第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1) 経営方針

 当社は、「消費者の毎日の食生活を豊かにするためのお手伝いをする」という、スーパーマーケットの社会的役割の実現を経営の基本としております。お客様の「普段の食生活の向上」をキーワードに商品の品質・鮮度の向上、品揃えの強化、接客サービスの向上等を重点目標とし、お客様の暮らしに欠かすことのできない店作りを通じて、売上の拡大と利益の追求を図ってまいりました。

 今後におきましても、お客様をはじめ株主様などのステークホルダー(利害関係者)との良好な関係を維持するとともに、地域社会への更なる貢献に努めてまいります。

 

(2) 経営戦略等

当社の経営戦略等は、下記のとおりであります。

① 出店戦略について

 出店につきましては、店舗開発基準の確立による同業他社との競争力の確保、快適な買い物空間の提供による顧客満足の実現、ローコストオペレーションの実現による人時生産性の向上などを図るため、店舗の大型化・標準化を推進しております。

② 商品戦略について

 商品につきましては、お客様の立場に立った商品作りと品揃えの徹底、コア商品の開発とベーシック商品の充実、プライベート商品を中心として戦略商品の導入を図っております。

③ 成長戦略について

 成長戦略につきましては、ドミナント戦略を基本方針とし、帯広及び旭川地区においては、スクラップアンドビルドを中心に売上高シェアの向上を図るとともに、札幌地区においては、10店舗売上高200億円の体制を早急に確立すべく努力いたします。

④ 人事戦略について

 人事戦略につきましては、人材の育成が企業成長の源泉と考えております。社外セミナーへの積極的な参加はもとより、社内勉強会の充実、専門講師による技術者指導等、教育投資の充実を図り、社員一人一人の能力開発の推進に努めております。

(3) 経営環境

 今後の国内経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策を講じつつ、ワクチン接種が促進される中で、各種政策の効果や海外経済の改善などにより、持ち直しの動きが期待される一方で、変異株による感染拡大に対する懸念や企業収益の悪化、個人消費の低迷などに左右され、当面は一進一退の動きが続くものと予想されます。

 また、個人消費につきましては、最低賃金の大幅な上昇の一方で、コロナ禍における雇用環境の変化による所定外賃金の減少などにより、弱い動きが続くものと見込まれます。

 スーパーマーケット業界におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大が警戒される中、人件費の上昇や原材料費の高騰などコストの増加が見込まれる上に、お客様の低価格志向の継続、業種・業態を越えた企業間の価格競争の激化などにより、厳しい経営環境が続くものと予想されます。

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 このような環境の中で当社は、お客様と従業員の安全安心を最優先に、①新型コロナウイルス感染予防対策の徹底、②札幌ブロック6店舗目「平岸店」を早期に軌道に乗せる、③コンプライアンスの徹底と職場環境の改善、④人材確保と職階別教育の推進、⑤売上高対経常利益率と売上総利益率の目標達成、⑥商品力の強化(コア商品の開発)による差別化戦略の推進、⑦社会貢献、地域貢献による地域密着型企業への更なる挑戦、以上7項目を2022年9月期の重点実施事項に掲げ、お客様、地域の皆様に、今まで以上に必要とされ、愛される店づくりに努めてまいります。

 店舗戦略につきましては、2021年11月6日に「平岸店(札幌ブロック)」の新規出店をいたしました。今後も、ドミナントの拡充を進めてまいります。既存店舗につきましては、改装リニューアルによる競争力の強化に取り組み、更なる業容の拡大を図り、中長期的な企業価値の向上と持続的な成長の実現に努めてまいります。

 当社は、コロナ禍の今こそ、お客様と従業員の安全確保を最優先に対応するとともに、スーパーマーケットの社会的役割である「お客様の毎日の食生活をより楽しく、豊かに、便利にするためのお手伝いをする」ことを実践してまいります。加えて、美味しさや品質と価格などの商品力向上に注力し、日常に欠かせない商品の安定的な供給に努め、地域のお客様の「食文化と食のライフライン」を支える努力を続けてまいります。

 新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、感染症の収束が見通せない中で、当社は、食のライフラインを守るため店舗の営業継続を最優先と考えております。当社で感染者が発生した場合、店舗の休業や本部機能の停止等により、食のライフラインとしての役割を果たせなくなるため、全社で感染症対策を強化しております。新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けて販売方法、販促方法及び店舗オペレーションを変更し、継続的かつ適切に対応していく方針であります。

 

