文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)経営方針
当社は、企業理念として「日本一質の高いスーパーマーケットをめざします」を掲げております。
近年、スーパーマーケットに対するご要望は多岐にわたり、よりおいしく、より安く、より簡単に、より安全に、そしてより快適にといったニーズが高まっております。
当社は、こうしたお客様のご要望に確実にお応えできる企業でありたいとの願いをこめ、企業理念を定めております。
おいしく、豊かな食生活の具体化のため、また食生活の多様化にいち早く対応するため、豊富な品揃えと高品質をご提供することにより、食文化の向上により一層貢献できる企業を目指してまいります。
(2)経営戦略等
① 営業戦略について
当社は、お客様の多様なニーズへの対応としてきめ細かな品揃えを志向し、また常に新しい売場を提案するために商品開発・仕入ルート開発の推進に力を注ぎ、価格と品質をバランス良く展開してまいります。
品揃えの特徴は、高頻度アイテム(生活必需品)と付加価値アイテム(生活充実品)を同時に展開すること、またお客様の食卓をよりおいしく、より豊かにするための売場提案にあります。今後も6MD商品コンセプトの柱としております健康と安心、おいしさと品質にこだわる品揃えを志向し、より一層の深耕を図ってまいります。
② 出店戦略について
出店につきましては、生鮮食料品を中心に衣料品を組み合わせたコンビネーションタイプのSSM(スーパー・スーパーマーケット)を主力業態とし、標準タイプといたしましては店舗面積が約1,000坪の店舗を指向しております。出店地域といたしましては札幌市を中心としたその近郊圏、道央・道東圏を優先エリアとしております。また、新たな店舗フォーマットとして人口5千人規模の町村立地への出店を想定し、少人数・低コスト運営で地域密着をテーマとする小商圏タイプの食料品店舗の展開を計画してまいります。
これら設備投資につきましては当面堅実な範囲にて実施することとしており、競合状況及び投資効果等を勘案し、新規出店に加え既存店の改装を並行して進めてまいります。
(3)経営環境
国内経済の見通しにつきましては、ワクチン接種等による新型コロナウイルス感染症対策と社会経済活動の両立を進める動きが本格化し、経済活動の再開・正常化に伴う雇用・所得環境の改善や個人消費の本格回復が期待されます。しかし一方では、世界的な半導体不足や原材料価格の高騰に加えて、ロシアのウクライナ侵攻に対する経済制裁やエネルギー価格高騰の影響は避けることが難しく、予断を許さない状況が続くと思われます。
スーパーマーケット業界におきましては、ウィズコロナの新しい生活様式に対応し、新型コロナウイルス感染症防止の徹底に努める一方、EC事業者やドラッグストアなどの異業種を含めた競合の激化、値上げ等による消費者の節約志向・低価格志向の継続、物流コストやエネルギーコストの高騰などに対処が求められており、引続き厳しい経営環境が予想されます。
当社はこのような状況の中、以下の経営環境の認識のもと、地域顧客のライフラインとしての役割を担いつつ、持続的な事業運営に努めております。当社は北海道全域、札幌市及びその周辺地区に21店舗、また道東地区の網走市、紋別市、美幌町、遠軽町、訓子府町、大空町、湧別町に各1店舗、道北地区の稚内市に1店舗、道南地区の函館市に2店舗、後志地区の岩内町、倶知安町に各1店舗、合計33店舗において生鮮食品、加工食品及び衣料品を主要商品とする地域密着型スーパーマーケットとして事業を展開しております。主要な顧客層は、50代以上のシニア層が中心となっており、少子高齢化社会の加速もあり、より強固な顧客基盤形成を目的として、次世代である30代・40代ファミリー層の顧客開拓を課題としております。また、スーパーマーケット業界はすでにオーバーストア状況にあり、いずれの地区においても競合他社との過当競争が加速し、同業他社及びネット通販を含む異業種との競合状況も厳しさを増しております。当社としましては、競合他社に対する優位性を図るために注力している6MD商品政策による高付加価値商品や差別化商品の提供及び多様化する顧客ニーズへの対応による顧客満足度向上に努め、競合店対策に取組んでおります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社は、「商品力」、「販売力」及び「マーケティング力」の強化に最大限傾注することにより、更なる成長を実現すべく経営基盤の強化に努めております。次期におきましても、コロナ禍におけるお客様及び従業員の安全・安心の確保を最優先事項として取組み、ウィズコロナといわれる状況の中、多様化する顧客ニーズに的確に対応し、事業の継続性・安定性・収益性・成長性の確保を目指してまいります。
