第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

 当社グループは、”Smile&Sexy(スマイル アンド セクシー)”を経営理念としております。Smile&Sexyとは一人ひとりが社内組織に埋没することなく、素敵に自由に、正々堂々、人間味豊かに、それぞれの「自分物語」を紡ぐ場が会社であれば、素敵な「会社物語」が生まれるという考えによるものです。つまり、物語人の一人ひとりが、自ら意思決定して行動することにより、経営目標である「お客様の心のリラックス、物語人の心の自立」の実現を目指そうと取り組んでおります。

 今後におきましても、この経営理念を礎として持続的な企業価値向上に向けた諸施策に取り組んでまいります。

 

(2)経営環境

 当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種の進行や治療薬の開発等により経済活動が正常化していくことが期待されているものの、足元では、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大の兆しもあり、引き続き感染状況に応じて業績が左右される不安定な環境が続くものと思われます。現段階では、新型コロナウイルス感染症の終息時期は不透明な状況であります。また、生活様式の変化から、リモートワークの定着や外食から中食・内食へのシフトが進展しており、環境の変化に合わせた柔軟な経営が求められております。加えて、ウクライナを取り巻く国際情勢の先行き不安や世界的なインフレの進行、為替相場の円安進行等の複合的な要因によりエネルギー価格や原材料価格が上昇しており、依然として厳しい経営環境が続くものと認識しております。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題

 当社は長期経営ビジョンとして、「個」の尊厳を「組織」の尊厳より上位に置き「とびっきりの笑顔と心からの元気」で世の中をイキイキさせる、を掲げております。また、2025年6月期を最終期とした中期経営計画「ビジョン2025」を策定し、2025年6月期グループ店舗売上高1,500億円(注)、連結売上高1,000億円を目指しております。加えて、当社グループ独自のビジネスモデルを追求し、日本だけでなく海外においても顧客・社会に価値提供できる「業態開発型リーディングカンパニー」の実現を目指しております。

 これらを実現するためには、外部環境と内部環境のあらゆる環境変化にもスピーディに対応することにより、経営基盤をより強固なものとし、市場競争力を向上させていくことが大きな課題であると認識しております。このような状況のもと、以下の6施策を重要施策として認識し、企業価値をより一層高めることにつなげてまいります。

① 既存ブランドの事業拡大と収益性向上

 店舗ごとに収益性を重視した質の高い出店を積極的に推進し、郊外ロードサイド市場の寡占化を目指します。また、人財教育やフランチャイズ加盟店への支援をさらに加速させます。加えて、「差別化の積み重ね」にこだわり、ブランド力のさらなる向上、サプライチェーンの最適化や各種コスト削減を推進し、収益性の向上を図ってまいります。

② 新業態・新事業を日本・海外でチャレンジ

 新たな収益の柱を育成するために、新業態開発への取り組みを強化し、また、持続的な成長を目指すために、新規事業開発や海外事業開発にもチャレンジします。

③ 新たな価値創造につながるDXの推進

 DXの推進をより加速させ、社会の大きな変化やお客様のニーズへの対応と新たな価値創造に取り組むとともに、業務そのものを変革することで、生産性のさらなる向上を目指します。

④ 理念型人財の採用

 人種、国籍、セクシュアリティ等の垣根を超え、私たちの経営理念である「Smile&Sexy」に共感する人財を採用し、成熟・自立した「個」が集う集団を目指します。

⑤ ダイバーシティ&インクルージョンで「個」の覚醒

 当社は「個」の尊厳を「組織」の尊厳より上位に置き、「個」の明言から生まれる議論を多くの差別化要素を生み出す源泉とし、組織の成長に繋げます。また、覚醒した「個」の人財発掘と育成を強く推進し、「どびっきりの笑顔と心からの元気」で世の中をイキイキとさせることを目指します。

⑥ サステナビリティの推進

 「豊かな社会」と「お客様に必要とされるブランド・会社」の両立を目指し、サステナビリティ重要課題(マテリアリティ)を特定し、事業戦略とサステナビリティの連動を深めることで、持続的な社会の実現と企業価値の向上を目指します。

 

  (注)グループ店舗売上高とは、当社直営店とフランチャイズ店の店舗売上高の合計を指しております。

 

