文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。
当社は、「日常のくらし用品を、気軽に自由に、そしてお客様に満足される品質の商品を、どこよりも低価格で最も便利に提供することによって、社会生活の向上に寄与する」ことを経営の基本方針としております。
そのために、私たちは、チェーンストア経営の技術体系で理論武装した“お客様の暮らしを守る”テクノクラート集団でありたいと思っております。
当社は、全国各地への標準化された店舗の積極的な出店などによる売上の拡大と効率的な経営による収益性の向上を目指しているため、売上高と経常利益を重視しております。
次期の見通しにつきましては、新型コロナウイルスの新たな変異株の出現による国内消費活動の落ち込みや原油をはじめとするエネルギー価格の上昇など、景気の先行きが不透明であるなか、当業界におきましては、業態を超えたシェア獲得競争による厳しい状況が今後も続くと思われます。
このような状況の中で当社は、不採算店舗のスクラップやリプレースにより、収益性の改善を図りながら今後も全国各地に標準化された店舗を積極的に出店し、お客様の利便性向上と地域の寡占化に努めてまいります。これら実店舗の他、インターネット販売につきましては、自社ECサイトの「西松屋公式オンラインストア」での売上を伸ばすとともに、収益性の改善にも取り組んでまいります。商品政策につきましては、プライベートブランド商品の開発をさらに推し進め、より競争力のある価格政策を実行するとともに、小学校高学年向け商品を衣料から雑貨まで幅広く品揃えを拡充することで、売上の拡大を図ってまいります。また、仕入計画とシーズン毎の在庫管理の徹底を通じて、当初価格での販売比率を向上させ、売上総利益の確保に努めてまいります。店舗運営につきましては、最適な人員配置に加えて、業務システムの見直しを行い、IT等の利用により店舗での作業手順の改善・単純化に繋げ、ローコストオペレーションを推進してまいります。
以上の課題を達成することで、業績の向上に努める所存であります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。
当社の主力商品のひとつであるベビー・子供衣料は、気温の変化に敏感であり、天候不順や異常気象による例年と大きく異なる気温の推移があった場合、販売数量の計画に差異が生じ、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、仕入計画とシーズンごとの在庫管理の徹底を通じて過剰在庫を抑制するとともに、販売状況に応じて商品を供給する体制の構築を目指すことでリスク低減を図ってまいります。
(2) 自然災害について
地震等の自然災害による本部、店舗、ネットセンターおよび当社向け取引先の共同出荷センター、並びに国内外の生産地、生産工場における被害の発生により、当社の商品供給体制に影響を受け、事業活動の継続に支障をきたす場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、重大な自然災害が発生した場合は、対策本部を設置するなどの体制を整備しております。また、商品の供給におきましては日本国内や中国以外のルートを開拓し商品調達先の分散を図るとともに、複数の物流センターを設営し配送機能を分散させることでリスク低減を図ってまいります。
(3) 新型インフルエンザウイルス等の伝染病の流行について
新型インフルエンザウイルス等の伝染病の流行により、本部、店舗、ネットセンターおよび当社向け取引先の共同出荷センター、並びに国内外の生産地、生産工場の所在地やその周辺地域において感染者が拡大し、また、それに連動して国内外で流通制限などの非常事態が発生することにより、当社の商品供給体制や販売に影響を受け、事業活動の継続に支障をきたす場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、店舗において従業員の出勤前の体温測定、マスク着用などの徹底を行うとともに、消毒液やレジへのビニールシートの設置、換気・清掃の強化などに取り組んでおります。また、本部において従業員の出勤前の体温測定、マスク着用などの徹底を行うとともに、時差出勤やWEBなどを利用したリモート会議を積極的に活用しております。
当社の販売商品の多くは海外で製造されており、為替の変動が輸入価格に影響することが考えられます。また、特に当社が独自に開発輸入しております製品につきましては、為替の変動が直接影響いたします。
当社は、為替の変動リスクを低減するために、外国為替管理規程に基づき為替予約によるリスクヘッジを行っておりますが、急激かつ大幅な為替の変動が続いた場合は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社が販売するベビー・子供用品は、専門店のほか、百貨店、量販店、ホームセンター、ドラッグストア等の業態においても販売され、競争は激化しております。今後の競争状況の推移によっては当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、手ごろな価格とお客様の立場に立った品質を備えたプライベートブランド商品の開発を推し進めることにより、他社との差別化や競争力の強化を図ってまいります。
当社は、今後の出店方針としてSC(ショッピングセンター)への出店も継続して計画を進めております。SC出店につきましては大規模小売店舗立地法等による規制を受けることになります。当該規制により出店計画に大きな変更が生じた場合は当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社の厳格な出店基準に合致する物件がなければ出店予定数を変更することもあるため、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、新規SCへの出店に限らず、既存SCの居抜き物件への出店も積極的に進めていくことにより、計画どおりに出店が進まないリスクを低減してまいります。
