第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1)業績の状況

 当中間会計期間における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の高まりにより景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、国際情勢不安や地政学的リスクの高まり、為替相場の変動など依然として先行きの不透明な状況が続いております。

 外食業界におきましては、個人消費の回復とともに価格改定の動きが活発化し、業界全体は堅調に推移しました。一方で、原材料やエネルギー価格の高騰、労働力不足や人件費の上昇、物価高騰による消費者の節約志向の高まりなど、引き続き厳しい経営環境が続いております。

 このような状況の中、当社は、「お客さまに真心を提供し、感謝と喜びをいただく」ことを理念に、中期的経営課題に対する重点施策に取り組んでまいりました。

(課題① 収益構造・運営オペレーションの改革)

 お客さまに快適な環境をご提供するとともに、オペレーションの効率化を目的として4店舗の改装を実施しました(2024年6月 桜木店、同年7月 宇喜田店・板橋東新町店、同年10月 経堂店)。また、新業態への取組みとして、完全予約制の本格江戸前高級寿司をコンセプトとした「鮨元」(2024年6月 千葉県市川市)、エキナカ出店の立ち食い鮨業態「Standing鮨Bar Yasukeエキュート赤羽みなみ店」(2024年7月 東京都北区)の2店舗を出店しました。これにより、当中間会計期間末の店舗数は90店舗となりました。

(課題② DX戦略)

 銚子丸公式の「縁アプリ」へ、おすすめメニュー表示、順番待ち機能、お気に入り店舗登録などの機能を追加することで、お客様の利便性向上と新規顧客の開拓を図るとともに、会員データの分析から、よりお客さまに喜ばれる商品やサービスの開発に繋げてまいりました。また、社内各種システムとデータを有機的に結合することで、運営オペレーションを効率化させるための統合基盤開発を計画に沿ってすすめております。

(課題③ 人財戦略)

 新規採用・中途採用の強化、教育プログラムのブラッシュアップ、階層別研修の充実、女性活躍推進のための環境整備など人財強化施策をすすめてまいりました。また、店舗休業日を設けることで従業員の休日を増やすとともに、お客さまへより良いサービスを提供できる体制づくりを行いました。

(課題④ 商品・販売戦略)

 毎月のキャンペーンの充実、創業祭販促の拡充、「縁アプリ」を活用した情報発信、地域別イベントの開催などにより来店動機を高めるとともに、銚子丸ならではの商材・商品を追求し、お客さまの満足度向上へ繋げてまいりました。

 これらの結果、当中間会計期間の売上高は、106億89百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益は6億18百万円(同32.1%減)、経常利益は6億28百万円(同31.8%減)、中間純利益は2億61百万円(同54.3%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

資産、負債及び純資産の状況

(資産)

 当中間会計期間末における資産は、前事業年度末に比べ1億99百万円減少し、126億43百万円(前事業年度末比1.6%減)となりました。主な要因は、次のとおりであります。

 流動資産は、前事業年度末に比べ3億34百万円減少し、77億40百万円(同4.1%減)となりました。主な内訳は、現金及び預金の減少1億51百万円及び売掛金の減少1億6百万円であります。

 固定資産は、前事業年度末に比べ1億35百万円増加し、49億2百万円(同2.8%増)となりました。主な内訳は、ソフトウエア等無形固定資産の増加1億33百万円であります。

(負債・純資産)

 当中間会計期間末における負債は、前事業年度末に比べ3億19百万円減少し、32億13百万円(前事業年度末比9.1%減)となりました。主な要因は次のとおりであります。

 流動負債は、前事業年度末に比べ3億27百万円減少し、27億4百万円(同10.8%減)となりました。主な内訳は、未払金の減少2億40百万円及び未払法人税等の減少2億97百万円によるものであります。

 固定負債は、前事業年度末に比べ7百万円増加し、5億8百万円(同1.5%増)となりました。主な内訳は、資産除去債務の増加7百万円であります。

 純資産は、前事業年度末に比べ1億20百万円増加し、94億29百万円(同1.3%増)となりました。主な内訳は、利益剰余金の増加96百万円であります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比較して1億51百万円減少し、60億27百万円となりました。

 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
 営業活動によるキャッシュ・フローは4億20百万円の収入(前年同期は12億92百万の収入)となりました。これは主に税引前中間純利益4億16百万円、減価償却費2億47百万円、減損損失1億99百万円の計上によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
 投資活動によるキャッシュ・フローは6億32百万円の支出(前年同期は7億74百万の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出4億52百万円、無形固定資産の取得による支出1億75百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
 財務活動によるキャッシュ・フローは61百万円の収入(前年同期は3億54百万の支出)となりました。これは主に短期借入金の純増2億22百万円、配当金の支払1億63百万円によるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間会計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(6)研究開発活動

 特に記載すべき事項はありません。

 

(7)経営方針・経営戦略等

 当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。