当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある以下の事項が発生しております。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(ASKUL Logi PARK 首都圏における火災事故)
平成29年2月16日に当社物流センター「ASKUL Logi PARK 首都圏」において火災事故が発生しました。当社は今後、当該物流センターの再建を目指してまいりますが、再建におけるコストが想定以上に増加した場合は、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。
(1) 業績の状況
平成29年2月16日に埼玉県入間郡三芳町にある当社物流センター「ASKUL Logi PARK 首都圏」における火災事故により近隣住民の皆様、お客様、お取引様等多くの皆様に多大なご迷惑・ご心配をお掛けいたしました。改めて心より深くお詫び申し上げます。近隣住民の皆様をはじめとする当社に関わる全ての皆様に安心していただける様、他の物流センターの防火設備点検を実施しておりますが、外部の専門家を含めた再発防止委員会を設置するとともに、安全管理の専門組織も設けました。今後の再発防止委員会からの提言等に従い、一層安全・安心な物流センター体制の構築・運営を行ってまいります。また、サービス面については、お客様のご不便を早期に解消すべく、平成29年9月の通常サービスの復旧に向け全社一丸となり真摯に取り組んでまいります。
当第3四半期連結累計期間(平成28年5月21日から平成29年2月20日まで)におけるわが国経済は、雇用環境等に改善が見られた一方、国際情勢の変化等により株価や為替の不安定な動向、個人消費の停滞感などにより、景気の回復は引き続き足踏み状態が続いております。
このような状況のなか、当第3四半期連結累計期間の売上高は堅調に推移しました。当第3四半期連結累計期間においては火災事故の影響は軽微であり、前年同期比9.6%の増収となりました。eコマース事業は主力分野であるBtoB事業で前年同期比5.6%、成長分野である「LOHACO(ロハコ)」で39.6%の増収となりました。
営業利益は、将来の収益極大化に向けた物流投資、積極的な販売促進策を実施したため、計画通りの減益ではあるものの、2四半期連続で対前年同四半期増益となっております。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高2,517億18百万円(前年同期比9.6%増)、営業利益66億95百万円(前年同期比2.0%減)、経常利益66億49百万円(前年同期比2.3%減)となりました。火災損失101億45百万円を特別損失に計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純損失は、29億25百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益44億円)となりました。
セグメント別の業績につきましては、以下のとおりです。
<eコマース事業>
当社グループは、「イノベーション(新受取りサービス「Happy On Time」とロボット導入)によりサービス進化と物流効率化を実現」、BtoB事業は「ECテクノロジーと商材拡大によりすべての仕事場で圧倒的No.1へ」、BtoC事業の「LOHACO」は「メーカーとの共創と認知度向上で第2世代のeコマースNo.1へ」を方針に掲げ、生産性の高い最新鋭の物流拠点の新設、当社グループ独自の新受取りサービスの早期立ち上げ、メーカーとの共創によるデザイン性に優れた独自商品の展開、および、「LOHACO」の認知度向上のための積極的な販売促進策の実行等が当社グループの成長戦略実現に大きく寄与するものと判断し、計画的に長期戦略投資を実施してまいりました。
BtoB事業につきましては、取扱商材数の拡大や販促効果によりお客様の購入点数が増加したこと等から、売上高は前年同期と比較して増収となりました。商品の種類別でみると、取扱商材数の拡大等により工場・建設現場・研究所でご利用されるMRO商材(注)が、また、メディカルサイトとアスクルWebサイトの統合によりお客様の利便性が向上したことにより医療・介護施設向け商材の売上高が、それぞれ2桁伸長いたしました。また、店舗等で頻繁にご利用される日用消耗品や消耗紙、オフィスでご利用される飲料等の生活用品の売上高が伸張し、BtoB事業の成長を牽引しました。従来からご購入いただいていた文具等の商材の売上も堅調に推移したことで、売上高は順調に拡大し、前年同期比で114億6百万円増収の2,151億93百万円(前年同期比5.6%増)となりました。
BtoC事業の「LOHACO」につきましては、テレビCMの放映や積極的な販売促進策による新規ご利用者の獲得と、お客様からご要望の多い商材の取り扱い開始による定期的なご利用の促進や購入点数の増加に注力した結果、売上高は順調に拡大し、前年同期比で93億23百万円増収の328億64百万円(前年同期比39.6%増)となりました。
また、今回火災事故が発生した「ASKUL Logi PARK 首都圏」は、「LOHACO」全体の取扱物量の62%を占めており、早急に代替センターを設立し、出荷能力を回復させることが急務となっております。完全復旧までの期間「LOHACO」をご利用いただいているお客様にはご迷惑をお掛けしますが、サービス正常化後の売上高の拡大に備え、自社配送による画期的な新受取りサービス「Happy On Time」のエリア拡大など、当社独自サービスの強化に向けた取り組みは継続して行ってまいります。
以上の結果、eコマース事業合計の売上高は2,480億58百万円(前年同期比9.1%増)となりました。売上総利益は、オフィス生活用品やMRO商材等の増収等により、571億45百万円(前年同期比11.1%増)となりました。
