第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 今後の経済情勢につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大による国内外の経済情勢への影響が懸念されることなどから先行き不透明な状況が継続するものと考えられます。ドラッグストア業界においては価格競争や出店競争の激化、および業界の垣根を越えたM&Aや業務・資本提携などの業界再編への動きがより加速すると想定され、厳しい経営環境が続くものと思われます。

 このような状況の中で、当社は「お客様の生活に豊かさと余裕を提供する」という経営理念のもと、美と健康に関する高い専門性を生かしたカウンセリングサービスの充実に引き続き取り組むとともに、プライベートブランド商品をはじめとする良質でお求めやすい商品の品揃えによる利便性の提供に努め、お客様に親しまれる身近で便利なドラッグストアを目指してまいります。また、ドラッグストア業界最大の店舗網を背景に、ID-POSデータを活用したマーケティング施策の推進にも取り組んでまいります。

 

 2021年5月期の重点方針は次のとおりです。

  ①収益性を重視した店舗展開戦略

店舗展開地域への集中出店によりドミナント戦略を推進するとともにM&Aを含めた新規地域への展開拡大を図ります。

  ②高齢化や競争激化による商圏縮小への対応

主力の郊外型・住宅街立地に加え、都市型・繁華街立地への出店を推進するほか、食品売場の改装等を通じた利便性の向上に取り組みます。

  ③事業会社の経営効率の向上

 物流センターの機能向上に加え、店舗における稼働計画策定業務の削減と人員配置の最適化を目指したシステムの導入による店舗作業改善を引き続き推進し、販売管理費率の改善を図ります。

  ④グループ管理業務の集約による効率化

 グループの組織力と経営効率の向上を図るべく、管理部門を中心に業務の集約・一元化、コスト削減を進め、よりスリムな本社体制を構築し企業規模のさらなる拡大に対応してまいります。

  ⑤プライベートブランドの商品力強化

 新たなプライベートブランド「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」の開発・販売を推進し、ツルハグループを代表する優れた商品の開発とブランド育成を通じて企業価値の向上および競争力の強化を図ってまいります。

  ⑥デジタル戦略の推進

 ドラッグストア業界最大の店舗網を生かして、店舗から得られる購買データ・消費行動データの蓄積と戦略的活用のためのデータ・マネジメント・プラットフォーム(DMP)を構築し、顧客満足度向上と新規顧客の獲得を図る新たなマーケティングの展開に着手します。

  ⑦調剤事業の強化

 既存店舗への併設を中心とした調剤薬局の新規出店を推進するほか、調剤業務の機械化および発注・在庫管理システムの強化により薬剤師が患者様への服薬指導や健康維持のサポートにより注力できる環境を整備するとともに、薬剤師のスキルアップに努めてまいります。

 

 2021年5月期は、新規出店130店舗、閉店47店舗、期末店舗数2,233店舗を計画しており、未出店地区への進出も視野に入れつつ、既存出店地域におけるより一層のドミナント化を推進してまいります。さらに、当社の中期目標であります「2024年5月期3,000店舗・売上高1兆円」の達成、かつ高い成長性を維持するため、上記施策の確実な実行と、当社の方針に賛同していただける企業との資本・業務提携やM&Aも実施しながら、グループの企業価値の最大化に注力して行きたいと考えております。


 

2【事業等のリスク】

 当社グループの経営成績、財政状態および投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、以下のようなものがあります。

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

1)完全持株親会社としてのリスク

 グループ各社の経営変動リスクについて

  グループ各社の諸要因に基づく業績の急激な変動が、当社の業績に影響を与える可能性があります。

 のれんの減損リスクについて

  のれんは、各連結子会社の将来の超過収益力の下落に起因する潜在的な減損のリスクにさらされており、減損損失が計上された場合、連結財務諸表に対して重要な影響を生じさせる可能性があります。

  各連結子会社別ののれんの残高については「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2)財政状態の分析 ③固定資産」に記載しております。

2)法的規制について

①「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下、「医薬品医療機器等法」という。)」等による規制について

 当社グループは、「医薬品医療機器等法」上の医薬品等を販売するにあたり、各都道府県の許可・登録・指定・免許および届出を必要としております。また、食品、たばこ、酒類等の販売については、食品衛生法等それぞれ関係法令に基づき、所轄官公庁の許可・免許・登録等を必要としております。今後当該法令等の改正により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 2009年6月に施行された改正旧薬事法により導入された医薬品登録販売者制度により他業種の新規参入による競争が激化し、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 改正旧薬事法により、一般用医薬品のインターネット販売が事実上解禁されたことにより、他業種からの新規参入による競争激化が業績に影響を及ぼす場合があります。

