第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2022年12月31日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

 当社グループは食の安全・安心を徹底し、お客様に利便性と最高のクオリティー、サービス、清潔さとバリュー等の最高の店舗体験をご提供させていただくことを基本方針としています。

 また、株主の皆様やお客様をはじめ、地域社会、従業員、フランチャイジー、サプライヤー等の全てのステークホルダーと良好な関係を築くとともに、経営の健全性、透明性を確保し、当社グループの持続的成長と企業価値の向上を実現することを経営上の重要課題としています。

 各種法令を遵守し、「環境・社会・ガバナンス(ESG)」のさまざまな課題について責任を果たすべく、店舗運営をはじめとする、食材や資材の調達、環境負荷の軽減、地域社会への貢献などの活動に注力しております。また、世界的なアジェンダである「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、「安心でおいしいお食事を」「地球環境のために」「地域の仲間にサポートを」「働きがいをすべての人に」の4つの領域を重点的に、当社グループの持つ強みと規模を生かした取り組みを引き続き展開してまいります。

 

(2) 経営環境

 新型コロナウイルス感染症の流行に加え、ウクライナ情勢などに端を発した急激な為替相場の変動、原材料価格やエネルギー価格の高騰、人件費の上昇や原材料の調達に影響を及ぼす気候変動など、厳しい経済環境となっております。このような状況の中、当社グループは、お客様、従業員等の安全を最優先に、店舗の衛生管理を徹底しております。また、輸入業者やサプライヤーと協力のうえ、グローバル規模の原材料調達や、より効率的な物流網の構築といったコスト管理、商社を通じた為替ヘッジの取り組み、経費の最適化など最大限の企業努力を行っております。さらに、商品をご自宅にお届けするデリバリーサービス、レジを通さない注文を可能にするモバイルオーダー、店舗の駐車場所に商品をお届けするパーク&ゴーといった、お客様のニーズに合わせた利用しやすい販売方法を積極的に導入しています。

 

(3) 経営戦略及び対処すべき課題

<経営戦略>

①目標とする経営指標

 当社グループは、継続的な成長と収益性の向上による企業価値の向上を目指しまして、以下の項目を主な経営指標としています。

成長性 :売上高成長率

収益性 :営業利益成長率、営業利益率

投資効率:ROE

 

②中長期的な会社の経営戦略

 2022年度から2024年度を対象とする「ブランド」「メニュー・バリュー」「店舗・デジタル・ピープル」を成長に向けた柱に据えた、中期経営計画は以下の通りです。

 

1.成長に向けた3本の柱

・ ブランド:マクドナルドのパーパスに基づき社会的責任を果たす

・ メニュー・バリュー:より幅広いお客様・食事シーンに向けたメニュー提案

・ 店舗・デジタル・ピープルへの投資を加速:お客様の期待の一歩先を行く体験の創造

年間およそ100店舗をオープン、3,000店舗以上の展開を確立

「デジタルとピープルの融合」により、未来型店舗体験をさらに進化

2.財務目標

全店売上高

+1,000億円

年平均成長率5%前後

営業利益

年平均成長率3~5%

営業利益率 10%以上

ROE

10%以上

 

 

 

<対処すべき課題>

 今後の成長に向けて、中期経営計画で掲げた3本の柱である「ブランド」「メニュー・バリュー」「店舗・デジタル・ピープル」に注力してまいります。これらの3本の柱に対する課題とその対処につきましては、第2[事業の状況]-3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]-業績等の概要(1)業績<中期経営計画の3本柱>をご参照ください。

 当社グループのビジネスを取り巻く環境としては、急激な為替相場の変動及び原材料価格やエネルギーコストの高騰に加え、人件費の上昇、さらに原材料の調達に影響を及ぼす気候の変化など、厳しい状況が続くと見ております。当社グループといたしましては、輸入業者やサプライヤーと協力のうえ、グローバル規模の原材料調達や、より効率的な物流網の構築といったコスト管理、商社を通じた為替ヘッジの取り組み、経費の最適化など最大限の企業努力を行ってまいります。

 

2【事業等のリスク】

 当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには次のようなものがあります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2022年12月31日)現在において判断したものであります。

 

(1) 食品に関するリスク

① 食品の安全管理について

(リスクの概要)

 飲食店営業の特有の問題点といたしまして、衛生問題が発生した場合、各店舗における営業停止等による直接的な影響に加え、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応)

 日本マクドナルド株式会社の食材は、国内外のサプライヤーで製造され、店舗に供給されております。日本マクドナルド株式会社では、サプライヤーの製造工程と食材の品質を管理するプログラムを定め、安全で高品質な食材の確保と店舗への供給に努めております。

