第2【事業の状況】

1【業績等の概要】

(1)業績

 当事業年度におけるわが国経済は、全国的な景況感向上を背景に、企業業績や雇用環境は緩やかな回復基調にあると思われます。また世帯所得の改善も見られ、個人消費は総じて底堅い動きが続いていると考えられます。しかしながら、アメリカやヨーロッパの政治リスクや経済動向、中国や新興国経済の成長鈍化懸念、アジアでの地政学的リスクなど世界各地で様々な不安要素を抱えており、景気の先行きにつきましては依然として不透明な状況のまま推移しております。

 外食産業におきましては、消費者の節約・低価格志向などの価格重視の考えや、より良いものを求める二極化もより顕著になっている状況で、それらの複合的な要因を背景とした他業種企業間の競合もより激しさを増しております。またサービス業全般で労働需給の逼迫に伴う人件費や求人費用の増加や物流コストの上昇が大きな課題となっており、経営環境は依然として厳しい状況で推移しております。

 このような状況下、当社では「人の力で未来を切り拓く」という全社スローガンのもと、現在抱えている課題を社内の人材を活用して解決すべく様々な施策を実施してまいりました。当事業年度におきましては店舗QSC(商品の品質、サービス、清潔さ)の向上、スタンダードオペレーションの確立、人材の確保と育成を最優先課題といたしました。なお、当事業年度の新規店舗展開は北海道地区4店舗、関東地区4店舗、東海地区に1店舗、東北地区に1店舗の出店を行いましたが、6店舗の閉店(移転、業態転換含む)を行い、当事業年度末の店舗数は153店舗となりました。

売上高につきましては、お客様に選んでいただき満足していただける店舗作りを目的として、期間限定メニューの定期的発売、メールマガジンを中心としたモバイルコンテンツの活用、最近ではSNSを利用した新店オープンや新商品販売のご案内等のブランディングによる来店動機の喚起、更にQSC(商品の品質、サービス、清潔さ)向上を目的として従業員トレーニングを継続して行い、山岡家ブランドの認知度向上及び売上計画の達成、並びに収益力強化に向けた販売促進施策を行いました。また北海道地区において2店舗の店舗リニューアルを行い、お客様の滞在満足度及び視認性向上など図りました。新規出店が10店舗となり閉店は6店舗ありましたが、既存店を中心に売上は好調に推移し計画を上回りました。

コスト面につきましては、原価は厳格なロス管理を行っておりますが、天候の問題などによる一部食材単価の上昇がありました。人件費につきましては適切なワークスケジュール管理を行っておりますが、全国的な人材不足感が非常に強く、断続的な時給上昇や求人費用の増加が続いております。またエネルギーコストにつきましては、原油先物価格上昇の影響によりガス単価が大幅に上昇しております。その他、消耗品費や衛生費などその他コストにつきましても、引き続き効率化を図っておりますが、人件費を始めとして各種コストは増加傾向にあり、販売費及び一般管理費は計画を上回ることとなりました。

 その結果、当事業年度の売上高は12,134,238千円(前年同期比9.2%増)、営業利益は285,204千円(前年同期比33.6%減)、経常利益は301,515千円(前年同期比33.9%減)となりました。また、特別損失において、12店舗の減損処理を行ったことなどから固定資産除却損・減損損失など255,910千円を計上したことにより、当期純損失は15,887千円(前年同期は129,532千円の当期純利益)となりました。

(2) キャッシュ・フロー

 当事業年度における現金及び現金同等物は、前事業年度末と比較して147,039千円増加し、当事業年度末は593,736千円となりました。当事業年度中におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

当事業年度のキャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フロー  670,901千円
投資活動によるキャッシュ・フロー △680,288千円
財務活動によるキャッシュ・フロー  156,425千円
現金及び現金同等物の期末残高    593,736千円

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当事業年度において営業活動により得られた資金は、670,901千円(前年同期比78.4%増)となりました。これは主に、税引前当期純利益45,745千円に対して減価償却費401,244千円となりましたが、減損損失が195,297千円、法人税等の支払が100,037千円となったことなどによるものであります。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当事業年度において投資活動により使用した資金は、680,288千円(前年同期比26.4%減)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出が36,009千円、店舗の開設等による有形固定資産の取得のための支出が562,251千円あったことなどによるものであります。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当事業年度において財務活動により得られた資金は、156,425千円(前年同期比51.5%減)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出が740,480千円に対して、新規の長期借入れによる収入が700,000千円、新規の社債の発行による収入が344,194千円、社債の償還による支出が65,000千円あったことなどによるものであります。