(5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社は、総資産経常利益率(ROA)の向上を経営の目標としております。当面の目標として10%超を掲げ、総資産回転率と経常利益率の改善に努めてまいります。

 

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、リスクが顕在化する可能性の程度や時期については、発生の予見及び先行きを正確に見通すことが困難なため、記載しておりません。

 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1) 競合等の影響について

 当社は、帯広市を中心に9店舗、旭川市に7店舗、札幌市を中心に5店舗の合計21店舗の食料品の販売を中心としたスーパーマーケットを展開しております。

 スーパーマーケット業界は、同業他社との競争に加え、他業態との競合状況も激しさを増しております。当社の営業基盤においても他社の新規出店が続いております。今後も新たな競合店舗の出現により一時的に、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では、競合店調査や店舗競争力の強化などにより、当該リスクに対応しております。

 

(2) 食品の安全性について

 当社は、お客様に安全な食品を提供するため、基準書に基づいて衛生管理、鮮度管理等を行っておりますが、将来において食中毒の発生する可能性は否定できません。また、BSE問題、高病原性鳥インフルエンザの発生や残留農薬問題等、予期せぬ事態が発生した場合には、一時的に当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では、食品の安全性に細心の注意を払うとともに、お客様に正確な情報を速やかに提供することで、当該リスクに対応しております。

 

(3) 品質表示基準に関する法的規制について

 当社は、「食品表示法」「景品表示法」等の順守に加え、管理責任者による自主点検を行い、適切な品質表示に努めておりますが、万一、販売する商品に問題が生じた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では、食品表示・衛生管理担当者を設置し、定期的に食品表示調査を実施するなどにより、当該リスクに対応しております。

 

(4) 災害等の発生による影響について

 当社は、北海道内において店舗または事務所、惣菜センター、配送センター等の施設を保有しており、これらの施設が、大規模自然災害や感染症、犯罪等の発生による被害を蒙る可能性があり、その被害の程度によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では、大規模災害対策マニュアル等を整備し、防災訓練の定期的実施や防災用品の備蓄などの対策を講じております。

 

(5) 人材の確保について

 当社において更なる成長を実現するためには、優秀な人材の確保及び育成が重要な課題となります。当社では社員の配置転換、新卒及び中途採用の強化、パートタイマーの確保や外国人技能実習生の受け入れなど、人材の確保に注力しておりますが、今後、人材確保が予定どおり進まない場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では、新卒の通年採用の実施、中途採用とパートナー社員の採用強化、雇用環境の改善に努めるなどにより、当該リスクに対応しております。

 

(6) 出店に関する法的規制について

 当社店舗の新規出店及び既存店増床に際しては「大規模小売店舗立地法」の規制対象となっております。店舗面積1,000㎡を超える店舗の出店及び増床については、都道府県又は政令指定都市に届出が義務付けられております。届出後、交通安全対策、騒音対策、廃棄物処理等について、地元住民の意見を踏まえて審査が進められます。

 従って、審査の状況及び規制の変更等により計画どおりの出店ができない場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では、正確な情報の収集と関係機関への詳細な説明などにより、計画どおりの出店に努めております。

 

(7) 個人情報の保護について

 個人情報の保護については、個人情報に関する規程の整備や従業員教育により、その保護の徹底を図っておりますが、万一、個人情報が流出した場合には、社会的信用が低下し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では、個人情報の適正な管理のために、社内規程に基づき、情報のセキュリティ対策等を行っております。

 

(8) 減損会計の適用について

 当社は、減損会計適用の対象となる事業資産を所有しております。今後、実質的価値が低下した保有財産や収益性の低い店舗等について減損処理が必要となった場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 当社では、既存店の改装とスクラップ&ビルドの推進などにより、当該リスクに対応しております。

 

<新型コロナウイルス感染症の影響について>

 当社は、お客様及び従業員の安全を最優先に考え、新型コロナウイルス感染症対策に取り組んでおりますが、店舗、営業本部、配送センター、惣菜センター及び取引先等において感染者が発生し、店舗の営業や商品の供給に支障をきたした場合、店舗売上高が減少し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 新型コロナウイルス感染症対策として、店舗では、お客様の安全に配慮し、従業員の健康管理、レジ周りやイートインコーナーにおける3密を回避する措置、各箇所の除菌等の対応を徹底しております。また、不要不急の出張を原則禁止、社内研修の延期、テレビ会議システムの導入を行うなど感染症対策の徹底に努めました。さらに、従業員に感染者等が発生した場合の対応策を定めるとともに、店舗及び従業員の情報を一元管理し、随時状況を把握する体制を整えております。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況

