当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
特記すべき事項はありません。
(1)経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間(2016年9月1日~2017年5月31日)の連結業績は、売上収益が1兆4,779億円(前年同期比3.0%増)、営業利益が1,806億円(同23.9%増)と増収増益を達成いたしました。売上総利益率は前年同期比で0.7ポイント改善し、前年から進めている経費削減対策を全社で強化した結果、売上販管費比率も同0.7ポイント改善しました。5月末の為替レートが期初に比べて円安になったことから、長期保有の外貨建資産などの換算額が増加し、金融損益に為替差益133億円を計上しています。この結果、税引前四半期利益は1,954億円(同60.1%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,201億円(同69.1%増)と大幅な増益となりました。セグメント別の業績としては、海外ユニクロ事業は増収増益、国内ユニクロ事業およびグローバルブランド事業は増収減益の結果となりました。
また、当第3四半期連結会計期間(2017年3月1日~2017年5月31日)の3ヶ月間の連結業績は、海外ユニクロ事業の業績が好調だったことにより、売上収益は前年同期比8.9%増、営業利益は同7.5%増と増収増益の結果でした。海外子会社からの配当受け取りに関する配当方針を変更したことに伴い、将来受け取る可能性のある配当に対しての税金費用を追加で65億円引き当てました。この結果、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同4.5%減と、減益となりました。
当社グループは、「情報製造小売業」として世界No.1のアパレル小売企業となることを中期ビジョンに掲げ、特に海外ユニクロ事業、ジーユー事業の拡大に注力しています。各国において、ユニクロの出店を継続すると同時に、世界主要都市にグローバル旗艦店、大型店を出店し、ユニクロブランドのグローバル化を図っています。また、グループ第二の柱に成長したジーユー事業は、国内市場での出店加速、および海外市場への積極出店により事業の拡大を図っていきます。上海、台湾に続き、2017年3月に初進出した香港では、成功を収めています。当社グループは、2017年2月に、有明オフィス(UNIQLO CITY TOKYO)を稼動させ、企画からデザイン、素材調達、生産、物流、販売までのサプライチェーンを変革し、「情報製造小売業」へ業態を転換させていきます。なお、Eコマース事業では2017年3月にスマートフォンサイトの刷新と同時に、特別サイズやオンライン限定商品、セミオーダー商品などの圧倒的な品揃え、コンビニエンスストアや店舗での受け取りなど、商品やサービスを充実させ、お客様の利便性を高めています。
[国内ユニクロ事業]
国内ユニクロ事業の当第3四半期連結累計期間の売上収益は6,534億円(同1.2%増)、営業利益は926億円(同0.6%減)と増収減益となりました。当第3四半期連結会計期間の3ヶ月間では、既存店売上高(Eコマース含む)は同2.7%増でした。既存店売上高が増収となった要因は、ワイヤレスブラ、イージーアンクルパンツ、感動パンツといった話題性のある商品の販売が好調だったことに加え、ゴールデンウィーク、母の日、感謝祭などの催事に合わせたプロモーションが成功したことによります。また、Eコマースの販売は同17.3%増となり、売上構成比は6.2%へ上昇しました。3ヶ月間の営業利益は前年同期比で減益となりましたが、これは、社内の為替レートが円安傾向となり原価率が上昇したこと、物流費、人件費を中心に経費が増加したことによります。
[海外ユニクロ事業]
海外ユニクロ事業の当第3四半期連結累計期間の売上収益は5,615億円(同5.4%増)、営業利益は681億円(同61.3%増)と、増収増益でした。当第3四半期連結会計期間の3ヶ月間では、特に東南アジア・オセアニア地区、韓国では営業利益が倍増し、好調な業績となりました。東南アジア・オセアニア地区では、UT、ドライEXポロシャツなどのスポーツ商品群、ウィメンズのブラウスやドレスなどの新商品、感動パンツに加え、東南アジアの気候や文化に合わせた商品が好調でした。韓国では経営改革を進めたことにより、既存店売上高が増収に転じ、粗利益率が改善、経費も削減できました。また、グレーターチャイナでは、祝日や労働節などの時節に合わせたキャンペーンで集客できたこと、UTやポロシャツなどの夏物コア商品の販売が好調だったことにより、増益が継続しています。米国では経営改革が進んだことから、既存店売上高は増収に転じ、経費比率も改善し、赤字幅が縮小しました。欧州は、3ヶ月間で出店数が10店舗増えたことにより費用が先行し、営業利益は若干の減益となりました。海外ユニクロ事業全体の5月末の店舗数は1,071店舗、前年同期末比143店舗増となりました。
[グローバルブランド事業]
グローバルブランド事業の当第3四半期連結累計期間の売上収益は2,609億円(同2.6%増)、営業利益は191億円(同17.0%減)と増収減益となりました。
ジーユー事業は、当第3四半期連結会計期間の3ヶ月間では増収減益となりました。キャンペーン商品として打ち出したパラッツォパンツや、今年のトレンドを取り入れたデザインブラウスは好調な販売となったものの、想定していたほどのヒット商品にはならなかったこと、キャンペーン以外のトレンド商品の数量が少なく、機会ロスが生じたことなどにより既存店売上高は減収となりました。また、値引きによる在庫処分を進めたことに加え、為替が円安になったことにより原価率が上昇したため、売上総利益率が低下しました。
セオリー事業の3ヶ月間の業績は大幅な増収増益となりました。特にPLST(プラステ)は、商品構成をオフィスカジュアルまで広げたこと、デジタルでの情報発信を充実させたことにより客層が広がり、客数が大幅に増加しました。