(4)目標とする経営指標

 当社グループは、2025年6月期を最終年度とした中期経営計画「ビジョン2025」を2019年6月に策定し、次期以降の増収増益を目指してまいります。

 その上で、2025年6月期までを対象とした以下の経営指標を目標としております。

① 2025年6月期の連結売上高1,000億円

② 連結決算における売上高、営業利益、経常利益の年間毎平均10%以上の成長

③ 既存店売上高のプラス成長

④ ROA(総資産経常利益率)15%以上

⑤ ROE(自己資本利益率)15%以上の維持

⑥ ROIC(投下資本利益率)15%以上の維持

  ※ ROIC= 税引後経常利益 ÷ (自己資本 + 有利子負債)

⑦ 自己資本比率50%以上の維持

 

 なお、2022年6月期における当社グループの各項目についての状況は以下のとおりです。

① 2022年6月期における連結売上高は732億円となりました。

② 売上高(前期比14.4%増)、営業利益(前期比12.4%増)、経常利益(前期比44.5%増)となりました。

③ 国内既存店売上高前期比は7.1%増となりました。

  ※国内既存店とは、2022年6月30日現在で開店から18カ月以上を経過している国内の店舗を指します。

④ ROA(総資産経常利益率)は13.1%となり15%未満となります。

⑤ ROE(自己資本利益率)は17.6%となり15%以上を達成いたしました。

⑥ ROIC(投下資本利益率)は15.7%となり15%以上を達成いたしました。

⑦ 自己資本比率は49.0%となり50%未満となりました。

 

 

(5)当社のサステナビリティへの取り組み

 当社の経営理念である”Smile&Sexy(スマイル アンド セクシー)”のもと、健全な企業統治体制を構築し、お客様や株主様はもとよりお取引先様、従業員、ひいては社会からの揺るぎない信頼の確立を目指しております。また、当社の事業活動を通じて社会の課題解決と持続的発展に貢献することを経営の基本方針としています。その実現に向けて、当社は2022年6月にサステナビリティ基本方針を策定し、サステナビリティ委員会(委員長:代表取締役社長 加藤央之)を設置いたしました。加えて、当社は下記9つのマテリアリティ(重点課題)を特定し、取締役会がサステナビリティ委員会を適切に監督し、当社の事業活動を通じて解決していく所存でおります。

 

① 気候変動への対応(脱炭素社会への貢献)

② 省資源・廃棄物削減への対応

③ 生物多様性の確保と持続可能な食材調達

④ 少子高齢化への対応

⑤ 顧客満足度の向上

⑥ ダイバーシティ&インクルージョン

⑦ 地域社会への貢献

⑧ 食の安全安心の確保

⑨ 経営基盤の充実

 

 また、2021年10月には、DAIZ株式会社との間で資本業務提携契約を締結いたしました。植物肉の販売や植物肉を使った新商品開発による事業拡大およびSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を目的に協業を進めております。

 

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)新型コロナウイルス感染症に関するリスクについて

 新型コロナウイルス感染症の感染再拡大にともない、営業時間の短縮等により当連結会計年度の業績に影響がありました。再度、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大し、営業時間の短縮等の要請がなされる状況となる場合には、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 当社グループではお客様と従業員の安全を確保するために以下の対策を行っております。

 ・マスク着用、検温等の実施

 ・手洗いの徹底及び消毒用アルコールの設置

 ・タッチパネル消毒

 ・トレーでの金銭受渡

 ・密集の回避及び換気の実施

 今後も「食」に携わる企業として、お客様と従業員の安全と健康を最優先に考え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に努めてまいります。

 

(2)事業に関するリスクについて

① 市場環境について

 外食業界の外部環境は、国内人口の中長期的な減少や新型コロナウイルス感染症の感染拡大による外出自粛のほか、弁当・惣菜等の中食市場の成長等により、全体的な市場規模は縮小傾向にあり、外食業界の既存店売上高は、前年に比べ減少する傾向にあります。これら市場環境の悪化等が一層進む場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 この対策として、既存顧客の満足度向上や新たな顧客価値の創造のために、各ブランドにおける品質・サービスレベルの向上、人財の育成、新メニュー開発、積極的な販売促進活動などの施策や店舗改装等により既存店の増収を図ると同時に、直営店の新規出店とフランチャイズ展開を積極的に進めてまいります。