 サプライヤーにおける食材の製造工程は、関連法令、規制要求事項の遵守はもちろんのこと、GMP、HACCPプログラムをベースとした世界食品安全イニシアチブ(GFSI)に準拠した食品安全管理システムに加え、マクドナルド品質基準を加えたサプライヤー品質マネジメントシステム(SQMS)によって管理されています。マクドナルドがグローバルで取り組んでいる約150項目に渡る品質・食品安全マネジメントシステムの要求項目に基づく品質管理、衛生管理に取り組むとともに、内部監査による自己点検、第三者機関による外部監査を設けております。

 併せて、サプライヤーで製造された食材は店舗に納められるまで、倉庫保管及び輸送中の安全性を確認するプログラム(DQMP)を運用することによって安全性の確保に努めております。

 また、サプライヤーと当社グループで、年に1度『Supplier summit』を開催しており、製造現場レベルから高い意識で食品安全に取り組むという共通理念を、お互いに共有しております。

 店舗においては、食品衛生責任者の設置、害虫駆除の定期的実施、従業員の身だしなみチェックと手洗いの励行に加え、厨房機器の定期的なメンテナンス、食品管理に関するマニュアルの整備と従業員教育の実施等により、安全な商品をお客様に提供するための衛生管理を徹底しております。万一、異常が発生した場合には、異常申立者の救護治療、拡大防止のための迅速な措置を取る体制を整えているほか、賠償責任保険への加入などの対策も講じております。

② 食品に関する安全性について

(リスクの概要)

 社会全般に影響を与える衛生問題あるいは風評等が発生した場合、売上の減少、安全衛生強化の施策費の増加、関連設備投資、安全性に関するキャンペーン費用等により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応)

 当社グループでは、お客様の当社グループ商品に対する信頼を高めるため、商品がどこで製造され、日本マクドナルド株式会社がどのように品質や安全性を確保しているかを伝える必要があると考え、最終加工国、主要原材料の主要原産国の情報公開を積極的に行っております。また、品質管理体制の強化、具体的には、対象サプライヤーに対する定期的な監査の実施と第三者検査機関による残留検査や食品衛生法の規格基準に基づく検査を原材料に応じた頻度で定期的に実施しております。

 

(2) 経営環境に関するリスク

① 原材料の価格変動等によるリスクについて

(リスクの概要)

 日本マクドナルド株式会社が提供する商品の原材料である牛肉、ポテト等の価格は国際商品市況等の影響を受けて変動しております。また、輸出国での労使協議等の影響による物流遅延などにより、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応)

 日本マクドナルド株式会社は、国内、海外を含め多数のサプライヤーと取引を維持することで、その時々においてより有利な取引条件を確保しております。

② 為替変動リスクについて

(リスクの概要)

 日本マクドナルド株式会社が提供する商品の原材料及び貯蔵品は海外からの輸入があるため、その価格は為替変動の影響を受けており、為替の変動が当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応)

 日本マクドナルド株式会社は、商社を通じた適切かつ機動的な為替予約により、為替変動リスクを回避する努力を行っております。

③ 競合について

(リスクの概要)

 日本マクドナルド株式会社は、ハンバーガーを中心とするファストフード業界のみならず、コンビニエンスストアや中食と言われる惣菜販売業者等との間において、競合状態にあります。競合の激化が当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応)

 当社グループは、主に飲酒を主とした居酒屋・スナック及び給食施設を除いた外食マーケットをIEO(Informal Eating Out)市場と設定して、日本マクドナルド株式会社の置かれた状況を分析して経営を行っております。特に、先進的なテクノロジーや経営手法を導入することで、優位なポジションの確保に努めております。

④ 法的規制について

(リスクの概要)

 日本マクドナルド株式会社の直営店舗及びフランチャイズ店舗は、食品衛生法の規定に基づき、監督官庁から飲食店営業許可、菓子製造許可及び乳類販売営業許可を取得していることに加え、環境の保護に関して、容器包装リサイクル法等、各種環境保全に関する法令による制限を受けております。これらの法的規制が強化された場合、それに対応するための新たな費用が増加すること等により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応)

 当社グループは、各種法的規制に対しマクドナルドシステムとしての対応方法を個別に定め徹底することで、法令を遵守しかつ経営に重大な影響が生じることなく対応できる体制を整えております。

⑤ 労務管理について

(リスクの概要)

 当社グループは、「ピープル」を重要な経営基盤の一つと位置づけ、継続的な投資を強化しており、関連法令を遵守した適切な労務管理を実施しておりますが、直営及びフランチャイズ店舗における労務管理も含め、実務の中でこれが適切に実施されなかった場合には、訴訟リスクや、当社グループの社会的信用を失う可能性があり、当社の財政状況及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

(リスクへの対応)

 当社グループは、継続的なモニタリングにより勤務状況の確認を行い、また従業員への定期的なトレーニングや通知により、労務管理に関連するルールの理解と遵守の徹底に継続的に取り組んでおります。また、2021年度より新しく労務システムを導入し、より効率的な労務管理及び法令遵守の徹底を図っております。

 