重点課題としては、以下の項目について対応してまいります。
① 差別化戦略としての6MD商品の強化(6MD商品政策の推進)
・ラッキー商品政策の根幹となる6MD商品の定義と選定基準の見直しにより、専門性、高付加価値を追求した商品開発の徹底、並びにトレンド、ターゲット、機能を明確にした商品選定基準の徹底を推進し、6つのMDそれぞれに特化した商品提供による顧客満足度向上及び他社との差別化を図ります。
・6MDの構成
⑴ テイスティラッキーMD(おいしさの追求)、⑵ ナチュラルラッキーMD(健康、安心の追求)、
⑶ ジャスト適量パックMD(使い切りから大容量まで)、⑷ クイックMD(即食・簡便)、
⑸ 地元マルシェMD(ふるさとの味)、⑹ パワープライスMD(暮らしを応援する価格)
② 来店頻度向上を目的とする販売力向上
・お客様にとって分かり易く、買い易い売り場の提案、また楽しく買い物ができる演出により、買上点数向上及び来店頻度向上を図ります。
・果実・鮮魚などの旬商品の訴求やパワープライス商品の価格訴求では、お客様に「おいしさ」、「価値」などの情報がシンプルに伝わる提案に取組みます。
③ マーケティング力強化によるファミリー顧客層の拡大
・顧客ターゲットを明確にしたSNS等のデジタル販促を強化し、ファミリー層顧客の取込みを図ります。
・外部デリバリーサービスの導入拡大及びギフト商品等を受注するECサイトの開設に取組み、新規顧客の獲得に努めます。
・「料理する人を応援する」をコンセプトとするレシピ動画配信(デジタルサイネージ)を売場各所で展開、また、当社ホームページによる配信及び紙面での訴求によりお客様の購買動機促進を図ります。
④ ラッキー生鮮・デリカセンターの稼働に伴う商品供給の拡大と体制の確立
・2021年11月ラッキー生鮮・デリカセンター棟の新設に伴い、旧ラッキーデリカセンター棟跡を改装し精肉加工設備を移設。2022年3月より食肉加工品の製造・供給を開始、法令に対応し、安心安全な商品供給を最優先とします。
・当社オリジナリティ商品の強化を図るとともに、付加価値商品の開発による差別化に取組み、センター供給商品の安定・拡大による収益力向上に向けた体制構築を推進します。
⑤ ローコスト運営の徹底と業務効率の改善による生産性向上
・業務推進室を新設し、効果的な業務改善による生産性向上とラッキー生鮮・デリカセンターの稼働に伴う、店舗における新オペレーションの確立に取組みます。
・自動発注商品の拡大及び精度向上、部門間応援業務の徹底、各部作業の全店標準化及び規模別人員投下基準確立による作業効率の改善を徹底し、少数精鋭のローコスト運営による生産性向上に取組みます。
⑥ 財務体質の強化
・経営環境の変化に柔軟に対応し企業の持続的成長の実現に向けて、利益の確保と経営資源の運用管理を進め、有利子負債の削減と自己資本比率の向上を目標とした財務体質の強化を推進します。
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、商品及びサービスの競争力、販売活動や財務活動を含めた総合的な事業の収益性を表す売上高経常利益率を経営指標として設定しております。当面の目標としては、売上高経常利益率2%達成を掲げており、収益の向上とコストの削減に努めて目標の達成に取組んでおります。
(6)コロナウイルス感染症の影響と対応
新型コロナウイルス感染症は変異ウイルス等の発生等により長期化しており、未だに収束の目途は立っておりません。ウィズコロナ対応も徐々に浸透しているものの、コロナ禍長期化の影響は軽視できない状況であります。このような環境の中、当社は、食のライフラインの役割を果たすためには、店舗の営業継続が最優先事項と捉え、感染防止策の徹底によりお客様及び従業員の安全を確保した上で、営業継続と商品の安定供給に努めております。また、感染者発生による店舗休業やセンター供給商品の停止等のリスクを想定し、感染発生時の対応策も策定しております。当社におきましては、コロナ禍の長期化の影響は、翌事業年度以降も一定期間にわたって継続するものと認識し、今後の感染症の動向を注視してまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)出店及び改装に関する法的規制について