② ブランドコンセプトについて

 当社グループは、国内と海外において複数の外食ブランドを営んでおります。それぞれ、当社グループ独自の企画開発によるブランドコンセプトで差別化を図っておりますが、これらの施策がお客様のニーズの変化等によって当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 この対策として、お客様ニーズの変化を常に把握し、時代のニーズに応えた当社グループ独自の施策の立案に取り組んでまいります。

③ 新規出店計画について

 新規出店の用地確保については、当社グループのニーズに合致する条件の物件が必ずしも確保されるとは限りません。また、仮に当社グループの計画に沿った物件を確保しても当初計画された店舗収益を確保できない可能性があります。当社グループでは、新規出店の用地確保及び収益性の検討等、新規出店計画の遂行に鋭意取り組んでまいりますが、新規出店が計画どおり遂行出来ない事態が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 この対策として、従来の不動産業者等からの外部情報に加え、取引先銀行、取引先業者からも幅広く情報を入手するように努めており、さらに出店後に計画と実績を比較検討し、課題の分析及び分析に基づく対応策を講じてまいります。

④ 原材料の価格高騰について

 天候不順による野菜価格の高騰や政府によるセーフガード(緊急輸入制限措置)の発動や海外等における紛争、新型コロナウイルスによる生産の不安定化、需給関係の急激な変動による食材価格の高騰の可能性及び為替変動による影響等、当社グループが購入している原材料には価格が高騰する可能性があるものが含まれております。このような事象が発生し原材料価格が高騰した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 この対策として、安心かつ安全な原材料の調達に向けた調達ルートの多様化等を推進しております。

 

(3)法的規制に関するリスクについて

食品衛生法への対応について

 当社は食品衛生法を遵守し、管轄保健所を通じて営業許可を取得しております。各店舗、『物語フードファクトリー』(製麺工場)、『物語フードラボ』(液体調味料製造工場)は、食品衛生責任者の設置を管轄保健所に届け出ており、さらに「HACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた衛生管理手法」を用いて安定した品質管理を提供できる体制を整えております。しかしながら、今後、直営店舗及びフランチャイズ店舗において食中毒の発生の危険性を100%排除することはできず、万一、当社グループの店舗において食中毒が発生した場合には、業績に影響を及ぼす可能性があります。

 この対策として、各店舗では、店長による日常的なチェック及びエリアマネジャーによる検査(サブフランチャイジーの店舗においては、サブフランチャイザーによる検査)や改善指導等を実施しております。また『物語フードファクトリー』、『物語フードラボ』におきましても、厳正な品質管理及び衛生管理を実施しております。さらに、各店舗、『物語フードファクトリー』、『物語フードラボ』においては、社内ルールに則した衛生管理を徹底するほか、専門業者による定期衛生検査を実施しております。

 

(4)財務に関するリスクについて

減損損失について

 当社グループは、店舗に係る多額の固定資産を保有しております。新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響を含む外的環境の著しい変化、又は前述した(2)②にて記載したとおり、ブランドコンセプトがお客様ニーズと合わなくなった結果、店舗の収益性が低下し事業計画と大きく乖離する可能性があります。この場合、固定資産の減損に係る会計基準の適用により減損損失を計上し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

 この対策として、計画と実績を比較検討し、課題の分析及び分析に基づく対応策を講じております。

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 ①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大と一時的な沈静化を繰り返した影響により、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が断続的に適用され、長期間にわたり消費活動が影響を受けました。新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の進行とともに感染者数は減少傾向となり、2022年3月をもってまん延防止等重点措置が全面解除となりました。これにより2022年4月以降においては消費活動の持ち直しが見られました。その一方で、原油などのエネルギー資源や原材料の価格が高騰しており、為替相場の円安見通しからさらなる価格上昇が懸念され、さらにウクライナを取り巻く国際情勢の悪化により、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。

 外食業界においては、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大の懸念から、全国各地で外出の自粛が要請されたことにより、断続的に営業時間の短縮が余儀なくされました。新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、生活様式の変化により外食から中食・内食へのシフトが進展し、また、大人数での外食および夜間の外出行動の自粛などの影響を受けております。さらに、エネルギー資源や原材料の価格高騰、人件費の上昇により、依然として厳しい経営環境が続いております。