(3) 特定の取引先との関係に関するリスク

① 物流関連業務の委託について

(リスクの概要)

 当社グループが指定する製造元からの商品や備品等の購入業務、当該商品や備品等の在庫管理業務及び店舗への配送業務等の物流関連業務を特定の外部業者に委託しており、需要の急増減や天災地変、品質問題や倒産・経営破綻等により調達に重大な支障をきたした場合等には、当社グループの財政状況と経営成績に影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応)

 当社グループは特定の外部業者と密接な関係を保ちながら、それらの業者と協力して物流・調達業務を常に見直し改善することで、安定的な調達に努めております。

② 店舗の賃借物件への依存について

(リスクの概要)

 当社は、本社、事務所及び95%以上の店舗の土地建物を賃借しております。賃貸借期間は当社と賃貸人との合意により更新可能でありますが、賃貸人側の事情による賃貸借契約の不更新または期限前解約により、業績が好調な店舗であっても閉店を余儀なくされることがあります。

 また当社は、賃貸人に対して預託金を差し入れておりますが、契約終了時に一括で返還される敷金と、数年から最長30年にわたり分割によって返還を受ける保証金(建設協力金)があります。当連結会計年度末の「敷金及び保証金」残高は359億21百万円であります。敷金及び保証金のうち全部または一部が、賃貸人に生じた倒産その他の事由により回収できなくなるリスクがあります。

(リスクへの対応)

 当社は、契約条件を精査し、適宜賃貸人と協議し、かつ賃借人として賃貸物件を適切に利用し賃貸人と良好な関係を維持することで、必要な賃貸借期間の確保に努めております。また、必要以上の敷金、保証金を預託しないことに加え、賃貸人の与信を適切に管理することで、敷金及び保証金の回収不能リスクを低減しております。

③ デリバリー関連業務の委託について

(リスクの概要)

 お客様の生活様式の変化、新型コロナウイルス感染拡大による影響等により、デリバリーの需要が増加する中、日本マクドナルド株式会社及びフランチャイジーにおいては、複数の外部業者にデリバリー業務を委託しておりますが、需要の急増減、法令の整備、業者の撤退等により、外部業者のサービス提供あるいはその仕組みに大きな変更がある場合、当社グループの財政状況と経営成績に影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応)

 当社グループはこれらの外部業者と密接な関係を保ちながら、全体のバランスやサービス内容を常に見直し改善することで、安定的なデリバリーサービスの実施に努めております。

 

(4) 情報セキュリティ・内部統制に関するリスク

① 情報システムへの依存について

(リスクの概要)

 当社グループは、店舗運営、食材などの仕入れ、配送システムなどの業務を情報システムに依存しており、その情報システムに様々な障害が生じた場合には、店舗の効率的な運営やお客様に対する食品の適時の提供が阻害され、重要なデータの喪失等が発生することにより、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応)

 当社グループは、プログラムの不具合などやコンピュータウイルス、外部からのサイバー攻撃などに対し、監視ツールの導入によるシステム検知やモニタリングの実施等、適切な防止策を実施しております。

② 個人情報保護について

(リスクの概要)

 当社グループは、多数のお客様や従業員の個人情報等を管理しておりますが、万一漏洩があった場合には、お客様等に重大な損失を与え、当社グループの社会的信用を失う可能性があります。また、従業員の個人情報については、2021年度から新労務システムを導入してセキュリティを高めることにより、更にその保護を図っております。

(リスクへの対応)

 当社グループは、個人情報保護法や各種ガイドラインに基づいた規程類及び社内体制を整備し、定期的な社内・委託先の情報管理体制の確認を行うことで、個人情報漏洩を防止しています。

③ コンプライアンスについて

(リスクの概要)

 コンプライアンスに対する意識が高まる中、役職員個人による法令違反などコンプライアンス上の問題が発生した場合には、当社の財政状況及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また直営及びフランチャイズの役職員による不適切なSNSの使用などがあった場合、当社グループの評判や信頼に影響を及ぼす可能性もあります。

(リスクへの対応)

 当社グループは、コンプライアンス意識の徹底と定着に継続的に取り組んでおります。この取り組みにおいては全社リスク管理委員会規程を定めて全社リスク管理委員会を設置し、コンプライアンス&リスク管理体制を整備するとともに、コンプライアンス・ホットラインを設けて内部通報制度の充実を図り、加えて必要な研修トレーニングを通じて役職員に対するコンプライアンス教育も実施しております。また、業務執行部門から独立した内部監査部により、各部門の業務プロセスが適切に行われていることを監査しております。

 各フランチャイジー及び各店舗に対する定期的な研修や監査も実施し、マクドナルドシステム全体としてのコンプライアンスを維持しております。

 

(5) 事故・災害に関するリスク

① 天候、災害によるリスクについて

(リスクの概要)

