第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)業績の状況

当第2四半期連結累計期間における小売業を取り巻く経済環境は、政府の景気対策等の効果もあり緩やかな景気回復基調で推移したものの、個人消費におきましては依然として先行き不透明な状況が続き、お客様の選別の目はより一層厳しくなってきております。

このような環境の中、当社グループにおきましては、「変化への対応と基本の徹底」を経営スローガンに掲げ、様々な社会環境の変化やお客様の心理変化を捉え、付加価値の高い商品および地域の嗜好に合わせた商品の開発を推進するとともに、接客力の向上に取り組んでまいりました。

グループのプライベートブランドである「セブンプレミアム」やグループ各社のオリジナル商品につきましては、新商品の開発を推進するとともに既存商品のリニューアルを計画的に実施することで、品質の向上と新しい価値の提案を図りました。なお、当第2四半期連結累計期間における「セブンプレミアム」の売上は5,950億円(前年同期比120.4%)となり、年間計画1兆2千億円に対して順調に推移いたしました。

また、当社グループの横断的な取り組みとして推進しているオムニチャネル戦略につきましては、グループ統合ポータルサイト「omni7(オムニ7)」における商品力と品揃え拡大を図るとともに、平成28年5月26日に発足した新たな経営体制のもと、戦略の抜本的な見直しに取り組みました。国内1日あたり約2,200万人の来店客数とお客様のニーズに応える様々な業態を有する当社グループの強みを活かし、お客様の利便性を向上すべく新たな仕組みを構築してまいります。

これらの結果、当第2四半期連結累計期間における当社の連結業績は以下のとおりとなりました。

営業収益は、金融関連事業が増収したものの、主に為替レート変動に伴う影響により703億円減少したことや、原油安に伴うガソリン価格の下落により、北米コンビニエンスストア事業でのガソリン売上が463億円減少したことに加え、百貨店事業や通信販売事業等の苦戦により2,866,167百万円(前年同期比95.7%)となりました。

営業利益は、為替レート変動に伴う影響により25億円減少したものの、主にコンビニエンスストア事業やスーパーストア事業および金融関連事業の増益により181,466百万円(前年同期比105.2%)、経常利益は182,616百万円(同107.0%)とそれぞれ第2四半期連結累計期間として4期連続過去最高の数値を達成いたしました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、主にスーパーストア事業と百貨店事業の店舗に係る減損損失や、百貨店事業に係るのれんの減損損失等を含む特別損失を計上したことにより33,480百万円(同39.6%)となりました。

株式会社セブン‐イレブン・ジャパンと7-Eleven,Inc.における加盟店売上を含めた「グループ売上」は5,280,494百万円(同99.4%)となりました。

 

当第2四半期連結累計期間のセグメントの営業概況は以下のとおりであります。

① コンビニエンスストア事業

コンビニエンスストア事業における営業収益は1,247,407百万円(前年同期比93.7%)、営業利益は160,237百万円(同105.2%)となりました。

株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、平成28年8月末時点で19,044店舗(前期末比472店舗増)を展開しております。店舗におきましては、ドミナント強化を目的とした既存エリアでの新規出店に加え、既存店舗の活性化を推進すべく積極的な立地移転を実施いたしました。商品におきましては、チルド弁当やサンドイッチ、パン・ペストリーなどの基本商品の更なる品質向上を推進するとともに、地域のお客様の嗜好に合わせて開発を強化いたしました。セルフ式のドリップコーヒー「SEVEN CAFÉ(セブンカフェ)」の販売数は引き続き伸長している中、平成28年5月には2度目となるリニューアルを実施したことに加え、アイスカフェラテにおいても全店導入を完了いたしました。これらの結果、既存店売上伸び率は平成24年8月以来49ヶ月連続でプラスとなりました。また、自営店と加盟店の売上を合計したチェーン全店売上は2,286,066百万円(前年同期比105.5%)となりました。