②出店に関する規制等について

 「大規模小売店舗立地法」(以下、「大店立地法」という)においては、売場面積が1,000㎡を超える新規出店および既存店の変更について、都道府県知事(政令指定都市においては市長)に届出が義務付けられており、騒音、交通渋滞およびごみ処理等地域への生活環境への配慮が審査事項となります。

 従いまして、上記法的規制により計画どおりの新規出店および既存店の増床等ができない場合は、当社グループの出店政策に影響を及ぼす可能性があります。

3)資格者確保について

 医薬品医療機器等法や薬剤師法の規定により薬剤師または医薬品登録販売者の配置が義務づけられております。医薬品の販売に伴いこれら有資格者を確保することは営業政策上重要な要件となります。

 2009年6月に施行された改正旧薬事法による、医薬品登録販売者制度が導入されたことに伴い、医薬品登録販売者制度に対応する社内育成を行っております。また、薬剤師については、さらに採用の競争激化が予想されます。

 これら有資格者の確保が十分にできない場合には、当社グループの出店政策に影響を及ぼす可能性があります。

4)人材について

 代表取締役をはじめとする取締役および執行役員は、当社グループの経営において重要な役割を果たしております。これら取締役および執行役員が業務執行できない事態が発生した場合、業績に影響を及ぼす場合があります。

5)調剤業務について

 当社グループにおいては、調剤専門薬局および調剤併設店舗があり、調剤研修センターを利用した薬剤師の専門的な知識の習得、スキルアップなどに積極的に取り組んでおります。また、当社グループは、調剤過誤を防止すべく交差監査体制(一人が処方箋に基づき調剤作業を実施し、別人が調剤監査を実施する体制)を導入し、服薬指導時における薬品名・用量確認など細心の注意を払って調剤業務を行っております。また、万一に備え、調剤薬局全店舗において「薬剤師賠償責任保険」に加入しております。しかしながら、調剤薬の欠陥・調剤過誤などにより訴訟を受けることがあった場合、社会的信用を損なうなどの理由により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

6)出店政策について

 当社グループは、地域での知名度向上による占有率向上および管理コストの抑制等を目的とするドミナント戦略をとっております。今後の店舗展開において、出店場所が十分に確保できない場合や、ドミナント形成に時間を要する場合には、店舗の収益が悪化し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

7)個人情報保護について

 当社グループは、ポイントカードシステムの運用に伴う顧客情報、調剤業務に伴う患者情報等を保持しており、これら情報の中には顧客または患者個人のプライバシーに関わるものが含まれ、コンピュータ管理を行っております。これらの情報の取扱いについては情報管理者により、情報の利用・保管等に関する社内ルールを設け、その管理については万全を期してはおりますが、コンピュータの不具合や犯罪行為などによる情報の漏洩があった場合、社会的信用を損なうなどの理由により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

8)自然災害等について

 当社グループの本社、店舗、物流センター等所在地域において、大規模な地震等自然災害や、予期せぬ事故等により、当社グループの設備に損害や、従業員等の人的被害が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

9)新型コロナウイルス感染症拡大について

 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、政府による緊急政策や、学校休校による従業員の勤務時間制限に伴う人員配置の見直しなど、それに伴う営業時間短縮、休業等今後予想される一連の環境変化が、当社業績を悪化させる要因となる可能性があります。

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

業績等の概要

(1)業績

 当連結会計年度(2019年5月16日~2020年5月15日)における経済情勢は、国内景気の緩やかな回復基調が続いたものの、台風などの自然災害の影響、さらに消費増税前の駆け込み需要と増税後の反動減に加え、新型コロナウイルス感染症による国内外経済への影響や金融資本市場の変動などの懸念から、先行きの不透明な状態で推移いたしました。