① 当該リスクの内容及び当該リスクが経営成績等の状況に与える影響
当社の店舗の新規出店及び既存店の増床等については、「大規模小売店舗立地法」の規制を受けております。同法において店舗面積が1,000㎡以上の新規出店または既存店の売場面積等の変更に対しては、都道府県知事(政令指定都市においては市長)に届出が義務付けられており、届出後、駐車場台数・プラットフォーム面積・悪臭の防止・出入口規制・騒音対策・開閉店時間等、多岐にわたって周辺住民への生活環境に与える影響について審査が求められます。従って、審査の状況及び規制の変更等により、計画どおりの出店や改装ができなくなる場合には当社の経営成績等の状況に影響を与える可能性があります。
② リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策
当該リスクが顕在化する可能性は、現時点では認識しておりません。当該リスクへの対応については、出店及び改装案件について、立地条件や商圏分析の調査と合わせて法規制の内容を詳細に検討し、計画通りに出店するためのリスク管理と進捗管理を適切に実行し、対象地域において良好な関係が築けるよう努めております。
(2)競合等の影響について
① 当該リスクの内容及び当該リスクが経営成績等の状況に与える影響
当社は、札幌市及びその周辺地区に21店舗、また道東地区の網走市、紋別市、美幌町、遠軽町、訓子府町、大空町、湧別町に各1店舗、道北地区の稚内市に1店舗、道南地区の函館市に2店舗、後志地区の岩内町、倶知安町に各1店舗、合計33店舗において食料品及び衣料品を販売するスーパーマーケット事業を展開しております。スーパーマーケット業界はすでにオーバーストア状況にあると言われておりますが、いずれの地区においても新規出店が進んでおり、同業他社との競争に加えて、他業種との競合状況も厳しさを増しております。当社といたしましては競合店対策に全力であたることは勿論、当社の特徴を活かした店舗づくりに、これまで以上に力を注ぎ、影響を最小限に留めるべく努力する所存でありますが、今後、当社各店舗の商圏内に更なる新規競合店が出店した場合、当社の経営成績等の状況に影響を与える可能性があります。
② リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策
当該リスクが顕在化する可能性については、時期について予測することは困難でありますが、当該リスク顕在化の可能性は一定程度あるものと認識しております。当社では、価格・販促政策や顧客サービスの充実及び商品の差別化などの店舗競争力の強化により、当該リスクに対応しております。
(3)食品の安全性について
① 当該リスクの内容及び当該リスクが経営成績等の状況に与える影響
近年、輸入食品の安全性、原材料の偽装、産地の偽装、製造年月日の付替え、口蹄疫や鳥インフルエンザ等の家畜伝染病の発生など、消費者の「食の安全」に対し信頼を損ねる事例が発生しております。当社は安全・安心な商品を調達すべく仕入ルートの確保に努めておりますが、このような問題が今後も発生した場合、仕入ルートの変更や価格の変動により、商品調達が十分にできなくなる場合や相場の高騰による売上不振を招く場合も想定され、当社の経営成績等の状況に影響を与える可能性があります。
② リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策
当該リスクが顕在化する可能性の程度及び時期について予測することは困難でありますが、当該リスクが顕在化する可能性は、現時点では一定程度あるものと考えております。当社では、食品の安全性に常日頃から十分な注意を払い、品質管理体制に万全を期しております。また、口蹄疫や鳥インフルエンザ等の不可抗力な疫病が発生する場合は、消費者に正しい情報を掲示等で速やかに示すことで、当該リスクに対応しております。
(4)食品衛生管理について
① 当該リスクの内容及び当該リスクが経営成績等の状況に与える影響
当社の店舗で販売する商品は、品質保持期限が比較的短い食料品や店内加工を要する食料品が多いため、商品の温度管理や取扱い等をはじめとする衛生管理について厳格な注意を払っており、「食品衛生法」等の法令遵守の徹底及び衛生管理マニュアル、鮮度管理マニュアル、販売基準マニュアルの整備を図るとともに、安全衛生室を設置し、商品や調理器具の細菌検査などを独自で実施し、食中毒等の未然防止に取組んでおります。
