第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当第1四半期連結累計期間(平成28年4月1日~平成28年6月30日)における我が国経済は、雇用環境においては堅調に推移しているものの、景気は足踏み状態が続いています。小売業においても、引き続き国内の個人消費が停滞しているのに加え、これまで好調であったインバウンド需要が円高や中国の輸入関税の引き上げ等により前年を下回るなど、非常に厳しい状況となっています。
 このような状況のなか、当社グループは長年培ってきたノウハウ・リソースを結集することで「常に上質であたらしいライフスタイルを創造し、お客さまの生活の中のさまざまなシーンでお役に立つことを通じて、お客さま一人ひとりにとっての生涯にわたるマイデパートメントストアとなり、高収益で成長し続ける世界随一の小売サービス業グループ」となることをめざし、世界に認められるあたらしい価値の創出に努めてまいりました。

この結果、当第1四半期連結累計期間の連結業績は、売上高は294,646百万円(前年同四半期比4.9%減)営業利益は6,062百万円(前年同四半期比47.7%減)経常利益は7,339百万円(前年同四半期比43.8%減)親会社株主に帰属する四半期純利益は4,954百万円(前年同四半期比43.5%減)となりました。 

 

セグメントの業績は次のとおりであります。

①百貨店業
 百貨店業におきましては、4月からグループ共通ポイントを導入、5月からはTポイントサービスを開始し、お客さまの利便性を高めるとともに、三越伊勢丹グループならではのあたらしい価値をご提案することに取り組んでまいりました。グループが一丸となって進めている仕入構造改革は、さらに一歩踏み込んだ取り組みとして婦人靴のオリジナルブランドである「ナンバートゥエンティワン」のグループ内外への展開を拡大しています。
 また、企業メッセージである「this is japan.」のキャンペーンとして本年より年4回に拡大した「JAPAN SENSES」では、春のテーマを「青の美」として同時期に開催される「瀬戸内国際芸術祭2016」とシンクロナイズしながら、さまざまなモノやカルチャーをご紹介しました。三越日本橋本店では、香川県に生まれ三越の包装紙のデザインを起こした猪熊弦一郎氏をクローズアップし、包装紙のデザイン「華ひらく」をモチーフとしたオリジナル商品の提案を行いました。夏のテーマは「朱の美」として“粋な”夏のファッション、ライフスタイルをご紹介しました。伊勢丹新宿本店では、“夏まつり”をテーマにファッションを通して日本を元気にする「モノ・コト」をかつてない規模でご紹介しました。
 さらに、三越日本橋本店では「カルチャーリゾート百貨店」をコンセプトに、日本文化の発信拠点としてあたらしい百貨店をめざして取り組む中、5月には本館が重要文化財の指定を受けました。文化に浸って楽しむ店の完成に向け、建築家隈研吾氏にデザインを依頼し、2017年より順次リモデルをすすめてまいります。
 グループ百貨店におきましては、昨年度に丸井今井札幌本店と札幌三越をリモデルオープンいたしました。4月には福岡三越内に空港型市中免税店である「FUKUOKA DUTY FREE TENJIN」がオープンしたのに加え、名古屋三越栄店においてもリモデルを予定しており、地方大都市を中心に営業基盤の強化を図ってまいります。
 中小型店舗につきましては、当社グループの強みである編集力とチャネル開発力を活かし、お客さまとの接点拡大に向けて出店を進めています。ラグジュアリーコスメの編集ショップである「イセタンミラー」は首都圏を中心に13店舗、編集型小型店である「エムアイプラザ」は全国に29店舗を展開しています。また、中型のセレクトストアとして六本木、丸の内に加え、3月には名古屋に「イセタンハウス」をオープンしました。さらに今秋には、これまで羽田空港内のみの展開であった空港内小型店の4号店として「イセタン セントレア ストア」を中部国際空港にオープンいたします。
 EC事業につきましては、基幹3店と連動した企画や展開商品の拡大によりお客さまの利便性向上に取り組むとともに、6月にはラグジュアリーオンラインストア“NOREN NOREN ISETAN MITSUKOSHI”をオープンし、さらなるEC事業の拡大を進めてまいります。
 海外百貨店業につきましては、クアラルンプールとパリで日本の暮らしやこだわりを海外のお客さまへおとどけする新しいスペシャリティストア「The Japan Store」の今秋のオープンに向け準備を進めています。