 一方、ドラッグストア業界においては、競合他社の出店や価格競争が一層激化する中、企業の統合・再編への動きもさらに強まっており、厳しい経営環境が続いております。

 このような状況のもと、当社グループではカウンセリングを主体とした接客サービスの徹底を継続して行うとともに、高齢化や競争激化に伴う商圏縮小に対応すべく利便性の強化を図るため、食品売場を中心に既存店舗の改装を推進したほか、プライベートブランドにおいては、商品開発・販売体制を強化し、当社グループの新たなプライベートブランド「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」への刷新と展開拡大を図りました。また、店舗運営業務の効率化を図り生産性を高めることを目的に、人員配置・在庫管理等をサポートするシステムの導入に取り組んでまいりました。

 また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、一部店舗において閉店・一時休業・営業時間短縮などの措置を行ったほか、マスクや予防関連商品の需要増による売上高の増加、インバウンド需要の低迷や化粧品の不振による売上高減少などの一過性の影響を受けました。

 店舗展開につきましては、ドミナント戦略に基づく地域集中出店および既存店舗のスクラップアンドビルドを推進したことにより、期首より129店舗の新規出店と63店舗の閉店を実施いたしました。また2019年7月4日付で株式会社ツルハが有限会社おおがたむら調剤薬局(秋田県・1店舗)を子会社化したこと、ならびに2020年5月1日付で株式会社ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本が株式会社江頭エーザイより1店舗の事業譲渡を受けたことにより2店舗が加わり、当期末のグループ店舗数は直営店で2,150店舗となりました。なお、タイ国内の当社グループ店舗におきましては、1店舗の新規出店と2店舗の閉店を実施し、同国内における店舗数は2020年5月15日現在で22店舗となりました。

 

当社グループの出店・閉店の状況は次のとおり                     (単位:店舗)

 

前期末

店舗数

出店

子会社化

閉店

純増

期末店舗数

うち

調剤薬局

 北海道

401

23

-

20

3

404

99

 東 北

482

30

1

7

24

506

100

 関東甲信越

456

35

-

18

17

473

156

 中部・関西

223

14

-

4

10

233

110

 中 国

299

8

-

7

1

300

91

 四 国

198

19

-

6

13

211

56

 九 州

23

-

1

1

0

23

3

 国内店舗計

2,082

129

2

63

68

2,150

615

上記のほか、海外店舗22店舗、FC加盟店舗4店舗を展開しております。

 

 これらの結果、当連結会計年度における業績は、売上高8,410億36百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益450億13百万円(同7.6%増)、経常利益462億98百万円(同6.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益278億99百万円(同12.4%増)となりました。

 

(2)キャッシュ・フロー

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて
132億35百万円増加し、569億35百万円となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動の結果得られた資金は、406億36百万円(前年同期比20.6%増)となりました。これはおもに、税金等調整前当期純利益438億47百万円となったことと、減価償却費78億17百万円、仕入債務の増加額66億84百万円とのれん償却額36億85百万円等のプラス要因に対し、たな卸資産の増加99億31百万円と法人税等の支払146億85百万円のマイナス要因によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、169億27百万円(前年同期比32.3%減)となりました。これはおもに、有形固定資産の取得による支出141億48百万円、新規出店に伴う差入保証金の支出62億23百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動の結果使用した資金は、104億73百万円(前年同期比14.6%増)となりました。これはおもに、配当金の支払額72億5百万円等によるものであります。

仕入及び販売の実績

当社グループは小売業を主たる事業としているため、生産実績および受注実績は記載しておりません。

(1)仕入実績

品目

当連結会計年度

(自 2019年5月16日

至 2020年5月15日)

金額

   (百万円)

構成比

  (%)

前期比

  (%)

 

 

 

  医薬品

109,403

18.0

105.7

化粧品

93,831

15.5

99.5

雑貨

172,152

28.4

107.5

食品

164,316

27.1

110.9

その他

65,326

10.8

105.9

小計

605,030

99.8

106.6

不動産賃貸料原価

183

0.0

131.5

手数料収入等

1,508

0.2

93.1

合計

606,723

100.0

106.5

(注)1.金額は、実際仕入価格によっております。

2.その他のおもな内容は、育児用品・健康食品・医療用具等であります。

 

(2)販売実績

① 品目別売上高

品目

当連結会計年度

(自 2019年5月16日

至 2020年5月15日)

金額

   (百万円)

構成比

  (%)

前期比

  (%)

 

 

 