 このような状況下において、当社グループは中期経営計画「ビジョン2025」の実現に向けて、お客様と従業員の安全・安心を最優先事項と捉え、感染症対策を徹底しながら店舗運営を継続してまいりました。また、当社グループの売上向上策として、既存店舗の内外装の積極的な改装や看板商品の磨きこみ、サービス力の強化による他社との差別化を図ることで顧客体験価値の向上に努めました。加えて、お客様の認知度向上への取り組みとして、『焼肉きんぐ』『丸源ラーメン』『寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵』のテレビCMを放映し、スマホアプリ等を活用したデジタルマーケティングの強化を行いました。これら施策の効果により、国内既存店(注1)の当連結会計年度における売上高は、直営店において前期比7.1%増、フランチャイズ店において前期比4.5%増となりました。

 新業態開発への取り組みについては、『熟成醤油ラーメン きゃべとん』『牛たん大好き 焼肉はっぴぃ』『焼肉 かるびとはらみ』を軸とした新業態の育成を進めました。2021年8月には当社初のファストカジュアル店『焼きたてのかるび』を出店し、2022年3月には2号店を出店いたしました。加えて、中長期的な成長の実現に向けて、人財の採用や教育・研修による能力開発、IT化の推進、海外事業の強化等の基盤づくりを行いました。

 さらに、2021年10月には、DAIZ株式会社との間で資本業務提携契約を締結いたしました。植物肉の販売や植物肉を使った新商品開発による事業拡大およびSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を目的に協業を進めております。

店舗出店については、国内において郊外ロードサイドの好立地への積極的な出店を進め、直営出店36店舗、退店4店舗、フランチャイズ出店11店舗、退店4店舗、海外において出店5店舗、退店2店舗の結果、当連結会計年度末における当社グループ店舗数は626店舗(直営372店、フランチャイズ236店、海外18店)となりました(後掲表1)。その結果、グループ店舗売上高(注2)1,000億円を達成いたしました。

 

 以上の結果により、売上高は73,277,762千円(前期比14.4%増)、営業利益2,873,821千円(前期比12.4%増)、経常利益6,167,775千円(前期比44.5%増)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は3,727,606千円(前期比36.6%増)となりました。なお、営業外収益については、営業時間の短縮要請に伴う協力金等を助成金収入として3,102,255千円を計上しております。

 

(注1)国内既存店とは、2022年6月30日現在で開店から18カ月以上経過している国内の店舗を指します。

(注2)グループ店舗売上高とは、当社直営店とフランチャイズ店の店舗売上高の合計を指します。

 

 当連結会計年度におけるセグメント別の概況については、当社グループの事業は単一セグメントでありますので、その概況を部門別に示すと次のとおりであります。

 

ⅰ.焼肉部門

 当連結会計年度中において、『焼肉きんぐ』は18店舗の出店(直営13店、フランチャイズ5店)を実施しました。これにより、焼肉部門の当連結会計年度末の店舗数は286店舗(直営175店、フランチャイズ111店)となりました。

 以上の結果により、直営店の売上高は38,985,909千円(前期比18.8%増)となりました。

ⅱ.ラーメン部門

 当連結会計年度中において、『丸源ラーメン』は16店舗の出店(直営10店、フランチャイズ6店)を実施し、『熟成醤油ラーメン きゃべとん』は1店舗の出店(直営1店)を実施しました。これにより、ラーメン部門の当連結会計年度末の店舗数は190店舗(直営90店、フランチャイズ100店)となりました。

 以上の結果により、直営店の売上高は10,733,508千円(前期比16.5%増)となりました。

ⅲ.お好み焼部門

 当連結会計年度中において、『お好み焼本舗』は1店舗の出店(直営1店)を実施しました。これにより、お好み焼部門の当連結会計年度末の店舗数は24店舗(直営16店、フランチャイズ8店)となりました。

