文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社は、経営理念として「クリーン、感謝、共有」を掲げております。「クリーン」とは、あらゆることにクリーン(=誠実、正直、フェア、オープン、清潔)であることを心がけること、「感謝」とは、あらゆることに感謝の気持ちを持つこと、「共有」とは、あらゆること(=喜び、問題、責任、情報)を共有し、かかわるすべての人が豊かになることであります。
そして、当社は、この経営理念の「クリーン、感謝、共有」をもとに事業に取り組んでいく姿勢を社名としております。当社の社名「セリア(Seria)」は、イタリア語で「まじめな」という意味であり、当社の経営理念である「クリーン、感謝、共有」を集約したものであります。
当社は、企業姿勢である社名「セリア(Seria)」及び経営理念「クリーン、感謝、共有」のもと、①「お客様が笑顔」を実践する商品開発・店舗運営、②誠実で平等な関係に基づき共に繁栄を目指す取引関係、③プラス志向での挑戦を評価する公平で開かれた職場環境、の3つを経営の基本方針として、まじめに「価値ある商品(=良品)」を提供し続けることにより、さらなる成長と「100円」の新しい価値の提案に取り組んでいきたいと考えております。
(2)経営環境
100円ショップ業界は、当社を含む4社の寡占状態にあり、その店舗数は日本全体で8,000店を超えております。市場規模につきましては、各社とも継続的に出店しており、引き続き拡大していくとみられますが、近年、収益性が低下している傾向がみられることから、100円ショップ市場が飽和状態に入っている可能性が考えられます。その環境下で同業他社は、100円を超える価格の商品の取扱いを開始、拡充する動きを見せており、当社は100円商品に特化することで、100円商品のシェア獲得の好機と考えております。
(3)目標とする経営指標
当社は、国内全地域において、「未出店地域への出店」「出店済み地域での持続的なシェア獲得」により企業価値を向上させていくことを当面の目標としております。100円ショップ市場が飽和する局面においては、一時的に当社の収益性が低下する可能性が考えられますが、売上高営業利益率5%以上を維持しつつ、残存者利益を確実に獲得し、最終的に現行以上の利益率の確保を目指してまいります。
(4)中長期的な会社の経営戦略
当社は、中期3か年経営計画を作成し事業に取り組んでおります。中期経営計画は、消費者動向や他の小売動向などの社会情勢、業績や各部門別課題の整備状況などの会社情勢を踏まえ、今後の3年間の基本的経営目標として策定しております。また、この中期経営計画は、毎年見直しを行うローリング方式をとっております。
2022年4月からの中期経営計画(2022年4月から2025年3月)においては、「多様化するニーズを捉える商品開発」「戦略的出店によるシェア拡大」「オペレーションの効率化」を経営目標に掲げ、この経営目標をブレークダウンして、次の7つの機能別戦略を立案し、全社を挙げて取り組んでおります。
①顧客層拡大を狙いとした商品開発
既存顧客に対してはデータ分析に基づく商品開発を強化、継続しつつ、し好や年齢層等、ターゲットを明確にした商品開発により需要を発掘し、顧客層の拡大を図ってまいります。
②商品開発を強化する体制
商品部の管理体制を変更し、トレンド調査など情報収集の効率化と商品企画力のさらなる向上、スピーディーな商品開発を図ってまいります。
③定番商品のブラッシュアップ
商品の価値や魅力をさらに向上させることを目的に、定番商品を中心としたパッケージ・デザイン・品質の改善に向け取り組んでまいります。
④複数出店案件が見込める企業との関係強化
国内全域、特に未出店地域において、出店案件を効率的に獲得していくため、複数案件が見込める有力な企業と出店可能な店舗情報を随時共有するなど関係強化に向け取り組んでまいります。
⑤未出店地域の重点開拓
国内全都道府県の出店はすでに果たしておりますが、北関東・中国・四国地方等、当社の未出店地域が多い地域を重点的に開拓してまいります。
⑥セルフレジの導入店舗拡大
導入店舗の進捗管理をシステム化し、よりスピーディーに拡大できるよう取り組んでまいります。
⑦社内システムの再構築
一貫した視点で社内の業務プロセスを再検証し、会社全体のさらなる効率化向上を追求してまいります。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
税抜き100円の均一販売価格を維持しつつ収益を拡大していくためには、商品市況の変動あるいは商圏の変化等さまざまなリスクに適切に対処しながら、魅力ある商品の開発、買い心地の良いお店づくりにまい進するとともに、業務の効率化を進めていくことが重要と認識しております。これらは、いずれかを優先的に対処するというよりは、全体としてバランスを取りつつ事業を進めていくことが肝要と考えております。当社は、中期経営計画において具体的に定めた3つの経営目標に基づく7つの機能別戦略にしたがい、これら課題に全社を挙げて取り組み、より一層の企業価値の向上を図ってまいります。
なお、現段階では、リース取引を除いて、設備投資は内部資金で賄われているなど、財務上の課題は特にありません。