  医薬品

183,738

21.8

105.9

化粧品

133,509

15.9

97.6

雑貨

229,386

27.3

111.0

食品

194,494

23.1

111.3

その他

96,378

11.5

110.6

小計

837,507

99.6

107.5

不動産賃貸料

872

0.1

104.0

手数料収入等

2,657

0.3

99.0

合計

841,036

100.0

107.5

(注)その他のおもな内容は、育児用品・健康食品・医療用具等であります。

② 地域別売上高

区分

地域

売上高

店舗数

金額(百万円)

前年同期比(%)

前年同期比(+)

商品売上

北海道

153,767

108.0

404店舗

3店舗

青森県

18,945

105.3

55店舗

3店舗

岩手県

21,630

106.6

64店舗

3店舗

宮城県

46,804

109.2

131店舗

8店舗

秋田県

21,798

101.7

70店舗

3店舗

山形県

26,362

107.5

85店舗

5店舗

福島県

34,044

109.3

101店舗

2店舗

茨城県

14,595

102.2

47店舗

栃木県

6,510

122.8

23店舗

3店舗

埼玉県

1,777

102.8

7店舗

千葉県

44,254

104.3

142店舗

2店舗

東京都

51,909

105.7

156店舗

4店舗

神奈川県

12,741

103.4

37店舗

1店舗

新潟県

3,929

197.7

21店舗

7店舗

山梨県

8,962

109.6

29店舗

長野県

2,880

106.8

11店舗

静岡県

108,231

107.8

84店舗

3店舗

愛知県

32,097

107.7

78店舗

2店舗

滋賀県

1,844

100.5

7店舗

△1店舗

京都府

1,320

118.1

7店舗

2店舗

大阪府

14,991

84.8

24店舗

1店舗

兵庫県

5,994

116.1

16店舗

和歌山県

3,400

124.8

17店舗

3店舗

鳥取県

13,330

110.9

33店舗

島根県

26,395

110.4

49店舗

岡山県

3,204

121.1

12店舗

1店舗

広島県

68,410

108.5

169店舗

1店舗

山口県

13,093

110.2

37店舗

△1店舗

徳島県

5,788

112.7

21店舗

2店舗

香川県

14,726

111.7

49店舗

6店舗

愛媛県

37,702

104.9

111店舗

3店舗

高知県

8,794

107.1

30店舗

2店舗

福岡県

7,266

132.7

23店舗

小計

837,507

107.5

2,150店舗

68店舗

不動産賃貸料

872

104.0

 

 

手数料収入等

2,657

99.0

 

 

合計

841,036

107.5

2,150店舗

68店舗

 

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)重要な会計方針及び見積り

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りおよび仮定設定を行わなければなりません。当社グループは、おもに貸倒引当金、退職給付債務および費用、繰延税金資産、のれんを含む固定資産の減損等に対して継続して評価を行っております。これらの見積りについては過去の実績や経営者が作成した事業計画等を基礎として合理的に判断しておりますが、事業計画には出店政策をはじめとする各種営業政策に係る仮定を織り込んでおり、こうした政策の効果の予測には高い不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。

 この連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項につきましては、「第5 経理の状況」に記載しております。

 なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表注記事項(追加情報)」に記載しております。

(2)財政状態の分析

①総資産

 当連結会計年度末における総資産につきましては、おもに新規出店に伴う商品の増加と投資有価証券の時価評価の増加等によ4,140億2百万円と前連結会計年度末に比べて417億9百万円増加となりました。

②流動資産

 流動資産につきましては、おもに現金及び預金の増加と新規出店に伴うたな卸資産の増加等により、2,117億76百万円と前連結会計年度末に比べ269億46百万円の増加となりました。

③固定資産

 固定資産につきましては、おもに投資有価証券時価評価増加分と新規出店に伴う差入保証金および有形固定資産の増加等により、2,022億25百万円と前連結会計年度末に比べ147億62百万円の増加となりました。

 なお、のれんの残高を会社別に示すと以下のとおりです。

会社名

金額(百万円)

㈱杏林堂グループ・ホールディングス

13,049

㈱ビー・アンド・ディーホールディングス

9,816

㈱ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本

3,808

㈱くすりの福太郎

3,690

その他

1,756

32,121

(注)2020年5月16日をもって㈱ビー・アンド・ディーホールディングスを㈱ビー・アンド・ディーに吸収合併しております。

④流動負債

 流動負債につきましては、おもに買掛金の増加等により、1,362億74百万円と前連結会計年度末に比べ94億91百万円の増加となりました。

⑤固定負債

 固定負債につきましては、おもに投資有価証券時価評価増加分による繰延税金負債の増加等により、267億93百万円と前連結会計年度末に比べ14億97百万円の増加となりました。

