(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や所得に改善がみられるなど、景気は総じて緩やかな回復基調で推移しました。
当社グループを取り巻く環境につきましては、エネルギー事業では原油価格の大幅な下落に伴いLPガス、石油製品の仕入価格が大幅に低下し、これに対応した価格改定により販売価格は大きく低下しました。建設土木事業では受注面は堅調に推移したものの、労務費や原材料価格の上昇により、工事原価の増加が懸念される状況が続きました。輸入車販売市場では、平成27年9月に独フォルクスワーゲン社の排ガス不正問題が明らかになり、年度末にかけて日本のマーケットにも影響が拡がりました。
このような状況のなか、当社グループは「より魅力あるグループへ」をテーマに掲げた第5次中期経営計画(平成26年11月期~平成28年11月期)に基づき、これまで培ってきた事業基盤を活用し、既存の事業を発展させるとともに、これからの暮らしを創造する新たなサービスや事業の創出、育成に積極的に取り組んでいます。この一環として、当連結会計年度におきましては、主に以下の施策に取り組みました。
・サーラグループにおけるエネルギー事業の共同化
平成28年より本格化する電力・ガスシステム改革を見据えて、地域におけるエネルギーシェアアップと生活サービスの拡大に向けて、磐田エリアに続き、湖西、蒲郡両エリアにおいて、連結子会社のガステックサービス株式会社と、サーラグループの中部瓦斯株式会社との間で、営業活動やサービスの共同化を推進しました。
・サーラのリフォームのさらなる展開
サーラグループの新たな事業の柱を目指すリフォーム事業は、社内における認定資格制度の導入などにより、リフォームに精通した人材の育成を推進しました。また、商品・施工・メンテナンスをセットにしたグループ共通の商材を活用することにより提案力を高め、事業の拡大に取り組みました。
・宅配水事業の拡大
注力事業の一つに位置付けている宅配水事業は、平成26年4月に設立した「サーラの水株式会社」を軸に、サーラグループを挙げて販促活動に取り組んだことにより、お客さま数が前連結会計年度比28.0%増の11,590件と着実に増加しました。
・輸入車販売における店舗数の拡充
連結子会社のサーラカーズジャパン株式会社は、平成27年11月に首都圏で3店舗目となる「フォルクスワーゲン多摩」を出店しました。最大のマーケットである首都圏における店舗数を拡充することにより、集客力の向上を図りました。また、平成27年11月に「アウディ沼津」をリニューアルオープンし、革新的でスマートなブランドイメージの訴求を図りました。
当連結会計年度の業績につきましては、主に仕入価格の下落を受けてLPガス、石油製品の販売価格が低下したことにより、売上高は前連結会計年度比7.6%減の130,201百万円となりました。売上原価はLPガス、石油製品の仕入価格が低下したことや、工事原価の低減に取り組んだことにより、前連結会計年度比10.7%減の99,087百万円と大幅に減少しました。この結果、売上総利益は前連結会計年度比4.1%増の31,114百万円となり、1,225百万円増加しました。また、販売費及び一般管理費は前連結会計年度並みの27,466百万円となりました。
以上により、営業利益は前連結会計年度比45.1%増の3,647百万円、経常利益は前連結会計年度比35.3%増の3,937百万円と、いずれも過去最高を記録し、当期純利益は前連結会計年度比35.6%増の1,928百万円と大幅に増加しました。
セグメント別の概況は次のとおりです。
エネルギーサプライ&ソリューション事業
売上高 56,568百万円(前連結会計年度比14.7%減)
営業利益 2,672百万円(前連結会計年度比60.2%増)
LPガスは需要期である冬期の平均気温が高めに推移したことなどから、家庭用などの販売量が減少しました。また、仕入価格の下落を受けてLPガス、石油製品の販売価格が低下したことにより、売上高は減少しました。利益面ではリフォーム商材などの拡販や、原料仕入の強化、LPガス収益力の向上に取り組んだことにより、営業利益は大幅に増加しました。
エンジニアリング&メンテナンス事業
売上高 31,691百万円(前連結会計年度比1.1%減)
営業利益 1,089百万円(前連結会計年度比19.5%増)
土木部門は、大型の港湾工事の完成などにより堅調に推移しました。一方、建築部門の完成工事が減少したため売上高は減少しました。利益面では各部門において採算性を重視した受注の選別や、工程管理の徹底など利益率の改善に取り組んだ結果、営業利益は増加しました。
カーライフサポート事業
売上高 13,603百万円(前連結会計年度比8.4%減)
営業利益 416百万円(前連結会計年度比34.3%減)
輸入車販売部門では、フォルクスワーゲンは積極的な販売活動に努めたものの、排ガス不正問題発生以降の新規の来店客数が伸び悩んだことが影響し、販売台数が減少しました。アウディの販売台数は前期並みとなりました。また、下取り車が減少したことなどから、中古車部門の販売台数が減少しました。以上により売上高、営業利益ともに減少しました。
