第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に景気は緩やかな回復基調となりました。その一方で、米国における通商政策の影響や金融資本市場の変動のほか、中東・ウクライナにおける地政学リスクの長期化による世界経済の減速懸念に加え、物価上昇に伴う実質賃金の伸び悩みにより消費者マインドの下振れリスクが高まるなど、依然として景気の先行きは不透明な状況が継続しております。

当社グループが属する専門店業界におきましては、気候変動に対応した商品を増やすなど、販売期間を長く設定した品揃えにシフトし、サステナビリティを意識した在庫抑制の流れから、過剰供給への対応がより一層進む傾向となりました。また、消費環境においては、ECとリアル店舗の間をシームレスに誘導するOMO(デジタルとリアルの融合)への取り組みが進み、SNS活用の必要性もさらに高まり、人材の確保と育成が課題となっております。

このような環境の中、当社グループにおきましては、コロナ後の社会情勢の変化や当社が属する専門店業界を取り巻く競争状況の変化も踏まえた、「中期経営計画」の2年目に取り組むことで、安定的な収益の2本柱体制(アパレル、雑貨)を確立させるとともに、成長モデルの再構築に向けた取り組みを推し進めるなど、企業価値の向上を目指しております。

当中間連結会計期間におきましては、春から初夏シーズンにかけて全国的に寒暖差が大きく、不安定な天候が続き客数が伸び悩みましたが、夏シーズンになると空梅雨もあり一気に猛暑となり、客数の回復にあわせて売上は上昇傾向となりました。アパレルでは、例年より初夏物の立ち上がりが遅れた一方で、軽羽織などの春物販売が好調となり、気温が上昇してからは、カットソー、パンツなどの夏物商品の販売が順調に進みました。雑貨では、トラベル・モバイル関連などの外出需要に対応した商品や、紫外線対策や冷感などの機能性商品の販売が順調に進んだものの、物価上昇に伴う消費者マインドの低下など節約志向の高まりを受け、客数の充分な回復には至りませんでした。

以上のような状況から、全社の既存店売上高前年比は、98.1%となりました。店舗の出退店におきましては、新規に7店舗を出店し、17店舗を退店した結果、当中間連結会計期間末の店舗数は、234店舗となりました。

以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は71億74百万円(前年同期比8.4%減)、営業利益1億81百万円(前年同期比31.0%減)、経常利益は1億75百万円(前年同期比29.9%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1億13百万円(前年同期比7.5%増)となりました。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

当中間連結会計期間末の総資産は70億30百万円となり、前連結会計年度末に比べ41百万円増加しました。これは主に、季節的要因による預け金2億62百万円、建物(純額)36百万円の増加、現金及び預金1億86百万円の減少、退店に伴う差入保証金1億8百万円の減少によるものであります。

 

(負債)

当中間連結会計期間末の負債は53億51百万円となり、前連結会計年度末に比べ57百万円減少しました。これは主に、支払手形及び買掛金1億13百万円の増加、長期借入金1億42百万円の返済によるものであります。

 

(純資産)

当中間連結会計期間末の純資産は16億79百万円となり、前連結会計年度末に比べ98百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益の計上に伴う利益剰余金1億13百万円の増加によるものであります

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末残高に比べ1億86百万円減少し、18億57百万円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、99百万円の収入(前中間連結会計期間は88百万円の収入)となりました。これは主に、売上債権2億91百万円の増加があったものの、税金等調整前中間純利益1億34百万円の計上に加え、仕入債務1億44百万円の増加、減価償却費64百万円の非資金項目の調整によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、1億29百万円の支出(前中間連結会計期間は27百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1億11百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、1億57百万円の支出(前中間連結会計期間は4億99百万円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出1億42百万円によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した、「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財政上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。