第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

 当社の企業理念は、「お客様第一主義」であり、ホームセンター事業を通して、「住まいと暮らしに関するお客様の要望をすべて満たす」ことを経営の基本方針としております。また、この使命を果たし、お客様に喜ばれることが当社の安定的な成長を実現し、株主、取引先、従業員を含むすべてのステークホルダーに喜ばれる企業価値の向上に資すると確信しております。 

 

(2)目標とする経営指標

 当社は、「B/Sを重視した経営」「株主重視の経営」をするために、株主資本比率を50%以上、総資本経常利益率(ROA)及び株主資本利益率(ROE)を共に10%以上とし、これらを維持しながら1株当たり純利益(EPS)を安定的に向上させていくことを目標としております。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略

 当社はこれまで地域一番のDIY大型専門店を目指し、九州地区を中心とするリージョナルチェーンとして事業拡大を図ってまいりましたが、今後は九州地区内にとどまらず出店エリアを拡大し、お客様の支持を広げていくことで更なる成長に繋げてまいります。
 また、新規出店につきましては、良好な立地条件を備えた物件を厳選して店舗開発を進め、各種経営指標の更なる向上を図ってまいります。

 

(4)会社の対処すべき課題

 小売業を取り巻く経営環境は、人口減少による市場規模の縮小、異業種も含めた販売競争の激化等、今後ますます厳しさを増し、消費者に支持される企業のみが生き残っていく時代になるものと予想されます。
 このような環境の中、当社は出店地域のお客様の声を基にした品揃えの拡充とDIYの専門知識を豊富に持ったスタッフの増強によって、地域のお客様にとって、より必要とされ、喜ばれる店舗作りに邁進してまいります。

 

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1)出店に関する法的規制について

当社はホームセンターの多店舗展開を行っていますが、店舗の新規出店及び既存店の増床について、次のような法的規制を受けております。

売場面積1,000㎡を超える新規出店及び既存店の増床については、「大規模小売店舗立地法(平成12年6月1日施行)」(以下「大店立地法」という。) による規制の対象となります。大店立地法は、都道府県、政令指定都市が主体となって、市町村の意思の反映、広範な住民の意思表示の機会を確保しつつ、駐車需要の充足、その他による周辺住民の利便性及び商業その他の業務の利便性の確保のために配慮すべき事項(交通渋滞、駐車・駐輪、交通安全その他)、廃棄物問題や騒音の発生その他による周辺住民の生活環境の悪化防止のために配慮すべき事項等の地域社会に対する環境問題を調整するためのものであります。そのため、当社は地域環境を考慮した店舗構造・運営方法を採用し、地域住民・自治体との調整を図りながら出店をしていく方針でありますが、地域住民・自治体との調整のため出店に要する時間の長期化や出店コストの増加等の影響を受ける可能性があります。

 また、「都市計画法」「中心市街地活性化法」「大規模小売店舗立地法」(以下「まちづくり三法」という。)のうち、「都市計画法」が平成19年11月に改正施行されました。改正「都市計画法」の骨子は、売場面積10,000㎡以上の大規模小売店の出店を商業地域、近隣商業地域、準工業地域に限定することにより、郊外での大規模小売店の出店に制限が課せられることとなり、さらに今後各自治体が「まちづくり三法」を補完する条例等を施行した場合には、店舗売場面積の縮小や出店に要する時間の長期化など出店計画に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)気象要因について

当社はDIY用品(ホビー・木製品、建材、手工具、電動工具、金物、塗料、接着剤、園芸資材、薬剤肥料・用土、植物、エクステリア用品、石材)を中心に屋外での作業が伴う商品の販売ウェイトが高く、これらの商品は、降雨量の増加や低気温といった気象条件の悪化が来店客数や商品購入点数の減少につながり、当社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)自然災害について

大規模な地震や台風などの自然災害が発生した場合、店舗設備などの物理的な損害、停電、通信ネットワークの途絶、物流網の遮断等が生じ、当社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)固定資産の減損について