(6)経営者の問題認識と今後の方針について
当社経営陣は、現在の企業環境及び入手可能な情報等に基づいて、最善の経営戦略・経営方針を立案すべく努めております。しかし、小売業界をとりまく環境は厳しく、企業間競争の激化は一層続くものと思われます。このような経営環境において、当社経営陣は経営に関する諸問題に対する意識を、経営陣だけに留めず広く社内全般で共有し、問題解決に全社員で当たり速やかに解決する所存であります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
(1)出店に係る法的規制
当社における100円ショップ専門店の出店政策として、対象地域は全国で、出店地域における商圏等を考慮して「インショップ常設店」「商業集積施設テナント」及び「ロードサイド独立店」の3つのタイプで出店しております。当社の現在の店舗又は今後出店を予定している店舗はすべて1,000㎡未満であり、「大規模小売店舗立地法」による規制を受けておりません。しかしながら、当社における出店形態のうちロードサイド独立店については、さまざまな業界のオーバーストアによって退店した跡地に賃借して出店する方法を主に採用しており、将来発生する物件のなかには同法による規制を受ける可能性があり、当社の出店計画及び経営成績が影響を受ける可能性があります。
また、インショップ常設店及び商業集積施設テナントが入居する商業施設は同法による規制を受けており、間接的にではありますが、当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。
(2)出店環境
当社は出店に際し、個別店舗の採算を重視した政策をとっており、既存店舗の退店等、不採算店舗の見直しを随時行ってきました。しかしながら、業界の垣根を越えた競争は一段と激化してきており、当社の店舗においても今まで以上に戦略的及び積極的な店舗展開が必要であると考えております。
具体的には出店地域、商圏分析、出店タイプ、投資収益性等の開発戦略に基づく出店規模の拡大や、契約内容・条件、採算性に基づく退店であります。
また、当社の店舗はすべて賃借物件であり、現段階では、土地の取得を伴う出店は行っておりません。
したがいまして、当社の店舗政策及び計画に対して、出店条件に合致する物件が不足した場合や、出店先である大手スーパー等のテナントの入れ替え、又は商業施設の閉鎖等により退店を余儀なくされる場合には、当初の出店計画を達成することが不可能となり、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があることや、新規出店に係る投資割合が、新規出店による売上高増加割合を上回る場合には、当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。
(3)貸倒損失(貸倒引当金繰入)
当社は、出店に際し家主に対し敷金保証金の差入を行い、また一部の店舗では売上金についてディベロッパー等への預け金としております。さらに、FC店舗及び大口顧客に対しては掛売による取引を行っております。
当社は、これらの取引先の信用状態の変化には注意を払いながら取引を行っておりますが、取引先の予期せぬ破綻等により貸倒損失が発生するおそれがあります。また、貸倒実績率に基づき貸倒引当金を計上しておりますが、取引先の信用状況が悪化した場合、個別に貸倒引当金を計上することがあります。
このように、取引先の予期せぬ破綻、信用状況悪化によっては当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。
(4)商品在庫
当社の商品在庫は、積極的な店舗展開による店舗の増加に伴い店頭在庫が増加し、今後についても、出店の拡大及び売場面積の拡大を図る計画であることから、商品在庫は必然的に増加していく見込みであります。
当社は、最新のインターネット技術を活用したリアルタイムPOSシステムを中核とした商品管理システムを構築し、商品の販売動向、在庫の推移等の全社的なデータ管理及び各店舗での発注状況や商品陳列状況のモニタリングにより、欠品防止や商品回転率の向上に努めております。店舗では劣化、破損等による販売可否を判断し販売不能品の廃棄を行っております。また、取扱アイテム数の増加に伴う商品管理の負担等の観点から取扱アイテム数は約20,000点と定め、常に消費者に飽きられないための工夫として月間500から700アイテムを入れ替え、旧来の類似商品を廃止するなど、消費者ニーズや購買動向にも留意しております。
しかしながら、今後の消費者ニーズ、購買動向等の急激な変化により、滞留在庫が発生する可能性があり、そのような場合には短期的には売上高の急減、中長期的には在庫処分損の急増という経路で、当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。
(5)為替相場及び商品市況の変動
当社は取扱商品のほとんどを、国内のメーカー、ベンダーから調達しており、外貨建仕入の割合は僅少であるため、為替相場の変動が及ぼす直接的な影響は限定的であります。しかしながら、国内メーカー、ベンダーは多くの原材料、商品等を海外から輸入しているため、為替相場変動の影響は、間接的にタイムラグを伴って、当社の業績に影響を与える可能性があります。
