当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載
した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や訪日外国人の増加等により、緩やかな回復基調が続きました。一方で、為替市場やアメリカの政策動向、ロシア・ウクライナ間の紛争や中東情勢の地政学的リスク等、依然として先行き不透明な状況が続いております。
外食産業におきましても、人流の回復やインバウンド消費の拡大等により堅調な需要が続いているものの、食材やエネルギー価格、人件費の上昇等により、厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、当社グループは、「大衆というカテゴリーで日本一の外食企業となる」という確固たる目標のもと、既存事業の全体的な底上げを行うための商品開発、業態ごとの販売促進キャンペーン活動、店舗におけるサービス力向上を図るための教育・研修体制の強化等を行い、「まいどおおきに食堂」、「神楽食堂 串家物語」を中心とした全業態の経営成績の向上に全社一丸となって取り組みました。
この結果、当中間連結会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
財政状態
当中間連結会計期間末における財政状態は、前連結会計年度末と比較して総資産は7億73百万円増加し、270億84百万円となりました。
資産につきましては、流動資産が前連結会計年度末から6億52百万円増加し、固定資産が1億21百万円増加しております。流動資産が増加した主な理由は、有価証券の増加9億98百万円によるものであります。固定資産が増加した主な理由は、有形固定資産の増加1億21百万円によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末と比較して8億2百万円増加し、185億34百万円となりました。これは主に、買掛金の減少1億51百万円、借入による増加11億61百万円によるものであります。
純資産につきましては、親会社株主に帰属する中間純利益の計上、配当金の支払い、譲渡制限付株式報酬としての新株式の発行等により、前連結会計年度末と比較して29百万円減少し、85億49百万円となりました。
経営成績
当中間連結会計期間の経営成績は、人流の回復やインバウンド消費の拡大等により売上高は堅調に推移し、徹底したコスト削減等を行い収益確保に努めてまいりました。
以上の結果、売上高156億74百万円(前年同期比1.4%増)、営業利益2億50百万円(前年同期比62.6%減)、経常利益1億61百万円(前年同期比75.2%減)、親会社株主に帰属する中間純利益13百万円(前年同期比96.7%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
<直営事業>
直営事業におきましては、国内及び海外において「まいどおおきに食堂」、「神楽食堂 串家物語」、「麺乃庄 つるまる」、「さち福や」、「天麩羅 えびのや」等の事業展開を行っております。
当事業では、時間帯別売上分析による適切なシフトコントロールによってコスト削減を行うとともに、販売実績のABC分析から顧客ニーズを図りターゲットを狙った商品開発を行いました。また、季節ごとのフェアメニューの推進、既存店舗の美装改装、SNSやメディアを活用したブランド認知度の向上等による集客力向上施策を実施し、全ブランドの既存店の業績改善に努めてまいりました。
以上の結果、直営事業全体の売上高は148億74百万円(前年同期比1.3%増)、セグメント利益は14億33百万円(前年同期比9.5%減)となりました。
<FC事業>
FC事業につきましては、加盟企業及び社員独立による営業委託者とのコミュニケーションを図りながら問題点の洗い出し・解消を図り、さらなる集客・売上の向上を目指しております。
主な活動といたしましては、フランチャイズ加盟開発の強化、現環境に適した業態への変更の提案等を行ってまいりました。また、更なる事業規模拡大に向け、直営店の売却・営業委託を積極的に進め、ストック型のビジネスモデルへの転換に努めてまいります。
以上の結果、FC事業全体の売上高は7億99百万円(前年同期比1.9%増)、セグメント利益は5億75百万円(前年同期比7.4%増)となりました。
当社グループの2025年6月末時点の店舗数は706店舗(直営店(国内)388店舗、直営店(海外)5店舗、委託店(国内)83店舗、FC店(国内)211店舗、FC店(海外)19店舗)となりました。ブランド別の店舗数は以下のとおりです。
|
|
直営店 (国内) |
直営店 (海外) |
委託店 (国内) |
FC店 (国内) |
FC店 (海外) |
合計 |
|
まいどおおきに食堂 |
78 |
2 |
27 |
160 |
7 |
274 |
|
神楽食堂 串家物語 |
68 |
- |
5 |
26 |
2 |
101 |
|
麺乃庄 つるまる |
33 |
- |
13 |
10 |
7 |
63 |
|
さち福や |
34 |
- |
3 |
6 |
2 |
45 |
|
天麩羅 えびのや |
31 |
3 |
2 |
3 |
1 |
40 |
|
その他 |
144 |
- |
33 |
6 |
- |
183 |
|
合計 |
388 |
5 |
83 |
211 |
19 |
706 |
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローは営業活動によるキャッシュ・フローが4億90百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが24億21百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが10億45百万円の収入となり、この結果、当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して8億93百万円減少し、115億25百万円(前年同期は59億93百万円)となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において営業活動によるキャッシュ・フローは4億90百万円の収入(前年同期は8億78百万円の収入)となりました。主な要因は、税金等調整前中間純利益が78百万円になったことに対して、非現金支出である減価償却費が2億66百万円、のれん償却額が48百万円、減損損失71百万円が発生し、預け金の減少3億85百万円、利息の支払額1億9百万円、法人税等の支払額2億41百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において投資活動によるキャッシュ・フローは24億21百万円の支出(前年同期は3億58百万円の支出)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出4億35百万円、有価証券の取得による支出21億97百万円、信託受益権の取得による支出15億円に対し、有価証券の償還による収入11億99百万円、信託受益権の償還による収入6億50百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において財務活動によるキャッシュ・フローは10億45百万円の収入(前年同期は6億34百万円の支出)となりました。主な要因は、長期借入れによる収入25億円に対し、長期借入金の返済による支出13億38百万円があったことによるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。