2【生産、受注及び販売の状況】

(1)生産実績

 該当事項はありません。

(2)受注実績

 該当事項はありません。

(3)販売実績

 当事業年度における販売実績を都道府県別に示すと、次のとおりであります。

 

当事業年度

(自 平成29年2月1日

至 平成30年1月31日)

売上金額(千円)

前年同期比

(%)

ラーメン事業

 

 

北海道

3,655,100

114.1

茨城県

1,561,744

109.2

栃木県

771,641

112.7

埼玉県

1,168,144

107.4

千葉県

1,208,806

105.0

群馬県

709,764

110.8

東京都

118,397

103.4

宮城県

256,973

103.2

静岡県

581,623

104.7

福島県

209,254

103.7

神奈川県

273,089

106.7

岐阜県

93,191

99.7

山梨県

245,080

104.6

山形県

62,956

102.8

愛知県

449,993

105.8

三重県

85,125

107.9

長野県

190,766

152.0

岩手県

74,826

106.5

秋田県

81,879

114.8

青森県

84,419

145.2

石川県

24,679

52.1

兵庫県

61,118

107.4

大阪府

17,575

42.3

福岡県

45,483

112.5

その他

102,602

78.3

合計

12,134,238

109.2

 (注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1)経営方針

 当社の経営理念は、「食を通じて、人と地域社会をつなぐ企業へ 全てのお客様に喜んでもらい、「お客様」「社会」「社員」に必要とされる企業であり続ける」であります。

 当社はこれまで、「ラーメンでお客様に喜んでもらう」を経営理念とし、ラーメン山岡家を中心とした店舗展開を行ってまいりました。今後は、ラーメンを始めとして『食』に関わる企業として発展していくために、創業当時から守ってきました経営理念をラーメン山岡家の事業理念とし、今後は『食』を通じて「地域貢献」を掲げ、納税や雇用の創出など様々な形で地域社会の発展に貢献し、地域に必要とされる企業を目指していきたいと考えております。

 また、この経営理念と合わせて「行動指針」「8つの使命」を策定しております。経営理念を実現するために、従業員が自ら行動する上での指針や使命としております。

(2)経営戦略

 今後も、ラーメンは味が第一であるとの認識により、商品の維持管理とサービスレベルを均一化するために従来どおり直営店舗での営業にこだわり、出店方針は原則として郊外型を主体とし、一定数以上駐車スペースを確保できる幹線道路に面した立地としております。更に郊外から都心への展開も可能な業態開発を行っております。今後、日本全国の幹線道路沿いや繁華街に、ラーメン業態を始めとした当社の店舗が必ず存在するような事業の拡大を実現するとともに、効率的な経営を行い企業価値の拡大を図りたいと考えております。

(3)経営環境及び対処すべき課題

 わが国経済は、緩やかな回復基調となっておりますが、欧米や新興国の地政学・経済リスクなど様々な世界情勢動向などもあり、景気の先行き感はまだまだ不透明な状況となっております。

 外食業界では、同業他社との競合、物流コストの上昇、サービス業全般での労働需給逼迫に伴う人件費や求人費用の上昇など、依然として厳しい環境が続くものと考えております。

 このような状況下で、当社の対処すべき課題は、以下のとおりであると考えております。

① 接客スタンダードオペレーションの向上、店舗マネジメント効率化の向上について

 当社は、今後もお客様のニーズに対応し、ご満足いただける商品・サービスを継続的に提供していくために、QSC(商品の品質・サービス・清潔さ)を常に追い求めてまいります。また、同業他社との激しい競合のなかで、お客様に選んでいただける店舗である必要があります。

 そのために、店舗マネジメントを今一度見直しお客様をお迎えする体制を整え、接客スタンダードオペレーションの向上を最重要課題としてまいります。

② 人材採用戦略の強化、働きやすい職場環境や人事関連制度の再構築について

 当社は、今後も全国各地で出店を継続していくこととしており、更に店舗のサービスレベル向上を最重要課題としておりますが、人材の確保が必要になります。

 今後は、全社的な採用戦略の強化や労働環境の改善、より働きやすい人事関連制度の再構築を検討してまいります。

③ 主要食材の安定供給と品質管理体制の構築、各種コスト増への対応について

 当社は、飲食店を運営する企業として、食の安全性・安定供給が重要課題と考えております。

 食の安全・安心を常に意識し、更に営業店舗への食材の安定供給を維持向上するために物流拠点や仕入ルートの新規開拓も進めてまいります。また、様々なコスト増要因を把握し、早急な対応に努めてまいります。