当社は「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しております。当社は大型店舗を多く出店しており、今後、店舗の収益性が悪化した場合や保有資産の市場価格が著しく下落した場合等に減損処理を行うことがあり、当社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)個人情報の管理について

当社はインターネット通販を行っていること等により、相当数の個人情報を保有しております。これらの個人情報は社内体制を整備し、厳重に管理しておりますが、万が一、情報が外部へ流出した場合には、社会的信用の低下や損害賠償問題の発生など、当社の業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

当事業年度における小売業を取り巻く環境は、雇用情勢の改善が見られたものの、節約志向等を背景に個人消費の回復には力強さを欠き、また、人手不足感が高まっていく一方で業態を超えた販売競争は激化するなど厳しい状況で推移いたしました。

このような環境の中、当社は前事業年度に引き続きお客様の要望される商品の新規導入・拡充を行うための売場改装を推進するとともに、売場スタッフのコンサルティング販売能力の向上を目的とした商品取扱実技研修会を積極的に開催するなど、より多くのお客様に喜ばれ、お役に立てる施策を実践してまいりました。

前事業年度は熊本地震からの復興需要を背景に売上が大きく伸びていたことから、当事業年度はその反動により熊本地区の売上が大きく減少したことに加え、全店においても台風や長雨、冬場の寒さなど厳しい気象条件が集客に影響し、全店ベースの来店客数は前期比96.6%、客単価が前期比99.8%となり、売上高は前期比96.4%の310億50百万円となりました。

販売費及び一般管理費は店舗の耐震強化費用の減少等により前期比97.4%の75億92百万円となりましたが、利益については売上の反動減の影響が大きく、営業利益は前期比92.5%の21億11百万円、経常利益は前期比92.9%の23億28百万円、当期純利益は前期比98.3%の16億90百万円となりました。

 

 財政状態につきましては次のとおりであります。

当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べ2億57百万円増加の178億86百万円となりました。これは主に減価償却が進んだことなどにより有形固定資産が3億97百万円、繰延税金資産が1億86百万円減少した一方、現金及び預金が7億13百万円増加したことによるものであります。 

負債合計は、前事業年度末に比べ8億40百万円減少の61億43百万円となりました。これは主に長短借入金が4億92百万円増加した一方、未払法人税等が6億70百万円、役員退職特別功労引当金が5億3百万円、預り金が1億69百万円減少したことによるものであります。 

純資産合計は、前事業年度末に比べ10億97百万円増加の117億42百万円となりました。これは主に剰余金の配当が3億47百万円、従業員持株ESOP信託の再導入に伴う自己株式の取得が2億43百万円あった一方、当期純利益を16億90百万円計上したことによるものであります。

 

②キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ7億13百万円増加の15億33百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、9億6百万円(前期は28億33百万円の取得)となりました。これは主に法人税等の支払額が11億33百万円、役員退職特別功労引当金の減少額が5億3百万円となったのに対し、税引前当期純利益が23億28百万円、減価償却費が5億4百万円となったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、1億11百万円(前期は2億38百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が1億43百万円となったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、80百万円(前期は26億52百万円の使用)となりました。これは主に短期借入金の純増加額4億50百万円、ESOP信託の再導入に伴う長期借入れによる収入8億円等の増加に対し、長期借入金の返済による支出7億57百万円、ESOP信託が行った自己株式の取得による支出2億43百万円、配当金の支払額3億47百万円の減少があったことによるものであります。

 

③仕入及び販売の実績

 a.仕入実績

部門別

仕入高(百万円)

構成比(%)

前期比(%)

DIY用品

11,430

53.4

95.7

家庭用品

7,084

33.1

97.0

カー・レジャー用品

2,896

13.5

96.5

合計

21,412

100.0

96.2

 

