第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当社グループは第1四半期連結累計期間より、従来の日本基準に替えて国際会計基準(IFRS)を適用しており、前第2四半期連結累計期間及び前連結会計年度の数値は、前期に日本基準で公表した数値をIFRSベースに組み替えております。

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間(2017年3月1日~2017年8月31日)の日本経済は、不確実性があるものの堅調な世界経済や、政府及び日本銀行による各種政策の効果等により緩やかな回復基調となりました。

小売業界におきましては、消費の二極化進展や社会保障費負担の増加等に伴う先行き不安や節約志向が継続する一方、雇用や所得の緩やかな回復が継続するなかで、インバウンド消費や富裕層による高額品消費の回復など明るい材料も見られ、個人消費全体は持ち直す状況となりました。

このような状況の中、当社グループは「くらしの『あたらしい幸せ』を発明する。」という新しいグループビジョンの実現を目指し、「2017~2021年度 中期経営計画」の初年度として小売業の枠を超えた「マルチサービスリテイラー」としての発展に向けて、既存事業の競争力と収益力の一段の強化をはかるとともに、経営資源の成長分野への重点的な投入を進めました。

そのなかで、地域とともに成長を目指す「アーバンドミナント戦略」や新たな成長事業として位置づける「不動産事業」の大型開発案件として「GINZA SIX」を4月にオープンいたしました。当社を含む4社での共同開発案件となった「GINZA SIX」は、世界でも類を見ない革新的なラグジュアリーモールとして、フラッグシップストア122ブランドを含む241ブランドを誘致し文化施設も融合するなど従来の百貨店とは異なる商業施設を実現させ、オープン以降好調な入店客数に支えられ順調なスタートとなりました。また、百貨店事業につきましても、大丸創業300周年記念企画の一環として昨年11月に出店した「町家プロジェクト」の第二弾となる「大丸京都店 祇園町家」<ウブロブティック京都>を8月にオープンいたしました。この取り組みも「アーバンドミナント戦略」の一つであり、これからもプロジェクトを通じて、地域の活性化に貢献すべく推進してまいります。

パルコ事業につきましては、福岡や仙台をはじめ各店において、今春のテーマとして「ニューライフ、ニューカルチャー」と題し、新しいライフスタイル、新しい商業施設の楽しみ方を提案するショップを多く導入し、多様化するライフスタイルに楽しさや心地よさを提供するための店舗リニューアルを実施してまいりました。また、東京東部の副都心として近年オフィスやホテル等の都市機能が拡充し、昔ながらの下町風情と賑わいが共存する注目エリアである錦糸町に、2018年度下期開業を目指して新規出店することを決定いたしました。

その他としまして、オープン以来、地域の皆様にご愛顧いただいた大丸浦和パルコ店(2007年開業)、大津パルコ(1996年開業)の2店舗が営業を終了いたしました。

なお、当社グループのコーポレートガバナンスの更なる強化にむけ、監督と執行の分離による経営監督機能の強化、業務執行における権限・責任の明確化及び機動的な経営の推進、並びに経営の透明性・客観性の向上等をはかるため、5月の株主総会を経て指名委員会等設置会社へ移行いたしました。

以上のような諸施策に取り組みました結果、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、前年同四半期に比べ売上収益は6.0%増の2,345億10百万円、営業利益は24.1%増の266億80百万円、税引前四半期利益は21.3%増の259億18百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は17.8%増の163億15百万円となりました。

 

セグメントの業績は、以下のとおりであります。

 

<百貨店事業>

大丸創業300周年の節目に、さまざまな300周年記念企画を展開いたしました。3月には、世界初の春開催となる、神戸・旧居留地を舞台に世界中で話題の「ヴォーグ」のショッピングイベント「ヴォーグファッションズナイトアウト」を開催いたしました。また、ファッションを中心に、モノづくりの魅力や創り手の思いを1/6スケールに凝縮したミニチュアの世界を店頭で展示するとともに、Webドラマ「1/6ドールの彼女」を配信いたしました。