 以上の結果により、直営店の売上高は1,691,579千円(前期比3.1%減)となりました。

ⅳ.ゆず庵部門

 当連結会計年度中において、『寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵』は7店舗の出店(直営7店)を実施しました。これにより、ゆず庵部門の当連結会計年度末の店舗数は94店舗(直営77店、フランチャイズ17店)となりました。

 以上の結果により、直営店の売上高は12,589,243千円(前期比8.8%増)となりました。

ⅴ.専門店部門

 当連結会計年度中において、『牛たん大好き 焼肉はっぴぃ』は2店舗の出店(直営2店)を実施し、当社初のファストカジュアル業態『焼きたてのかるび』については2店舗の出店(直営2店)を実施しました。これにより、専門店部門の当連結会計年度末の店舗数は14店舗(直営14店)となりました。

 以上の結果により、直営店の売上高は1,916,108千円(前期比37.0%増)となりました。

ⅵ.フランチャイズ部門

 主にフランチャイズ加盟企業からのロイヤルティ・加盟金・業務受託料等であります。当連結会計年度中においてフランチャイズ11店舗の出店を実施しました。これにより、フランチャイズ部門の当連結会計年度末の店舗数は236店舗となりました。

 以上の結果により、売上高は4,941,208千円(前期比9.5%増)となりました。

 

 

ⅶ.その他部門

 主に連結子会社である「物語(上海)企業管理有限公司」による取り組みであります。当連結会計年度中において5店舗の出店を実施しました。これにより、その他部門の当連結会計年度末の店舗数は18店舗となりました。

 以上の結果により、売上高は2,420,204千円(前月比12.8%減)となりました。

 

表1 「部門別店舗数の状況」

(単位:店)

 

直営(国内)

FC(国内)

海外

2022年6月末

店舗数

焼肉部門

175

111

286

ラーメン部門

90

100

190

お好み焼部門

16

8

24

ゆず庵部門

77

17

94

専門店部門

14

14

その他部門

18

18

合計

372

236

18

626

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の残高は、前連結会計年度末と比較し5,750,048千円減少し8,464,866千円(前期比40.4%減)となりました。

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において、営業活動の結果得られた資金は8,778,698千円(前期比51.6%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が5,465,088千円あったこと及び減価償却費が3,142,250千円あったこと等を反映したものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において、投資活動の結果使用した資金は7,383,822千円(前期比27.8%増)となりました。これは主に、新規出店等に伴う有形固定資産の取得による支出が6,799,763千円あったこと等を反映したものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において、財務活動の結果使用した資金は7,251,515千円(前期は4,225,550千円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の調達が1,000,000千円の一方で、短期借入金の純減額が6,200,000千円、配当金の支払が785,239千円、長期借入金の返済が1,259,235千円あったこと等を反映したものであります。

 

(生産、受注及び販売の実績)

当社グループは、単一セグメントであるため品目別及び部門別に記載しております。

 

ⅰ.生産実績

 当連結会計年度の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。

品目

当連結会計年度

(自 2021年7月1日

至 2022年6月30日)

前年同期比(%)

生麺(千円)

895,803

106.8

液体調味料(千円)

514,250

143.4

合計(千円)

1,410,054

117.8

 (注)1.金額は販売価格によるものであり、部門間の内部振替前の数値であります。

2.当連結会計年度において、液体調味料の生産実績に著しい変動がありました。これは、液体調味料製造工場『物語フードラボ』が、2021年1月より「ポン酢」を、2021年5月より「すき焼きだれ」をそれぞれ生産開始しており、当連結会計年度は、通年生産となったことによるものであります。

 

ⅱ.受注実績

 当社は一般消費者への直接販売を主としており、また、生産についても見込生産を行っておりますので、記載すべき事項はありません。

 

ⅲ.販売実績

 当連結会計年度の販売実績を部門別に示すと、次のとおりであります。

 

当連結会計年度

(自 2021年7月1日

至 2022年6月30日)

前年同期比(%)

直営店

焼肉部門(千円)

38,985,909

118.8

ラーメン部門(千円)

10,733,508

116.5

お好み焼部門(千円)

1,691,579

96.8

ゆず庵部門(千円)

12,589,243

108.8

専門店部門(千円)

1,916,108

137.0

その他部門(千円)

2,420,204

87.1

小計(千円)

68,336,553

114.8

フランチャイズ部門(千円)(注)