北米の7-Eleven,Inc.は、平成28年6月末時点で8,503店舗(前期末比3店舗増)を展開しております。店舗におきましては、都市部への出店を推進するとともに、収益性を重視し既存店や買収店舗の一部を閉店いたしました。また、平成28年3月にはカナダImperial Oil社の148店を同年下期に取得する契約を、同年6月には米国CST Brands社の79店を同年7月に取得する契約を締結いたしました。商品におきましては、ファスト・フードやプライベートブランド商品「セブンセレクト」の開発および販売に引き続き注力したことに加え、ノンアルコール飲料やアルコール飲料等の売上が伸長いたしました。これらの結果、当第2四半期連結累計期間におけるドルベースの米国内既存店商品売上伸び率は前年を上回って推移いたしましたが、原油安に伴うガソリン価格の下落によるガソリン売上の減少や、為替レート変動に伴う影響により、自営店と加盟店の売上を合計したチェーン全店売上は1,334,657百万円(前年同期比92.9%)となりました。

中国におきましては、平成28年6月末時点で北京市に203店舗、天津市に70店舗、成都市に56店舗を運営しております。

なお、平成28年7月末には当社の子会社や関連会社が運営している店舗のほか、エリアライセンス権を付与しているエリアライセンシーが運営している店舗を含めた世界のセブン‐イレブン店舗数が6万店を突破いたしました。

② スーパーストア事業

スーパーストア事業における営業収益は1,015,928百万円(前年同期比99.2%)、営業利益は8,172百万円(前年同期比705.2%)となりました。

国内の総合スーパーである株式会社イトーヨーカ堂は、平成28年8月末時点で180店舗(前期末比2店舗減)を運営しております。店舗におきましては、平成28年4月に「セブンパーク アリオ柏」と「食品館三ノ輪店」の2店舗をオープンいたしました。また、テナントミックスによる売場構成の見直しや、同年8月末までに4店舗を閉鎖するなどの構造改革を推進いたしました。商品におきましては、個店・地域特性に合わせた品揃えや、「セブンプレミアム」などの差別化商品の販売を強化いたしました。当第2四半期連結累計期間における既存店売上伸び率は、販売促進策の見直しなどにより前年を下回りましたが、収益性は改善いたしました。

国内の食品スーパーにおきましては、平成28年8月末時点で株式会社ヨークベニマルが南東北地方を中心に209店舗(前期末比4店舗増)、株式会社ヨークマートが首都圏を中心に78店舗(同2店舗増)を運営しております。ヨークベニマルは「お客様の日常の食卓をより楽しく、豊かに、便利にする」生活提案型食品スーパーを目指し、生鮮品の販売を強化するとともに、子会社の株式会社ライフフーズによる即食・簡便のニーズに対応した惣菜の品揃えを拡大いたしました。これらの結果、当第2四半期連結累計期間における既存店売上伸び率は前年を上回りました。

ベビー・マタニティ用品を販売する株式会社赤ちゃん本舗は、平成28年8月末時点で104店舗(前期末比1店舗増)を運営しております。

中国における総合スーパーは、平成28年6月末時点で成都市に6店舗、北京市に4店舗を展開しております。

③ 百貨店事業

百貨店事業における営業収益は413,499百万円(前年同期比97.1%)、営業損失は1,823百万円となり前第2四半期連結累計期間と比べ954百万円損失が拡大しました。

株式会社そごう・西武は、平成28年8月末時点で23店舗を運営しております。商品におきましては、今まで取扱いのなかった専門性・独自性の高い商品を提供していくことを目的に、ネットを活用した新規取引先の一般公募を開始いたしました。販売におきましては、百貨店ならではの質の高い接客と、ファッションアドバイザーなどの専門販売員によるトータルアドバイス機能の強化を図りました。しかしながら、当第2四半期連結累計期間における既存店売上伸び率は、衣料品を中心に売上が伸び悩み前年を下回りました。なお、平成28年3月8日に発表した事業構造改革に基づき同年9月30日付での「そごう柏店」や「西武旭川店」の閉店を決定しておりますが、同社を取り巻く事業環境は厳しい状況が続いており更なる構造改革が必要と判断し、同年8月2日に「西武八尾店」や「西武筑波店」の平成29年2月28日付での閉店および、希望退職の募集を発表いたしました。