⑥純資産

 純資産につきましては、おもに利益剰余金の増加等により、2,509億34百万円と前連結会計年度末に比べ307億20百万円の増加となりました。自己資本比率は56.4%と前連結会計年度末に比べ1.4ポイントの増加となっており、1株当たり純資産額は4,821.26円と前連結会計年度末に比べ583.11円の増加となりました。

(3)経営成績の分析

①売上高
 売上高は8,410億36百万円で前年同期比7.5%の増加となりました。

 商品部門別の状況は、次のとおりであります。
医薬品

 「くらしリズムMEDICAL」ほか医薬品プライベートブランド商品等のカウンセリング販売を推進したほか、調剤薬局57店舗の新規開設による調剤報酬額の伸長等により、売上高は前年同期比5.9%増加の1,837億38百万円となりました。

化粧品

 制度化粧品のカウンセリング販売などにより粗利を確保したものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響やインバウンド需要の急速な縮小等により、売上高は前年同期比2.4%減少の1,335億9百万円となりました。

雑貨

 プライベートブランド「くらしリズム」の新規商品開発の推進、新商品の早期展開と売場の強化に加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い手指消毒・洗浄剤ほか関連商材の需要が高まったこと等により、売上高は前年同期比11.0%増加の2,293億86百万円となりました。

食品

 既存店舗の改装により精肉・青果を含む食品の品揃え強化を図ったほか、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要の発生等により、売上高は前年同期比11.3%増加の1,944億94百万円となりました。

その他

 新型コロナウイルスの感染拡大により、マスクをはじめとする医療用品の急激な需要増があったこと等により、売上高は前年同期比10.6%増加の963億78百万円となりました。

②売上総利益
 新たなプライベートブランド「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」を立ち上げ、商品開発・販売体制の強化による粗利率の向上に加え、医薬品・化粧品を中心としたカウンセリング販売のさらなる充実を図ったことなどから、売上総利益は前年同期比9.2%増加の2,442億62百万円となり、売上総利益率においても29.0%を確保いたしました。

③販売費及び一般管理費

 販売費及び一般管理費は1,992億49百万円で前年同期比9.5%の増加となりました。おもな要因といたしましては、新規出店等に伴う人件費ならびに地代家賃が増加したこと等によるものであります。

④営業利益・経常利益
 上記の結果、営業利益は450億13百万円で前年同期比7.6%の増加となり、経常利益は462億98百万円と前年同期比6.9%の増加となりました。

⑤親会社株主に帰属する当期純利益
 上記の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は278億99百万円で前年同期比12.4%の増加となりました。

(4)資金の流動性についての分析

 第一部 企業情報 の「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」における記載内容と同一であるため、記載を省略しております。

    なお、新型コロナウイルス感染症による長期休業店舗増加等のリスクに備え、当社グループは2020年5月22日付

   で国内金融機関より300億円の借入を実施するとともに、2020年5月26日付で国内金融機関と300億円のコミットメン

   トライン契約を締結しております

 (5)今後の方針について

 当社グループは、創業以来「お客様第一主義」を基本的な経営方針とし、「お客様の生活に豊かさと余裕を提供する」という経営理念のもとに利便性と専門性を追求し、お客様の健康で快適な生活に貢献するため、身近で買物しやすい店舗づくりに取り組んでおります。当社を中核とする持株会社体制によりグループの戦略機能を当社に集約し、迅速かつ機動的な意思決定を行い、各子会社は経営理念実践のため、事業活動に専念できる体制をとっております。

 今後も、ドミナント戦略による多店舗展開を強力に推進するとともに、ローコストオペレーションによる利益重視の効率的経営を実践し、また、従業員教育の強化を図り、信頼されるドラッグストアチェーンの構築を目指してまいりたいと考えております。

4【経営上の重要な契約等】

取得による企業結合
 当社は、2020年4月30日開催の取締役会において、JR九州ドラッグイレブン株式会社の発行済株式総数の過半数の株式を九州旅客鉄道株式会社から取得し、子会社化することについて決議し、同日付で株式譲渡契約を締結のうえ、2020年5月28日付で株式を取得しました。詳細は、「第5  経理の状況  1 連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります

 

 

5【研究開発活動】

 当社グループは、研究開発活動を行っておりませんので該当事項はありません。