また、商品市況、とりわけ原油価格の動向によってプラスチック製品等石油を原材料とする商品を主として、幅広い商品の仕入価格、物流費、光熱費等を通して、当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。
(6)固定資産の減損
当社は「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しており、毎期、固定資産の価値を計測しております。したがって、固定資産の価値が下落した場合、減損損失を計上するため、当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。
(7)災害等の発生
自然災害、その他突発的な事故等により、店舗・施設等の物理的な損害、停電、通信ネットワークの途絶、物流網の遮断等が生じ、円滑な営業活動が阻害された場合、当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。
(8)感染症による影響
今般の新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言に際して、生活必需品の販売業として当社の業態自体は営業自粛の対象とされず、基本的に営業を継続できましたが、当社がテナントとして入居する大型商業施設等については営業自粛が求められたため、休業となる施設内店舗が多数発生しました。このように感染症拡大の状況によって、当社の経営成績が影響を受ける可能性があります。
(1)経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響から引き続き厳しい状態にありますが、基調としては持ち直しています。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、国際金融資本市場では不安定な動きがみられるほか、原油などの資源価格は大幅に上昇しており、今後の動向には細心の注意が必要です。先行きにつきましては、感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで回復基調をたどるとみられますが、資源価格上昇の影響等を受けて、基調的な物価上昇圧力は高まっており、きわめて不確実性が高い状況にあると考えられます。
小売業界におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響が継続するなか、原材料コスト上昇を受けて消費者物価は上昇傾向にあり、今後の感染症の動向及び消費者動向を注視する必要があると考えております。
このような状況のなか当社は、「100円ショップとしての魅力を追求する」をテーマとして、①顧客層拡大を狙いとした商品開発のための体制強化策として、昨年度の大阪市に続き、情報収集を目的として東京サテライトオフィスに商品部スタッフを配置、②複数出店案件が見込める企業との関係強化及び未出店地域の重点開拓、③システムを活用した社内全体の効率化追求に取り組んでおります。セルフレジにつきましては、新機種の選定ができたため、昨年7月に導入を再開し、当事業年度において196店舗に導入、設置店舗数は3月末で258店舗となりました。取扱いカード種類の追加等の施策により、利用率は上昇傾向にあり、順次導入を進めております。
出退店につきましては、直営店出店において新型コロナウイルスの影響によるスケジュール見直しがあり期初計画に対し遅れが生じましたが、当事業年度において、出店が直営店137店舗、FC店1店舗、退店が直営店46店舗、FC店3店舗、期末の店舗数は、直営店1,833店、FC店43店の合計1,876店となりました。
直営既存店売上高につきましては、前期の緊急事態宣言の発令に伴う店舗休業による売上減及び宣言解除による売上増の反動があるものの概ね堅調に推移しておりましたが、年末とバレンタイン商戦の繁忙期に降雪の影響を受け、前期比97.9%となりました。
主要経営指標につきましては、売上原価率は、採算の良い雑貨の売上割合の増加等により、56.6%と前期比0.1ポイント低下しました。一方で、販売費及び一般管理費については、パートタイマーの時給引上げ等により、売上高に対する比率が前期比0.6ポイント上昇したため、当事業年度の売上高営業利益率は10.1%(前期10.6%)となりました。
この結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当事業年度末の資産合計は、前期末に比べ73億5百万円増加し、1,226億99百万円となりました。
当事業年度末の負債合計は、前期末に比べ57百万円増加し、302億41百万円となりました。
当事業年度末の純資産合計は、前期末に比べ72億48百万円増加し、924億58百万円となりました。
b.経営成績
当事業年度の経営成績は、売上高2,080億84百万円(前期比3.7%増)、営業利益209億18百万円(前期比1.7%減)、経常利益213億47百万円(前期比0.0%減)、当期純利益143億1百万円(前期比2.9%減)となりました。