4,941,208

109.5

合計(千円)

73,277,762

114.4

 (注)ロイヤルティ・加盟金・業務受託料等であります。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

  経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま

 す。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する分析・検討内容

 ⅰ.財政状態の分析

(流動資産)

 当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末と比べて4,976,199千円減少し、13,129,183千円となりました。これは、店舗売上高の増加による売掛金が752,011千円増加した一方、短期借入金の返済等による現金及び預金が5,750,048千円減少したことが主な要因であります。

(固定資産)

 当連結会計年度末における固定資産は、前連結会計年度末と比べて3,420,208千円増加し、33,067,487千円となりました。これは、設備投資により有形固定資産が2,627,568千円、資本業務提携に伴う出資等による投資その他の資産が631,628千円増加したこと等が主な要因であります。

(流動負債)

 当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末と比べて3,615,634千円減少し、12,329,153千円となりました。これは、償還期限が1年以内になったことに伴う1年内償還予定の社債が1,000,000千円、業容拡大に伴う未払法人税等が822,451千円、買掛金が813,054千円増加した一方、返済による短期借入金が6,200,000千円減少したこと等が主な要因であります。

(固定負債)

 当連結会計年度末における固定負債は、前連結会計年度末と比べて939,120千円減少し、10,907,225千円となりました。これは、償還期限が1年以内になったことに伴い社債等が988,255千円減少したことが主な要因であります。

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末と比べて2,998,763千円増加し、22,960,292千円となりました。これは、利益剰余金が2,778,024千円増加したこと等が主な要因であります。

 

 ⅱ.経営成績の分析

 当社グループの当連結会計年度の売上高は、前期比14.4%増加し73,277,762千円となりました。

 当社グループはお客様と従業員の安全を最優先に感染症対策を徹底しながら店舗運営を継続してまいりました。また、既存店舗の内外装の積極的な改装や看板商品の磨きこみ、サービス力の強化による他社との差別化を図ることで顧客体験価値の向上に努めました。加えて、お客様の認知度向上への取り組みとして、『焼肉きんぐ』『丸源ラーメン』『寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵』のテレビCMを放映し、スマホプリ等を活用したデジタルマーケティングの強化を行いました。これらの施策の効果により、国内既存店(注1)の当連結会計年度における売上高は、直営店においては前期比7.1%増、フランチャイズ店においては前期比4.5%増となりました。

 焼肉部門では、直営店において13店舗の新規出店を実施しました。この結果、直営店の売上高は38,985,909千円(前期比18.8%増)となりました。

 ラーメン部門では、直営店において11店舗の新規出店を実施しました。この結果、直営店の売上高は10,733,508千円(前期比16.5%増)となりました。

 お好み焼部門では、直営店において1店舗の新規出店を実施しましたが、直営店の売上高は1,691,579千円(前期比3.1%減)となりました。

 ゆず庵部門では、直営店において7店舗の新規出店を実施しました。この結果、直営店の売上高は12,589,243千円(前期比8.8%増)となりました。

 専門店部門では、直営店において4店舗の新規出店を実施しました。この結果、直営店の売上高は1,916,108千円(前期比前期比37.0%増)となりました。

 フランチャイズ部門では、フランチャイズ店において11店舗の新規出店を実施しました。フランチャイズ加盟店舗数の増加によるロイヤルティ収入の増加等により、売上高は4,941,208千円(前期比9.5%増)となりました。

 その他部門では、5店舗の新規出店を実施しました。この結果、売上高は2,420,204千円(前期比12.8%減)となりました。

 

(注1)国内既存店とは、2022年6月30日現在で開店から18カ月以上経過している国内の店舗を指します。

 

 売上原価は売上高の増加に伴い、前期比16.2%増加し25,457,585千円となりました。売上高に対する構成比は、前期比0.5ポイント増の34.7%となりました。

 販売費及び一般管理費は、前期比13.6%増加し44,946,355千円となりました。売上高に対する構成比は、前期比0.4ポイント減の61.3%となっております。販売費及び一般管理費が増加したのは、新規出店に伴う人員増員により給料及び手当が前期比12.3%増の19,146,371千円となったこと等によります。