④ 新業態を含めた出店戦略の強化、既存店リニューアルの実施について

 当社は、今後もお客様を万全な状態の店舗でお迎えすることで、満足していただきたいと考えております。今後も経年変化が目立つ店舗についてはリニューアルを進めてまいります。

 また、山岡家ブランドに続く新業態として、煮干しラーメン及び味噌ラーメン業態を出店いたしましたが、3つのブランドの特徴などを踏まえた出店戦略を強化してまいります。

4【事業等のリスク】

 以下において、当社の事業の状況及び経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主な事項及びその他投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を記載しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社の有価証券に関する投資判断は、本項及び本有価証券報告書中の本項以外の記載内容も併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。

 なお、以下の記載のうち、将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日(平成30年4月27日)現在において当社が判断したものであり、不確実性を内在しているため、実際の結果とは異なる可能性があります。

(1)当社の事業展開について

① 事業内容について

 当社は、平成30年1月31日現在、「ラーメン山岡家」を主として153店舗(新業態を含む)を北海道から本州、九州地区の主要幹線道路沿いを中心に、全店舗直営店、年中無休営業を基本として出店しております。当社が多店舗展開を推進するにあたり、直営店を基本としてきた理由は、一定の品質・サービス・清潔さの水準を全店ベースで維持・管理するとともに、店舗のスクラップ・アンド・ビルドを実施できることによるものであり、今後も関東、東海、関西地区を中心に引き続き事業の拡大に取り組む方針であります。

 しかしながら、当社のセグメントはほぼラーメン事業のみであることから、国内景気の悪化・低迷等の外的要因、あるいは当社固有の問題発生等により、当該事業の展開に何らかの支障が生じた場合は、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

② 豚肉・豚骨への依存度について

 当社のラーメンには、チャーシュー用の豚肉、スープ用の豚骨と、豚を多く使用しております。そのため、豚肉・豚骨の仕入については複数の取引先から調達し、リスクの分散を図っております。しかし、主要食材である豚の安全性に問題が発生した場合、売上原価の高騰など当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 出店政策について

 当社の出店における基本方針は交通量の多い幹線道路沿いと考えており、立地条件が売上高を大きく左右する
と考えております。今後の出店に当っても上記方針に基づき、物件に関する情報ルートを拡大し、より多くの情
報の中から出店候補地の諸条件を検討したうえで、選定を行ってまいります。

 ただし、当社の出店条件に合致する物件がなく、計画通りに出店できない場合、または出店後における周辺環
境の変化や、ファミリーレストラン、コンビニエンスストアといった外食及び同業他社との競合が発生した場
合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 人材の確保・育成について

 当社は直営店の出店を図るため、人材の確保を行っていく必要があります。特にスーパーバイザー(担当エリ
アの店舗運営における管理監督者)及び店舗の人材確保並びに育成が重要であると考えており、中途・新卒を含
め採用活動を行っております。また、採用した人材については、教育担当専任者が中心となり、研修店舗におけ
るOJT等で教育を進めております。

 しかし、人材確保、育成が当社の計画通りに進まない場合には、店舗におけるサービスの質の維持や計画通り
の店舗展開が出来ず、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

⑤ 敷金・保証金について

 当社は、賃借により出店を行うことを基本方針としており、土地・店舗の賃借に際して家主に敷金保証金を差
入れております。敷金保証金の残高は平成29年1月期末が626,916千円、平成30年1月期末が614,781千円となっ
ており、総資産に対する比率は、各々12.2%、11.2%を占めております。敷金保証金は賃貸借契約終了をもって
当社に返還されるものでありますが、賃借先のその後の財政状態によっては回収が困難となる場合や店舗営業に
支障が生じる可能性があります。

 また、当社側の都合によって不採算店舗の契約を中途解約する場合などは、当該契約に基づき、敷金保証金の
一部又は全部が返還されない可能性があり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

⑥ 特定人物への依存度について

 当社の創業者である代表取締役社長山岡正は、設立以来、経営方針や事業戦略の決定等、当社事業の中心的役割を担っております。現在のところ、他の取締役に権限を委譲する等代表取締役社長山岡正に過度に依存しない体制の構築を進めておりますが、何らかの理由により同氏が当社経営から離れることになった場合、当社の業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。

(2) 法的規制等について

 ① 法的規制について

当社が運営する店舗は飲食店として、主に食品衛生法による規制を受けております。これらの法的規制が強化された場合や、その他当社事業に関連する法的な規制が強化、新設された場合には、設備投資等必要措置に対応するため、新たな費用負担が生じることなどにより、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 ② 衛生管理について