大丸東京店では、3月に新編集売場「リブ トーキョー」を6階にオープンいたしました。物販とカフェ、書籍が一体となった開放的な売場環境のもと、葉山の人気ショップのオーナー高須勇人氏がプロデュースする衣食住を編集した大丸初のコンセプト型セレクトゾーンとなっております。

大丸神戸店では、7階リビング売場を20年ぶりにリニューアルし、4月にグランドオープンいたしました。暮らしのシーンが想像できる商品カテゴリーのミックスにより、新しい発見や、神戸らしさへの共感があふれるフロアに生まれ変わりました。日常を素敵に快適に楽しむためのモノやコトを、快適でリラックスできる環境で提案しております。

インバウンドマーケットにおいては、SNSを活用した動画配信等による中国人への情報発信により、店舗への送客強化を実施しております。

以上のような諸施策に取り組みました結果、前年同四半期に比べ売上収益は0.9%増の1,322億93百万円、営業利益は40.2%増の129億4百万円となりました。

 

<パルコ事業>

ショッピングセンター事業では、話題性のある動員企画の開催や、改装においてコト消費拡大への対応や、成長テーマアイテム・新しいサービス業態の導入などを推進いたしました。以上のような諸施策に取り組みましたが、渋谷パルコ一時休業や千葉パルコ閉店の影響により、前年同四半期に比べ売上収益は4.1%減の452億30百万円、営業利益は前年の固定資産売却益(主な項目は渋谷ゼロゲート)計上の影響などにより、17.2%減の66億77百万円となりました。

<不動産事業>

4月20日に、銀座エリア最大の商業施設面積約47,000㎡を誇る「GINZA SIX」をオープンいたしました。「Life At Its Best 最高に満たされた暮らし」をコンセプトに、241ブランドが集積する商業施設、大規模なオフィス、文化・交流施設「観世能楽堂」などから構成された複合施設として、開店初日から多様なお客様にご来店いただき、好調に推移しております。

以上の結果、前年同四半期に比べ売上収益は133.2%増の58億49百万円、営業利益は51.3%増の16億63百万円となりました。

 

<クレジット金融事業>

会員数の拡大に伴う加盟店手数料収入、年会費収入の増加に加え、リボ・分割払いやキャッシング利用拡大による利息収入が増加した結果、前年同四半期に比べ売上収益は4.1%増の49億62百万円、営業利益は0.4%増の13億6百万円となりました。

 

(2)財政状態の分析

当第2四半期連結会計期間末の資産合計は1兆343億46百万円となり、前連結会計年度末に比べ292億77百万円増加いたしました。一方、負債合計は5,976億61百万円となり、前連結会計年度末に比べ140億36百万円増加いたしました。資本合計は4,366億85百万円となり、前連結会計年度末に比べ152億41百万円増加いたしました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における「現金及び現金同等物」の残高は、前連結会計年度末に比べ245億28百万円増の563億95百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

①  営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは416億54百万円の収入となりました。前第2四半期連結累計期間との比較では、営業債務の増加や渋谷パルコの再開発事業に伴う前受金の受領による収入などにより256億87百万円の収入増となりました。

 

②  投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動によるキャッシュ・フローは77億73百万円の支出となりました。前第2四半期連結累計期間との比較では、有形固定資産の取得による支出の減少や子会社株式の売却による収入などにより38億73百万円の支出減となりました。

 

③  財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動によるキャッシュ・フローは93億57百万円の支出となりました。前第2四半期連結累計期間との比較では、社債発行による収入がある一方、コマーシャル・ペーパーを償還したことなどにより75億35百万円の支出増となりました。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

なお、当社は株式会社の支配に関する基本方針について定めており、その内容は次のとおりであります。

 

① 基本方針の内容

当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社グループの財務及び事業の内容や当社グループの企業価値の源泉を十分に理解し、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を継続的かつ持続的に確保し、これを向上していくことを可能とする者であることが必要であるものと考えております。

当社は、当社が上場会社であることから、当社の株主の在り方については、一般的には金融商品取引所における自由な市場取引を通じて決まるものであり、特定の株主又は特定の株主グループによって当社株式の一定規模以上の取得行為(以下「大量取得行為」といいます。)が行われる場合であっても、当該大量取得行為が当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益に資するものであれば、一概にこれを否定するものではなく、これに応じるか否かについては、最終的には株主の皆さまのご判断に委ねられるべきものと考えております。

