文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
なお、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、政府や日銀の経済政策等により、企業収益の向上や雇用情勢の改善など緩やかな回復基調が続いているものの、中国経済の不透明感の強まりや円安に伴う物価上昇懸念などに対する不安感から、個人消費の動向は依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く事業環境につきましても、出版流通業界では主に雑誌の販売低迷による市場規模の縮小が続いているほか、同業他社や他業態との競争などの厳しい状況が続いております。
このような経営環境のもと、当社グループは、「本とのであいのおてつだい」をコンセプトに、新刊書籍・雑誌を中心として、文具・雑貨・玩具・古本等の多品種の商材を取り扱うことによって、ネット配信では得られないリアル店舗ならではの楽しさを追求した「ブックバラエティストア」を展開しております。
当第3四半期連結累計期間においては、8月に猪高車庫東店を閉店して移転増床したよもぎ店(愛知県名古屋市)を開店いたしました。複数店舗で定番文具売場を拡大する改装を実施したほか、企画売場の増設や計画的な売場作り及びディスプレイの展開を推進するなど、既存店の売場強化を実施いたしました。一方で、7月と8月に岩村店と精華店を閉店したことから、第3四半期末の店舗数は85店舗となりました。販売促進面では、3ヶ月間のご購入金額に応じてポイントがお得にたまるサービスとして三洋堂ポイントクラブを11月から開始しました。
また、10月末には新規事業である教育事業の第1号校として、三洋堂書店志段味店2階(愛知県名古屋市)において「三洋堂志段味校」を開校し、11月から個別指導学習塾「スクールIE」、幼児教室「チャイルド・アイズ」、児童英会話スクール「WinBe」を、12月からシニア向けパソコン教室「富士通オープンカレッジ」の講義を開始いたしました。教育事業への参入は、知的好奇心の芽生えや成長、新しい発見をする喜びを地域のお客様にお届けすることを目的としており、教育事業と書店は密接な関連があると考えられることから、既存の書店事業への相乗効果も見込んでおります。
以上の結果、売上高172億94百万円(前年同四半期比4.5%減)、営業利益3億31百万円(同26.2%減)、経常利益3億31百万円(同25.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益2億43百万円(同15.4%減)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
① 個人顧客事業
個人顧客事業の売上高は、主力の書店部門のみならず各部門で厳しい推移が続き、全体では171億44百万円(同4.5%減)となり、セグメントの営業利益は4億14百万円(同22.7%減)となりました。
個人顧客事業のうち、主要な部門の状況は以下のとおりとなります。
(書店部門)
書店部門におきましては、芥川賞を受賞した又吉直樹の『火花』(文藝春秋)が240万部を超えるヒット作となり業界全体を牽引した書籍は健闘するものの、雑誌やコミックにおいては厳しい状況が続きました。そのため、他部門とコラボする提案型の売場作りに重点を置いたほか、ポイントキャンペーンの実施など、販売促進を強化する取り組みを行ってまいりました。
以上の結果、書店部門の売上高は111億36百万円(同4.2%減)となりました。
(文具・雑貨・食品部門)
文具・雑貨・食品部門におきましては、昨年から実施している売場変更を継続して行いました。また、9月には株式会社トーハン(本社:東京都新宿区)が提供する、文具と雑貨のセレクトショップ「styleF」売場を市橋店(岐阜県岐阜市)に導入し、従来とは異なる客層の掘り起こしを開始しました。
以上の結果、文具・雑貨・食品部門の売上高は13億28百万円(同5.5%増)となりました。
(セルAV部門)
セルAV部門におきましては、ポイント付与による予約獲得活動の強化などの取り組みを行いましたが、前期7月に発売されたDVDの大ヒット作の反動により、前年同四半期を上回ることができませんでした。
以上の結果、セルAV部門の売上高は12億7百万円(同9.3%減)となりました。
(TVゲーム部門)
TVゲーム部門におきましては、新品ゲームでの予約獲得のための告知強化を行うなどの取り組みを行いましたが、全体としては前年同四半期を上回ることができませんでした。また、株式会社ゲオホールディングスとの業務提携の一環で、新開橋店のゲーム売場を株式会社ゲオの代理店に変更し、10月にオープンいたしました。
以上の結果、TVゲーム部門の売上高は5億93百万円(同22.4%減)となりました。
(古本部門)
古本部門におきましては、買取UPキャンペーンを実施して買取冊数の向上を図るとともに、前期に拡大した特価売場の活性化を継続することによって、販売冊数も増加させることができました。
以上の結果、古本部門の売上高は4億9百万円(同9.9%増)となりました。
(レンタル部門)
レンタル部門におきましては、競合他社との低価格競争により厳しい状況が続いております。そのため、新規会員獲得キャンペーンに加え、レンタルコミック売場の拡張を図るなどの取り組みを行いました。
以上の結果、レンタル部門の売上高は24億59百万円(同5.7%減)となりました。
② 法人顧客事業
フランチャイジーの経営指導や商品卸売販売などによる法人顧客事業の売上高は、3百万円(同12.4%減)となり、セグメントの営業利益は1百万円(同13.5%増)となりました。
③ サービス販売事業
不動産賃貸収入、自動販売機収入、受取手数料、保険代理業収入などによるサービス販売事業の売上高は、1億46百万円(同2.8%増)となり、セグメントの営業利益は1億17百万円(同4.1%増)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。