しかし、以上の取組みにもかかわらず、将来食中毒等が発生する可能性は否定できません。食中毒等が発生し、当社の食の安全・安心に対し信頼を損なうような問題が生じた場合には、当社の経営成績等の状況に影響を与える可能性があります。
② リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策
当該リスクが顕在化する可能性については、時期について予測することは困難でありますが、顕在化する可能性は一定程度あるものと認識しております。当該リスクへの対応については、仕入商品の厳格な検品と品質管理、衛生管理及び鮮度管理などの管理マニュアルに基づくチェック体制の徹底により食中毒の未然防止に努め、万一食中毒が発生した場合には顧客最優先の対応をすることとし、従業員に対する法令や社内ルールの周知徹底を図っております。
(5)個人情報の保護について
① 当該リスクの内容及び当該リスクが経営成績等の状況に与える影響
個人情報の保護につきましては、個人情報保護法に基づき、個人情報に関する規程の整備や従業員教育により、その保護の徹底を図っておりますが、万一、個人情報が流出した場合には、損害賠償に加え、社会的信用が低下し、当社の経営成績等の状況に影響を与える可能性があります。
② リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策
当該リスクが顕在化する可能性の程度及び時期について予測することは困難でありますが、当該リスクへの対応については、「個人情報保護法」の趣旨に則り、社内規程の整備、情報システムのセキュリティ向上、従業員教育の充実等により、管理体制の強化に努めております。
(6)情報システムに関するリスクについて
① 当該リスクの内容及び当該リスクが経営成績等の状況に与える影響
当社では、基幹システムを導入し業務運営を行っており、顧客情報、受発注情報、従業員の個人情報並びに取引先情報等、業務に係る情報をシステム管理しており、業務のほぼすべてにおいてコンピュータ処理がなされております。しかしながら、自然災害の発生、ウイルス感染、不正アクセス等の予期せぬトラブルの発生により、大規模なシステム障害やインターネット障害が発生した場合には、各種業務が滞り、経営成績等の状況に影響を与える可能性があります。
② リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策
当該リスクが顕在化する可能性は、一定程度あるものと認識しております。当社では、や事故等のリスクへの対応として、バックアップ体制を整備するとともに、重要な情報システムの管理については安全性を確認した上で専門業者に業務委託しております。また、不正アクセス等のリスクへの対応として、日常における運用管理を強化するとともに、適切なセキュリティ対策を実施しております。
(7)自然災害等の発生について
① 当該リスクの内容及び当該リスクが経営成績等の状況に与える影響
当社における営業活動は、実店舗での店頭販売が主体であるため、大規模な地震や台風等の自然災害の発生や不慮の事故等により店舗の営業継続に支障をきたす可能性があります。
こうした災害等の発生に対しては、緊急社内体制及び災害対策マニュアル等の整備や事故防止教育を実施しておりますが、大規模な災害等が発生した場合には、当社の営業活動が停止するなど経営成績等の状況に影響を与える可能性があります。
② リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策
当該リスクが顕在化する可能性の程度及び時期について予測することは困難でありますが、当社では、事業活動を継続し、社会インフラとしての役割を果たすため、BCPの基本方針や災害対策マニュアル等を整備し、災害による不測の事態に備えるため、避難・防災についての教育訓練を定期的に実施しております。
(8)感染症等に関するリスクについて
① 当該リスクの内容及び当該リスクが経営成績等の状況に与える影響
新型コロナウイルス等の感染症の大規模流行によって当社における人的被害が発生した場合には、お客様や従業員等の人命・安全の確保を最優先事項として、蔓延状況に応じて感染拡大防止のため、店舗営業時間の短縮・一時休業等の措置をとる可能性があります。また、感染予防のための外出自粛及び風評被害などにより客数が著しく減少した場合や取引先企業の事業活動の停止・縮小等により商品供給に支障をきたした場合、当社の経営成績等の状況に影響を与える可能性があります。
② リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策
感染症の大規模流行のリスクが顕在化する可能性の程度及び時期について予測することは困難でありますが、新型コロナウイルス感染症の世界規模での影響はすでに顕在化しており、今後も同様の感染症が発生する可能性は一定程度あるものと認識しております。
当社では、新型コロナウイルス等の感染症が当社に重大なリスクを与えるものと認識した場合、リスク管理規程に基づき対策本部を設置いたします。感染症予防対策として、従業員の日々の健康チェック、手洗い、消毒、マスクの着用を徹底することとしており、感染者が発生した場合の対策マニュアルを策定しております。また、店舗においては、定期的換気、消毒器の設置、ソーシャルディスタンス確保のためのレジガードの設置などによりお客様及び従業員の安全・安心を優先した予防対策を実施することで当該リスクに対応しております。
(9)減損会計について
① 当該リスクの内容及び当該リスクが経営成績等の状況に与える影響
「固定資産の減損に係る会計基準」及び「固定資産の減損に係る会計基準の適用指針」に基づき、当社は当事業年度において21百万円の減損処理を実施いたしました。今後も実質的価値が下落した保有資産や収益性の低い店舗等について減損処理が必要となった場合、当社の経営成績等の状況に影響を与える可能性があります。
② リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策
当該リスクが顕在化する可能性は、常に一定程度あるものと認識しております。当該リスクへの対応については、定期的に減損兆候の判定を行い、実質的価値が下落した保有資産の保有継続可否の検討や不採算店舗の発生把握及び当該店舗の収益性低下の原因究明を行い、速やかな改善計画の策定・実行に努めております。
(10)差入保証金について
① 当該リスクの内容及び当該リスクが経営成績等の状況に与える影響
当社では、賃借により出店する場合があります。このため、土地・店舗用建物の契約時に賃貸人に対して保証金を差し入れております。当該店舗に係る差入保証金の残高は、2022年2月末現在10億73百万円(総資産に対し5.8%)であります。
賃貸借契約において、当該保証金は期間満了による契約解消時に一括返還されるか、一定期間経過後数年にわたって均等返還されるのが通例であり、契約毎に返還条件が異なっておりますが、賃貸側の経済的破綻等不測事態の発生により、その一部または全部が回収できなくなる可能性もあります。また、賃借側の都合により期間満了前に中途解約した場合は、契約内容に従って契約違約金の支払いが必要となります。いずれの場合も当社の経営成績等の状況に影響を与える可能性があります。
② リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策
当該リスクが顕在化する可能性は現時点では認識しておりません。当該リスクへの対応については、定期的に賃借条件を見直すこと及び賃貸人の信用状況の把握に努めております。また、店舗の閉店検討の際には、差入保証金の没収、契約違約金等を比較勘案のうえ決定することにより、当該リスクの軽減に努めております。
(11)金利の変動について
① 当該リスクの内容及び当該リスクが経営成績等の状況に与える影響
当社においては、総資産及び売上高に占める有利子負債額が比較的高い水準にあります。総資産額に占める有利子負債の比率は、2021年2月期40.2%、2022年2月期44.8%であり、売上高に対する支払利息の比率は、2021年2月期0.07%、2022年2月期0.06%となっております。そのため、資金調達において、景気動向、金融政策及び海外情勢等による為替相場の影響で、金利の大幅引上げが実施された場合には、支払利息が多額に計上され、当社の経営成績等の状況に影響を与える可能性があります。
② リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクへの対応策
当該リスクが顕在化する可能性は、一定程度あるものと認識しております。
当社では、金利変動リスクを回避するために、店舗等に係る設備資金は長期借入金又は社債発行による資金調達とし、金利動向を見ながら有利な条件で調達する方針としております。また、設備投資計画において、有利子負債が過度にならないよう配慮し、金利変動リスクが業績に与える影響を低減しております。