部門別売上高の状況は次のとおりであります。
|
区分 |
第34期 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) |
第35期 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
前期比(%) |
||
|
金額(百万円) |
構成比(%) |
金額(百万円) |
構成比(%) |
||
|
直営店 |
197,508 |
98.4 |
205,110 |
98.6 |
103.8 |
|
FC店 |
2,289 |
1.1 |
2,076 |
1.0 |
90.7 |
|
その他 |
884 |
0.5 |
896 |
0.4 |
101.3 |
|
合計 |
200,682 |
100.0 |
208,084 |
100.0 |
103.7 |
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物の残高は、前期末比75億68百万円増加し、573億40百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、前期比17億97百万円収入が減少し、176億50百万円のプラスとなりました。これは、税引前当期純利益の計上211億31百万円及び減価償却費42億34百万円などの増加に対し、棚卸資産の増加7億48百万円及び法人税等の支払75億5百万円などにより減少したためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、前期比55億79百万円支出が減少し、23億39百万円のマイナスとなりました。これは、新規出店や既存店のリニューアルに伴う有形固定資産の取得42億43百万円及び差入保証金の差入11億10百万円などにより減少したためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、前期比25億22百万円支出が増加し、77億42百万円のマイナスとなりました。これは、自己株式の取得17億39百万円及び配当金の支払53億8百万円などにより減少したためであります。
③仕入及び販売の実績
a.仕入実績
当事業年度における仕入実績を商品区分別に示すと、次のとおりであります。
|
商品区分 |
仕入高(百万円) |
前期比(%) |
|
雑貨 |
116,321 |
103.1 |
|
菓子食品 |
2,137 |
82.1 |
|
その他 |
111 |
75.8 |
|
合計 |
118,570 |
102.6 |
(注)その他には、消耗品費への振替高等が含まれております。
b.販売実績
当事業年度における販売実績を商品区分別、事業部門別に示すと、次のとおりであります。
イ.商品区分別売上高
|
商品区分 |
売上高(百万円) |
前期比(%) |
|
雑貨 |
204,988 |
104.0 |
|
菓子食品 |
2,886 |
82.8 |
|
その他 |
209 |
123.0 |
|
合計 |
208,084 |
103.7 |
(注)その他には、店舗に設置した自動販売機等の手数料収入等が含まれております。
ロ.事業部門別売上高
|
事業部門 |
売上高(百万円) |
前期比(%) |
|
直営売上高 |
205,110 |
103.8 |
|
FC売上高 |
2,076 |
90.7 |
|
その他 |
896 |
101.3 |
|
合計 |
208,084 |
103.7 |
(注)前事業年度まで独立掲記しておりました「卸売等売上高」「海外売上高」は、金額的重要性が乏しくなったため、当事業年度より「その他」に集約して表示しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(資産合計)
当事業年度末における総資産は、前期末比73億5百万円増加し、1,226億99百万円となりました。流動資産は、有価証券が増加したことなどにより56億74百万円増加しました。固定資産は、新規出店や既存店のリニューアルに伴い有形固定資産が増加したことなどにより16億31百万円増加しました。
(負債合計)
当事業年度末における負債合計は、前期末比57百万円増加し、302億41百万円となりました。流動負債は、未払法人税等が減少したことなどにより、2億5百万円減少しました。固定負債は、資産除去債務が増加したことなどにより2億62百万円増加しました。
(純資産合計)
当事業年度末における純資産合計は、前期末比72億48百万円増加し、924億58百万円となり、自己資本比率は前期末から1.6ポイント上昇し75.4%となりました。
b.経営成績の分析
(売上高・売上原価)
売上高につきまして、事業部門別にみますと、直営売上高は前期比3.8%増の2,051億10百万円となりました。これは、年末とバレンタイン商戦の繁忙期に降雪の影響を受けた影響で、既存店売上高が前期比97.9%と想定を下回った一方、出店による純増店舗数が91店舗あったためであります。FC売上高は前期比9.3%減の20億76百万円、その他は前期比1.3%増の8億96百万円となりました。