 なお、このセグメントにおける売上高は269,591百万円(前年同四半期比5.9%減)営業利益は1,977百万円(前年同四半期比75.2%減)となりました。

 

②クレジット・金融・友の会業
 クレジット・金融・友の会業につきましては、株式会社エムアイカードが、外部利用拡大に向けた各種キャンペーンの展開、外部加盟店を拡大するとともに、6月からは福岡天神エリアの商業施設VIOROにて「VIOROカード」を発行、10月にも「野村不動産グループカスタマークラブゴールドカード」の発行を予定するなど提携カードの発行を進めています。また、4月からはカード特典をグループ共通ポイントに改定し、大手航空会社とのマイル交換を開始するなど、お客様の利便性向上に向けて取り組んでいます。

 なお、このセグメントにおける売上高は9,824百万円(前年同四半期比3.9%増)営業利益は2,679百万円(前年同四半期比12.0%増)となりました。

 

③小売・専門店業
 小売・専門店業につきましては、株式会社三越伊勢丹フードサービスが、日本一の豊かな食のプレゼンターをめざして首都圏を中心に食品専門スーパーマーケットを展開しています。4月にはお客さまと対面接客することにより、「鮮度感」「ライブ感」「圧倒的な清潔感」を最大限演出する新しいスーパーマーケットスタイルを提案する店としてクイーンズ伊勢丹仙川店をリモデルオープンいたしました。

なお、このセグメントにおける売上高は13,363百万円(前年同四半期比1.0%増)営業損失は495百万円(前年同四半期は営業損失375百万円)となりました。

 

④不動産業
 不動産業につきましては、株式会社三越伊勢丹プロパティ・デザインが、オリンピック・パラリンピック開催予定の東京地区やインバウンド需要が見込まれる北海道・京阪地区において積極的に建装事業を拡大するとともに、新宿・池袋・原宿などでALTA館を展開し、リーシング事業を進めています。また株式会社三越伊勢丹不動産は、従来の不動産賃貸管理業において取扱物件を拡大するとともに、資本業務提携先である野村不動産株式会社と共同分譲事業の取り組みを推進しています。

なお、このセグメントにおける売上高は9,358百万円(前年同四半期比11.6%減)営業利益は1,407百万円(前年同四半期比9.0%減)となりました。

 

⑤その他
 その他の事業におきましては、「お客さまの生活の中のさまざまなシーンでお役に立つこと」の実現に向けて独自性の高い新規事業の開発を進めており、昨年度に設立した株式会社三越伊勢丹プラン・ドゥ・シー、株式会社三越伊勢丹トランジットにおいて、飲食・ブライダル事業の開始に向け取り組んでいます。また、1月に設立した投資会社である株式会社三越伊勢丹イノベーションズでは、eギフトサービスを展開するスタートアップ企業に出資を行いました。さらに4月にはTポイントを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社との合弁会社である株式会社三越伊勢丹Tマーケティングを設立し、新しい事業の創出に挑戦しています。

なお、このセグメントにおける売上高は17,908百万円(前年同四半期比17.5%増)営業利益は419百万円(前年同四半期は営業損失152百万円)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

当第1四半期連結会計期間末の総資産は1,253,976百万円となり、前連結会計年度末に比べ39,067百万円減少しました。これは主に、現金及び預金、並びに受取手形及び売掛金が減少したことなどによるものです。

負債合計では685,040百万円となり、前連結会計年度末から33,686百万円減少しました。これは主に、支払手形及び買掛金が減少したことなどによるものです。

また、純資産は568,935百万円となり、前連結会計年度末から5,380百万円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が増加した一方で、その他有価証券評価差額金及び為替換算調整勘定が減少したことなどによるものです。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。