(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間(平成28年11月1日から平成29年4月30日)におけるわが国経済は、有効求人倍率の上昇や失業率の低下など雇用環境の改善から、個人消費は一進一退ながら堅調な推移となりました。また、海外経済の好調から企業の設備投資も堅調で、回復実感は乏しいものの穏やかな景気回復基調となりました。
外食産業におきましては、競合他社の積極的な出店による影響に加え、労働需給ひっ迫にともなう人件費の上昇など、当社グループにとって引き続き厳しい環境が継続いたしました。
このような状況のもと、当社グループは『食の戦前回帰』を企業理念とし、添加物を含まない、素材そのものの味わいを求め、「食」が安心・安全だった戦前のバランスの取れた健康的な食生活を取り戻すという理念のもと、創業以来全食材から『四大添加物(化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料)』を完全に排除した商品を開発・提供してまいりました。お子様にも安心な自然でやさしい味わいと、多くのお客様からご好評をいただき、当社の考える本当の「安心・安全」な商品の提供にこだわりを持ち続けております。このような取り組みは大手回転寿司業界におきまして当社グループ独自の付加価値提案であり、『無添(むてん)くら寿司』のブランド構築に繋がるものと考えております。
新鮮でおいしく、安全なお寿司を安心して味わっていただけるよう、当社グループは素材や製法にこだわりを持っております。当社の「うに(一貫)」(税抜100円)にはミョウバン(硫酸アルミニウム化合物)を使用しておりません。一般的にうに加工時には型崩れ防止や保存目的でミョウバンが使用されていますが、厚生労働省が安全性確保の観点から使用低減を要請している硫酸アルミニウムが主成分であり、当社は当社独自の調達加工により
ミョウバンを使用しないうにを提供しております。
このように、当社の行動指針の一つであります「見えないところを大切に」、従業員自身が店舗や商品に誇りを持ち、家族や友達を呼びたいと思う店づくりに努め、誠実に商品提供させていただいております。
当第2四半期連結累計期間におきましても、お客様の満足度を高めるべくさまざまな商品提案を行いました。
平成29年3月には「シャリカレーうどん」や「シャリカレーパン」など累計700万食を突破した「シャリカレーシリーズ」の新商品「海賊シャリカレー」と「甘辛Wシャリカレー」(各税抜450円)を販売いたしました。「海賊シャリカレー」はめずらしい「シャーク(モウカザメ)」や「ソフトシェルクラブ」などのフライをトッピング、「甘辛Wシャリカレー」はまろやかな甘さとスパイシーな辛さが一度に味わえるとご好評をいただきました。
販売促進面におきましては、人気寿司ネタの「とろ」「熟成まぐろ」「極上うなぎ」「サーモンVSえび」などのフェアを実施いたしました。また、フェアに合わせて「名探偵コナン」等とタイアップし、オリジナルグッズが当たるキャンペーンを実施し大好評をいただきました。
店舗開発につきましては、岡山県津山市や、愛知県稲沢市など当社店舗が少ないエリアに出店したのに加え、秋田県初進出となる「秋田茨島(ばらじま)店」など、西日本地区で7店舗、東日本地区で3店舗の計10店舗を新規出店し、1店舗を移転のため閉店した結果、国内店舗数は394店舗(「無添蔵」4店舗、「くら天然魚市場」1店舗を含む)となりました。
米国子会社「Kula Sushi USA.Inc.」におきましては、平成28年5月、カリフォルニア州以外で初めてテキサス州に出店し、現在テキサス州2店舗、カリフォルニア州9店舗の計11店舗運営しております。今後は引き続きテキサス州を中心とした米中南部エリアに積極的に出店を進めてまいります。
台湾子会社「台湾國際蔵寿司股份有限公司」におきましては当第2四半期連結累計期間末6店舗を運営しております。日本と同様の「ビッくらポン!」や目の前に注文品をお届けする「オーダーレーン」などが人気となり、平成26年12月の1号店オープン以来好調を維持しております。台湾におきましても引き続き積極的に出店してまいります。
この結果、当第2四半期連結累計期間末の店舗数は、全て直営で411店舗(「無添蔵」4店舗、「くら天然魚市場」1店舗、米国11店舗、台湾6店舗を含む)となりました。
当第2四半期連結累計期間におきましても積極的な投資を継続いたしました。平成29年1月に新発売した「胡麻香る担々麺」(税抜360円)を始めとした「中華シリーズ」のプロモーションなど新規顧客獲得のための宣伝広告を強化したのをはじめ、平成28年10月に稼働した天然魚加工を目的とした「貝塚センター」にかかる投資を行いました。また、顧客満足度の向上と競争力強化のため積極的に店舗に投資いたしました。前期までのLED投資に代え、より快適な環境でお食事いただけるよう内装設備を更新し、省力化と生産性向上を図るためエアコンの入れ替えや新規厨房機器の導入を加速させました。
今後も引き続き良好な財務内容を背景として、国内外におきまして戦略的な投資を実行してまいります。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は601億39百万円(前年同期比8.8%増)、経常利益36億77百万円(同1.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は25億円(同8.1%増)となりました。当期の業績は期初の計画通りに進捗しており、順調に推移していると判断しております。
なお、当社は飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)資産、負債及び純資産の状況
当第2四半期連結会計期間末における資産総額は、497億13百万円となり、前連結会計年度末と比較して31億86百万円の増加となりました。これは、主に現金及び預金が8億29百万円、売掛金が7億26百万円、有形固定資産が19億89百万円増加した一方で、投資その他の資産のその他が10億84百万円減少したこと等によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末と比較して11億20百万円増加し、174億40百万円となりました。これは、主に買掛金が2億73百万円、未払金が3億68百万円、固定負債が3億94百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
純資産につきましては、利益剰余金が19億78百万円増加したこと等により、前連結会計年度末と比較して20億66百万円増加し、322億73百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが35億77百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが25億82百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが11億37百万円の支出、新規連結に伴い現金及び現金同等物が5億56百万円増加いたしました。この結果、当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という)残高は、期首より8億29百万円増加し、111億23百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動の結果得られた資金は35億77百万円(前年同期比8.7%減)となりました。これは、主に税金等調整前四半期純利益が36億49百万円となり、減価償却費が17億3百万円あった一方で、売上債権の増加が6億84百万円、法人税等の支払が12億2百万円あったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は25億82百万円(前年同期比23.4%増)となりました。これは有形固定資産の取得による支出が21億68百万円、貸付金による支出が2億54百万円あったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は11億37百万円(前年同期比12.4%減)となりました。これは、リース債務の返済による支出が7億43百万円、配当金の支払が3億94百万円あったことによるものであります。
(4)事業上及び財政上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。