アニマルヘルスケア事業
売上高 22,205百万円(前連結会計年度比6.9%増)
営業利益 342百万円(前連結会計年度比129.5%増)
ペット関連分野は、動物用医薬品の販売が好調に推移しました。また、畜産分野では食肉の市況価格が高値で推移し、養豚、養牛関連の医薬品や畜舎の機械、器具類の販売が順調に伸びました。以上により売上高は増加しました。利益面では売上高の増加に加え、経費削減に努めたことにより、営業利益は大幅に増加しました。
ホスピタリティ事業
売上高 2,340百万円(前連結会計年度比2.1%増)
営業損失 248百万円(前連結会計年度は営業損失261百万円)
宿泊部門はホテルアークリッシュ豊橋、ホテルday by dayともに利用スタイルに合わせた宿泊プランの販売を強化したことにより、客室稼働率が上昇しました。ブライダル部門では、挙式組数は前期並みを維持しました。以上により売上高は増加し、営業損失は縮小しました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の増加7,215百万円、投資活動による資金の減少2,115百万円、財務活動による資金の減少4,105百万円となり、あわせて993百万円増加いたしました。この結果、当連結会計年度末の資金は10,595百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、7,215百万円(前連結会計年度比5.8%増加)となりました。これは主に、「税金等調整前当期純利益」3,949百万円、「減価償却費」3,078百万円、「売上債権の減少額」1,855百万円、「たな卸資産の減少額」1,197百万円などの増加要因と、「仕入債務の減少額」1,366百万円、「法人税等の支払額」1,255百万円などの減少要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2,115百万円(前連結会計年度比29.4%支出の減少)となりました。これは主に、「有形固定資産の取得による支出」2,206百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、4,105百万円(前連結会計年度比111.9%支出の増加)となりました。これは主に、「長期借入金の返済による支出」4,623百万円、「短期借入金の純減額」780百万円、「配当金の支払額」424百万円などの減少要因と、「長期借入れによる収入」1,900百万円などの増加要因によるものであります。
(1)生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 平成26年12月1日 至 平成27年11月30日) |
前年同期比 (%) |
|
エネルギーサプライ&ソリューション事業(百万円) |
- |
- |
|
エンジニアリング&メンテナンス事業(百万円) |
- |
- |
|
カーライフサポート事業(百万円) |
- |
- |
|
アニマルヘルスケア事業(百万円) |
121 |
107.2 |
|
ホスピタリティ事業(百万円) |
- |
- |
|
報告セグメント計(百万円) |
121 |
107.2 |
|
その他(百万円) |
1,414 |
74.5 |
|
合計(百万円) |
1,536 |
76.3 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)仕入実績
当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 平成26年12月1日 至 平成27年11月30日) |
前年同期比 (%) |
|
エネルギーサプライ&ソリューション事業(百万円) |
36,642 |
77.2 |
|
エンジニアリング&メンテナンス事業(百万円) |
28,921 |
97.8 |
|
カーライフサポート事業(百万円) |
11,128 |
90.7 |
|
アニマルヘルスケア事業(百万円) |
18,397 |
107.6 |
|
ホスピタリティ事業(百万円) |
715 |
99.3 |
|
報告セグメント計(百万円) |
95,805 |
89.5 |
|
その他(百万円) |
3,281 |
84.5 |
|
合計(百万円) |
99,087 |
89.3 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)受注実績
当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
受注高 (百万円) |
前年同期比 (%) |
受注残高 (百万円) |
前年同期比 (%) |
|
エネルギーサプライ&ソリューション事業 |
56,652 |
85.4 |
197 |
174.7 |
|
エンジニアリング&メンテナンス事業 |
29,988 |
89.9 |
