文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループは、外食事業を起点に、流通事業、養殖事業、加工事業を垂直的に展開する6次産業化を推進する中、総ての事業でお客様視点による業務改善を重ねると共に、イノベーションの推進による新しい価値の創造に努め、競争力をもつ総合水産企業として活動しております。具体的には、飲食事業のとらふぐ業態においては、トレーサビリティの仕組みに裏付けされる安全・安心な「国産高級とらふぐ」を提供すること、優位性のある調達価格を維持することを実現しております。また、米国子会社が展開する外食事業で、自社グループ養殖事業における生産のサスナビリティ(持続的生産のための海洋環境保全)への取組みと物流、調達、調理までの一貫管理の効率性を訴求することで市場獲得に邁進しております。
上記の環境下での事業展開の結果、当第3四半期連結累計期間における業績につきましては、売上高37億14百万円(前年同期比10.1%増)、営業利益3億8百万円(同0.5%増)、経常利益3億9百万円(同1.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億76百万円(同3.9%増)となりました。
当第3四半期連結累計期間における各セグメントの業績は、次のとおりであります。
(飲食事業)
主力業態の「泳ぎとらふぐ料理専門店 とらふぐ亭」では、建物老朽化等の事情で、池袋「ふぐよし」を昨年4月末に、「所沢店」を昨年9月末に閉店しましたが、新規出店した「浦和店」「大森店」の売上が順調に伸びてきたことで、当第3四半期売上が前年同期を超えることが出来ました。これは、デジタルマーケティングの活用で新規顧客開拓を推進していることが功を奏したと言えます。しかし、とらふぐの仕入価格の上昇によりセグメント利益は前年同期を下回りました。
鮮魚業態においても、新規顧客開拓を推進するための基盤として店舗ブランド(魚の飯、魚王KUNI)ごとの自社WEB構築とコンテンツの充実を推進しており、各ブランドの情報発信力が増えたことで、当第3四半期累計の売上高は前年同期を上回ることができました。
平成29年10月にニューヨークに出店したシーフードレストラン「WOKUNI」は、当第3四半期の売上高が前年同期比の142.8%増となりました。オープン当初より、自社養殖の「平戸本まぐろ極海一番(きわみいちばん)」を平戸より直送している独自性がThe New York Times等で評価され、またミシュランガイド2019NY版にランチが紹介されたことが追い風となり順調に来店客数を伸ばすことが出来ました。現在、月一回“本まぐろ”のオークションイベント「Wokuni Tuna Cutting & Auction Event」を開催して現地ファン層拡大を推進しております。しかし、WOKUNI自体が投資の回収時期に入るにはいま少し時間を要します。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における飲食事業は、売上高30億19百万円(同4.2%増)、セグメント利益2億57百万円(同12.5%減)となりました。
(外販事業)
第1次産業(養殖事業)においては、自社養殖魚「平戸本まぐろ極海一番」の生産スキームが順調に稼働して、第3四半期累計の出荷金額が前年同期比で104.7%増加となり、利益面でも貢献しました。
第2、3次産業(加工事業・卸事業)においては、養殖場のある長崎地域の鮮魚・活魚ネットワークを活かすこと、また産地から東京塩浜センターまでの活とらふぐのロジスティクスに活魚を混載し物流コストを削減させることで、首都圏における活魚販売の利益率向上を実現しました。また、東京塩浜の「フグHACCP」加工場で製造する「活〆とらふぐ身欠き(可食部位のみに製品化したもの)」の売上高も堅調に推移しております。
さらに、輸送温度管理で着荷状況の品質規格を順守するイノベーションにより、当第3四半期累計の北米への“本まぐろ”輸出額は前年同期比で53.9%増加しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における外販事業は、売上高6億95百万円(同45.9%増)、セグメント利益43百万円(同882.5%増)となりました。
今後の見通しにつきましては、とらふぐ、本まぐろを基軸とする6次産業化を推進することで水産の付加価値拡大のためのイノベーションに取組み、既存店舗の強化による店舗収益の拡大に努めるとともに、海外展開の推進や、さらなる販路拡大による外販事業の拡充に努めてまいります。また、引き続き主要食材である「国産高級とらふぐ」の市場価格を睨みながら、自社養殖場をもつ当社グループの強みも活かし、創業以来のこだわりである「国産高級とらふぐ」の安定的かつリーズナブルな価格でのお客様への提供に努めてまいります。また、令和元年9月期の連結業績予想につきましては、平成30年11月12日発表の「平成30年9月期 決算短信」に記載しております業績予想から変更はありません。
なお、当社グループにおいては、第1四半期及び第2四半期におけるふぐの需要が大きいため、第1四半期及び第2四半期と第3四半期及び第4四半期の業績に著しい季節的変動があります。
(流動資産)
流動資産は前連結会計年度末に比べて57百万円増加し、16億70百万円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加1億16百万円及び仕掛品の減少50百万円となります。
(固定資産)
固定資産は前連結会計年度末に比べて4億64百万円増加し、13億41百万円となりました。主な要因は、建物の増加1億2百万円、工具、器具及び備品の増加23百万円、土地の増加3億57百万円及び減価償却費の計上による固定資産の減少40百万円となります。
(繰延資産)
繰延資産は前連結会計年度末に比べて9百万円減少し、32百万円となりました。要因は、開業費償却による減少9百万円となります。
(流動負債)
流動負債は前連結会計年度末に比べて14百万円減少し、4億67百万円となりました。主な要因は、買掛金の減少10百万円、未払金の減少31百万円、未払法人税等の減少26百万円及び1年内返済予定の長期借入金の増加66百万円となります。
(固定負債)
固定負債は前連結会計年度末に比べて3億58百万円増加し、6億1百万円となりました。要因は、長期借入金の増加3億58百万円となります。
(純資産)
純資産は前連結会計年度末に比べて1億68百万円増加し、19億75百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益による増加1億76百万円となります。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
該当事項はありません。
当第3四半期連結会計期間において新設、休止、大規模改修、除却、売却等により著しい変動があった設備は次のとおりであります。
当社は、従来賃借しておりました「とらふぐ亭田町店」の土地・建物を令和元年5月に取得しております。なお、取得した土地・建物の帳簿価額は、それぞれ3億57百万円、28百万円であります。