   当社では、安全な食品を提供するために、食品衛生法に基づき所轄保健所より営業許可証を取得し、全店舗に食品衛生管理責任者を配置しております。また、店舗内の衛生管理マニュアルに基づき、従業員の衛生管理や品質管理を徹底しております。更に、専門機関による定期的な各種衛生検査を実施しております。

   現在のところ、当社では設立以来食中毒の発生等で行政処分を受けた事例はありませんが、当社の衛生管理諸施策の実施にもかかわらず、衛生問題が発生した場合や、他業者の不手際による連鎖的風評被害、食材メーカー等における無認可添加物の使用等による消費者の不信、また社会全般的な各種衛生上の問題が発生した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 ③ 短時間労働者に対する社会保険の適用拡大について

現在の短時間労働者に対する社会保険については、一日または一週間の労働時間及び一ヶ月の労働日数が通常の業務に従事する者の概ね4分の3以上である場合には加入が義務付けられており、該当するパート・アルバイトなどの短時間労働者は加入しております。

しかしながら、今後、短時間労働者に対する社会保険の適用基準が拡大された場合には、保険料の増加、短時間労働の就労希望者の減少等により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

(3) 有利子負債について

  当社は、店舗出店に伴い、主に設備資金を借入金により調達しているため、総資産に占める有利子負債の比率は下表のとおりの水準で推移しております。近年は低金利が持続しておりますが、今後、借入金利が上昇に転じた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

平成28年1月期

平成29年1月期

平成30年1月期

有利子負債残高(千円)(注)

(対総資産額比率)

2,140,628

43.6%

2,572,941

50.0%

2,840,995

52.0%

純資産額(千円)

(自己資本比率)

1,468,959

29.9

1,562,978

30.4%

1,511,472

27.6%

総資産額(千円)

4,913,780

5,144,367

5,466,550

支払利息(千円)

34,646

35,871

34,781

 (注)リース債務及び割賦債務を含めて表示しております。

(4) 固定資産の減損に係る会計基準の適用について

  当社は、店舗設備を原則自社保有しております。今後、店舗の営業損益に悪化が見られ短期的には回復が見込まれない場合、固定資産の減損に係る会計基準が適用されることにより減損損失が計上され、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

(5) 自然災害等について

  当社は、飲食店の経営を主要な事業としておりますが、消費者の来店動機を大幅に減少させるような地震・台風等による大規模な自然災害等が発生した場合、業績及び固定資産へのダメージなどにより財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

5【経営上の重要な契約等】

   該当事項はありません。

6【研究開発活動】

   該当事項はありません。

7【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 当事業年度の財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。

 本項に記載した将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであり、不確実性を内在しており、あるいはリスクを含んでいるため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意下さい。

(1) 重要な会計方針及び見積り

  当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針につきましては「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 重要な会計方針」に記載のとおりであります。

  当社は、税効果会計などに関して、過去の実績や当該取引の状況に照らして、合理的と考えられる見積り及び判断を行い、その結果を資産・負債の帳簿価額及び収益・費用の金額に反映して財務諸表を作成しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

(2) 財政状態の分析

 (資産)

  当事業年度末における資産の残高は、前事業年度に比べ322,183千円増加し、5,466,550千円(前年同期比6.3%増)となりました。主な要因は、次のとおりであります。

  流動資産につきましては、前事業年度に比べ241,320千円増加し、1,294,564千円(前年同期比22.9%増)となりました。これは現金及び預金の増加(551,717千円から734,766千円へ183,048千円の増加)及び店舗食材の増加(323,371千円から368,858千円へ45,487千円の増加)が大きな要因であります。

  固定資産につきましては、前事業年度に比べ80,863千円増加し、4,171,986千円(前年同期比2.0%増)となりました。有形固定資産の増加(3,119,060千円から3,137,135千円へ18,075千円の増加)が大きな要因であります。これは、当事業年度におきまして新規出店が10店舗となったことなどによるものであります。

 (負債)

  当事業年度末における負債の残高は、前事業年度に比べ373,689千円増加し、3,955,078千円(前年同期比10.4%増)となりました。主な要因は、次のとおりであります。

  流動負債につきましては、前事業年度に比べ174,847千円増加し、1,913,978千円(前年同期比10.1%増)となりました。これは買掛金の増加(248,898千円から277,363千円へ28,464千円の増加)及び未払消費税等の増加(69,406千円から107,680千円へ38,273千円の増加)、1年以内返済予定社債の増加(30,000千円から100,000千円へ70,000千円増加)が大きな要因であります。

  固定負債につきましては、前事業年度に比べ198,842千円増加し、2,041,099千円(前年同期比10.8%増)となりました。これは、長期借入金の減少(1,227,900千円から1,181,074千円へ46,826千円の減少)及び社債の増加(545,000千円から760,000千円へ215,000千円の増加)が大きな要因であります。

