第2 【事業の状況】

 

当社の消費税等に係る会計処理は、税抜方式によっているため、この項に記載の売上高、売上実績、仕入実績等の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当事業年度における我が国の経済は、雇用・所得環境が改善傾向にあるものの、引き続き個人消費に弱さがみられ、英国のEU離脱問題、中国をはじめとするアジア新興国等の景気の下振れや米国新政権の経済政策による影響など、先行き不透明な状況で推移しました。

市場競争が激化するなか、カジュアルウェア業界は、依然として高い消費者の生活防衛意識により低価格化が進み、経営環境は極めて厳しい状況で推移しております。

かかる状況におきまして、当社は再成長を図るための基本施策として、「接客文化の浸透による営業力の強化」、「新規顧客の継続的増加」、「暮らしに必要な実需商品の拡大」、「調達改革による低価格・高粗利の実現」、「独自のデザイン及びコンテンツの追求」、「店舗の大型化による1店当たり売上の増加」の6大目標を掲げ努力を継続してまいりました。

「接客文化の浸透による営業力の強化」につきましては、ビジカジジャケットを中心とした接客販売競争により多くのスター販売員が育成され、これらスター販売員が他店の接客指導をするOJT(現場教育)を積極的に実施し効果をあげました。「新規顧客の継続的増加」に関しましては、全国紙を中心とした新聞広告を継続することで新規顧客の増加・認知度の拡大を図るとともに、顧客の囲い込み策としてモバイル会員施策を充実いたしました。また「暮らしに必要な実需商品の拡大」におきましては、インナー・レッグウェアやルームウェア各種を発売したほか、機能性素材のボトムスやトップス、レイン関連商品を発売しました。「調達改革による低価格・高粗利の実現」につきましては、アセアン諸国との直接貿易の多様化や新規お取引先の大胆な開拓により、飛躍的なパフォーマンスが見込める状態となっております。「独自のデザイン及びコンテンツの独自性の追求」につきましては、ジーンズ専門店としてのルーツを生かしてデニムモチーフの商品に注力する一方、レディースの低価格分野では積極的にトレンド商品に取り組み成果をあげました。また「店舗の大型化による1店当たり売上の増加」につきましては、「マックハウス スーパーストア」と「マックハウス スーパーストアフューチャー」の新店及びリロケーション店舗が、これまでにない大きな売上を記録し、次の成長の乗り物として期待が持てる状況が確認されました。

上記施策を積極的に展開することで一定の成果をあげたものの、8月及び9月の高気温及び天候不順の影響により秋物商品の動きが低調であったことに加え、11月及び12月の衣料品消費支出の急激な減退等により、当事業年度における既存店売上高は前年同期比3.8%減、全店売上高は前年同期比6.2%減となりました。利益面につきましては、第3四半期から広告戦略等を売上総利益率重視に転換したことにより、売上総利益率は前年同期比で2.6ポイント増となりました。経費面におきましては、不採算店舗閉鎖による削減効果があった一方、広告宣伝費を中心とした販売費の増加等により、前年同期比で0.3%減となりました。

 

これらの結果、当事業年度における売上高は33,727百万円前年同期比6.2%減)となりました。また、営業利益は616百万円前年同期比14.3%減)、経常利益は681百万円前年同期比18.3%減)、当期純利益は133百万円(前年同期比14.9%減)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動及び投資活動によるキャッシュ・フローはプラスとなりましたが、財務活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなり、資金は前事業年度末に比べ58百万円減少し、5,729百万円となりました。

また当事業年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、31百万円(前事業年度は1,459百万円の支出)となりました。

これは主に、税引前当期純利益を379百万円計上するとともに、たな卸資産の減少430百万円、仕入債務の減少1,173百万円等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果得られた資金は、542百万円(前事業年度比1,042百万円収入減少)となりました。

これは主に、定期預金の払戻しによる収入1,300百万円を計上した一方で、有形固定資産の取得による支出668百万円等を計上したことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果支出した資金は、631百万円(前事業年度比19百万円支出減少)となりました。

これは主に、配当金の支払額613百万円等によるものであります。

 

 

2 【販売及び仕入の状況】

(1) 商品部門別売上高

当事業年度の商品部門別売上高を商品部門別に示すと、次のとおりであります。

 