 特に店舗が集中している地域や原材料の輸出国で台風や地震等の自然災害が発生した場合は、店舗設備の損壊、社会インフラ、物流の寸断、避難勧告等の理由により、店舗の休業や営業時間の短縮を余儀なくされる場合があります。また、自然災害による影響が長期化し、さらには消費意欲の低下等が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応)

 当社グループは、日本国内の様々な地域に多くの店舗を構え、かつ外部業者と協力して物流網を整備することにより、また損害保険に加入することで、天候や災害によるリスクに対応しております。

② 新型コロナウイルス(COVID-19)等の感染症に関するリスク

(リスクの概要)

 新型コロナウイルス等の感染拡大による対応により、店舗の運営方法や設備の変更、政府、行政の方針に伴う営業時間短縮や、営業の一時停止といった事象が生じております。今後の感染拡大状況によって更なる制限が求められる場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。

(リスクへの対応)

 当社グループは、政府、行政の方針に則り、お客様、従業員等の安全を最優先に、衛生管理の徹底、店舗の営業時間の短縮や店内客席ご利用の制限など営業形態の見直しを行っております。今後も全国の店舗で実施している感染症予防の取り組みを継続するとともに、政府や自治体の方針や発表を注視し、対応してまいります。また、商品をご自宅にお届けするデリバリーサービス、レジを通さない注文を可能にするモバイルオーダー、店舗の駐車場所に直接お届けするパーク&ゴーといった、新型コロナウイルス禍においてもお客様が利用しやすい販売方法を積極的に導入しております。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

業績等の概要

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。なお、当連結会計年度の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2018年3月30日)及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号 2018年3月30日)を適用しております。詳細は、第5[経理の状況]-1[連結財務諸表等]-(1)連結財務諸表-注記事項-(会計方針の変更)をご参照ください。

 

(1)業績

 当社グループでは、持続的成長と収益性の向上と、企業価値の継続的な拡大を目指す中期経営計画(2022年度から2024年度)を2022年2月に公表いたしました。より多様化するお客様の大きなご期待にお応えし着実な成長を実現するために、マクドナルドビジネスの基盤と将来に向けた分野への投資を強化いたします。これからの成長に向けた分野としては「ブランド」「メニュー・バリュー」「店舗・デジタル・ピープル」の3本柱に注力し、3年間で全店売上高年平均成長率5%前後、営業利益年平均成長率3~5%、営業利益率10%以上、RОE10%以上を目指しております。

 当連結会計年度におきましては、これまで同様お客様の声を伺い、QSCの向上を通じてお客様の店舗体験の向上に努めました。また、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、引き続き店舗の衛生管理を徹底するとともに、ソーシャルディスタンスを確保した店舗運営などの対応を行いました。既存店売上高は2015年第4四半期から2022年第4四半期まで29四半期連続でプラスとなりました。

 一方で、急激な為替変動及び小麦や牛肉をはじめとする原材料価格の高騰、エネルギーコストや人件費、物流費の上昇などにより、ビジネス環境は大変厳しいものとなりました。当社グループとしては、輸入業者やサプライヤーと協力のうえ、グローバル規模の原材料調達や、より効率的な物流網の構築といったコスト管理、商社を通じた為替ヘッジの取り組み、経費削減など最大限の企業努力を行ってまいりましたが、フランチャイズオーナーやサプライヤーも含めビジネスを健全に成長させるために、一部商品の店頭価格を改定いたしました。当連結会計年度において、利益面では対前年減益となり、年初の想定より厳しい状況となりましたが、11月に公表いたしました修正後通期業績予想数値に対してはほぼ想定通りとなりました。

 

<中期経営計画の3本柱>

1.ブランド

 地域社会の一員として、サステナビリティを積極的に取り組むべき重要課題と位置づけ、「安全でおいしいお食事を」「地球環境のために」「地域の仲間にサポートを」「働きがいをすべての人に」を重点的に取り組む4つの領域と定めました。2023年3月にサステナビリティレポート2022としてマクドナルドの考え方と取組みをウェブサイトで公開しております。

 

「安全でおいしいお食事を」:食を提供する企業として「食の安全」の確保を最優先課題とし、お客様に安全なお食事をお召し上がりいただけるよう食品管理システムの正確な運用に取り組んでおります。関連法令・規制の遵守とともに、世界食品安全イニシアチブ(GFSI)にも準拠し、さらにマクドナルド独自の基準を加えて構成された、厳しい品質管理システムを構築しております。また、商品に対するお客様の信頼を高めるため、最終加工国、主要原材料の主要原産国の情報公開や、対象サプライヤーに対する監査の実施など、徹底した品質管理体制の構築と強化を図っております。

 

「地球環境のために」:海のエコラベル(MSC)や森林認証制度(FSC)といった持続可能な原材料であるとの認証を取得した素材の使用、ハッピーセットのおもちゃリサイクル、紙ストローや木製カトラリーの導入によるプラスチック素材の削減、店舗の省エネ機器やデリバリーの電動三輪バイクの導入による温室効果ガス排出の削減にも取り組んでまいります。

