当中間連結会計期間において、本半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、景気の一部に足踏みが残るものの緩やかに回復しております。先行きにつきましては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されます。ただし、欧米における高い金利水準の継続や中国における不動産市場の停滞に伴う影響など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、ウクライナや中東地域をめぐる国際情勢、金融資本市場の変動等の影響にも十分注意する必要があります。
このような環境のもと、当社グループは取扱商品・サービスの安定供給とお取引先様と従業員の安全確保を最優先に事業を継続し、医療・介護・福祉分野において企業としての社会的責任を果たしてまいりました。
これらの結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高は7,285百万円(前期比4.6%増)、営業利益は880百万円(前期比0.2%増)、経常利益は924百万円(前期比1.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は622百万円(前期比0.4%増)となりました。
セグメント別の概況は、次のとおりであります。
①医療用ガス関連事業
当部門での主力商品であります医療用酸素・医療用二酸化炭素の出荷量は堅調に推移いたしました。世界情勢を反映したエネルギーコストの上昇に伴う材料・仕入価格ならびに運送経費の上昇につきましては、市況を見ながらコスト上昇分を鑑みた適正価格への変更に注力し交渉を進めてまいりました。また円滑な組織体制づくりや物流・運送業界における2024年問題に対応すべく人的資源の拡充にも努めてまいりました。
これらの結果、売上高は1,932百万円(前期比3.7%増)、セグメント利益は290百万円(前期比9.9%増)となりました。
②在宅医療関連事業
当部門は、国の施策である在宅医療への推進を受け、患者様と医療機関のニーズを第一優先にお応えすると共に、きめの細かい営業活動の継続により「HOT(在宅酸素療法)」、「CPAP(持続陽圧呼吸療法)」共に好調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は3,301百万円(前期比6.5%増)、セグメント利益は400百万円(前期比5.4%増)となりました。
③医療用ガス設備工事関連事業
当部門は、医療機関に対する医療用ガス設備や消火設備に関する配管工事の施工に加え、配管設備の保守点検業務を行っております。医療ガス設備工事は上期に大型物件の完工もあり好調に推移いたしました。配管設備の保守点検業務におきましても安定した売上を確保しております。
これらの結果、売上高は806百万円(前期比22.5%増)、セグメント利益は107百万円(前期比11.6%減)となりました。
④介護福祉関連事業
当部門は、介護福祉関連機器のレンタル及び販売部門において、地域包括支援センターや居宅介護支援事業者への継続的な営業活動を図ることによりレンタル売上ならびに販売においても順調に推移いたしました。
また、訪問看護事業所は、都内3拠点を事業基盤として地域へのPR活動強化による認知度アップとスタッフの増員など運営体制の充実を図り、順調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は580百万円(前期比4.2%減)、セグメント利益は19百万円(前期比6.3%減)となりました。
⑤施設介護関連事業
当部門は、有料老人ホーム「ライフステージ阿佐ヶ谷」(東京都杉並区)におきまして、24時間看護師在駐や地元医療機関との連携の更なる構築を図り、高付加価値サービスの提供と、人材育成の体制を強化いたしました。また、入居者様の多様なニーズを把握したうえで、感染症対策を最重視した運営を徹底することで入居者様、ご家族様への「安心」「安全」をお届けし、入居率の向上に努めました。
通所介護施設「あしつよ・文京」(東京都文京区)、「あしつよ巣鴨」(東京都豊島区)、「あしつよ王子」(東京都北区)におきましても、感染症対策に留意しつつ、地元密着型のサービスの提供と顧客ニーズの多様化に対応した稼働率アップを図りました。
これらの結果、売上高は174百万円(前期比0.1%増)、セグメント利益は0百万円(前期比94.1%減)となりました。
当中間連結会計期間末の総資産は23,618百万円(前連結会計年度末比581百万円増)となりました。これは主に、現金及び預金が350百万円、未成工事支出金が105百万円、建設仮勘定が93百万円、投資有価証券が271百万円増加し、受取手形、売掛金及び契約資産が253百万円減少したこと等によるものであります。
負債合計は5,565百万円(前連結会計年度末比98百万円減)となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が125百万円減少したこと等によるものであります。
純資産は18,053百万円(前連結会計年度末比680百万円増)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益の計上等により利益剰余金が512百万円、その他有価証券評価差額金が174百万円増加したこと等によるものであります。
1.当中間連結会計期間のキャッシュ・フローの概況説明
当中間連結会計期間において、現金及び現金同等物は期首残高に比べ749百万円減少し、当中間連結会計期間末残高は9,005百万円となりました。
2.各活動別の説明及び前年同期比
①営業活動により得られた資金は975百万円(前年同期比8百万円増)となりました。
これは、税金等調整前中間純利益が925百万円となり、非現金支出費用である減価償却費407百万円、売上債権の減少による収入253百万円、仕入債務の減少による支出125百万円、法人税等の支払額による支出341百万円があったこと等によるものであります。
②投資活動により使用した資金は1,313百万円(前年同期比713百万円増)となりました。
これは、定期預金の預入による支出1,100百万円、有形固定資産の取得による支出176百万円があったこと等によるものであります。
③財務活動により使用した資金は411百万円(前年同期比42百万円減)となりました。
これは、リース債務の返済による支出303百万円、配当金の支払額108百万円等によるものであります。
当社グループは、在宅医療関連事業において、ITを用いた測定記録装置の技術開発等に取り組んでおり、当中間連結会計期間における研究開発活動の総額は3百万円であります。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。