13,196 |
88.6 |
|
カーライフサポート事業 |
13,603 |
91.6 |
- |
- |
|
アニマルヘルスケア事業 |
22,205 |
106.9 |
- |
- |
|
ホスピタリティ事業 |
2,340 |
102.1 |
- |
- |
|
報告セグメント計 |
124,790 |
90.7 |
13,394 |
89.2 |
|
その他 |
3,626 |
82.0 |
349 |
67.8 |
|
合計 |
128,416 |
90.4 |
13,743 |
88.5 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(4)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 平成26年12月1日 至 平成27年11月30日) |
前年同期比 (%) |
|
エネルギーサプライ&ソリューション事業(百万円) |
56,568 |
85.3 |
|
エンジニアリング&メンテナンス事業(百万円) |
31,691 |
98.9 |
|
カーライフサポート事業(百万円) |
13,603 |
91.6 |
|
アニマルヘルスケア事業(百万円) |
22,205 |
106.9 |
|
ホスピタリティ事業(百万円) |
2,340 |
102.1 |
|
報告セグメント計(百万円) |
126,408 |
92.7 |
|
その他(百万円) |
3,792 |
83.3 |
|
合計(百万円) |
130,201 |
92.4 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当社グループは、現在、「より魅力あるグループへ」をテーマに掲げた第5次中期経営計画(平成26年11月期~平成28年11月期)の達成に向けて取り組んでいます。
中期経営計画の最終年度となる第15期(平成28年11月期)は、より良いサービス、商品を提供するうえで基盤となるお客さまとのつながりの強化に引き続き取り組みます。また、サーラグループ内の連携強化をより一層進め、リフォーム事業、宅配水事業、メンテナンス事業、まちづくり・地域活性化事業、電力ビジネスを注力事業に掲げ、事業の柱へと育てるとともに、新たな価値を提供する事業やサービスの開発に積極的に取り組みます。さらに、グループの将来を見据えて、経営サポート機能の強化やグループ事業構造の最適化に取り組みます。
セグメント別の主な経営戦略は次のとおりです。
(エネルギーサプライ&ソリューション事業)
・LPガスのお客さま数の増加に取り組むとともに、サーラプラザを活用し、リフォーム、アカデミーといったエネルギー以外のサービスの利用機会の増加に取り組むことにより、地域におけるサーラのお客さま数の増加を図ります。
・お客さまに最適なエネルギー提案を行うとともに、グループのリソースを活用し、省エネ、メンテナンスなど多様なニーズに応えるサービスの開発、提供に努めることにより、地域企業との関係を深め、収益を拡大するビジネスモデルを確立します。
・サーラグループの中部瓦斯株式会社との間で進めている営業活動や、サービスの共同化をさらに推進し、地域におけるサーラグループのエネルギーシェアのアップを図るとともに、リフォームを中心とする総合的な生活提案を拡大することにより事業基盤の強化を図ります。
(エンジニアリング&メンテナンス事業)
・建築、設備、メンテナンスの各部門は、営業活動の強化と業務プロセスの改善に引き続き取り組むことにより受注競争力を高め、収益の拡大を図ります。
・土木部門は、グループ内連携により遠隔地における施工を可能にする広域事業体制を確立するとともに、リサイクルプラントの本格稼働に伴い環境商材の製造・販売を強化することにより事業を拡大します。
・保守契約、施設管理などストックビジネスを拡大することにより安定収益の確保に努めます。
(カーライフサポート事業)
・輸入車販売部門は、既存オーナーとの接点を強化し、フォルクスワーゲンブランドの信頼回復に努めます。また、店舗開発を通じた販売エリアの拡大並びにお客さま満足度向上による販売シェアのアップを図ります。
・整備部門は生産性の向上による利益率の改善と、既存オーナーへの営業活動を強化することにより、取扱台数の増加を実現します。
(アニマルヘルスケア事業)
・畜産、ペット関連それぞれの分野において、地域の事業環境に適した営業活動に取り組むとともに、お客さまが抱える様々な課題に対して、最適なソリューションを提供することにより事業を拡大します。また、動物病院や農場におけるセミナー開催により、お客さま満足度の向上に取り組むとともに、モバイルデバイスの導入によるマネジメントの強化並びに営業効率の改善により、収益力の向上を図ります。
(ホスピタリティ事業)