 (純資産)

  純資産につきましては、前事業年度に比べ51,506千円減少し、1,511,472千円(前年同期比3.3%減)となりました。これは、当期純損失の計上等に伴う利益剰余金の減少(1,016,679千円から966,718千円へ49,960千円の減少)が大きな要因であります。

(3)経営成績の分析

 (売上高)

 新規出店は10店舗となり当事業年度末の店舗数は153店舗になりました。なお6店舗の閉店(業態転換や移転を含みます)を行いました。

 新規レギュラーメニューの追加や期間限定メニューの定期的発売、メールマガジンを中心としたモバイルコンテンツやSNSを活用した来店動機の喚起、そしてQSC(商品の品質、サービス、清潔さ)の向上を目的とした従業員トレーニングを継続して行っております。当事業年度は既存店売上高が順調に推移したことにより、売上高は計画を上回って推移いたしました。その結果、当事業年度における売上高は12,134,238千円(前年同期比9.2%増)となりました。

(売上原価、売上総利益)

 売上原価は、ロス管理を継続して行っております。当事業年度は一部食材価格については天候不順や供給減少などに伴う単価の上昇などがあり、原価率は前年同期比で0.4ポイントの上昇となりました。以上の結果、売上総利益は9,005,563千円(前年同期比8.6%増)となりました。

 (販売費及び一般管理費)

 販売費及び一般管理費につきましては、人件費は適切なワークスケジュール管理を行っております。またエネルギーコストにつきましては、一部電気設備からガス設備への更新は概ね完了しております。消耗品費や衛生費などその他コストにつきましても、引き続き効率化を図っております。しかしながら、労働需給逼迫による求人費用やパートナーの時給上昇などに起因した人件費の増加、水道光熱費や販売促進費などの増加もあり、当事業年度における販売費及び一般管理費は8,720,359千円(前年同期比10.9%増)となり、売上高比では71.9%と前期と比較し1.1ポイントの悪化となりました。なお、当事業年度の営業利益は285,204千円(前年同期比33.6%減)となりました。

 (営業外収益、営業外費用)

 営業外収益は、受取保険料が3,855千円(前年同期比44.4%減)となったことなどから、62,031千円(前年同期比9.6%減)となりました。営業外費用は、社債発行費が5,805千円(前年同期比92.4%増)となったことなどから、45,720千円(前年同期比8.2%増)となりました。なお、当事業年度の経常利益は301,515千円(前年同期比33.9%減)となりました。

 (特別利益、特別損失)

 特別利益は固定資産売却益が140千円となりました。特別損失は、減損損失195,297千円、店舗閉鎖損失43,843千円を計上し合計255,910千円(前年同期比64.4%増)となりました。

 (当期純利益)

 税引前当期純利益45,745千円に対し法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額の合計61,632千円を計上し、当期純損失は15,887千円(前年同期は129,532千円の当期純利益)となりました。

(4) キャッシュ・フローの分析

  当事業年度における現金及び現金同等物は、前事業年度末と比較して147,039千円増加し、当事業年度末は593,736千円となりました。これは、営業活動による増加670,901千円、投資活動による減少680,288千円、財務活動による増加156,425千円によるものであります。

  なお、当事業年度における各キャッシュ・フローの状況及び増減要因は、「1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。

(5) 経営戦略と今後の見通しについて

 次期における経営環境は、国内経済は緩やかな回復基調となっておりますが、欧米や新興国の地政学・経済リスクなど様々な世界情勢動向などもあり、景気の先行き感はまだまだ不透明な状況にあります。

 外食業界では同業他社や他業種を巻き込んだ競合の激化、物流コストの上昇、労働需給逼迫など依然として厳しい環境が続いております。

 このような環境の中、当社は以下のとおり、経営戦略を掲げております。

QSCレベルの向上、接客スタンダードオペレーションの向上

リクルート方法の改善、労働環境の改善と向上、より効率的なワークスケジュールの作成、労務・衛生管理の徹底

出店判断の精度向上と出店戦略の強化、各種コスト管理と早急な対応

  今後の見通しにつきましては、これからもご来店いただいたお客様に感謝し、喜んでお帰りいただくことで業績の向上に繋がっていくと考えております。そのために、QSC(商品の品質、サービス、清潔さ)の向上に引き続き取り組んでまいります。

  更に、売上向上対策やコスト管理をより厳格に行い、現在の最重要課題である人材不足の状況を解消するための施策を重点的に行ってまいります。