コントワー・デ・コトニエ事業の3ヶ月間の業績は、既存店売上高の減収が続いておりますが、経費削減の効果により、赤字幅が縮小しました。プリンセス タム・タム事業、J Brand事業は、前年並みの赤字が継続しています。
[サステナビリティ(持続可能性)]
当社グループの事業活動が拡大し、グローバル化している中、長期的な視点から、地球環境や社会のサステナビリティ(持続可能性)の実現を前提とするビジネスを推進してまいります。当社グループのサステナビリティに向けた取り組みは、サプライチェーン、商品、店舗とコミュニティ、従業員の4つの重点領域で構成されます。これらの領域において、私たちは、透明性を確保し、説明責任を果たし、適時適切な情報開示に努めます。独自のビジネスを通して、地球環境や社会の持続的な発展に貢献してまいります。
サステナビリティの実現を推進するにあたり、従業員のサステナビリティマインドの醸成や意識行動改革のため、10万人を超える当社グループ全従業員を対象に、4月から順次、E-ラーニングを実施しております。
当社グループはUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)をグローバルパートナーとして、衣料提供、難民雇用、自立プログラムを柱に、難民支援に取り組んでおります。
2011年に国内ユニクロ事業で開始した難民雇用は、ドイツ事業・英国事業にも拡大し、100名の採用目標に対して、直近では45名となっております。様々な難民支援団体と連携して、受け入れ人数の拡大を図るとともに、雇用後のサポートにも注力しております。
また、2016年から3年間にわたり、UNHCRの自立支援プログラムに対して総額550万ドルの支援を実施しております。長期化した避難生活を強いられている難民に、その地域で職を得て働き、自立した生活を送れるよう、教育や就業の機会を提供するプログラムです。イラン、インド、マレーシア、ネパールの4カ国で展開しております。
当社グループは経営戦略の一環としてサステナビリティに取り組み、本年8月を目処に、中期計画を策定、実行してまいります。
(2)財政状態の分析
資産は、前連結会計年度末に比べ1,637億円増加し、1兆4,019億円となりました。これは主として、現金及び現金同等物の増加1,820億円、売掛金及びその他の短期債権の増加330億円、棚卸資産の減少408億円、繰延税金資産の減少235億円等によるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べ0.8億円増加し、6,405億円となりました。これは主として、買掛金及びその他の短期債務の増加212億円、デリバティブ金融負債の減少685億円、未払法人所得税の増加318億円、その他流動負債の増加103億円等によるものです。
資本は、前連結会計年度末に比べ1,636億円増加し、7,613億円となりました。これは主として、利益剰余金の増加854億円、その他の資本の構成要素の増加703億円等によるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前第3四半期連結会計期間末に比べ、1,135億円増加し、5,674億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による収入は、前第3四半期連結累計期間に比べ1,087億円増加し、2,411億円(前年同期比82.1%増)となりました。これは主として、税引前四半期利益1,954億円(前年同期比733億円増)、為替差益133億円(前年同期比367億円増)、棚卸資産の増減額504億円(前年同期比196億円増)、法人税等の支払額309億円(前年同期比373億円減)等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は、前第3四半期連結累計期間に比べ1,933億円減少し、256億円(前年同期比88.3%減)となりました。これは主として、定期預金の増減額73億円(前年同期比1,896億円減)等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は、前第3四半期連結累計期間に比べ2,496億円増加し、464億円となりました。これは主として、前第3四半期累計期間における社債発行による収入2,493億円等によるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)主要な設備
当第3四半期連結累計期間に完成した主要な設備は次のとおりであります。
① 国内子会社
該当事項はありません。
② 在外子会社
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会社名 |
設備内容 |
事業所名 |
所在地 |
完成年月 |
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UNIQLO CANADA INC. |
海外ユニクロ店舗 |
UNIQLO Toronto Eaton Centre |
カナダオンタリオ州 トロント市 |
2016年9月 |
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UNIQLO CANADA INC. |
海外ユニクロ店舗 |
UNIQLO Yorkdale Shopping Centre |
カナダオンタリオ州 トロント市 |
2016年10月 |
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UNIQLO (SINGAPORE) PTE. LTD. |
海外ユニクロ店舗 |
Orchard Central |
シンガポール |
2016年9月 |