 

「地域の仲間にサポートを」:公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンへの支援や、スポーツ支援、教育支援、安全笛の提供等を通じて地域社会への貢献に努めてまいります。

 

「働きがいをすべての人に」:全国で19万人のクルーを雇用する雇用主として、性別や年齢、国籍といった様々な個性や背景を持った多様な人材が、それぞれの強みを発揮して働きがいを感じていただける職場環境を作ってまいります。

 

 2022年は、テレビCMやホームページ、SNS等を活用したブランドコミュニケーションの継続に加え、QSCの向上を通じて店舗体験を高めた結果、お客様のブランドに対する好感度や信頼度がさらに上がっております。今後もこれまでの取り組みを継続強化することで、よりお客様との結びつきを強化してまいります。

 

2.メニュー・バリュー

 お客様のご期待にお応えするために、それぞれの時間帯に合わせたメニューラインアップを強化し、バリュー・フォー・マネーにおいてお客様にお得感を感じていただける様々な取り組みを実施いたしました。期間限定商品としては、「てりたま」や「月見バーガー」「グラコロ®」等を販売し、季節の風物詩として多くのお客様にご好評いただきました。また、平日のランチタイムのお得なセットメニューを、お得な価格はそのままに、より親しみやすい「ひるまック」として名称をリニューアルしたほか、手軽に様々な商品をお選びいただける「ちょいマック」を継続するなど、お客様に「おいしさ」「お得さ」「手軽さ」を通じて、マクドナルドのバリューを実感していただける商品をお届けしております。引き続きおいしいメニュー、お得感、納得感のある商品をご提供することに加え、価格以上の価値を感じていただける店舗体験の提供を目指してまいります。

 

3.店舗・デジタル・ピープル

「店舗」:今後の成長に向けて、移転を含む新規出店や改装、リビルドに積極的に投資を行っていくことで、よりお客様や地域のニーズに合った店舗ポートフォリオへの進化を実現してまいります。キッチンの製造能力強化やドライブスルーレーンの増設、デリバリーサービスの最適化など、お客様により便利で快適にご利用いただける環境を提供してまいります。

 当連結会計年度においては、新規出店78店舗、閉店53店舗となり、当連結会計年度末の店舗数は2,967店舗となりました。キャパシティの増強についても、製造能力を強化したキッチンシステム、商品の受け渡し口を増強した店舗の導入を徐々に進めております。経営資源を効果的に活用するために、新規出店と改装、リビルドへの投資配分を柔軟に行いながら、お客様の満足度と業績を向上させるための投資を継続してまいります。

 

 

区分

前連結会計

年度末

新規出店

閉店

区分移行

当連結会計

年度末

増加

減少

直営店舗数

867店

26

△20

0

△14

859店

フランチャイズ店舗数

2,075店

52

△33

14

0

2,108店

合計店舗数

2,942店

78

△53

14

△14

2,967店

 

「デジタル」:デジタルとピープルの融合により、より良いサービスをご提供していく「未来型店舗体験」のひとつとして、「モバイルオーダー」を導入しております。2022年の新たな取り組みとして、公式アプリにモバイルオーダーやデリバリーのアプリを統合し、よりお客様にシームレスなサービスを提供できるようになりました。お客様のニーズにお応えし続けるために、決済方法の拡充をはじめとした機能強化を通してさらに利便性を高め、利用者数の拡大を目指しています。

 デリバリーは、今後も大きく成長が期待されるポテンシャルの高いマーケットです。マクドナルドのクルーがお届けするマックデリバリーサービス(MDS)と、Uber Eats、出前館等との提携により、デリバリーサービスを展開しております。2022年12月末時点で、デリバリー実施店舗数はそれぞれMDS967店舗、Uber Eats1,905店舗、出前館1,932店舗等、合計で全国2,200店舗となっております。今後もデリバリーサービスを提供できる店舗を拡大し、お客様の利便性の向上を目指してまいります。

 ドライブスルーについては、キャパシティの増強に加え、「モバイルオーダー」でご注文いただいた商品を、車に乗ったまま店舗の駐車場で受け取れるサービス「パーク&ゴー」をより多くの店舗に拡大しており、2022年12月末時点で全国の1,104店舗で展開しております。また、マクドナルド公式アプリのモバイルオーダーに、ドライブスルーでの受け取りが可能になる「ドライブスルー モバイルオーダー」機能を追加し、全国のドライブスルー店舗(一部店舗を除く)でスタートいたしました。

 

