当第3四半期累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、2019年12月31日現在において判断したものであります。
当第3四半期累計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで各種政策の効果もあり、緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、米中の通商問題を巡る動向や中国経済の先行き、英国のEU離脱、中東地域を巡る情勢等の海外経済の動向をはじめ、政策に関する不確実性や金融資本市場の変動の影響、2019年10月より施行された消費税率引き上げに伴う景気下振れリスク等にも留意が必要であり、先行きは不透明な状況となっております。
当社が属する外食産業においては、顧客の嗜好が多様化して業種・業態を超えた企業間との競合が激化するなか、人材不足を背景にした人材関連コストの増加や原材料費の上昇といった問題への対応もあって厳しい経営環境が続いております。また、当社の業績に影響を及ぼす個人消費に関しても、雇用・所得の環境の改善により持ち直しが見られる一方で、消費増税の影響、国内外の不安定な経済動向や物価上昇に対する警戒感もあり、消費者のマインドは本格的に改善するまでには至っておらず、当社を取り巻く環境も依然として不透明な状況となっております。
このような経営環境のなか、当社は確実な成長と安定した収益基盤の確保を目指し、経営課題として①人材の確保・育成、②ブランドの研鑽、③物販事業の成長促進、④ブランド発信の4つの課題に取り組み、さらなる成長に向けた強固な経営体制づくりに努めております。
とりわけ「人材の確保・育成」は将来を見据えるうえで最優先課題であると捉え、前事業年度に引き続き当社理念を共有できる優秀な人材を確保・育成していくこと、そして従業員が夢と希望をもって働ける環境整備に注力し、営業体制の基盤強化を図っております。
「ブランドの研鑽」「ブランド発信」では、新たな魅力の創造として当社の店舗に初めてご来店いただくお客様にも気軽に楽しんでいただける新たなメニューの開発・導入を一部店舗で進めております。2019年4月には、『うかい鳥山』においてお客様ご自身で炭火焼を楽しんでいただく「いろり炭火焼鶏コース」を、同年6月には、『とうふ屋うかい 大和田店』において季節の味覚を楽しめる「味楽コース」をそれぞれ投入し、幅広く情報を発信して集客に努めております。
さらに「物販事業の成長促進」では、東京・神奈川で展開してきた洋菓子店「アトリエうかい」の新店舗を阪急うめだ本店(大阪府大阪市北区)へ同年4月に出店いたしました。この新店『アトリエうかい 阪急うめだ本店』は、当社において西日本における初めての常設店であり、連日多くのお客様に足をお運びいただき好調に推移しております。加えて、この出店が当社ECサイトの利用を押し上げる等の相乗効果をもたらしております。
しかしながら、2019年10月に襲来した台風第19号により『うかい鳥山』の建物及び設備に甚大な損傷を受け、一時休業を余儀なくされる被害が発生いたしました。この時期は、同店にとって紅葉を楽しみに最も多くのお客様がご来店されるため、被災に対する応急対策を行い、11月6日から一部を除き使用可能な施設にて営業を再開しました。なお、現在も当事業年度内の完全復旧を目指し尽力しております。また『箱根ガラスの森』では、台風第19号による建物及び設備への直接的な被害は軽微であったものの、この台風の影響で同施設への主要交通路である国道138号線が通行止めとなる等、非常に厳しい運営環境となりました。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は10,642百万円(前年同四半期比0.2%減)の減収となりました。利益面においては、前述の戦略的な人材の確保・育成と労働環境の整備に伴う人材関連費用の増加等により、営業利益は204百万円(前年同四半期比22.2%減)、経常利益は181百万円(前年同四半期比21.0%減)の減益となり、さらに台風第19号により被害を受けた建物等の復旧費用及び固定資産の滅失による損失182百万円を特別損失に計上したことから、四半期純損失は16百万円(前年同四半期は128百万円の利益)となりました。
なお、今回の台風により被災した『うかい鳥山』の原状回復工事は道半ばであり、完全復旧するまでには時間を要する見込みです。そのため、今回の被害による業績への影響は、今後の工事の進捗状況により復旧費用が変動する可能性があること、またこれらの被害に係る保険金補填額が未確定であることなどから合理的に算定することが困難であり、現時点では2019年5月16日に「2019年3月期決算短信〔日本基準〕(非連結)」にて公表いたしました通期業績予想を据え置いております。今後、業績への影響が見込まれますので、確定次第、速やかに開示いたします。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
〔事業本部〕
和食事業・洋食事業は、お客様のニーズの多様化に合わせて空間・料理・サービスをより良いものへと磨いていくとともに、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベントの開催や季節に合わせた新メニューをお客様にご提案して継続的な来店機会の創出と新規顧客の獲得を図っております。しかしながら、前事業年度から続いている和食郊外店舗における集客の伸び悩みは解消するには至らず、さらには台風第19号により『うかい鳥山』が10月12日から11月5日までの期間、一時休業を余儀なくされたことにより来客数が大幅に減少し、前年同四半期に比べ減収となりました。
一方、物販事業は、既存の常設店や当社ECサイト、百貨店の催事出店での販売等により売上が伸長し、さらには新店『アトリエうかい 阪急うめだ本店』の寄与もあって前年同四半期に比べ大幅な増収となりました。
この結果、事業本部の売上高は9,761百万円(前年同四半期比0.7%増)となりました。
〔文化事業〕
文化事業は、『箱根ガラスの森』において2019年4月から11月まで「2019年特別企画-アドリア海の新しい風、芸術と技の結晶- ピカソ・シャガールたちのヴェネチアングラス彫刻展」を開催いたしました。この特別企画展を柱に、様々な企画展やイベントを開催して多くのお客様にご来館いただけるように細やかなプロモーションや旅行会社をはじめとする企業への営業の強化を行いました。特に当事業年度のゴールデンウィークは初の10連休となり、「ゴールデンウィーク親子で楽しむ『ヴェネチア仮面祭』」と題して、当館において人気の高い企画である「ヴェネチア仮面祭」をこの期間に初めて開催し、さらには2019年特別企画展との連動企画として、小中学生を対象としたデザイン画コンテストを実施するなど、ご家族向けの企画を充実させ集客に努めました。これらの活動の効果もあり、第2四半期までは来館者数が順調に推移いたしましたが、台風第19号による当館への主要交通路の寸断が客足に影響し、第3四半期累計期間における来館者数は最終的に前年同四半期と比べ大幅に減少いたしました。
この結果、文化事業の売上高は880百万円(前年同四半期比8.9%減)となりました。
当第3四半期会計期間末における資産、負債及び純資産の状態は以下のとおりであります。
(資産)
当第3四半期会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ193百万円増加し、11,230百万円(前事業年度比1.8%増)となりました。主な要因は、現金及び預金が204百万円、売掛金が50百万円、その他流動資産が62百万円それぞれ増加したのに対し、有形固定資産が152百万円減少したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べ305百万円増加し、6,216百万円(前事業年度比5.2%増)となりました。主な要因は、借入金の総額が209百万円、買掛金が54百万円、退職給付引当金が44百万円、その他流動負債が40百万円、その他固定負債が171百万円それぞれ増加したのに対し、未払法人税等が119百万円、賞与引当金が96百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
第3四半期会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べ111百万円減少し、5,014百万円(前事業年度比2.2%減)となりました。主な要因は、配当金の支払い及び四半期純損失の計上による減少により利益剰余金が111百万円減少したことによるものであります。
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
該当事項はありません。
当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。