第2【事業の状況】

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当行グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当行グループが判断したものであります。

 

(経営方針)

当行は、地域社会への安定的資金供給を使命として設立された銀行であり、「地域金融機関として地域社会の発展に尽くし共に栄える」ことを経営理念として、地域経済の中核を担う中小企業等の皆さまを中心に営業活動を展開しております。

(経営環境についての経営者の認識)

当連結会計年度におけるわが国経済は、資源高の影響などを受けつつも、新型コロナウイルス感染症抑制と経済活動の両立が進むもとで、緩やかに持ち直しております。企業収益は、資源高や円安によるコスト増加が重石となっており、製造業の一部に弱さがみられます。一方で、インバウンド需要、旅行や外食などのサービス消費の回復を受け、非製造業は増益、個人消費も緩やかに持ち直しております。今後、景気が回復していくことが期待されていますが、海外の経済や物価動向、ウクライナ情勢の展開や資源価格の動向などの影響が不透明な状況となっております。

金融情勢に目を移しますと、日本銀行は2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続するとしております。また、新型コロナウイルス感染症の影響を注視し、企業等の資金繰り支援及び金融市場の安定維持に努め、必要があれば、追加的な金融緩和措置を講じていくとしております。

株式市場については、27,000円台でスタートした日経平均株価は、欧米の株式市場が下落するなかでも比較的に底堅く推移し、2023年3月末の終値は28,041円となりました。

当行グループの主要な営業基盤である岩手県経済においては、新型コロナウイルス感染症の影響緩和を背景に、非製造業の設備投資は増加しました。また、百貨店やスーパー売上高が前年を上回るほか、飲食業、宿泊業などを中心に個人消費は持ち直しの動きが進捗しております。しかしながら、公共投資は前年を下回り、住宅投資についても持家等が減少し、新設住宅着工戸数は前年を下回っております。総じて、岩手県内の経済は、一部に弱さがみられますが、基調としては緩やかに持ち直しております。

 

(優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題)

当行を取り巻く経営環境は、コロナ禍からの経済活動の正常化が進みつつある一方で、人口減少による国内市場の縮小や異業種との競争激化などに加え、欧米の利上げや世界的なインフレ、米国の地方銀行の破綻をきっかけとする金融不安などにより、先行きが不透明な状況となっております。また、コロナ禍で加速したDXへの取組みに加え、世界規模で広がるSDGsや脱炭素化をはじめとするサステナビリティへの取組み及び人的資本投資などは、企業活動における重要テーマとして位置づけられ、社会全体に大きな変化が生じてきております。

このような環境のもと、これからの地域社会の発展に尽くしていくことを目的として、「とうぎんVision」を制定しております。この「とうぎんVision」は、「コアバリュー(経営理念)」、「パーパス(存在意義)」、「長期経営計画」の3要素から構成されております。「コアバリュー」である「地域金融機関として地域社会の発展に尽くし共に栄える」と、「パーパス」である「地域力の向上」は普遍であり、「長期経営計画」は、「コアバリュー」、「パーパス」の追求に向けた長期的な目標です。「長期経営計画」は期間を15年としており、「2037年3月末までに公的資金返済、返済後の単体自己資本比率8.5%以上」とすることを掲げております。

また、「長期経営計画」達成のための中期的な目標として、2022年4月よりスタートした第1次中期経営計画の2年目となる2023年度は、「とうぎんチャレンジ」に基づき、「中小事業者への支援」をより一層深めるとともに、地域活性化に繋がる新たなビジネスモデルの構築に向け、更に取組みを加速させてまいります。

上記課題への対応も含め、第1次中期経営計画を着実に遂行していくことで、経営体質の強化を図るとともに、お客さまへの金融支援や本業支援等を通じて地域経済を活性化させ、地域力の向上に貢献してまいります。

 

(経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等)

・「第1次中期経営計画」における経営数値目標(単体)

[2025年3月期]

