第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、堅調な企業収益を背景に所得環境改善等の回復基調が見られたものの、不安定な国際情勢のなか、円安の進行、物価の上昇が続き、景気の先行きは不透明な状況で推移しました。

 外食産業におきましても、物価高が沈静化する兆しが見えないなか消費者の節約意識はなお強く、また、原材料価格やエネルギーコストの高騰、人手不足及び人件費上昇等により厳しい経営環境が継続しております。

 このような環境において、当社グループは、経営理念である「食を通じて地域社会の豊かな生活文化の向上に貢献する」に基づき、お客様の基本ニーズである「安全・安心」に徹底してこだわった「自然肉100%」の商品提供を堅持し、さらなる品質向上のため、日々努力を続けております。コロナ禍を経て、そして長期化する物価高の影響で、消費者の意識・行動が大きく変化しているなか、お客様に選んでいただける価値ある店づくりのため、新商品開発や既存メニューのブラッシュアップ、店舗改装、DX推進等の取り組みを進めました。

 店舗の展開については、引き続きグループ内での業態の見直しによる活性化を進めており、当中間連結会計期間においては、焼肉店からステーキ店やしゃぶしゃぶ店への業態転換を2店舗実施しました。

 以上の結果、当中間連結会計期間の業績につきましては、売上高149億84百万円(対前年同期比1.2%増)、営業利益7億48百万円(対前年同期比32.2%増)、経常利益7億20百万円(対前年同期比38.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益5億27百万円(対前年同期比3.2%増)となりました。
 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

① 安楽亭・七輪房業態

 安楽亭・七輪房業態の当中間連結会計期間末の店舗数は166店舗であります。内訳は直営114店舗、暖簾15店舗、FC37店舗であります。

 販売促進及び商品開発につきましては、「安楽亭」では、夏のデザートフェア「夏ぞら氷パフェ」の販売や、夏限定のタレ「うま辛サマーダレ」の導入など、楽しい焼肉シーンを作る新商品を開発しフェア企画を展開しました。また、毎月29日の肉の日に合わせて実施する「肉の日キャンペーン」をはじめとして、お得な価格で焼肉をお楽しみいただける施策を積極的に展開し、来店の促進を図りました。さらに、創業以来の名物メニュー「ユッケジャンスープ」が「第77回ジャパン・フード・セレクション/スペシャリテ部門」にて最高位のグランプリを受賞したことを記念し、ユッケジャンスープ付きのランチメニューの100円OFFキャンペーン等を実施しました。

 「七輪房」においては、夏休み限定「黒毛和牛堪能盛合せ」販売、毎月の「肉の日キャンペーン」実施、焼肉食べ放題や生ビールの割引クーポン配信等、積極的に集客施策を展開しました。

 以上の結果、安楽亭・七輪房業態の当中間連結会計期間の売上高は56億94百万円(対前年同期比6.2%減)となり、セグメント利益(営業利益)は2億94百万円(対前年同期比242.5%増)となりました。

② アークミール業態

 アークミール業態の当中間連結会計期間末の店舗数は131店舗であります。内訳は直営129店舗、FC2店舗であります。アークミール業態には、「ステーキのどん」、「しゃぶしゃぶどん亭」、「フォルクス(ステーキ)」を含んでおります。

 販売促進及び商品開発につきましては、ステーキのどんの「黒毛和牛ステーキ」の販売、しゃぶしゃぶどん亭の「痺れる辛さ 夏のやみつきラム火鍋」フェア、フォルクスの「レモンバターソース香るラウンドステーキ」フェアの開催等、季節感やプレミアム感を打ち出した多彩な企画によって来店促進を図りました。

 以上の結果、アークミール業態の当中間連結会計期間の売上高は90億83百万円(対前年同期比7.2%増)となり、セグメント利益(営業利益)は6億31百万円(対前年同期比8.4%減)となりました。

 

③ その他業態
 その他業態の当中間連結会計期間末の店舗数は8店舗であります。内訳は直営6店舗、FC2店舗であります。なお、その他業態には、「からくに屋(焼肉)」、「花炎亭(焼肉)」、「上海菜館(中華)」、「カフェビーンズ(喫茶)」、「安楽亭ベトナム(焼肉)」を含んでおります。

 その他業態の当中間連結会計期間の売上高は2億7百万円(対前年同期比20.3%減)となり、セグメント利益(営業利益)は5百万円(前年同期はセグメント損失11百万円)となりました。

 

 当中間連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べ1億15百万円増加し、223億48百万円となりました。これは、現金及び預金の増加、原材料及び貯蔵品の増加等が要因です。負債は、前連結会計年度末に比べ3億97百万円減少し、149億98百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金の減少、未払消費税等の減少等が要因です。純資産は、前連結会計年度末に比べ5億13百万円増加し、73億49百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する中間純利益の計上等が要因です。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、1億50百万円増加し、51億10百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益の計上7億54百万円、減価償却費3億61百万円等により3億43百万円の収入となりました。前年同期は12億45百万円の収入でありました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出2億46百万円、無形固定資産の取得による支出59百万円等により2億5百万円の支出となりました。前年同期は1億68百万円の支出でありました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入10億円、長期借入金の返済による支出7億11百万円等により15百万円の収入となりました。前年同期は16億66百万円の収入でありました。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。