商品部門

第27期
(自 平成28年3月1日
  至 平成29年2月28日)

売上高(百万円)

前年同期比(%)

メンズトップス

9,219

89.7

メンズボトムス

6,720

96.1

レディーストップス

3,788

93.5

レディースボトムス

4,013

91.0

キッズ

3,541

94.6

その他

6,443

99.3

合計

33,727

93.8

 

(注) 「その他」はビジカジ、インナー・レッグ、雑貨等であります。

 

(2) 地区別売上実績

当事業年度の地区別売上実績を地区別に示すと、次のとおりであります。

 

地区別

第27期
(自 平成28年3月1日
  至 平成29年2月28日)

売上高(百万円)

構成比(%)

期末店舗数(店)

前年同期比(%)

店舗増減数(店)

北海道

2,086

6.2

29

94.7

東北

3,748

11.1

51

90.4

△2

関東

8,000

23.7

101

94.1

△8

中部

5,557

16.5

67

94.2

△2

近畿

4,879

14.5

64

93.7

△4

中国

2,584

7.7

36

91.6

△1

四国

1,260

3.7

16

102.5

九州

5,609

16.6

69

94.2

△2

合計

33,727

100.0

433

93.8

△19

 

 

 

(3) 単位当たりの売上高

 

項目

第27期
(自 平成28年3月1日
  至 平成29年2月28日)

前年同期比(%)

売上高

33,727百万円

93.8

売り場面積(期中平均)

185,581.0㎡

98.2

1㎡当たり売上高

181千円

95.5

従業員数(期中平均)

1,705人

95.5

1人当たり売上高

19,781千円

98.2

 

(注) 1 売り場面積は、倉庫及び事務所を除いた面積であります。

2 従業員数は、社員、契約社員、パートタイマー及びアルバイトが含まれております。

なお、契約社員、パートタイマー及びアルバイト(1人1日8時間換算)は、期中平均在籍人員を加算しております。

 

(4) 主要顧客別売上状況

 主要顧客(総販売実績に対する割合が10%以上)に該当するものはありません。

 

(5) 仕入実績

当事業年度の仕入実績を商品部門別に示すと、次のとおりであります。

 

商品部門

第27期
(自 平成28年3月1日
  至 平成29年2月28日)

仕入高(百万円)

前年同期比(%)

メンズトップス

4,136

77.6

メンズボトムス

3,820

92.3

レディーストップス

1,782

85.8

レディースボトムス

2,312

87.2

キッズ

1,922

85.8

その他

2,898

70.8

合計

16,872

82.2

 

(注) 「その他」はビジカジ、インナー・レッグ、雑貨等であります。

 

 

 

 

 

 

3 【対処すべき課題】

当社は、成長に向けたビジネスモデル確立のため、以下の課題に取り組んでまいります。

① ジーンズカジュアルショップからの脱皮

従来のジーンズカジュアルショップから、幅広いアパレル商品や生活必需品等を融合させたショップへ変革いたします。これにより、既存のお客様に加え新たなお客様の開拓を図ってまいります。

② 魅力的な商品開発

PB商品を中心に機能性に優れたこだわりのある重点販売商品を打ち出してまいります。主力商品を集中的に販売することで売上の拡大を図ってまいります。また使用頻度の高い実需型商品を拡充することにより、御来店頻度及び、お買上点数の向上を図ってまいります。

③ 快適な店舗の開発

お客様に繰り返しご利用いただけるよう、店舗を大型化して品揃えを拡充するとともに、広くて清潔感のある売り場へ改装するなど、お買い物に快適な環境を整えてまいります。

④ お客様満足度の高いサービス

接客レベル向上のため、ジーンズアドバイザー制度を含めた不断の研修・トレーニングを継続し、お客様満足度の高いサービスを提供してまいります。

 

 

4 【事業等のリスク】

当社の事業その他に影響を及ぼす可能性があると考えられる重要な要因には、以下のようなものがあります。当社はこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合、最善の対策に努める所存であります。記載された事項で、将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(平成29年5月25日)現在入手可能な情報から当社の経営判断や予測に基づくものです。