本業利益(注) ・・・7億円以上

当期純利益   ・・・10億円以上

自己資本比率  ・・・8.5%以上

(注)本業利益とは、有価証券関連収益を加味しない、預貸金業務及び役務取引等業務から得られる利益とし、次の算式により算出します。

本業利益 = 貸出金平残 × 預貸金利回り較差 + 役務取引等利益 - 経費

なお、目標とする経営数値目標は、その達成を当行として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。

(経営戦略等)

当行では、中期経営計画を「長期経営計画」を達成するための3カ年の戦略と位置付けており、その第1フェーズであることから「第1次中期経営計画」としております。第1次から第5次までの中期経営計画を達成することで、「長期経営計画」の達成を目指します。

「第1次中期経営計画」では、当行の強みである中小事業者への支援をより一層深めるとともに、地域活性化に繋がる新たなビジネスモデルの構築に取組んでまいります。

 

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2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当行グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当行グループが判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

 当行グループでは、2023年3月に「サステナビリティ方針」を策定し、持続可能な地域社会の実現に向けて取り組んでおります。また、気候変動に関する課題を経営上の重要事項として捉えており、頭取を議長とする常務会において気候変動を含む社会的課題解決のための具体的取組み等について議論する体制としております。なお、適宜取締役会に報告し、報告された内容に対し、適切に監督する体制を構築しております。

 

(2)戦略

(サステナビリティ)

①リスク

 移行リスクは、気候関連の規制強化や市場環境の変化等への対応といった脱炭素社会への移行の影響を受けるセクターに対する与信関係費用の増加等想定しています。物理的リスクは、台風・洪水等の自然災害による不動産の損傷等によるお客さまの業績悪化に伴う信用リスクや、自然災害の発生等による当行本支店及び連結子会社の被災等によるオペレーショナルリスクを想定しています。

②機会

 お取引先の脱炭素社会への移行やSDGsの取組み支援として、関連する各種サービス・商品の提供を積極的に行っております。また、再生可能エネルギー事業への投資や環境負荷低減に資する投資等を積極的にご支援するための商品を展開することで、ファイナンス面においても脱炭素社会の実現に向けて取り組んでまいります。

 

(人的資本)

①採用方針

 当行では、行内における多様性の確保が経営理念の継承及び持続的な成長をする上での強みになると認識しており、性別や国籍、出身地などに寄らず、応募者の適性・能力のみを基準とした公正公平な採用活動を基本方針としております。

 当行のコアバリュー(経営理念)である「地域金融機関として地域社会の発展に尽くし共に栄える」に共感し、パーパス(存在意義)である「地域力の向上」に向けて、学び・考え・行動する人材を採用してまいります。

 

②人材育成方針

 当行では、2022年4月にスタートした第1次中期経営計画において、「とうぎん型人材の育成」を掲げ、取り組んでおります。

 「とうぎん型人材」とは、“地域の発展を支える人材”であり、3C(Challenge(挑戦)、Communication(意思疎通)、Conceptual skills(課題解決力))能力を備えた人材と定義し、能力の向上に努めております。

 育成方針は、「個性・特性を活かした育成」とし、個々のキャリアプランに合わせた幅広い教育研修の機会を提供するなど、人材育成に継続して取り組んでおります。

 半期に3回、上司との面談の機会を設け、希望する業務及び将来的に異動したい部署を確認し、キャリアプランの擦り合わせを行うとともに、課題に対する改善策を指導することでキャリアアップをサポートしております。

 

③社内環境整備方針

 当行で働くすべての従業員がその能力を十分に発揮し、活躍できる環境づくりの実現に向けて、「仕事と家庭の両立支援」及び「健康経営」等を推進し、多様性を尊重する企業文化の醸成に取り組んでおります。