 当事業年度におけるわが国経済は、引き続き新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けました。度重なる緊急事態宣言の発出や外出の自粛要請等により経済活動は大きく制限され、個人の行動や企業活動が停滞し、景気の先行きは現在もなお予断を許さない状況にあります。個人消費につきましては、感染拡大に伴う雇用・所得環境の悪化や特別定額給付金の反動による可処分所得の減少により、極めて厳しい状況で推移いたしました。

 スーパーマーケット業界は、外出自粛に伴う「巣ごもり消費」と「プチ贅沢消費」の継続により、食料品や生活必需品などの需要増加が認められたものの、お客様の「低価格志向」と「生活防衛志向」の高まり、企業間の価格競争の激化などにより、依然として厳しい経営環境が続いております。

 このような経営環境のもとで当社は、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中で、お客様と従業員の安全安心を最優先に対応するとともに、これまで通り食品スーパーマーケット事業に資源を集中し、当事業年度の重点実施事項である、①新型コロナウイルス感染症対策の強化、②新規出店(札幌ブロック6号店)の事前準備の徹底、③粗利益率の目標達成のための仕組み作り、④人手不足の解消と人時生産性の向上、⑤人材教育と福利厚生の充実、⑥コンプライアンスの更なる徹底、⑦イトーヨーカ堂との共同販促の強化を徹底し、お客様の更なる信頼と支持を得るため、新鮮かつ安全で安心な魅力ある商品の提供に努め、引き続き地域のお客様の食文化と食のライフラインに貢献できる店舗作りと、ダイイチの店舗があってよかったと思っていただけるよう、私たちにできることを真剣に考え、店舗の営業継続に全力で取り組んでまいりました。

 また、コーポレート・ガバナンスの強化を図るとともに、「フレッシュ&ハート」を合言葉に、①地域No.1の店作り、人づくり、商品作りの徹底、②従業員全員が活き活きと溌剌とした職場環境の構築、③心を込めた接客、働く仲間への思いやり、商品を大切にする心の取り組みを進めてまいりました。加えて勤勉で優秀な従業員の下で、自由活発な風通しの良い企業風土の醸成に努めてまいりました。

 地域貢献活動の一環として、日常のお買い物にご不便されているご高齢者の方やお身体の不自由な方々に商品をお届けする「移動スーパー(とくし丸)」事業は、9月末現在で13号車となりました。

 店舗の状況につきましては、お客様の利便性の向上と既存店の強化を図るため、10月に「みなみ野店(帯広ブロック)」、3月に「花咲店(旭川ブロック)」、7月に「八軒店(札幌ブロック)」と「旭町店(旭川ブロック)」、9月に「末広店(旭川ブロック)」、計5店舗のリニューアルを実施いたしました。また、経営資源の有効活用のため、8月に「壱号店(帯広ブロック)」を閉店いたしました。なお、当事業年度末現在の店舗数は、帯広ブロック9店舗、旭川ブロック7店舗、札幌ブロック5店舗、合計21店舗であります。

 イトーヨーカ堂との協働につきましては、セブンプレミアム商品の取り組み強化と、帯広地区に加えて札幌地区においても共同の販促を実施いたしました。

 売上高につきましては、感染予防関連商品や内食・中食需要の対応に加え、週間の販売計画に連動した売場作り、お客様の期待に沿える品揃え、サービス、接客に向けた継続的なレベルアップの取り組みなどの結果、前年同期に比べ3.3%増加となりました。また、地域別の売上高につきましては、帯広ブロックは193億11百万円(前年同期比3.2%増)、旭川ブロックは130億70百万円(前年同期比1.4%増)、札幌ブロックは116億28百万円(前年同期比5.8%増)となりました。

 売上総利益率につきましては、商品ロスの削減や在庫効率の改善の一方、販売促進日の増加と価格戦略の強化により、前年同期に比べ0.3ポイント減少し、24.9%となりました。また、販売費及び一般管理費の売上高に対する比率は21.8%となり、前年同期に比べ0.4ポイント改善いたしました。なお、昨年に続き、従業員への感謝と健康を願い、緊急事態宣言に伴う慰労金を支給いたしました。

 新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、お客様と従業員の安全安心を確保することを最優先に、以下の施策を実施しております。