「ピープル」:新型コロナウイルス感染症による環境変化が激しい中で、お客様のご期待にお応えできたのは、約19万人のクルーや店舗社員をはじめとしたピープル、つまり人材があってこそだと考えております。お客様に最高の店舗体験をしていただくため、優秀な人材の採用と育成に積極的な投資を継続しております。デジタル端末を使ったトレーニング教材である「デジタルCDP」は現在日本語以外にも5ヶ国語に対応しており、クルーの理解度の向上、トレーニング時間の短縮に繋がっております。また、ハンバーガー大学ではオンラインによる授業を継続し、当連結会計年度においては19,000人以上が受講いたしました。さらに、多様な人材の多様なライフスタイルに応じた社員としてのキャリアパスを提供するため、地域社員制度を導入しております。今後も、性別、国籍、年齢などの属性に関わらず、多様な個性や背景を持った人材がそれぞれの強みを生かして自分らしく働き、成長できる環境を提供し、人材育成とリテンションに繋げてまいります。

 

 今後も、新型コロナウイルスの影響を注視し、お客様、従業員をはじめ全ての方々の安全と健康を最優先しながら、常にお客様に寄り添い、変化する社会やお客様のニーズに柔軟に対応できるよう進化を続けてまいります。おいしいメニュー、お得感、納得感のあるバリュー並びに便利で快適な店舗体験を日々ご提供するとともに、持続可能な社会の実現に向けて取り組みながら、「おいしさと笑顔を地域の皆さまに」ご提供してまいります。

 

<システムワイドセールス及び売上高>

 当連結会計年度は、お客様の満足度向上のために実施した様々な施策の相乗効果により、既存店売上高は8.9%

の増加となり、1店舗当たりの平均月商は上場以来最高を更新することができました。システムワイドセールスは

7,175億89百万円(前連結会計年度比655億41百万円増加)、売上高は3,523億円(前連結会計年度比346億5百万円増加)となりました。

 

 

<売上原価>

 直営売上原価率は、主に急激な為替変動や原材料価格の高騰により原材料費が4.2ポイント増加したこと等によ

り3.3ポイント増加しました。また、フランチャイズ収入原価率は、主に売上高の増加に伴いフランチャイズ収入

が増加したこと等により1.6ポイント減少となりました。

 

 

(売上原価の内訳)

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

前連結会計年度比

金額

原価率

金額

原価率

金額

原価率

直営売上原価

189,349

88.4%

217,887

91.6%

28,538

3.3%

(内訳)

材料費

75,797

35.4%

94,130

39.6%

18,332

4.2%

 

労務費

60,751

28.4%

63,862

26.9%

3,111

△1.5%

 

その他

52,800

24.6%

59,894

25.2%

7,093

0.5%

フランチャイズ収入原価

64,916

62.8%

70,082

61.2%

5,166

△1.6%

売上原価合計

254,265

80.0%

287,969

81.7%

33,704

1.7%

 

<販売費及び一般管理費>

 販売費及び一般管理費につきましては、売上高の増加やコロナ禍の状況に応じた一般管理費の最適化等により

0.4ポイント減少となりました。

 

(販売費及び一般管理費の内訳)

(単位:百万円)

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

前連結会計年度比

金額

売上高比

金額

売上高比

金額

売上高比

販売費及び一般管

理費

28,911

9.1%

30,523

8.7%

1,611

△0.4%

(内訳)

 

広告宣伝費及び

販売促進費

7,539

2.4%

7,723

2.2%

183

△0.2%

 

一般管理費

21,371

6.7%

22,799

6.5%

1,428

△0.3%

 

<営業利益及び経常利益>

 売上高が増加する一方で、急激な為替変動や原材料価格の高騰により、営業利益は338億7百万円(前連結会計年度比7億10百万円減少)、経常利益は328億13百万円(前連結会計年度比8億5百万円減少)となりました。

 

<親会社株主に帰属する当期純利益>

 親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益の328億13百万円を計上したことや、主に特別損失で減損損失及

び固定資産除却損で16億76百万円、法人税等合計で112億39百万円計上したこと等により、199億37百万円(前連結会計年度比40億7百万円減少)となりました。

 

(注)1.既存店売上高とは、少なくとも13ヶ月以上開店している店舗の合計売上高です。

2.システムワイドセールスとは、直営店舗とフランチャイズ店舗の合計売上高であり、連結損益計算書に記載されている売上高と一致しません。

3.当社グループの事業はハンバーガーレストラン事業単一であるため、セグメント情報に関連付けた記載を行っておりません。

 

(2)キャッシュ・フロー

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次の通りです。

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べて139億4

百万円減少し、363億62百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動により得られた資金は237億75百万円(前連結会計年度比150億84百万円減少)となりました。
これは主に税金等調整前当期純利益311億77百万円、減価償却費及び償却費138億95百万円、法人税等の支払額128

億79百万円、長期繰延営業債権の増加額123億26百万円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動により使用した資金は322億22百万円(前連結会計年度比114億56百万円増加)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出237億76百万円、投資有価証券の取得による支出40億円、ソフトウエアの取得による支出39億53百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動の結果使用した資金は54億59百万円(前連結会計年度比1億9百万円減少)となりました。これは主に、配当金の支払額51億85百万円によるものです。