 自宅から通勤圏内の支店に配属するエリア行員制度の制定や短時間勤務制度の導入により、子育て世代のライフプランに合わせた働き方を支援しております。

 また、2018年に「健康宣言」を制定し、「からだの健康づくり」、「こころの健康づくり」及び「職場の健康づくり」を三本柱として、経営のパートナーである東北銀行従業員組合と協力し、安全衛生管理体制をはじめ、健康経営に取り組んでおります。具体的には、保健師による全従業員に対する保健指導や定期健康診断受診率及び定期健康診断実施後の再検査・要精密検査受診率100%を推進し、従業員の健康の維持・増進に取り組んでおります。

 

(当行における定期健康診断受診率、再検査・要精密検査受診率)

 

2021年3月末

2022年3月末

2023年3月末

定期健康診断受診率

100%

100%

100%

再検査・要精密検査受診率

89.9%

95.1%

92.2%

 

④女性の活躍推進

 当行では、「男女分け隔てなく能力に応じて責任を与える」「意欲・能力の高い女性は支店長や課長に積極的に登用していく」との方針のもと、女性の活躍推進に取り組んでおります。2023年3月末時点では、内部事務を担当する業務課の課長のうち95.7%が女性であります。また、女性管理職比率も高水準で推移するなど、継続して取り組んできた成果が表れております。

 女性の採用も積極的に行っており、2022年度に入行した行員25名(新卒)の内、女性は13名(52.0%)となっております。

 2006年に非正規行員から正規行員への登用制度を制定し、累計で122名の女性を正規行員へ登用しております。2022年度における正規行員登用者2名のうち、女性は2名(100%)となります。

 また、女性の活躍推進している企業として、厚生労働省から2012年に「くるみん」、2016年に「えるぼし(最高位)」、の認定を受けており、引き続き女性の活躍推進に取り組んでまいります。

 

(当行における女性管理職比率推移)

 

2021年3月末

2022年3月末

2023年3月末

女性管理職比率

25.9%

25.4%

25.9%

 

 

(2022年度の当行における採用者数)

 

男性(名)

女性(名)

女性比率

新卒採用者数

12

13

52.0%

 

(2022年度の当行における正規行員登用者数)

 

男性(名)

女性(名)

女性比率

正規行員登用者数

100%

 

(3)リスク管理

 気候変動に起因する移行リスクおよび物理的リスクが、将来的に大きな財務的影響を与える可能性があることを認識しています。今後、気候変動に関する機会とリスクが当行に及ぼす影響を把握するため、移行リスクと物理的リスクを対象としたシナリオ分析の手法等について、具体的な検討を進めてまいります。

 

(4)指標及び目標

(サステナビリティ)

 当行グループでは、2030年度のCO2排出量について、2013年度比46%削減を目指し、取り組んでまいります。

 なお、2022年度のCO2排出量は2013年度比20.3%削減しております。

単位:t-CO2

 

2013年度

2020年度

2021年度

2022年度

2030年度

(計画)

SCOPE1(注1)

(直接排出)

1,136

697

618

662

(注3)

SCOPE2(注2)

(間接排出)

1,564

1,595

1,452

1,490

合計

2,700

2,293

2,070

2,153

1,458

2013年度比

▲15.1%

▲23.3%

▲20.3%

▲46.0%

(注)1.事業者自らによるCO2直接排出及び車両によるガソリン使用やガスの使用等であります。

2.他社から供給された電気等の使用に伴うCO2間接排出であります。

3.2030年度(計画)については、SCOPE1及びSCOPE2で1,458t-CO2のCO2排出量の削減を計画しております。

 

(人的資本)

 当行では、上記「(2)戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は、次のとおりであります。

 

指標

目標(2024年3月末)

実績(2023年3月末)

女性管理職比率(注1)

25%以上

25.9%

男性育児休業及び育児目的休暇取得率(注2)

100%

82.4%

定期健康診断後の再検査・要精密検査受診率

100%

92.2%

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の4第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したものであります。

 

 

3 【事業等のリスク】

(リスク管理体制)