生活雑貨専門店を展開する株式会社ロフトは、平成28年8月末時点で109店舗(前期末比7店舗増)を運営しております。

④ フードサービス事業

フードサービス事業における営業収益は42,445百万円(前年同期比98.4%)、営業利益は306百万円(前年同期比27.6%)となりました。

株式会社セブン&アイ・フードシステムズは、レストラン事業において平成28年8月末時点で前期末時点と同数の469店舗を運営しております。当第2四半期連結累計期間におけるレストラン事業は、デニーズにおいて販売促進策を強化したことなどにより客数は前年を上回ったものの、客単価の落ち込みが影響し既存店売上伸び率は前年を下回りました。

⑤ 金融関連事業

金融関連事業における営業収益は98,615百万円(前年同期比103.5%)、営業利益は25,786百万円(同106.9%)となりました。

株式会社セブン銀行における平成28年8月末時点のATM設置台数は、主にセブン‐イレブン・ジャパンの積極的な出店に伴い前期末比588台増の22,976台まで拡大いたしました。また、当第2四半期連結累計期間中のATM1日1台当たり平均利用件数は、一部提携銀行の顧客手数料有料化や日本銀行による「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入に伴う消費マインドの変化等により97.1件(前年同期差3.7件減)となりましたが、設置台数の増加に伴い期間総利用件数は前年を上回りました。

カード事業会社2社におきましては、クレジットカード事業や電子マネー事業とも、主に取扱高が増加するなど順調に推移いたしました。

⑥ 通信販売事業

通信販売事業における営業収益は57,948百万円(前年同期比72.5%)、営業損失は5,303百万円となり前第2四半期連結累計期間と比べ6億円損失が拡大しました。

当社は、平成28年8月2日に完全子会社である株式会社セブン&アイ・ネットメディアの株式交換により、株式会社ニッセンホールディングスを完全子会社化することを発表いたしました。なお、今後はアパレル通販事業における優位性の高い特殊サイズなどの事業領域へ経営資源を集中してまいります。

⑦ その他の事業

その他の事業における営業収益は27,114百万円(前年同期比85.8%)、営業利益は1,659百万円(同85.3%)となりました。

⑧ 消去および当社

当社グループで推進しているオムニチャネル戦略における販売促進費や、ソフトウェアに係る減価償却費等のグループ全体に係る費用につきましては、消去および当社(調整額)にて計上しております。平成27年11月にグループ統合ポータルサイト「omni7(オムニ7)」をグランドオープンしたことにより、消去および当社における営業損失は前第2四半期連結累計期間と比べ4,934百万円増の7,568百万円となりました。なお、今後のオムニチャネル戦略は、従来のインターネット通販サイト中心から、お客様に視点をあてたグループの顧客戦略と位置づけ新たな仕組みを構築してまいります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ19,755百万円増加し1,166,841百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によって得た資金は、271,369百万円(前年同期比88.3%)となりました。前年同期に比べ36,014百万円減少した主な要因は、減損損失が30,705百万円、のれん償却額が29,452百万円増加した一方、税金等調整前四半期純利益が56,574百万円、ATM未決済資金の純増減額が57,347百万円減少したことなどによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動に使用した資金は、142,372百万円(前年同期比99.5%)となりました。前年同期に比べ649百万円減少した主な要因は、有形固定資産の取得による支出が16,531百万円減少、有形固定資産の売却による収入が9,837百万円増加した一方、投資有価証券の売却による収入が26,211百万円減少したことなどによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動に使用した資金は、101,038百万円(前年同期は38,199百万円の収入)となりました。前年同期に比べ139,238百万円増加した主な要因は、長期借入れによる収入が25,150百万円、社債の発行による収入が119,679百万円それぞれ減少したことなどによるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。