 ・出入り口におけるアルコール消毒器の設置

 ・レジにおける飛沫防止ガードの設置

 ・お客様のレジ待ち時におけるソーシャルディスタンス確保のための目印の設置

 ・試食の提供やバラ売りなどの一部中止による販売方法の変更

 ・お客様に対する感染防止対策の周知

 ・諸会議や研修会、採用活動等におけるWebの活用

 ・従業員に対する健康管理及び衛生管理の徹底など

 これらの結果、当事業年度における売上高は440億15百万円(前年同期比3.3%増)、営業利益は19億50百万円(前年同期比5.7%増)、経常利益は19億70百万円(前年同期比5.9%増)、当期純利益は12億86百万円(前年同期比7.1%増)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、51億6百万円となりました。

 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、20億10百万円(前年同期比16.0%減)となりました。これは主に、税引前当期純利益18億78百万円、減価償却費6億24百万円、仕入債務の増加額1億53百万円等に対し、法人税等の支払額6億48百万円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、14億95百万円(前年同期比484.3%増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出14億35百万円、定期預金の預入による支出5億13百万円、建設協力金の支払による支出1億14百万円等に対し、建設協力金の回収による収入2億83百万円、敷金及び保証金の回収による収入1億38百万円、有形固定資産の売却による収入1億37百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、3億83百万円(前年同期比44.9%減)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出3億19百万円、配当金の支払額1億82百万円等に対し、長期借入金の純増額1億19百万円によるものであります。

 

③ 仕入及び販売の実績

 当社は、単一セグメントであるため、商品別及び地域別により記載しております。

a.商品仕入実績

  当事業年度における商品仕入実績を示すと、次のとおりであります。

商品別

当事業年度

(自 2020年10月1日

至 2021年9月30日)

前年同期比(%)

青果(千円)

5,420,276

102.6

水産(千円)

2,988,448

101.4

畜産(千円)

4,413,524

105.1

惣菜(千円)

2,331,961

105.1

デイリー(千円)

5,249,938

105.5

一般食品(千円)

11,014,882

104.2

日用雑貨(千円)

817,061

97.3

その他(千円)

870,442

104.4

合計(千円)

33,106,535

103.9

(注)1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

2.その他は、たばこ、書籍等であります。

 

b.販売実績

 当事業年度における販売実績を示すと、次のとおりであります。

① 商品別売上高

商品別

当事業年度

(自 2020年10月1日

至 2021年9月30日)

前年同期比(%)

青果(千円)

7,089,724

102.8

水産(千円)

4,120,765

100.9

畜産(千円)

6,282,693

104.7

惣菜(千円)

3,946,009

104.6

デイリー(千円)

6,850,555

104.9

一般食品(千円)

13,709,305

103.3

日用雑貨(千円)

1,055,733

94.8

その他(千円)

960,411

104.3

合計(千円)

44,015,200

103.3

(注)1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

2.その他は、たばこ、書籍等であります。

② 地域別売上高

地域別

当事業年度

(自 2020年10月1日

至 2021年9月30日)

前年同期比(%)

帯広ブロック(10店舗)(千円)

19,311,884

103.2

旭川ブロック(7店舗)(千円)

13,070,818

101.4

札幌ブロック(5店舗)(千円)

11,628,459

105.8

その他(千円)

4,037

85.0

合計(千円)

44,015,200

103.3

(注)1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

2.帯広ブロックの金額には、2021年8月31日に閉店いたしました壱号店が含まれております。

3.その他は、惣菜センター(直売)であります。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.財政状態の分析

(資産)

 当事業年度末の資産につきましては、前事業年度末に比べ14億40百万円増加の212億30百万円となりました。流動資産においては、主に現金及び預金の増加6億38百万円、売掛金の増加58百万円及び未収入金の増加10百万円等に対し、前払費用の減少3百万円等により、前事業年度末に比べ7億72百万円増加の79億28百万円となりました。固定資産においては、建物の増加5億7百万円、土地の増加2億33百万円、建設仮勘定の増加1億35百万円及び投資その他の資産のその他の増加1億14百万円等に対し、長期貸付金の減少2億83百万円並びに敷金及び保証金の減少1億36百万円等により、前事業年度末に比べ6億68百万円増加の133億1百万円となりました。

(負債)

 当事業年度末の負債につきましては、前事業年度末に比べ3億40百万円増加の73億45百万円となりました。流動負債においては、主に未払金の増加2億18百万円及び買掛金の増加1億53百万円等に対し、未払費用の減少1億3百万円、未払法人税等の減少79百万円及び1年内返済予定の長期借入金の減少85百万円等により、前事業年度末に比べ95百万円増加の55億53百万円となりました。固定負債においては、長期借入金の増加2億5百万円及びリース債務の増加74百万円等に対し、役員退職慰労引当金の減少72百万円により、前事業年度末に比べ2億45百万円増加の17億92百万円となりました。