直営売上高の売上高全体に占める割合は98.6%と前期比0.2ポイント上昇しました。
売上原価率につきましては、採算の良い雑貨の売上割合の増加等により、56.6%と前期比0.1ポイント低下しました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費につきましては、前期比36億24百万円増加し、693億44百万円となりました。これは、直営店舗数の増加に伴う給料及び手当の増加14億94百万円や地代家賃の増加17億72百万円、減価償却費の増加2億58百万円などにより、費用が増加したためであります。既存店売上高が前期を下回ったこと、パートタイマーの時給引上げや前期に緊急事態宣言下で休業した店舗の賃料減免があった反動などにより、売上高販管費比率は33.3%と前期比0.6ポイント上昇しました。
(営業外収益・営業外費用)
営業外収益につきましては、前期比3億13百万円増加し、4億48百万円となりました。これは、助成金収入の増加1億61百万円などにより、収益が増加したためであります。
営業外費用につきましては、前期比27百万円減少し、19百万円となりました。これは、固定資産除却損の減少5百万円などにより、費用が減少したためであります。
(特別利益・特別損失)
特別利益につきましては、前事業年度、当事業年度ともに計上がありませんでした。
特別損失につきましては、81百万円増加し、2億15百万円となりました。これは、減損損失が81百万円増加したためであります。
(法人税等)
法人税等につきましては、租税特別措置法上の税額控除の適用要件が改正され、当期該当しなくなった影響などにより、表面税率は32.3%と前期比1.7ポイント上昇しました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの分析
当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
b.経営成績に重要な影響を与えた要因
当事業年度の経営成績に重要な影響を与えた要因につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご覧ください。
c.資本の財源及び資金の流動性
イ.資金需要及び財務政策
当社の資金需要の主なものは、新規出店に係る設備投資に対するものであります。当事業年度では、新規出店及び既存店のリニューアルを中心に60億24百万円の投資を行っており、これらはすべて自己資本から充当しております。利益水準及び在庫の効率性が上がるなかで、投資は営業キャッシュ・フロー内での増加であるため、財務面の安全度は増しております。今後も収益レベルの向上と、効率的な在庫管理により営業キャッシュ・フローの増加に努めるとともに、投資対効果を十分検討した設備投資を継続してまいります。また、急激な環境変化にも対応できうるレベルの財務安全性を維持しつつ、さらなる成長を目指してまいります。
ロ.キャッシュ・フロー計算書に基づく資金の流動性についての分析
当社のキャッシュ・フローにつきましては、当事業年度末の現金及び現金同等物の残高は、前期末比75億68百万円増加し、573億40百万円となりました。当事業年度における状況につきましては「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご覧ください。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、中期経営計画を遂行することで、収益力の向上及び資産効率の向上を図り、安定的に売上高営業利益率5%以上を確保することを目指しております。
当事業年度における当社の売上高営業利益率は10.1%であり、目標水準を継続して確保しております。今後につきましても、当該指標の確保に努めてまいります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表作成に際し、決算日における資産・負債の数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行っております。この見積り及び仮定設定に関しては、過去の実績や状況に応じた合理的かつ妥当な判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、当初の見積りと異なる場合があります。
財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5「経理の状況」の「注記事項」(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
なお、当社の採用する重要な会計方針は、第5「経理の状況」の「注記事項」(重要な会計方針)に記載しております。
また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う会計上の見積りにつきましては、第5「経理の状況」の「注記事項」(追加情報)に記載しております。
該当事項はありません。
特記すべき事項はありません。