・ホテルアークリッシュ豊橋は、今後のブライダル市場の変化を見据えて、宿泊や宴会部門を強化することにより、収益構造の改革に取り組みます。また、外食部門を含む各部門においてお客さまの満足度を高める商品、サービスを提供するとともに、販促活動の強化並びにコスト管理の徹底を通じて収益力の向上を図ります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがありますが、記載されたリスクが当社グループの全てのリスクではありません。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(平成27年11月30日)現在において当社グループが判断したものであります。
(1)エネルギーサプライ&ソリューション事業
① 気候変動について
当セグメントの主力商品であるLPガスの消費量は、気温・水温の影響を受けますので特異な気候変動によって、LPガスの販売量が影響を受ける可能性があります。
② 商品の調達について
当セグメントの主力商品であるLPガスは、中東からの輸入に依存しており、指標となる原油価格の変動や、為替レートの動向により、業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 規制緩和による競争激化について
ガス事業法、電気事業法の規制緩和の進行により、同業社間の競争に加えて都市ガス、電力との競争も激化しております。これらの動きはLPガスの販売価格等に影響を及ぼす可能性があります。
(2)エンジニアリング&メンテナンス事業
① 建設事業の動向について
当セグメントにおける建設事業の受注傾向は、発注者が民間の場合は企業の設備投資動向により、官公庁の場合は公共投資予算により金額及び売上時期に変動を受けます。この受注高の動向が業績に影響を及ぼす可能性があります。
② 建設資材の調達について
工事請負契約時には実勢価格で見積もりを行っておりますが、工期が長い場合等、実際の購入時との価格と大きな乖離がありますと工事採算に影響を及ぼす可能性があります。
(3)カーライフサポート事業
当セグメントは、輸入車販売及び修理業務において、フォルクスワーゲングループジャパン㈱及びアウディジャパン㈱と販売店契約等を締結しております。
これまで取引関係は良好に安定的に推移しておりますが、何らかの事情により販売店契約等が継続できなくなった場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)アニマルヘルスケア事業
当セグメントは、畜産業者向けに動物用医薬品等の販売を行っておりますが、家畜の疾病が大流行した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)ホスピタリティ事業
当セグメントは、飲食・宴会及び宿泊において消費者意識、景気動向の変化並びに伝染性疾病が流行した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。
(6)全社共通のリスク
当社グループは、愛知県、静岡県を中心に事業を展開しており、近い将来において発生するとみられる東海・東南海地震の影響を少なからず受けるものと考えられます。
特記すべき事項はありません。
特記すべき事項はありません。
(1)財政状態
|
|
平成26年11月期 |
平成27年11月期 |
増減 |
|
資産(百万円) |
97,079 |
94,322 |
△2,756 |
|
負債(百万円) |
66,955 |
63,391 |
△3,563 |
|
純資産(百万円) |
30,124 |
30,931 |
806 |
(資産)
資産は94,322百万円と、前連結会計年度末と比較して2,756百万円減少しました。これは主に、「受取手形及び売掛金」が1,774百万円減少したこと、「仕掛品」が837百万円減少したこと、「有形固定資産」、「無形固定資産」が減価償却などによりそれぞれ490百万円、321百万円減少したこと、「商品及び製品」が344百万円減少したことに対し、「現金及び預金」が993百万円増加したことによるものであります。
(負債)
負債は63,391百万円と、前連結会計年度末と比較して3,563百万円減少しました。これは主に、「支払手形及び買掛金」が2,984百万円減少したこと、「長期借入金(1年内返済予定を含む)」が2,723百万円減少したこと、「短期借入金」が780百万円減少したことに対し、「電子記録債務」が1,574百万円増加したこと、「退職給付に係る負債」が987百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
純資産は30,931百万円と、前連結会計年度末と比較して806百万円増加しました。これは主に、「利益剰余金」が、当期純利益の計上により1,928百万円増加し、退職給付に関する会計基準等を適用したことにより940百万円減少し、配当の実施により424百万円減少したことによるものであります。
(2)経営成績
「1 業績等の概要 (1)業績」を参照願います。
(3)キャッシュ・フローの状況
「1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」を参照願います。