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、当社は、スーパーマーケット事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の停滞が続いたものの、世界的な景気回復及びワクチン接種の進展による活動制限の緩和を背景として、経済・社会活動の正常化への動きがみられました。しかしながら、新たな変異株による感染再拡大に加えて、ウクライナ情勢緊迫化の地政学的リスクが重なり、資源価格高騰による景気や企業業績の減速が懸念されるなど、先行き不透明な状況が続いております。
スーパーマーケット業界におきましては、長引くコロナ禍の影響に伴う内食需要等は継続したものの、少子高齢化による消費・生産人口の減少、可処分所得の低迷による個人消費の伸び悩み、物価上昇による消費者の節約志向・低価格志向の高まり、ネットスーパーの急拡大並びに業種業態を超えた競争の激化など、業界を取り巻く環境は厳しい状況が続いております。
当社はこのような厳しい経営環境の認識のもと、地域顧客のライフラインとしての役割を担いつつ、「商品力」、「販売力」及び「マーケティング力」の強化に最大限傾注することにより、更なる成長を実現すべく経営基盤の強化に努めてまいりました。
当事業年度におきましては、感染症長期化の中で、顧客及び従業員の安全・安心確保を最優先とするコロナ禍への対処に加えて、社会構造の変化や生活様式の変化により多様化する顧客ニーズに的確に対応するため、以下の重点項目の取組みにより、事業の継続性・安定性・収益性・成長性の確保を目指してまいりました。
・ラッキー生鮮・デリカセンターの稼働に伴う収益力向上の基盤づくり
・競合他社との優位性を図るための商品力強化(6MDの深耕化)
・来店頻度向上を目的とする販売力の強化
・マーケティング力の強化によるストア・ロイヤリティの向上とファミリー顧客層の拡大
・ローコスト運営の徹底と業務効率の改善
・財務体質の強化
当事業年度の最重点施策として、2021年11月1日に「ラッキー生鮮・デリカセンター」がセンター機能再構築による生産性向上及び商品力強化を目的として新設され、サラダ・生野菜商品をはじめに煮物・和惣菜・弁当・鮮魚加工品などの品揃え拡充を図るとともに、簡便・個食向け商品や付加価値商品の開発による差別化に取組んでまいりました。
商品政策面におきましては、お客様のより豊かな食生活の実現を願った6MDの深耕化による顧客満足度の向上及び競合優位性を図り、付加価値商品や差別化商品の開発・向上に努めてまいりました。
営業面におきましては、ID-POSデータ活用による高併売率商品の拡充、ラッキーコジカカードと連動した(クーポン)販促提案、パック単価の適正化などに取組み、一人当たり買上点数増及び来店頻度向上による売上確保に努めてまいりました。
顧客サービスにおきましては、感染予防の面でもキャッシュレス決済の推進に努めており、キャッシュレス専用レジの導入及び電子マネー・QRコード決済サービスの導入拡大もあり、当事業年度のキャッシュレス決済比率は57.1%(前年同期比4.1ポイント増)となっております。
売上高につきましては、コロナ禍の長期化により外出自粛要請が繰り返されたこともあり、一定の巣ごもり消費・内食需要が継続したものの、人流抑制に伴う来店客数の減少及び衣料品低迷も大きく影響し、前年の内食特需の反動に加えて、所得環境の低迷及び生活防衛意識の強まりによる客単価の伸び悩みが重なり、前年同期を下回り減収となっております。
経費管理面におきましては、前年の販促施策自粛の反動による販売手数料の増加及び原油相場高騰による水道光熱費の増加があったものの、人件費の減少や消耗品の削減などにより、販売費及び一般管理費は前年同期比98.6%となり1億48百万円減少しております。
設備投資につきましては、2021年11月に「ラッキー生鮮・デリカセンター」を新設し、鮮魚部門・惣菜部門等のセンター機能を集約しております。
なお、新設店舗及び改装店舗は無く、経営資源の最適化を図るため、2022年2月20日付で「ラッキー衣料館札内店」を閉店しております。2022年2月28日現在の店舗数は、33店舗であります。
これらの結果、当事業年度の経営成績は、売上高389億65百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益3億56百万円(同23.0%減)、経常利益3億91百万円(同18.1%減)、当期純利益は前期における固定資産売却損計上の反動により増益となり、2億44百万円(同26.9%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、当事業年度末には5億91百万円(前事業年度の期末残高は8億27百万円)となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、1億47百万円(前事業年度は7億41百万円の資金獲得)となりました。