(純資産)

 当事業年度末の純資産につきましては、前事業年度末に比べ10億99百万円増加の138億84百万円となりました。これは主に、利益剰余金の増加11億3百万円等によるものであります。この結果、自己資本比率は65.4%となりました。

 

b.経営成績の分析

(売上高)

 「第2〔事業の状況〕 3〔経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕(1)経営成績等の状況の概要 ③仕入及び販売の実績」をご参照ください。

(売上原価)

 当事業年度の売上原価は、330億45百万円(前年同期比3.7%増)となりました。これは主に、売上高の増加によるものであります。売上原価率は、前年同期より0.3ポイント上昇し、75.1%であります。

(販売費及び一般管理費)

 当事業年度の販売費及び一般管理費は、95億74百万円(前年同期比1.2%増)となりました。主な内訳は、従業員給料及び賞与、広告宣伝費、賃借料及び水道光熱費等であります。

(営業利益)

 当事業年度の営業利益は、19億50百万円(前年同期比5.7%増)となりました。これは主に、売上高の増加に伴う売上総利益の増加が、販売費及び一般管理費の増加を上回ったことによるものであります。売上高営業利益率は前年同期に比べ0.1ポイント改善し4.4%であります。

(経常利益)

 当事業年度の経常利益は、19億70百万円(前年同期比5.9%増)となりました。これは主に、営業利益が増加したことによるものであります。売上高経常利益率は前年同期に比べ0.1ポイント改善し4.5%であります。

(当期純利益)

 当事業年度の当期純利益は、12億86百万円(前年同期比7.1%増)となりました。これは主に、経常利益の増加によるものであります。売上高当期純利益率は前年同期に比べ0.1ポイント改善し2.9%であります。

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

a.キャッシュ・フロー

 当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2〔事業の状況〕 3〔経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 当社の主な資金需要は、商品仕入に伴う決済資金、販売費及び一般管理費等の営業費用及び新規出店費用、既存店の改装費用等の設備投資によるものであり、営業活動によるキャッシュ・フローを財源とすることを基本とし、必要に応じて銀行借入により資金調達を行うこととしております。

 

b.契約債務

2021年9月30日現在の契約債務の概要は以下のとおりであります。

 

年度別要支払額(千円)

契約債務

合計

1年以内

1年超3年以内

3年超5年以内

5年超

長期借入金

270,788

60,793

112,008

97,987

リース債務

747,507

282,212

337,159

128,134

上記の表において、貸借対照表の1年内返済予定の長期借入金は、長期借入金に含めております。

 

c.財務政策

 当社は、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、設備投資などの長期資金は、金利動向を見極めながら有利な条件にて長期借入金で調達しております。

 2021年9月30日現在、長期借入金の残高は270,788千円であります。また、当事業年度末において、複数の金融機関との間で合計3億円の当座貸越契約及び合計30億円のコミットメントライン契約を締結しております。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されておりますが、この財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債及び収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なる場合があります。

 次に挙げるものは、当社のすべての会計方針を包括的に記載するものではありません。当社の重要な会計方針は、注記事項の(重要な会計方針)に記載しております。

 財務諸表に関して、認識している特に重要な見積りを伴う会計方針は、以下のとおりであります。

 (固定資産の減損処理)

 当社は、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。

 

 なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載のとおりであります。

 

④ 目標とする経営指標に基づく経営成績等に関する分析

 当社の目標とする経営指標につきましては、安定的な利益率の確保と業容の伸長による利益の拡大を図り、総資産経常利益率10%超の確保を目指しております。

 直近の状況を示すと、次のとおりであります。

回次

第63期

第64期

第65期

第66期

第67期

決算年月

2017年9月

2018年9月

2019年9月

2020年9月

2021年9月

総資産経常利益率(%)

9.1

7.2

7.7

9.7

9.6

(注)総資産経常利益率=(経常利益)÷((期首総資産額+期末総資産額)÷2)

 当社は、総資産回転率と経常利益率の改善のため、投資計画の精緻化と資本政策の適正化に努めるとともに、新規出店と既存店のリニューアルによる売上高の増加、ロス対策と在庫管理の徹底による売上総利益率の改善、コストコントロールの強化と予算対実績の詳細な分析による経費の削減に取り組んでおります。

 

 

4【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

5【研究開発活動】

 該当事項はありません。