第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績の分析

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、経済社会活動が活性化し、個人消費の回復やインバウンド需要の増加等を背景に、景気は緩やかな回復基調が続きました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の悪化、資源価格の高騰、円安による物価の上昇等により依然として先行き不透明な状況が続いております。

外食産業におきましては、人流の増加に伴い売上高は増加しているものの、円安や異常気象等による仕入価格の高止まり、人手不足やそれに起因する人件費の上昇等、引き続き厳しい経営環境となっております。

こうした中、当社は、好調なインバウンド需要の取り込みに注力したほか、店舗運営の効率化のため、商業施設内を除く国内店舗は完全キャッシュレスでの営業に移行しました。また、当社グループは、人材の確保と育成を重要な経営課題と認識しており、社内における人材の発掘・登用の推進や、マネジメントポジションの外部採用強化、教育マニュアルの拡充等を行いました。そのほか、国内の新規事業と海外子会社の新店舗の開業準備をそれぞれ進めております。

この結果、当中間連結会計期間における売上高は、57億76百万円(前年同期比7.2%増)となり、当中間連結会計期間末の総店舗数は45店舗となりました。

損益につきましては、営業利益は3億99百万円(前年同期比50.4%増)、経常利益は3億95百万円(前年同期比50.3%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は4億80百万円(前年同期比64.5%増)となりました。

報告セグメントについては、当社グループはレストラン経営を主とする飲食事業という単一セグメントでありますので、記載を省略しております。

売上高をコンセプト(営業形態)別にみると、「ラ・ボエム」は14億4百万円(前年同期比9.1%増)、「ゼスト」は2億13百万円(同10.1%増)、「モンスーンカフェ」は9億92百万円(同8.0%増)、「権八」は16億19百万円(同15.8%増)、「ディナーレストラン」は8億95百万円(同6.1%増)、「フードコロシアム」は88百万円(同20.6%増)、「その他」は5億62百万円(同16.1%減)となりました。既存店売上高につきましては前年同期比で7.4%増加しました。

 

(2) 財政状態の分析

当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比較して7億96百万円増加し、93億57百万円となりました。

流動資産は前連結会計年度末と比較して2億35百万円減少し、19億48百万円となりました。主な変動要因は、現金及び預金が2億47百万円減少したことによるものであります。

固定資産は前連結会計年度末と比較して10億31百万円増加し、74億8百万円となりました。主な変動要因は、有形固定資産が純額で9億18百万円増加したことによるものであります。

当中間連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末と比較して52百万円増加し、40億25百万円となりました。

流動負債は前連結会計年度末と比較して1億88百万円減少し、14億5百万円となりました。主な変動要因は、支払手形及び買掛金が83百万円、未払消費税が84百万円、それぞれ減少したことによるものであります。

固定負債は前連結会計年度末と比較して2億40百万円増加し、26億19百万円となりました。主な変動要因は、長期借入金が2億2百万円増加したことによるものであります。

純資産は前連結会計年度末と比較して7億43百万円増加し、53億32百万円となりました。主な変動要因は、利益剰余金が4億80百万円、為替換算調整勘定が2億54百万円それぞれ増加したことによるものであります。

 

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して2億47百万円減少し、9億33百万円となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

税金等調整前中間純利益3億83百万円、減価償却費89百万円などにより、営業活動の結果得られた資金は、3億3百万円(前年同期は3億86百万円の収入)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

有形固定資産の取得による支出7億31百万円などにより、投資活動の結果使用した資金は7億31百万円(前年同期は1億19百万円の支出)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

長期借入れによる収入6億4百万円、長期借入金の返済による支出4億40百万円などにより、財務活動の結果得られた資金は1億52百万円(前年同期は2億18百万円の支出)となりました。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等は行われておりません。