当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクに重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の拡大により、
緩やかな回復基調となりました。しかしながら、長期化している不安定な国際情勢による原材料および
エネルギー価格の高止まりや人件費の上昇、更には金融市場の金利や金融商品の価格変動リスクなどもあり
先行き不透明な状況が続いております。
当社グループの属する食関連業界におきましても、人件費上昇や原材料価格高騰に伴い価格への転嫁を
せざるを得ない状況が続いておりますが、一方で消費者の生活防衛意識の高まりから価格への反映は
難しいものとなっており、依然として厳しい経営環境となっております。
このような環境の中、当社グループにおきましては、強みである多事業展開を活かした複合型店舗を
出店するとともに、既存店の収益改善の強化を図るべく様々な施策に取り組みました。
出退店につきましては、複合型店舗「柿安 LECT広島」「パーシモンガーデン ミート&デリ 瑞穂店」等
4店を出店、4店の退店を行いました。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は16,808百万円(前年同期比3.4%減)、
営業利益は343百万円(同43.8%減)、経常利益は361百万円(同42.4%減)、
親会社株主に帰属する中間純利益は177百万円(同50.4%減)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(a)精肉事業
精肉事業につきましては、「アクティブG岐阜精肉店」にて新たにグロッサリー売場を新設。こだわり
食品や日常使い商品等、柿安がセレクトした食品を取り揃え、精肉だけではなく様々な用途でご利用
いただける店舗展開を図りました。また、主に工場から出る食品廃棄物を飼料として再利用した
『柿安エコポーク』を開発し、リサイクル原料だけでなく飼育体制にも徹底的にこだわり、
味はもちろんのこと人間にも環境にも優しい豚肉の販売を開始しました。
出店につきましては、「柿安 LECT広島」「パーシモンガーデン ミート&デリ 瑞穂店」の2店の
出店を行いました。
この結果、当事業の売上高は6,305百万円(前年同期比4.8%減)、
セグメント利益は222百万円(同55.3%減)となりました。
(b)惣菜事業
惣菜事業につきましては、自家製黒トリュフソースに旬の舞茸や南瓜を添えた、秋限定商品となる
『ローストビーフ~きのこ香る黒トリュフソース~』を展開しました。またお盆期間にはワンランク上の
お弁当として『オールスター弁当プレミアム』を販売。柿安自慢のすき焼や大海老マヨ、ローストビーフ等の豪華で満足度の高い食材を詰め込んだ一品として大変ご好評いただきました。
出店につきましては、岐阜県に「柿安ダイニング アクティブG店」の出店を行いました。
この結果、当事業の売上高は6,193百万円(前年同期比2.5%減)、
セグメント利益は492百万円(同14.3%増)となりました。
(c)和菓子事業
和菓子事業につきましては、夏~秋にかけてフルーツ大福シリーズとして『シャインマスカット大福』や『ナガノパープル大福』を販売しました。また、お月見シーズン限定の芋や栗を使った団子や大福、
お盆やお彼岸の『五穀おはぎ』等の歳時ならではの商品展開を図るとともに、人気アニメとのコラボ商品を展開する等、様々な施策を実施いたしました。
出退店につきましては、「口福堂枚方モール店」を出店、3店の退店を行いました。
この結果、当事業の売上高は2,935百万円(前年同期比0.6%増)、
セグメント利益は24百万円(同40.5%減)となりました。
(d)レストラン事業
レストラン事業につきましては、グリル業態においてロースの希少部位を使用した『ロースステーキ』や『炭火焼ガーリックステーキライス』を店舗限定で導入するとともに、秋限定商品となる
『山盛りきのこハンバーグ定食』や、秋野菜をメインとしたサラダバーを展開する等、季節を彩った
商品展開を図りました。
退店につきましては、1店の退店を行いました。
この結果、当事業の売上高は671百万円(前年同期比11.6%減)、
セグメント利益は15百万円(同36.4%減)となりました。
(e)食品事業
食品事業につきましては、ゴジラ映画最新版「ゴジラ -1.0」をパッケージにあしらったコラボ商品
『ゴジラ 減塩牛肉しぐれ』を販売するとともに、お子様向け商品として「ちびゴジラ」をデザインした『ちびゴジラ 牛めしふりかけ』を期間・数量限定で展開し、幅広いお客様に支持をいただきました。
この結果、当事業の売上高は698百万円(前年同期比7.3%減)、
セグメント利益は57百万円(同22.4%減)となりました。
②財政状態の状況
(資産、負債及び純資産の状況)
当中間連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,303百万円減少し、
18,383百万円となりました。
流動資産は3,387百万円減少し、10,971百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の減少
3,341百万円及び商品及び製品の減少51百万円等であります。
固定資産は84百万円増加し、7,412百万円となりました。主な要因は、建物及び構築物の増加
83百万円、工具、器具及び備品の増加50百万円、機械装置及び運搬具の増加24百万円、及び
建設仮勘定の減少59百万円、退職給付に係る資産の減少14百万円等であります。
当中間連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ186百万円減少し、
3,843百万円となりました。
流動負債は207百万円減少し、3,331百万円となりました。主な要因は、未払金の減少178百万円、
未払消費税等の減少88百万円、支払手形及び買掛金の減少34百万円、及び
未払法人税等の増加93百万円等であります。
固定負債は20百万円増加し、511百万円となりました。主な要因は、資産除去債務の増加15百万円等で
あります。
当中間連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,116百万円減少し、
14,540百万円となりました。主な要因は、自己株式の増加2,369百万円、剰余金の配当による
減少890百万円、及び親会社株主に帰属する中間純利益177百万円の計上による増加等であります。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。) は、前連結会計年度末に比べ2,741百万円減少(前連結会計年度比27.1%減)し、7,366百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は482百万円(前年同中間期は15百万円の使用)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前中間純利益350百万円に対し非資金損益項目等の調整を加減した営業取引による
収入555百万円等であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額75百万円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は2,329百万円(前年同中間期は489百万円の使用)となりました。収入の主な内訳は、定期預金の払戻による収入600百万円等であり、支出の主な内訳は、連結の範囲の変更を伴う
子会社株式の取得による支出2,381百万円、有形固定資産の取得による支出486百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は895百万円(前年同中間期は889百万円の使用)となりました。支出の主な内訳は、配当金の支払額887百万円等によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。