しかしながら、大量取得行為の中には、その目的等からして当社グループの企業価値に対する明白な侵害をもたらすもの、株主の皆さまに当社株式の売却を事実上強要するおそれがあるもの、当社取締役会や株主の皆さまが大量取得者の提案内容等について検討し、又は当社取締役会が代替案を提案するための十分な時間や情報を提供しないものなど、当社グループの企業価値を毀損する重大なおそれをもたらすものも想定されます。

このような当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益に資さない大量取得行為を行う者(以下「大量取得者」といいます。)は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者としては不適切であり、当社は、このような大量取得行為に対しては、大量取得者による情報提供並びに当社取締役会による検討及び評価といったプロセスを確保するとともに、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の毀損を防止するため、当社取締役会及び株主の皆さまが大量取得者の提案内容を検討するための十分な時間を確保することこそが、株主の皆さまから当社経営の負託を受けた当社取締役会の責務であると考えております。

 

② 基本方針の実現に資する取組み

当社グループは、大丸・松坂屋の創業以来、その企業理念、伝統精神である「先義後利(義を先にして利を後にする者は栄える)」、「諸悪莫作 衆善奉行(諸悪をなすなかれ、多くの善行を行え)」、「人の利するところにおいて、われも利する」に基づき、永年にわたって呉服商、百貨店業を営んでまいりました。

当社は、当社グループの企業価値の源泉は、これらの理念、精神に基づくことにより築き上げられてきた、お客さま及び社会との信頼関係にあるものと考えております。

そこで、当社は、これらの理念、精神に共通する「お客さま第一主義」、「社会への貢献」を体現するため、当社グループの基本理念として「時代の変化に即応した高質な商品・サービスを提供し、お客さまの期待を超えるご満足の実現を目指す」、「公正で信頼される企業として、広く社会への貢献を通じてグループの発展を目指す」ことを掲げ、この基本理念に基づき、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保及び向上に資するため、当社グループのビジョンである“くらしの「あたらしい幸せ」を発明する。”の実現を目指し、さまざまな施策に取り組んでおります。

③ 基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み

当社は、現在のところ、大量取得者が出現した場合の具体的な取組み、いわゆる買収防衛策について特にこれを定めてはおりません。

しかしながら、大量取得者が出現した場合には、当社グループの企業価値の毀損を防止するため、大量取得者の属性、大量取得行為の目的、大量取得者が提案する財務及び事業の方針、株主の皆さま及び当社グループのお客さま・お取引先さま・従業員・当社グループを取り巻く地域社会その他のステークホルダーに対する対応方針など、大量取得者に関するこれらの情報を把握した上で、当該大量取得行為が当社グループの企業価値に及ぼす影響を慎重に検討する必要があるものと考えます。

したがって、このような場合には、当社は、当社社内取締役から独立した立場にある社外役員及び有識者をメンバーとする独立委員会を設置し、その勧告意見を踏まえた上で、当該大量取得者が前記の基本方針に照らして不適切な者であると判断されるときは、必要かつ相当な対抗措置を講じることにより、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を確保する所存であります。

 

④ 具体的な取組みに対する当社取締役会の判断及びその理由

当社グループで策定するさまざまな施策は、当社グループの基本理念に基づいて策定されており、当社グループの企業価値の源泉であるお客さま及び社会との信頼関係の更なる構築を目指すものであります。したがって、これらの施策は、基本方針の内容に沿うものであり、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものであると考えております。

また、基本方針に照らして不適切な者であると判断される大量取得者に対して必要かつ相当な対抗措置を講じることについては、当社社内取締役からの独立性が確保されている独立委員会の勧告意見を踏まえて判断することにより、その判断の公正性・中立性・合理性が担保されており、当社グループの企業価値・株主共同の利益を損なうものではないとともに、当社の会社役員の地位の維持をその目的とするものではないと考えております。

 

(5)研究開発活動

特記事項はありません。