当社は、出店前に与信調査を行うとともに、出店後も定期的に情報を入手することでリスクを低減してまいります。
当社が必要とする人材の育成が計画通り進まない場合は、将来的には計画通りの規模拡大が継続できず、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、社員教育規程において、職位ごと、部署ごとに受講すべきセミナー・研修、必要とされる業務知識等を定め、計画的に社員教育を行っております。
わが国における新生児の出生率は長期的に低下傾向にありますが、現在までのところ、出生率の低下が当社の業績に影響を及ぼした兆候は見られません。しかしながら、当社の市場占有率が飛躍的に拡大し、さらに新生児の出生率が低下した場合は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、従来のマタニティ衣料およびベビーから子供サイズまでの生活用品の品揃えに加えて、小学校高学年向け(スクールサイズ)の商品の品種・サイズの拡大に取り組んでまいります。また、品揃えの拡大に対応する店舗の大型化にも取り組んでまいります。
当社の販売商品は、生産力および生産コストの面から中国において製造されている物が多く、当該国の政治・経済環境が急激に変化し、当社の商品調達計画に大きな差異が出た場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、ASEAN諸国など、中国以外のルートを開拓し商品調達先の分散に取り組んでおります。
当社は、PОSシステム等多くのコンピュータシステムや通信ネットワークを活用して事業を運営しておりますが、コンピュータウイルス、自然災害等によりシステム障害が発生した場合、業務に支障が発生し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、コンピュータウイルス対策やバックアップデータの保管などを実施するとともに、従業員に情報セキュリティ研修を毎年実施することでセキュリティ意識の向上に努めております。
(1)経営成績等の状況の概要
当期におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の制限が繰り返されるなか、新たな変異株の出現などにより、景気の先行きは予断を許さない状況となっております。
当社におきましては、一部の店舗におきまして、やむを得ず休業または営業時間を短縮しましたが、赤ちゃんや子供を産み育てるうえでの必需品を取り扱っておりますので、お客様と従業員の健康と安全を最優先に考え、お客様が安心してお買い物していただけますように、新型コロナウイルス感染防止の取り組みを実施したうえで、全国の店舗で営業を続けてまいりました。
このような環境の中、当社は、北海道から沖縄までの全国47都道府県に、お客様にとって便利で標準化された店舗網の拡充をさらに進めるため、継続して新規出店を行った結果、当期の新規出店は39店舗となりました。また、一方で不採算店舗のスクラップやリプレースも行い、12店舗を閉鎖いたしました。以上の結果、期末の店舗数は1,036店舗となりました。
インターネット販売におきましては、子育てやお仕事などでお忙しいなか、お客様がより便利にお買い物していただけますように、自社で運営する「西松屋公式オンラインストア」を2021年11月11日にオープンいたしました。「西松屋公式オンラインストア」では、衣料品の「ELFINDOLL(エルフィンドール)」、育児用品の「SmartAngel(スマートエンジェル)」の両プライベートブランド商品をはじめとする子育てのための必需品を豊富に取り揃えております。また、当社でのお買い物をよりお得に楽しんでいただくためのアプリ会員様向けポイント制度「ミミちゃんスマイルプログラム」を2021年3月1日から開始しております。
商品面では、手ごろな価格とお客様の立場に立った品質を備えたプライベートブランド商品の売上が伸びるとともに、小学校高学年向け商品の品揃え拡充を進めてまいりました。また、プライベートブランド商品の海外向け販売拡大に向けて、新たな市場・顧客の開拓に取り組んでおります。あわせて、仕入計画とシーズン毎の在庫管理を徹底したことで値下げロス額が減少しました。
オペレーション面におきましては、スーパーインテンデント(複数店管理店長)制度の確立や最適な人員配置を目的とした応援パート制度や多店舗パート制度の拡大を進めてまいりました。また、タブレット端末の全店導入などのITを利用した作業効率化を行うことで業務システムを見直し、店舗での作業手順の改善・単純化に繋げることで、コスト削減に努めてまいりました。
この結果、当期の売上高は1,630億1千6百万円(前年同期比2.3%増)となりました。利益面では、売上総利益が増加したことにより、営業利益は122億5千9百万円(前年同期比1.4%増)、経常利益は128億5千2百万円(前年同期比3.9%増)、当期純利益は84億9千8百万円(前年同期比2.7%増)となりました。