これは主に、税引前当期純利益が3億70百万円、減価償却費が3億88百万円であったものの、売上債権の増加額が62百万円、たな卸資産の増加額が90百万円、仕入債務の減少額が4億93百万円、その他に含まれるその他流動負債の減少額が1億60百万円、法人税等の支払額が91百万円であったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、7億92百万円(前事業年度は29百万円の資金獲得)となりました。
これは主に、定期預金の払戻による収入が20億60百万円、差入保証金の回収による収入が77百万円であったものの、定期預金の預入による支出が20億60百万円、有形固定資産の取得による支出が8億26百万円であったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、7億5百万円(前事業年度は6億38百万円の資金使用)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出が14億12百万円、社債の償還による支出が3億円であったものの、短期借入金の純増加額11億円、長期借入れによる収入が15億円であったことなどによるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.販売実績
当事業年度の販売実績を商品別に示すと、次のとおりであります。
|
商品別 |
当事業年度 (自 2021年3月1日 至 2022年2月28日) |
前年同期比(%) |
|
食料品(千円) |
34,267,738 |
98.6 |
|
衣料品(千円) |
2,653,778 |
93.3 |
|
住居品(千円) |
1,444,603 |
94.5 |
|
その他(千円) |
599,111 |
92.3 |
|
合計(千円) |
38,965,230 |
98.0 |
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.仕入実績
当事業年度の仕入実績を商品別に示すと、次のとおりであります。
|
商品別 |
当事業年度 (自 2021年3月1日 至 2022年2月28日) |
前年同期比(%) |
|
食料品(千円) |
25,442,325 |
99.4 |
|
衣料品(千円) |
1,890,045 |
93.7 |
|
住居品(千円) |
1,154,320 |
94.4 |
|
その他(千円) |
546,181 |
92.3 |
|
合計(千円) |
29,032,872 |
98.7 |
(注)1.金額は仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(資産合計)
当事業年度末における資産合計は、186億53百万円(前事業年度末181億70百万円)となり、4億83百万円増加いたしました。
その主な要因は、現金及び預金が2億35百万円減少したものの、ラッキー生鮮・デリカセンターの新設による建物の増加が5億45百万円及びリース資産の増加が1億61百万円であったことなどによるものであります。
(負債合計)
当事業年度末における負債合計は、134億5百万円(前事業年度末131億5百万円)となり、3億円増加いたしました。
その主な要因は、買掛金の減少が4億93百万円、未払金の減少が1億90百万円、社債の減少が3億円であったものの、短期借入金の増加が11億円、リース債務(流動資産と固定資産で合わせて)の増加が1億50百万円であったことなどによるものであります。
(純資産合計)
当事業年度末における純資産合計は、52億48百万円(前事業年度末50億65百万円)となり、1億82百万円増加いたしました。
その主な要因は、株主配当による減少が63百万円であったものの、当期純利益の計上が2億44百万円、その他有価証券評価差額金の増加が1百万円であったことによるものであります。
b.経営成績の分析
(売上高)
