第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクに重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

なお、当社グループは前期となる第55期に決算期変更を行っており、2022年3月1日から2023年4月30日までの
14ヵ月決算となっております。これに伴い、前第2四半期連結累計期間(2022年3月1日~2022年8月31日)と
当第2四半期連結累計期間(2023年5月1日~2023年10月31日)は比較対象期間が異なるため、対前年同期比に
ついては記載しておりません。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の第5類への移行を受けて、インバウンド需要の回復を中心とした人流の回復が見られ、個人消費に持ち直しの傾向が見られました。
しかしながらその一方で、社会情勢による原材料・エネルギー価格の高騰が長期に渡って継続する等、
先行き不透明な状況が続いております。

当社グループの属する食関連業界におきましても、原材料費や物流費の高騰により多くの企業が商品の
価格改定を余儀なくされたことで、生活防衛意識が高まり消費マインドが停滞する等、厳しい経営環境が
続いております。

このような環境の中、当社グループにおきましては、引き続き経営基盤の強化を固める一方、強みである
ブランド力・専門性を更に深掘りすることで、商品・接客サービスによる差別化を図ってまいりました。

出退店・改装につきましては、「富山大和精肉店」「柿安ダイニング 富山大和店」等10店の出店、3店の
退店及び3店の改装を行いました。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は17,404百万円、営業利益は610百万円、
経常利益は627百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は357百万円となりました。

 

セグメントの経営成績は次のとおりであります。

 

(a)精肉事業

精肉事業につきましては、2023年10月富山県の大和百貨店に「富山大和精肉店」を出店しました。
また、惣菜事業で実施しておりますWEB予約サービス「カキヨヤク」に続いて、お肉専用のWEB予約
サービス「ニクヨヤク」を開始いたしました。

出退店につきましては、1店の出店及び1店の退店を行いました。

この結果、当事業の売上高は6,621百万円、セグメント利益は497百万円となりました。

 

(b)惣菜事業

惣菜事業につきましては、人気の牛タンにスポットをあてた『ごろっと牛タンシチューコロッケ』や『やわらか牛タンサラダ~トリュフ風味~』等の新商品を展開しました。また、精肉事業の新店舗と
同日に惣菜事業の新店「柿安ダイニング 富山大和店」を出店しました。

出店につきましては、2店の出店を行いました。

この結果、当事業の売上高は6,350百万円、セグメント利益は431百万円となりました。

 

(c)和菓子事業

和菓子事業につきましては、メイン商品の『おはぎ』『団子』『どら焼』の他「巨峰」「マスカット」「和栗」等の秋にちなんだ『水まんじゅう』を展開しました。また、鳴門金時芋を100%使用した
『スイートポテト』や季節のフルーツ大福『シャインマスカット大福』等、旬の食材を用いた魅力ある
商品を取り揃えました。

出退店・改装につきましては、「口福堂山陽百貨店」等7店の出店、1店の退店及び3店の改装を
行いました。

この結果、当事業の売上高は2,918百万円、セグメント利益は40百万円となりました。

 

(d)レストラン事業

レストラン事業につきましては、グリル業態では秋の旬食材であるキノコを用いたハンバーグや
ハラミステーキ、フードコート業態ではとろろやにんにくをトッピングしたカルビ丼を提供しました。
また、料亭業態では最高級のお正月おせち『極みおせち』の予約を開始する等、様々な施策を展開
しました。

退店につきましては、1店の退店を行いました。

この結果、当事業の売上高は759百万円、セグメント利益は24百万円となりました。

 

(e)食品事業

食品事業につきましては、旬の食材を用いた『秋の香 松茸・栗入り 牛肉しぐれ』を展開し、前年を
上回る好評を得ました。また、映画「ゴジラ」とのコラボ商品『料亭しぐれ煮詰合せ』を映画の公開に
あわせて販売し、幅広い世代にご支持いただきました。

この結果、当事業の売上高は753百万円、セグメント利益は74百万円となりました。

 

②財政状態の状況

(資産、負債及び純資産の状況)

当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ1,320百万円減少し、
20,405百万円となりました。

流動資産は1,514百万円減少し、13,665百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少
1,394百万円及び売掛金の減少208百万円と商品及び製品の増加43百万円等であります。

固定資産は194百万円増加し、6,739百万円となりました。主な要因は、工具、器具及び備品の増加
138百万円及び建物及び構築物の増加98百万円と繰延税金資産の減少58百万円等であります。

当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ813百万円減少し、
3,904百万円となりました。

流動負債は816百万円減少し、3,446百万円となりました。主な要因は、未払法人税等の減少560百万円及び預り金の減少82百万円等であります。

固定負債は2百万円増加し、457百万円となりました。主な要因は、資産除去債務の増加4百万円等で
あります。

当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ507百万円減少し、
16,500百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益357百万円の計上による
増加と剰余金の配当による減少890百万円等であります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。) は、前連結会計年度末に比べ1,394百万円減少(前連結会計年度比13.0%減)し、9,351百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、使用した資金は15百万円となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益606百万円に対し非資金損益項目等の調整を加減した営業取引による収入695百万円等であり、支出の主な
内訳は、法人税等の支払額713百万円等であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は489百万円となりました。収入の主な内訳は、定期預金の払戻による収入600百万円等であり、支出の主な内訳は、定期預金の預入による支出600百万円、有形固定資産の取得による支出438百万円等であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は889百万円となりました。支出の主な内訳は、配当金の支払額886百万円等によるものであります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。