 

(3)生産、受注及び販売の実績

 当社グループの事業はハンバーガーレストラン事業単一であります。なお、当連結会計年度の販売実績をサービスごとに示すと、以下の通りであります。

 

当連結会計年度

(自 2022年1月1日 至 2022年12月31日)

販売高(百万円)

構成比(%)

前年同期比(%)

直営店売上高

237,757

67.5

11.0

フランチャイズ収入

113,925

32.3

10.5

店舗運営事業の売却から生じる利益

617

0.2

86.2

合計

352,300

100.0

10.9

(注)1 上記の直営店売上高には、フランチャイズ店舗分は含まれておりません。

2 フランチャイズ収入の売上金額は、ロイヤルティー、賃貸料、広告宣伝費負担金収入等であります。

 

(4)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①重要な会計上の見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。この連結財務諸表を作成するに当たって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、第5[経理の状況]-1連結財務諸表-(1)連結財務諸表-注記事項-(重要な会計上の見積り)をご参照ください。

 

②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する分析・検討内容

a 経営成績等

(1)経営成績

 当連結会計年度における経営成績の状況につきましては、第2[事業の状況]-3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]-(1)業績をご参照ください。

 

(2)財政状態の分析

 当連結会計年度末の流動資産は907億68百万円となり、前連結会計年度比121億26百万円の減少となりました。これは、現金及び預金が139億4百万円減少したことが主な要因です。
 固定資産は1,865億97百万円となり、前連結会計年度比293億79百万円の増加となりました。これは、長期繰延営業債権が116億32百万円増加、有形固定資産が102億5百万円増加、投資有価証券が40億円増加したことが主な要因です。
 流動負債は638億26百万円となり、前連結会計年度比51億98百万円の増加となりました。これは未払金が37億50百万円増加したことが主な要因です。
 固定負債は68億14百万円となり、前連結会計年度比4億48百万円の減少となりました。これは賞与引当金が1億58百万円減少、リース債務が1億52百万円減少、退職給付に係る負債が1億20百万円減少したことが主な要因です。

 

b 経営成績等に重要な影響を与える要因について

 経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、第2[事業の状況]-2[事業等のリスク]をご参照ください。

 

c 資本の財源及び資金の流動性について

(1)財務戦略の基本的な考え方

 当社グループは、安定的な営業キャッシュ・フローの創出により、事業活動のための適切な資金確保、流動性の維持並びに健全な財政状態を目指しております。

 運転資金及び設備投資資金は主に営業活動によって得られた自己資金を充当し、必要に応じて借入金等による資金調達を実施する方針としております。

 

(2)経営資源の配分に関する考え方

 経営資源については、中長期的な持続的成長と収益性向上を実現するための投資に配分してまいります。このうち、設備投資に関しては、2023年度において、300億円の新規投資を計画しています。(第3[設備の状況]-3[設備の新設、除却等の計画]ご参照)

 株主配分の考え方については、第4[提出会社の状況]-3[配当政策]をご参照ください。

 

(3)資金需要の主な内容

 当社グループの営業活動に係る主な資金支出は、直営店舗の原材料費、人件費、その他店舗運営に関わる費用、直営・フランチャイズ店舗にかかる賃借料、広告宣伝・販売促進費、本社の人件費等となります。また、投資活動に係る主な資金支出は、店舗の建設や改装及びITシステムを含む設備投資等となります。

 

(4)資金調達

 当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金及び外部資金を有効に活用しております。現状におきましては手元現預金を十分に保有していることから今後の資金需要は確保できておりますが、資金調達手段として金融機関と円滑な関係を築いております。

 

d 経営上の目標の達成状況について

 2022年度の達成状況は以下の通りとなりました。これまでに築き上げてきたお客様との絆やマクドナルドブランドの価値、取り組んできた様々な施策の成果として、全店売上高は過去最高を更新し、年初計画を上回る実績を達成することができました。一方で、急激な為替変動や原材料価格の高騰等、年初に想定していなかったビジネス環境の変化により、利益面では厳しい一年となりました。11月に通期業績予想を修正いたしましたが、通期実績としては、ほぼ想定通りの結果となりました。

 

(単位:百万円)

 

2022年度

(年初計画)

2022年度

(修正計画)

2022年度

(実績)

全店売上高

678,000

710,000

717,589

連結売上高

333,000

350,000

352,300

連結営業利益

35,000

33,500

33,807

連結経常利益

34,000

32,500

32,813

親会社株主に帰属する連結純利益

21,500

20,000

19,937

 