当事業年度の売上高は、389億65百万円(前年同期比2.0%減)となりました。これは、コロナ禍の長期化により一定の巣ごもり消費・内食需要が継続したものの、人流抑制に伴う来店客数の減少及び衣料品低迷が大きく影響し、前年の内食特需の反動に加えて客単価の伸び悩みが重なり減収となっております。
(売上総利益)
当事業年度の売上総利益は、100億23百万円(前年同期比2.3%減)となりました。これは主に、コロナ禍の影響に伴う売上高の減少によるものであります。売上総利益率は25.72%となり、前年同期と比較し0.08%減少しております。
(販売費及び一般管理費)
当事業年度の販売費及び一般管理費は、108億円(前年同期比1.4%減)となりました。これは主に、前年の販促自粛の反動による販売手数料の増加及び原油相場高騰による水道光熱費の増加はあったものの、人件費の減少や消耗品の削減などにより前年同期と比較し減少しております。
(経常利益)
当事業年度の経常利益は、3億91百万円(前年同期比18.1%減)となりました。これは主に、販売費及び一般管理費合計が前年同期に対し1億48百万円減少したものの、売上高の減少により売上総利益が前年同期に対し2億37百万円減少したことなどによるものであります。
(特別損益)
当事業年度の特別損失は、前年の固定資産売却損計上の反動及び減損損失の計上が21百万円であったことなどにより、前年同期に対し1億59百万円の減少となりました。なお、当事業年度の特別利益には計上はありません。
(当期純利益)
当事業年度の当期純利益は、前事業年度と比較し51百万円増加し、2億44百万円(前年同期比26.9%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの分析
当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.資本の財源及び資金の流動性についての分析
イ.資金需要
当社の事業活動における運転資金需要の主なものは、商品の仕入並びに販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。また、設備資金需要の主なものは、店舗の新装及び改装等の設備投資、ソフトウェア投資等によるものであります。
ロ.財務政策
当社の事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、内部資金の活用と金融機関からの借入及び社債の発行による資金調達を行っております。
運転資金につきましては、内部資金の充当及び短期借入金による資金調達を基本としております。また、設備資金につきましては、設備投資計画に基づき資金調達計画を作成し、金利動向及び既存借入金の償還時期等を考慮の上、内部資金の充当で不足する場合は長期借入金又は社債等により資金調達することを基本としております。
一方で、有利子負債を圧縮するため、たな卸資産の適正化により資産効率の改善に取組んでおります。
なお、当事業年度においては新規出店及び大規模改装等は実施していないものの、「ラッキー生鮮・デリカセンター」新設による設備投資の増加により、当事業年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は、前事業年度末に比べ10億38百万円増加し83億48百万円となっております。
また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は5億91百万円となっております。
c.経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況
2021年度における経営上の目標の達成・進捗状況は以下のとおりです。
|
指標 |
2021年度(計画) |
2021年度(実績) |
2021年度(計画比) |
|
売上高 |
39,200百万円 |
38,965百万円 |
234百万円減(0.6%減) |
|
経常利益 |
420百万円 |
391百万円 |
28百万円減(6.8%減) |
|
経常利益率 |
1.1% |
1.0% |
0.1ポイント減 |
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5〔経理の状況〕 1〔財務諸表等〕 (1)財務諸表〔注記事項〕(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当事業年度において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
該当事項はありません。