 この結果、営業利益は前期比12.4%増加し2,873,821千円となりました。

 営業外収益は、営業時間の短縮要請に伴う協力金等を助成金収入として3,102,255千円等を計上し、前期比1,563,281千円増の3,368,265千円となりました。

 営業外費用は、前期比21.5%減少し74,311千円となりました。

 この結果、経常利益は前期比44.5%増加し6,167,775千円となりました。

 特別損失は、減損損失110,776千円等を計上し、702,686千円となりました。

 この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比36.6%増加し3,727,606千円となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、(経営成績等の状況の概要)に記載しております。

 資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、店舗の設備投資、システム開発投資等によるものであります。

 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入金及び社債の発行により行っております。

 なお、当連結会計年度末における社債、借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は10,602,310千円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は8,464,866千円となっております。

 新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない中、金融機関と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結するなど財務基盤の安定化に努めております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成する上では、固定資産の減損損失、繰延税金資産の回収可能性など様々な会計上の見積りを行うことが必要となりますが、会計基準では、会計上の見積りを「資産及び負債や収益又は費用等の額に不確実性がある場合において、財務諸表作成時に入手可能な情報に基づいて、その合理的な金額を算出すること」と定義されております。

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

 

4【経営上の重要な契約等】

(1)フランチャイズ加盟契約

 当社はフランチャイジー(フランチャイズ加盟企業)との間で、以下のような加盟契約を締結しております。

① 当事者(当社と加盟企業)間で、締結する契約

ⅰ.契約の名称

・『焼肉きんぐ』フランチャイズ加盟契約

・『丸源ラーメン』フランチャイズ加盟契約

・『二代目丸源』フランチャイズ加盟契約

・『お好み焼本舗』フランチャイズ加盟契約

・『寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵』フランチャイズ加盟契約

ⅱ.契約の内容

 フランチャイジーは、当社とフランチャイズ加盟契約を交わしたブランドの商標・サービスマーク等の使用許可及びフランチャイズシステムのノウハウの提供を受ける。

 

 

② 加盟に際し、当社が徴収する加盟金、保証金、ロイヤルティ、その他の金銭に関する事項

 

加盟金

保証金

ロイヤルティ

契約更新料

『焼肉きんぐ』

1店目        500万円

2店目~9店目   250万円

10店目以降       150万円

400万円

1店目~9店目     3.00%

10店目~19店目     2.80%

20店目~29店目     2.60%

30店目以降       2.40%

最新フランチャイズ契約加盟金の10%

『丸源ラーメン』

1店目        500万円

2店目~9店目   250万円

10店目以降       150万円

400万円

1店目             5.00%

2店目        4.80%

3店目        4.60%

4店目        4.40%

5店目        4.20%

6店目~9店目    4.00%

10店目~19店目    3.80%

20店目~29店目    3.60%

30店目以降       3.40%

最新フランチャイズ契約加盟金の10%

『二代目丸源』

1店目        500万円

2店目以降     250万円

400万円

1店目             5.00%

2店目        4.80%

3店目        4.60%

4店目        4.40%

5店目        4.20%

6店目以降       4.00%

最新フランチャイズ契約加盟金の10%

『お好み焼本舗』

         500万円

200万円

                   5.00%

1店目   50万円

2店目以降 25万円

『寿司・しゃぶしゃぶ

ゆず庵』

1店目        500万円

2店目以降     250万円

400万円

          3.00%

なし

 (注)  『焼肉きんぐ』及び『丸源ラーメン』の10店舗以上のロイヤルティについては、フランチャイジーが自社内でスーパーバイザー業務を実施するなどの条件により、異なるロイヤルティ料率を採用しております。

 

③ 契約期間に関する事項

 

『焼肉きんぐ』

『丸源ラーメン』

『二代目丸源』

『お好み焼本舗』

『寿司・しゃぶしゃぶ

ゆず庵』

契約期間

 契約締結日を開始日として、店舗の開店日から満10年を経過した日を終了日とする。

 契約締結日を開始日として、店舗の開店日から満10年を経過した日を終了日とする。

 契約締結日を開始日として、店舗の開店日から満5年を経過した日を終了日とする。

 契約締結日を開始日として、店舗の開店日から満10年を経過した日を終了日とする。

契約更新

 契約満了の6カ月前までに両当事者のいずれからも、解約の申し入れがない場合は、2年ごとに自動的に更新される。

 契約満了の6カ月前までに両当事者のいずれからも、解約の申し入れがない場合は、2年ごとに自動的に更新される。

 契約満了の6カ月前までに両当事者のいずれからも、解約の申し入れがない場合は、2年ごとに自動的に更新される。

 契約満了の6カ月前までに両当事者のいずれからも、解約の申し入れがない場合は、5年ごとに自動的に更新される。

 