販売費及び一般管理費は、売上高の拡大に伴う配送運賃等の変動費の増加に加え、前述しました当初の計画通りに将来の収益極大化に向けた物流投資、積極的な販売促進策を実施したことにより、減価償却費や地代家賃等の固定費と広告宣伝費等が増加し、前年同期比12.9%増加の500億66百万円となりました。翌四半期以降は成長戦略完遂のための諸経費等に加え、火災事故の影響による追加費用等の発生を見込んでおりますが、成長基盤を確保するため、全社一丸となって一層の経営の合理化・経営体質の強化に取り組んでまいります。
前述のとおり増収を達成した結果、当第3四半期連結累計期間のeコマース事業における営業利益は、対前年同期比で増益となる70億79百万円(前年同期比0.1%増)となりました。
<ロジスティクス事業>
流通プラットフォームを環境面でより強化する目的で前連結会計年度に子会社化した株式会社エコ配が寄与し、売上高が増加しました。株式会社エコ配は労働環境の改善等による費用が増加し、引き続き営業損失の状況ではありますが、新規のお客様獲得など売上高の増加に全力をあげて取り組んでまいります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は32億45百万円(前年同期比56.2%増)、営業損失は3億56百万円(前年同期は営業損失2億20百万円)となっております。
<その他>
前連結会計年度に子会社化した嬬恋銘水株式会社が寄与し、売上高が増加しました。当第3四半期連結累計期間において製造ラインを増設し、売上高は順調に拡大しております。販路の拡大と工場の稼働率を上げることで、早期の黒字化に向けて取り組んでまいります。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は5億79百万円(前年同期比126.2%増)、営業損失は36百万円(前年同期は営業損失17百万円)となっております。
(注) Maintenance, Repair and Operationsの頭文字をとった略称で、工場・建設現場等で使用される消耗品・補修用品等の間接材全般を指します。
(2) 資産、負債及び純資産の状況
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は1,364億24百万円となり、前連結会計年度末と比べ31億27百万円減少いたしました。主な増加要因は、セール・アンド・リースバック取引に係る売却額の入金、借入の実行等により現金及び預金が8億59百万円、売上高の増加による受取手形及び売掛金が16億44百万円、火災損失を計上したこと等の影響で繰延税金資産(固定)が22億53百万円増加したことであります。主な減少要因は、火災事故等の影響もあり、商品及び製品が17億45百万円、リース資産が19億64百万円、また、セール・アンド・リースバック取引に係る債権の入金等により未収入金が25億86百万円減少したことであります。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末における負債は941億18百万円となり、前連結会計年度末と比べ58億9百万円増加いたしました。主な増加要因は、火災損失引当金(流動・固定)が68億19百万円増加したことであります。加えて、仕入の増加により支払手形及び買掛金が35億42百万円、借入の実行により1年内返済予定の長期借入金および長期借入金が13億59百万円増加したことであります。また、主な減少要因は、未払金が13億21百万円、未払法人税等が16億48百万円、リース債務(固定)が17億39百万円減少したことであります。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は423億5百万円となり、前連結会計年度末と比べ89億37百万円減少いたしました。主な減少要因は、親会社株主に帰属する四半期純損失29億25百万円、配当金の支払18億59百万円により、利益剰余金が47億84百万円減少し、また、自己株式の取得により自己株式が42億20百万円増加したことによるものです。
以上の結果、自己資本比率は30.9%(前連結会計年度末は36.6%)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 主要な設備
1.当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設計画は次の通りです。
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会社名 |
事業所名 |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
投資予定額 |
資金調達 方法 |
着手年月 |
完了予定年月 |
完成後の |
|
|
総額 |
既支払額 |
||||||||
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提出 |
ASKUL Logi PARK 関西 |
eコマース事業 |
物流センター新設 |
14,948 |
8 |
自己資金およびファイナンス・リース |
平成28年 |
平成30年 |
(注)2 |
(注)1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2 完成後の増強能力についての記載は困難なため、省略しております。
2.当第3四半期連結累計期間において、休止した重要な設備は次の通りです。
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会社名 |
事業所名 |
セグメントの名称 |
設備の内容 |
帳簿価額 (百万円) |
休止年月 |
|
提出会社 |
ASKUL Logi PARK 首都圏(埼玉県入間郡三芳町) |
eコマース事業 |
物流センター |
14,216 |
平成29年2月 |
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。