当行では業務運営上発生が予想されるリスクについて、統合的リスク管理の考え方のもと、取締役会がリスク管理の基本方針及びリスク管理体制を定めております。

リスク管理の基本方針では、リスクを定量化し自己資本と対比して管理する「統合リスク管理」と、統合リスク管理以外の手法による「その他リスク管理」とに区分しております。前者は、資産・負債の総合管理、自己資本管理、流動性リスク管理に係る事項も含め、経営陣と関係部で構成するALM委員会において管理する体制としております。後者は、リスクの種類ごとに主管部署を明確にし、当該主管部署ごとに管理体制の堅確化に努め、リスクの顕在化を抑制する管理体制としております。

(統合リスク管理)

統合リスク管理については、リスクの種類ごとにリスクの顕在化により発生が予想される損失額を統一的な尺度を用いて、統計的な方法で計測を行い、自己資本を原資として主要なリスク(信用リスク、市場リスク、オペレーショナルリスク)にリスク資本を配賦して、設定したリスク管理枠に収まるよう管理する手法としております。

経営陣と関係部で構成するALM委員会では、毎期リスク管理枠の設定を行い、経営体力に見合ったリスクテイクとなっているかを毎月確認しており、定期的にストレステストを実施することにより、自己資本充実度の検証を実施しております。

 

当行のリスク管理組織体制を図で示すと以下のようになります。

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有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、信用リスク及び市場リスクであります。

上記の統合リスク管理において定量的にリスク量を測定している信用リスク、市場リスク及びオペレーショナル・リスクの中でも、信用リスク及び市場リスクはリスク量が大きいため、主要なリスクと認識しております。

なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当行グループ(当行及び連結子会社)が判断したものであります。

当行はこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の適正な対応に努めてまいります。

 

(主要なリスク)

(1)信用リスク

融資先の倒産や経営悪化のほか、不動産市場における流動性の欠如又は不動産価額の下落、有価証券価額の下落等により、債務不履行の状態にある債務者に対し担保権を設定した不動産もしくは有価証券を処分できないなどのさまざまな要因によって新たな不良債権処理費用が発生し業績に悪影響を与える可能性があります。

また、当行は、融資先の状況や差し入れられた担保の価値及び経済状況に関する見積り等に基づいて、貸倒引当金を計上しております。2023年3月31日現在の金融再生法開示債権の保全状況は、担保保証等及び貸倒引当金による保全率が銀行単体で79.55%と高い比率となっております。また、非保全額を十分に上回る自己資本を有しております。しかし、実際の貸倒れが貸倒引当金計上時点における見積り等と乖離した場合や担保価値が下落した場合、貸倒引当金が増加し、業績に悪影響を与える可能性があります。

(信用リスクが顕在化する「可能性の程度」、「時期」及び「顕在化した場合に連結会社の経営成績等の状況に与える影響の内容」)

当行では、財務内容やご返済の状況等の信用度に応じてお取引先を区分する信用格付を実施しており、格付区分毎のリスクの状況に基づいて信用リスクを定量的に把握しております。

具体的には、バリュー・アット・リスク(VaR)により信用リスク量を計測しており、信頼区間99.0%、保有期間1年として算出された最大損失から、平均的に発生が予想される期待損失(EL)を差し引いた値(=非期待損失、UL)を信用リスク量として認識しております。2023年3月31日現在の信用リスク量は、16億61百万円(2022年3月31日現在は17億58百万円)であります。

(リスクへの対応策)

当行の信用リスク管理については、融資規程(クレジット・ポリシー)の信用リスク管理基本方針に基づき、信用リスク管理体制の整備、与信審査の客観性の確保、問題債権の管理、与信ポートフォリオ管理による与信集中の排除、信用リスクの定量的把握、適正な収益確保等の方針を定めております。さらに、信用リスク管理規定において、目的、定義、範囲、体制及び役割、管理方法等を定め、適正な信用リスク管理が実現するような体制を整備し実施しております。

