当第3四半期累計期間において、新たに発生したリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症の心理的な後遺症から解放されて経済活動の正常化が進む中で、雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の増加等を背景とした回復基調となりました。一方で、原料・資源コストの高騰、エネルギー価格の高止まり等を背景とした物価上昇や、景気急回復に伴う労働力不足が顕在化し、またウクライナ情勢・中東情勢の不透明感や、中国経済の先行き懸念など国内外で不安定な状況が続きました。
外食業界におきましては、コロナの呪縛から解放される中でイートイン需要が急回復し、業界全体の営業活動が活発化しました。一方で、物価上昇基調への転換に伴って消費者の生活防衛意識が高まる中で、一昨年から続く業界全体での価格改定の動きにも落ち着きが見られました。
このような状況において、当社は、通常の月別イベントに加え「千葉の健康美容銘豚“林SPFポーク”」をはじめ「ミート」にこだわった特別メニューを揃えた『クリスマスミートフェア(2023年11月16日~同年12月25日)』、及び「いくらハート寿司」や「ハート型いちごパンナコッタ」等、「ハート」をテーマとした『バレンタインフェア(2024年2月10日~同月14日)』を開催し、リピート客数の増大並びに新規顧客の獲得を図りました。
店舗開発につきましては、2023年6月に「すし銚子丸横浜六ツ川店」(横浜市南区)を新規に出店しました。一方で、雇用が逼迫し人件費が上昇する中で、限られた人的資源の有効活用とより効率的な店舗網の構築の観点から「すし銚子丸南浦和店」(2023年6月)、「同 三鷹店」(同7月)、及び「同 浦和木崎店」(同7月)を閉店しました。同様に、コロナ収束後のテイクアウト需要急減により店舗採算の確保が難しくなった「すし銚子丸テイクアウト専門店荻窪店」(2023年6月)、「同 初台店」(同7月)、「同 落合店」(同7月)及び「同ペリエ海浜幕張店」(同10月)を順次閉店しました。この結果、当第3四半期会計期間末の店舗数は87店舗となりました。
以上の結果、当第3四半期累計期間における売上高は、イートイン客数の急回復及び価格改定の定着等により、158億8百万円(前期比11.1%増)となりました。
利益面につきましては、売上高の増加に加えて、価格改定やフルオーダー化に伴う廃棄ロス減少等による原価率の低下に加えて、コロナ下に推進してきた機械化・省力化等による利益体質の改善努力が奏功し、営業利益は14億29百万円(同207.3%増)、経常利益は14億45百万円(同151.4%増)となりました。一方で、四半期純利益はコロナ後の業績回復が計画を下回った店舗について1億70百万円の減損損失を計上した結果7億94百万円(同112.7%増)となりました。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末における資産は、前事業年度末に比べ8億17百万円増加し、122億20百万円(前事業年度末比7.2%増)となりました。主な要因は、次のとおりであります。
流動資産は、前事業年度末に比べ5億11百万円増加し、81億82百万円(同6.7%増)となりました。主な内訳は、現金及び預金の増加6億48百万円であります。
固定資産は、前事業年度末に比べ3億6百万円増加し、40億38百万円(同8.2%増)となりました。主な内訳は、建物(純額)の増加1億52百万円及びソフトウエア等無形固定資産の増加1億79百万円であります。
(負債・純資産)
当第3四半期会計期間末における負債は、前事業年度末に比べ1億60百万円増加し、31億95百万円(前事業年度
末比5.3%増)となりました。主な要因は、次のとおりであります。
流動負債は、前事業年度末に比べ1億62百万円増加し、27億24百万円(同6.3%増)となりました。主な内訳は、短期借入金の増加1億5百万円、未払法人税等の増加3億77百万円及び買掛金の減少2億10百万円、未払金の減少1億52百万円であります。
固定負債は、前事業年度末に比べ1百万円減少し、4億71百万円(同0.4%減)となりました。主な内訳は、資産除去債務の減少1百万円であります。
純資産は、前事業年度末に比べ6億57百万円増加し、90億24百万円(同7.9%増)となりました。主な内訳は、利益剰余金の増加6億30百万円であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
特に記載すべき事項はありません。
(6)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
該当事項はありません。