赤字が縮小した一方で、韓国は減益が続きました。2016年3月には、全面改装したグローバル旗艦店311オックスフォードストリート店がオープンし、欧州全体におけるユニクロの知名度アップに貢献いたしました。米国では在庫調整が一巡したことにより粗利益率が改善、経費比率も改善するなど、経営の立て直しが進捗しております。韓国では引き続き景気のスローダウンの影響や競争激化により業績の苦戦が続きました。海外ユニクロ事業全体の5月期末の店舗数は928店舗、前年同期末比で161店舗増となりました。

[グローバルブランド事業]

 グローバルブランド事業の当第3四半期連結累計期間の売上収益は2,543億円(前年同期比12.6%増)、営業利益は230億円(同16.5%増)と、増収増益となりました。また、当第3四半期連結会計期間の3ヶ月間でも、売上収益は前年同期比12.0%増、営業利益は同8.7%増と増収増益を達成しております。ジーユー事業は、スカンツ、ロングTなどのキャンペーン商品の販売が好調だったことから、既存店売上高は二桁増収、高い成長が続いております。また、セオリー事業は若干の増益となりました。一方で、コントワー・デ・コトニエ事業は赤字幅が拡大し、プリンセス タム・タム事業、J Brand事業はほぼ前年並みの赤字となりました。

 

[CSR(企業の社会的責任)活動]

 当社グループのCSR活動は「社会的責任を果たす」「社会に貢献する」「社会の問題を解決し新たな価値を創造する」ことを基本方針とし、グローバルかつ地域に根ざした活動に取り組んでおります。

 2016年4月1日、ユニクロが日本財団とともに支援する、難病の子ども向けホスピス「TSURUMIこどもホスピス」が大阪市鶴見区に開業いたしました。同施設は、その運営を医療・教育・保育の専門家を中心とした地域ボランティアが主導する日本発のコミュニティ型子ども向けホスピスです。安心・安全が保障された環境で、難病児たちとその家族が心から寛げる“第2の家”といえる空間を提供します。

 「平成28年熊本地震」により甚大な被害に見舞われた熊本県下の被災者の皆様に、緊急支援衣料のお届けを行いました。被災地への支援物資として、生活ニーズの高い下着をはじめ、くつ下やルームセット等13,600点を寄贈いたしました。

 世界の難民・避難民に衣料を届けるプロジェクト「1000万着のHELP」が、2016年6月20日の世界難民デーまでに、目標としていた1,000万着を上回る1,281万着の衣料回収を達成いたしました。このプロジェクトは、ユニクロが事業を展開する16の国と地域、さらには日本国内の関係取引先112社846拠点や238校におよぶ教育機関、28の学生団体や各地域の皆様にご協力をいただいた結果、達成することができました。回収した衣料は、当社がグローバルパートナーシップを結ぶ国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などを通じて、世界の難民・避難民に届けられます。世界中の衣料ニーズを調査しながら、必要地域に十分な衣料を届けてまいります。

 

(2)財政状態の分析

 資産は、前連結会計年度末に比べ1,090億円増加し、1兆2,727億円となりました。これは主として、現金及び現金同等物の増加987億円、売掛金及びその他の短期債権の増加303億円、その他の短期金融資産の増加1,764億円、棚卸資産の減少422億円、デリバティブ金融資産の減少1,436億円等によるものです。

 負債は、前連結会計年度末に比べ1,902億円増加し、5,791億円となりました。これは主として、未払法人所得税の減少221億円、長期金融負債の増加2,479億円、繰延税金負債の減少423億円等によるものです。

 資本は、前連結会計年度末に比べ812億円減少し、6,935億円となりました。これは主として、利益剰余金の増加343億円、その他の資本の構成要素の減少1,179億円等によるものです

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前第3四半期連結会計期間末に比べ、298億円増加し、4,539億円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動による収入は、前第3四半期連結累計期間と比べ486億円減少し、1,324億円(前年同期比26.9%減)となりました。これは主として、税引前四半期利益1,220億円(前年同期比881億円減)、為替差損234億円(前年同期比434億円増)等によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動により支出した資金は、前第3四半期連結累計期間と比べ1,581億円増加し、2,189億円(前年同期比260.2%増)となりました。これは主として、定期預金の増減額1,823億円(前年同期比1,649億円増)、有形固定資産の取得による支出269億円(前年同期比54億円減)等によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動による収入は、前第3四半期連結累計期間と比べ2,443億円増加し、2,032億円となりました。これは主として、社債の発行による収入2,493億円(前年同期比2,493億円増)等によるものです。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6)主要な設備

 当第3四半期連結累計期間に完成した主要な設備は次のとおりであります。

 ① 国内子会社

 該当事項はありません。

 

 ② 在外子会社

会社名

設備内容

事業所名

所在地

完成年月

 UNIQLO Illinois LLC

 海外ユニクロ店舗

 Chicago N.Michigan Ave

 米国イリノイ州シカゴ市

2015年10月

 UNIQLO EUROPE LIMITED

 海外ユニクロ店舗

 Meir 67/69, Antwerp

 ベルギーアントワープ市

2015年10月

 UNIQLO EUROPE LIMITED

 海外ユニクロ店舗

 311 Oxford Street, London

 イギリスロンドン市

2016年3月

 

 また、当第3四半期連結会計期間末における重要な設備の新設等の計画は次のとおりであります。

 ① 国内子会社

 該当事項はありません。

 

 ② 在外子会社

会社名

設備

内容

事業所名

所在地

投資予定金額

着工年月

完成予定年月

予定売場

面積(㎡)

備考

総額

(百万円)

既支

払額

(百万円)

UNIQLO Florida LLC

海外ユニクロ店舗

Disney Springs

米国

フロリダ州

レイクブエナビスタ

1,333

1,333

2016年2月

2016年7月

2,946

賃借

 (注) 1 今後の所要資金につきましては、自己資金でまかなう予定であります。

 2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。