なお、業績に影響を与える要因は、これらに限定されるものではありません。

 (1) 商品計画について

当社が取り扱う衣料品は、季節性が高く、冷夏や暖冬等の天候による影響を受ける可能性があります。またファッションの流行やお客様嗜好の変化による影響、競合他社の価格政策などによっても売上が左右されますので、これらの要素を勘案して商品計画・仕入を実施いたしますが、需要動向の変化によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 (2) 商品生産の特定地域への依存リスク

当社が取り扱う衣料品の多くは、主として中国をはじめとするアジア各国からの輸入によるものです。このため、中国などの生産国の政治・経済情勢、為替相場、法制度等に著しい変動があった場合や、大規模な自然災害の発生などにより、商品原価や商品供給そのものに影響を及ぼす可能性があります。

 (3) 店舗賃貸借物件について

当社の店舗の大部分は、デベロッパーや地主から賃借しており、出店に際し敷金及び保証金を貸主に差し入れております。その一部は賃料等で相殺されますが、一部は契約期間満了時まで全額の返還がされません。契約にあたっては貸主の信用状況を判断した上で締結しておりますが、契約期間が長期の場合、その間における貸主の倒産等によっては保証金の一部または敷金全部が回収出来なくなる可能性があります。また賃借店舗については定期建物賃貸借契約を締結している場合がありますが、借地借家法第38条により、契約期間終了後当社に再契約の意志があったとしても、相手方の意思により再契約できない可能性があります。この場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 (4) 人件費等の増加等に関するリスク

当社は多数のパートタイム従業員を雇用しており、従業者に占める割合が高く、雇用保険料率、健康保険組合料率等の引き上げ、今後の年金等に関する改正等、種々の要因によって人件費が増加した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 (5) 個人情報の取扱について

当社は、個人情報保護の重要性を充分に認識しており、個人情報保護法の制定に伴い、個人情報保護方針・マニュアルの制定及び従業員教育を含めた社内制度の強化を推し進めております。しかしながら、個人情報の流出により問題が発生した場合には、社会的信用の失墜及び損害賠償責任等により、業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 (6) 減損会計の影響について

当社の所有する固定資産につきましては、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しておりますが、店舗業績の悪化などにより一部の事業用資産等については、今後更に減損損失が発生する可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

6 【研究開発活動】

該当事項はありません。

 

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末(平成29年2月28日)現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、一定の会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。

詳細につきましては、「第一部 企業情報 第5 経理の状況」に記載しております。

 

(2) 当事業年度の財政状態

(流動資産)

流動資産は、前事業年度末に比べ1,746百万円減少し、17,138百万円となりました。これは主に現金及び預金が1,358百万円減少し、商品が430百万円減少したこと等によるものであります。

(固定資産)

固定資産は、前事業年度末に比べ76百万円減少し、6,628百万円となりました。これは主に敷金及び保証金が274百万円減少したこと等によるものであります。

(流動負債)

流動負債は、前事業年度末に比べ1,409百万円減少し、6,978百万円となりました。これは主に買掛金が784百万円、ファクタリング債務が459百万円減少したこと等によるものであります。

(固定負債)

固定負債は、前事業年度末に比べ25百万円増加し、2,397百万円となりました。これは主に退職給付引当金が42百万円増加した一方で、転貸損失引当金が16百万円減少したこと等によるものであります。

(純資産)

当事業年度における純資産合計は、前事業年度末に比べ439百万円減少し、純資産は14,391百万円となりました。これは主に剰余金の配当613百万円を支払ったこと等によるものであります。また、総資産に占める自己資本比率は60.4%となり前事業年度末に比べ2.5ポイント増となりました。

 

(3) 当事業年度の経営成績

(売上高及び売上総利益)

売上高は、前事業年度に比べ2,243百万円減少し、33,727百万円となり、売上総利益は、前事業年度に比べ153百万円減少し16,423百万円となりました

(営業利益及び経常利益)

販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べ50百万円減少し、15,807百万円となりました。

その結果、営業利益は前事業年度に比べ102百万円減少し、616百万円となり、経常利益は前事業年度に比べ152百万円減少し、681百万円となりました。

(特別損益)

特別損失は、前事業年度に比べ29百万円増加し、302百万円となりました。

(当期純利益)

当期純利益は、前事業年度に比べ23百万円減少し、133百万円となりました。

 

(4) 資本の財源及び資金の流動性

(キャッシュ・フロー)

前記1「業績等の概要」(2)キャッシュ・フローの状況に記載しております。