(2)サブフランチャイズ加盟契約

 当社はサブフランチャイザーとの間で、下記のような契約を締結しております。

① 当事者(当社と加盟企業)間で、締結する契約

ⅰ.契約の名称

『お好み焼本舗』サブフランチャイズ加盟契約

ⅱ.契約の内容

 加盟企業に対して、合意した一定の地域(エリア)における以下の独占的権利を与える。

 『お好み焼本舗』フランチャイズシステムに基づき、当社から提供されるノウハウを利用して『お好み焼本舗』フランチャイズを展開、運営しサブフランチャイザーとしての権利を行使すること。

 当社の指定する商標、サービスマーク等を使用すること。

 

② 加盟に際し、当社が徴収する加盟金、保証金、ロイヤルティ、その他の金銭に関する事項

ⅰ.加盟金

当該エリアにおける出店希望数×250万円(内100万円はサブフランチャイジー契約締結時)

ⅱ.保証金

50万円(1店舗出店毎)

ⅲ.ロイヤルティ

店舗売上高の1.5%(フランチャイザー[当社]にスーパーバイザー業務を委託する場合、当該エリアにおける店舗売上高の5.0%)

ⅳ.契約更新料

25万円(1店舗毎)

③ 契約期間に関する事項

ⅰ.契約期間

 契約締結日を開始日として、契約締結日の翌日から満5年を経過した日を終了日とする。

ⅱ.契約更新

 契約満了の6カ月前までに両当事者のいずれからも解約の申し入れがない場合は、5年毎に自動的に更新される。

 

(3)ワルツ株式会社との「継続的売買基本契約書」

① 契約の内容

 ワルツ株式会社が当社の直営店舗及びフランチャイズ加盟店舗に対して、商品を継続的に売り渡すこととし、当社はこの活動を全般的に統制し、その一部をワルツ株式会社に委託する。

 フランチャイズ加盟店舗がワルツ株式会社に対し、残債務を発生させた場合、フランチャイズ加盟企業が当社に差し入れている保証金を限度額として連帯して保証する。

② 契約の期間

契約日から5年間

 ただし、契約期間満了6カ月前までに、両社から、何らの申し出のないときは、期間満了の翌日から1年自動的に更新されるものとし、以後も同様とする。

 

(4)株式会社トーホーフードサービスとの「継続的商品取引基本契約書」及び「継続的売買基本契約書」

 ①「継続的商品取引基本契約書」

ⅰ.契約の内容

 株式会社トーホーフードサービスが当社の直営店舗及びフランチャイズ加盟店舗に対して、商品を継続的に取引することとし、当社はこの活動を全般的に統制し、その一部を株式会社トーホーフードサービスに委託する。

ⅱ.契約の期間

契約日から1年間

 ただし、契約期間満了1カ月前までに、両社から、何らの申し出の無いときは、期間満了の翌日から1年間自動的に更新されるものとし、以後も同様とする。

 ②「継続的売買基本契約書」

ⅰ.契約の内容

 株式会社トーホーフードサービスが当社のフランチャイズ加盟店舗に対して、商品を継続的に売り渡すこととし、当社はこの活動を全般的に統制し、その一部を株式会社トーホーフードサービスに委託する。

 株式会社トーホーフードサービスは、フランチャイズ加盟企業及び連帯保証人から支払いを受けることができない金額をフランチャイズ加盟企業が当社へ差し入れている保証金を限度額として請求できる。

ⅱ.契約の期間

契約日から5年間

 ただし、契約期間満了6カ月前までに、両社から、何らの申し出の無いときは、期間満了の翌日から1年間自動的に更新されるものとし、以後も同様とする。

 

5【研究開発活動】

 該当事項はありません。