(注) 1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

2.部門別の用品明細は次のとおりであります。

(1) DIY用品……………ホビー・木製品、建材、手工具、電動工具、金物、塗料、接着剤、園芸資材、薬剤肥料・用土、植物、エクステリア用品、石材

(2) 家庭用品………………家庭用品、日用品、インテリア用品、電気資材用品、収納用品、住宅設備用品

(3) カー・レジャー用品…カー用品、アウトドア用品、ペット用品、文具

3.当社は単一セグメントであるため、商品区分別により記載しております。

 

 b.販売実績

部門別

売上高(百万円)

構成比(%)

前期比(%)

DIY用品

17,076

55.0

95.6

家庭用品

9,847

31.7

97.4

カー・レジャー用品

4,126

13.3

97.3

合計

31,050

100.0

96.4

 

(注) 1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

2.部門別の用品明細は次のとおりであります。

(1) DIY用品……………ホビー・木製品、建材、手工具、電動工具、金物、塗料、接着剤、園芸資材、薬剤肥料・用土、植物、エクステリア用品、石材

(2) 家庭用品………………家庭用品、日用品、インテリア用品、電気資材用品、収納用品、住宅設備用品

(3) カー・レジャー用品…カー用品、アウトドア用品、ペット用品、文具

3.当社は単一セグメントであるため、商品区分別により記載しております。

 

 c.単位当たり売上高

項目

 

前期比(%)

売上高

(百万円)

31,050

96.4

売場面積(平均)

( ㎡ )

82,271

100.0

1㎡当たり売上高

(千円)

376

96.4

従業員数(平均)

( 人 )

1,117

99.1

1人当たり売上高

(千円)

27,798

97.2

 

(注) 1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

2.従業員数には、地域限定正社員、嘱託社員及びパート・アルバイト(1日8時間換算)を含んでおります。

3.1㎡当たり売上高にはネット販売は含んでおりません。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

  経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

  なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末において判断したものであります。

 

 ①重要な会計方針及び見積り

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表の作成にあたりまして、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて判断しております。

 

 ②当事業年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 a.経営成績の分析

当事業年度は熊本地震を背景とした需要増加の反動減の影響等により、23期ぶりの減収となりました。店舗の耐震強化費用や広告宣伝費等の削減により販売費及び一般管理費は減少しましたが、売上の反動減の影響が大きく、営業利益・経常利益につきましては5期ぶりの減益、当期純利益につきましては9期ぶりの減益となりました。

熊本地区につきましては、前事業年度に売上が大きく伸びた建材・電動工具・塗料・接着剤等、住まいの補修や修繕に関連する商品の売上が反動で低下し、2店舗トータルの売上高は前期比91.2%となりました(前事業年度の熊本地区の売上高は平成28年6月期比113.8%でありました)。熊本地区を除く9店舗につきましても、来店客数の落ち込みにより、トータルの売上高は前期比98.4%となりましたが、これは天候不順の影響を受けたことに加え、当事業年度は国内の物流運賃の上昇や中国における人件費の高騰などを理由にメーカーが廃番とした商品が大量に発生し、これらの代替商品を発掘し、再導入することに多くの時間と労力を費やしたことにより、お客様の声を基にした品揃えの拡充を十分に行えなかったことが要因であると考えております。

今後はこのような商品の廃番に対応しながら、数多くのお客様要望商品の新規導入を可能とする仕組みを導入し、いかなる状況下においてもお客様の声を確実に品揃えに反映できる体制の構築に努めていきたいと考えております。

 

 b.資本の財源及び資金の流動性

今期はシステム関連投資や店舗設備の改修等の設備投資を予定しておりますが、それらの設備投資、及び借入金の返済、配当金の支払等によるキャッシュアウトは営業活動で得た資金で賄う予定であります。また、商品仕入等の経常的な運転資金につきましては、必要に応じて短期で銀行借入を行う予定であります。

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

5 【研究開発活動】

該当事項はありません。