 2023年通期の業績見通しについては、引き続きお客様のご期待にお応えするメニュー・バリュー、快適な店舗体験のご提供を通じて、2022年を上回る売上高を目指します。また2022年に策定した中期経営計画に基づき、これまでに築いてきたビジネスの基盤をさらに強化しつつ、将来の成長に向けた投資を行ってまいります。ビジネスの環境としては不透明な要素が多くありますが、安全・安心の分野を徹底しながら、お客様の利便性と店舗体験の向上を目指し、お客様にマクドナルドらしいFUNを感じていただける様々な活動を行います。そして、地域社会に貢献し、皆様に愛されるブランドとなるよう努めてまいります。

 全店売上高は創業以来最高となった2022年をさらに上回る7,700億円、連結売上高は3,740億円、連結営業利益は350億円、連結経常利益は335億円、親会社株主に帰属する当期純利益は210億円を目指してまいります。

 

(単位:百万円)

 

2023年度

業績予想

対前年比

全店売上高

770,000

+7.3%

連結売上高

374,000

+6.2%

連結営業利益

35,000

+3.5%

連結経常利益

33,500

+2.1%

親会社株主に帰属する連結純利益

21,000

+5.3%

 

4【経営上の重要な契約等】

(1)米国マクドナルドとのライセンス契約

a.契約日 :1998年8月26日(2018年10月29日改訂)

b.契約先 :マクドナルド・コーポレーション(米国マクドナルド)

c.契約内容:

1971年7月14日付で米国マクドナルドと契約を締結しております。当該契約に従い、米国マクドナルドの有する商標、商号及びノウハウを使用し、日本におけるマクドナルド・レストランの運営を行っております。また、当社が日本におけるフランチャイザーとして、フランチャイズ権をサブ・ライセンスするマスター・ライセンス契約としても機能しております。

当該契約の当初期限は2000年末であったため、2001年1月1日以降に係るライセンス契約に関して、1998年8月26日に締結いたしました(2018年10月29日改訂)。主な内容は次の通りであります。

契約期間

自 2001年1月1日

至 2010年12月31日

自 2011年1月1日

至 2030年12月31日

支払ロイヤルティー

システムワイドセールスの2.5%

システムワイドセールスの3%

(注)1.日本マクドナルド株式会社は、2002年3月20日付の会社分割に関する合意書により、当社と同等の権利義務を保有する契約当事者としております。

2.システムワイドセールスとは、直営店舗とフランチャイズ店舗の合計売上高であります。

 

(2)国内フランチャイジーとのフランチャイジー加盟契約

a.契約の名称

フランチャイズ契約

b.契約の本旨

 日本マクドナルド株式会社の許諾によるマクドナルド・レストラン経営のための契約を取り決めております。

c.契約期間

 10年

d.加盟店から徴収する加盟金、その他金銭に関する主な事項

加盟金

各店舗のフランチャイズ契約毎に2,500,000円

固定ロイヤルティー

3.0%

レントロイヤルティー

店舗の総売上高に基づく一定割合。

または、固定金額のどちらか高い方。

インフラサービスフィー

0.7%

広告宣伝費

4.5%

(注)1.店舗形態により、加盟金5,000,000円、最長期間20年間のフランチャイズ契約を一部採用しております。

2.上記割合は店舗の総売上高に基づくものであります。

3.2002年7月1日付の会社分割により、日本マクドナルド株式会社が同日をもってその権利義務のすべてを当社から承継し、フランチャイジーとの契約当事者となっております。

 

(3)国内フランチャイジーとの分割弁済契約

a.契約の名称

債務承認分割弁済契約

b.契約の本旨

フランチャイズオーナーへの財務施策の一環として、2022年9月以降に支払期日の到来するフランチャイジーから日本マクドナルド株式会社への支払ロイヤルティー等の一部について支払期限を延期し、2023年10月から始まる24ヵ月間での分割払いへと変更しております。

 

(4)HAVIサプライチェーン・ソリューションズ・ジャパン合同会社との業務委託基本契約

a.契約日 :2012年9月1日

b.契約先 :HAVIサプライチェーン・ソリューションズ・ジャパン合同会社

c.契約内容:

日本マクドナルド株式会社が認定した規格・単価の原材料を、HAVIサプライチェーン・ソリューションズ・ジャパン合同会社が日本マクドナルド株式会社の指定する製造元より購入し日本マクドナルド株式会社及びそのフランチャイジーへ販売、配送することを取り決めております。

d.契約期間:本契約においては契約期間の定めはありません。

 

(5)HAVIサプライチェーン・ソリューションズ・ジャパン合同会社との価格合意に係る規定

a.締結日 :2016年6月21日

b.締結先 :HAVIサプライチェーン・ソリューションズ・ジャパン合同会社

c.締結内容:

日本マクドナルド株式会社とHAVIサプライチェーン・ソリューションズ・ジャパン合同会社との間で決められる物流単価の価格合意に関する包括的な規定となることを定めております。

d.期間:本契約においては契約期間の定めはありません。

 

5【研究開発活動】

 特記すべき研究開発活動はありません。