(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成27年11月1日から平成28年7月31日)におけるわが国経済は、雇用環境の改善や原油安などのプラス要因もありましたが、引き続き個人消費に弱さがみられ、景気は踊り場局面を継続いたしました。
外食産業におきましては、競合他社の積極的な出店による影響に加え、労働需給ひっ迫に伴う人件費の上昇など、引き続き厳しい環境が続いております。
当社グループは、新鮮でおいしく、安全なお食事をしていただけるよう、さまざまな取り組みをしてまいりました。どれだけ良質な魚を仕入れても、お客様の口に運ばれるまでに安全性が損なわれたり、鮮度が落ちるとムダになります。当社は衛生管理部による日々の安全性のチェックに加え、従業員が素手で商品に触れないオペレーションを確立しております。さらに出来立ての商品をすばやく提供できる「オーダーレーン」、大手回転寿司では唯一となる、菌やウイルスから商品を守り、鮮度を保つ寿司キャップ「鮮度くん」などを活用し、お客様に安心・安全にお食事いただけるよう「見えないところを大切に」商品提供しております。
当第3四半期連結累計期間におきましても、お客様の満足度を高めるべくさまざまな商品提案を行いました。
5月には、新たな夏の定番メニューとして「7種の魚介だれ 冷やし中華はじめました(税抜350円)」を新発売いたしました。7月には累計300万杯を販売した人気メニュー「すしやのシャリカレー」シリーズ第二弾、「シャリカレーうどん」「シャリカレーうどん(甘口)」(各税抜350円)を新発売いたしました。アメリカ店舗向けメニューとして開発した、「揚げシャリ(クリスピーライス)」をトッピングし、外はカリカリ、中はもちもちとした食感が新しいと、ご好評いただいております。7月には「すしやのシャリカレー」シリーズ第三弾、大手回転寿司では初めてとなる「揚げたてパン」を用いた「シャリカレーパン(税抜150円)」を発売し、好調な滑り出しとなっております。
7月にはさらに、米麹から製造した甘酒を原料に、世界初となる炭酸飲料「シャリコーラ(税抜180円)」を新発売いたしました。甘酒には酒粕を原料としたものと、アルコールを全く含まない米麹由来のものがありますが、米麹由来の甘酒は全9種の必須アミノ酸を全て含み、江戸時代から健康飲料として親しまれてきました。当社ではかねてよりお客様から「炭酸飲料」のニーズは強くいただいておりましたが、当社の創業以来の理念、『四大添加物(化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料)』を完全に排除した商品に、コスト面などを含め当社の基準に合致する炭酸飲料が無く、今回自社開発したものです。お米の自然由来のやさしい甘みと、まろやかな口当たりが美味しいと大好評をいただいております。
販売促進面では、人気寿司ネタの「ふぐ」、「かに」、「熟成まぐろ」の極上ネタをご提供するフェアを毎月実施いたしました。5月の「極上ふぐフェア」におきましては、大手回転寿司チェーンでは珍しい「とらふぐ(税抜200円)」を発売し、お客様にご好評をいただきました。また、フェアに合わせて人気アニメ「ワンピース」とタイアップし、「オリジナルストラップ」などグッズが当たるキャンペーンを実施致しました。
以上のような諸施策を行いました効果もあり、既存店売上高につきましては当第3四半期連結累計期間で、前年同期比102.0%と堅調に推移いたしました。
店舗開発につきましては、西日本地区で9店舗、東日本地区で3店舗の計12店舗を新規出店し、移転のため1店舗閉店した結果、国内店舗数は376店舗(無添蔵4店舗を含む)となりました。
米国子会社「Kula Sushi USA,Inc.」におきまして、カリフォルニア州以外で初めて、テキサス州に出店いたしました。5月にテキサス州北東部のダラス市近郊プレーノ市に、米国10番目となる「プレーノ店」をオープンいたしました。「プレーノ店」は日本式システム(タッチパネル、ビッくらポン、オーダーレーンなど)を導入し、米国では初めてとなる「フルサイズ(日本国内店舗と同じ)」規格での出店です。オープン以来、しばしばウエイティングが発生するなど、好調に推移しております。
これにより、当第3四半期連結累計期間末の店舗数は、全て直営で390店舗(「無添蔵」4店舗、米国10店舗、非連結子会社の台湾4店舗を含む)となりました。
また、米国既存店につきまして、6月に「ソーテル店」、7月に「ブレア店」を日本式システム導入店舗に改装し、大きく売上を伸ばしております。7月にはテキサス州2店舗目、米国11店舗目となる「キャロルトン店」をオープンいたしました。今後とも米国におきましても日本式システムの店舗を順次出店してまいります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は840億15百万円(前年同期比8.6%増)、営業利益48億97百万円(同13.0%増)、経常利益50億22百万円(同4.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は31億97百万円(同6.1%増)となりました。
なお、当社グループは飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)資産、負債及び純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産総額は、447億8百万円となり、前連結会計年度末と比較して26億50百万円の増加となりました。これは、主に流動資産の現金及び預金が11億39百万円、有形固定資産の建物とその他がそれぞれ3億44百万円と5億34百万円増加した一方で、無形固定資産が1億77百万円減少したこと等によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末と比較して66百万円減少し、156億67百万円となりました。これは、主に買掛金が6億30百万円増加した一方で、未払法人税等が5億26百万円、流動負債のその他が3億97百万円、それぞれ減少したこと等によるものであります。
純資産につきましては、利益剰余金が28億2百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して27億17百万円増加し、290億40百万円となりました。
(3)事業上及び財政上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。