当期における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動により87億5千万円増加し、投資活動により13億5千3百万円減少し、財務活動により42億8千万円減少しました。この結果、資金は前期末に比べ31億3千1百万円増加し、596億8千7百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当期における営業活動による資金は、87億5千万円の増加(前年同期比93億2千3百万円の収入減少)となりました。これは、主に税引前当期純利益が127億7千7百万円、仕入債務の増加が33億2千1百万円となったことや、減価償却費が14億1百万円あったことの一方で、法人税等の支払が58億7千6百万円、未払消費税等の減少が17億7千6百万円あったことなどによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当期における投資活動による資金は、13億5千3百万円の減少(前年同期比1億9千8百万円の支出減少)となりました。これは、主に固定資産の取得による支出17億5千3百万円や投資有価証券の取得による支出3億7千4百万円があった一方で、約定による建設協力金及び敷金・保証金の回収による収入が9億5千9百万円あったことなどによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当期における財務活動による資金は、42億8千万円の減少(前年同期比22億2千4百万円の支出増加)となりました。これは、主に自己株式の取得による支出が25億円あったことや、配当金の支払額が14億7千8百万円あったことなどによります。
当社の事業内容は、ベビー・子供の生活関連用品の販売事業の単一セグメントのみであり、区分するべき事業セグメントが存在しないため、商品別により記載しております。
(注) 上記金額には消費税等は含まれておりません。
当社の事業内容は、ベビー・子供の生活関連用品の販売事業の単一セグメントのみであり、区分するべき事業セグメントが存在しないため、商品別により記載しております。
(注) 上記金額には消費税等は含まれておりません。
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末(2022年2月20日)現在において判断したものであります。
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたる重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況」に記載しております。また、この財務諸表の作成にあたり、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、このうち重要なものは「第5 経理の状況」に記載しております。これらの見積りについては、継続して検証し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なることがあります。
(a) 財政状態の分析
当期末における総資産は1,224億1千1百万円と前期末から49億6千8百万円の増加(前期末比4.2%増)となりました。
流動資産は、前期末に比べて50億9千5百万円の増加となりました。これは、現金及び預金が28億6百万円、商品が7億5百万円、有価証券が5億6千万円増加したことなどによります。
固定資産は、前期末に比べて1億2千7百万円の減少となりました。これは、建物が9億9千4百万円増加した一方、投資有価証券が5億1千9百万円、建設協力金が5億1百万円減少したことなどによるものであります。
当期末における負債は501億1千万円と前期末から3億1千万円の増加(前期末比0.6%増)となりました。
流動負債は、前期末と比べて2億4千5百万円の増加となりました。これは、電子記録債務が39億6千5百万円増加した一方、未払消費税等が17億7千6百万円、未払法人税等が17億6百万円減少したことなどによります。
固定負債は、前期末と比べて6千4百万円の増加となりました。これは、資産除去債務が2億8千4百万円増加したことなどによります。
当期末における純資産は723億1百万円と前期末から46億5千8百万円の増加(前期末比6.9%増)となりました。これは、主に当期純利益84億9千8百万円があった一方で、自己株式の取得25億円、剰余金の配当14億7千8百万円による減少があったことなどによります。
売上高は1,630億1千6百万円(前年同期比2.3%増)となりました。これは、来店客数が伸びたこと、新規に39店舗を出店したことおよび前期に出店した36店舗が1年間フル稼働したことなどによります。
売上総利益は593億3千3百万円(前年同期比1.4%増)となりました。これは、売上高が増加したことや仕入計画とシーズン毎の在庫管理を徹底し値下げ販売が減少したことなどによります。
販売費及び一般管理費は店舗数の増加などにより、470億7千4百万円(前年同期比1.4%増)となりましたが、売上総利益が前期より7億9千4百万円増加したことで、営業利益は122億5千9百万円(前年同期比1.4%増)となりました。
営業外損益は為替差益や協力金収入の増加などにより、3億1千3百万円の増加となりました。この結果、経常利益は128億5千2百万円(前年同期比3.9%増)となり、売上高経常利益率は7.9%(前年同期比0.1ポイント増)となりました。
特別損益については、特別利益が受取保険金1千3百万円、特別損失が減損損失7千4百万円、災害損失1千3百万円となりました。
法人税等(法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額)は42億7千9百万円(前年同期比5.1%増)となりました。
以上の結果、当期純利益は84億9千8百万円(前年同期比2.7%増)となりました。
キャッシュ・フローの分析については「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご覧ください。
当社の運転資金需要の主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費などの営業費用によるものであります。また、投資資金需要の主なものは、新規出店店舗への投資やシステム関連への投資などによるものであります。
運転資金および投資資金については、営業活動によって得られる資金によって賄うことを基本としております。
2025年2月期を達成年度として売上高2,000億円、経常利益200億円の中期目標を掲げております。
特記事項はありません。