与信ポートフォリオについても、四半期ごとに信用リスク量、予測最大損失額の把握、分析を行うとともに、改善策等を指示するなどの管理を行っております。具体的な管理手法としては、融資先支援・管理要領に基づき重点管理先を選定し、営業店のモニタリング等を基に年1回、営業店と本部で取組方針協議を実施し、支援及び管理を行っております。また、本部管理・指導が必要な先については、本部担当部署が直接顧客訪問を実施し、経営改善計画策定等の支援・指導を行っております。

問題債権の管理としては、月例の貸出金延滞報告により管理を強化し、条件変更による長期延滞の未然防止や問題解決に向けた取組みを図っております。実質破綻先以下の管理は、毎年2月末、8月末を基準日として営業店より債権管理報告を受け、問題解決に向けた方針協議を行い、再建支援や円滑な処理等への協力を含めた取組みを強化しております。

今後につきましても、信用リスク管理の適正化を図るとともに、取組み方針協議に基づく経営改善や事業再支援を本部と営業店の協業により行ってまいります。

 

(2)市場リスク

① 金利リスク

当行は、主に預金により調達した資金を貸出金や有価証券等で運用しておりますが、運用調達期間のミスマッチが存在している中で金利が変動することにより利鞘が縮小し、業績に悪影響を与える可能性があります。

② 価格変動リスク

当行は、市場性のある債券や株式等の有価証券を保有しておりますが、金利の上昇による債券価格の下落や、株価が長期間にわたって下落した場合には、保有する有価証券に減損又は評価損が発生し、業績に悪影響を与える可能性があります。

(市場リスクが顕在化する「可能性の程度」、「時期」及び「顕在化した場合に連結会社の経営成績等の状況に与える影響の内容」)

当行では、株式等の価格変動リスクについては、債券を含む投資有価証券全体について、株価や市場金利等の各リスク要因間の相関を考慮したうえで、市場リスク量として一体で計測しております。

市場リスク量はバリュー・アット・リスク(VaR)により計測しており、信頼区間は99.0%、保有期間は他のリスク(信用リスク、金利リスク等)との統一性を考慮し、債券、株式等とも240日(1年間)としております。2023年3月31日現在の市場リスク量は、101億21百万円(2022年3月31日現在は68億4百万円)であります。

(リスクへの対応策)

市場リスク管理については、市場リスクの特定・評価・モニタリング・コントロール等の重要性を認識し、適正な市場リスク管理体制の整備・確立に向けて、リスク管理の方針及び管理体制を整備しております。

具体的には、毎期、資産・負債の総合管理や自己資本管理等に関わるALM運営方針から保有可能な市場リスク量を決定し、また、市場部門が当該方針に基づき検討する戦略目標について、経営陣と関係部で構成するALM委員会において協議を行い決定しております。ALM委員会では、市場部門の戦略目標について、毎期、市場運用業務等の方針を設定し、市場リスクを管理可能なリスクに限定する中で安定的な収益を確保することを確認しており、有価証券に関わる売買方針についても毎月確認を行っております。また、過去未確認のリスクを保有する商品を購入する場合には、ミドル部署の承認を必要とする体制とし、フロント部署への牽制を行っております。

 

(その他重要なリスク)

(1)流動性リスク

金融システムが不安定になるなど市場環境が大きく変化したり、当行の信用状況が悪化した場合には、必要な資金の確保が困難になり、通常よりも著しく高い金利での資金調達により、当行の業績に悪影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応策)

流動性リスク管理について、流動性リスクの特定・評価・モニタリング・コントロール等の重要性を十分に認識し、リスク管理規程、ALM運営方針、流動性リスク管理規定、市場運用業務等の運用管理基準、業務継続計画等の規定を定めております。月次のALM委員会において、資金の運用・調達状況の予測に基づく中長期的な資金動向の報告を行うほか、流動性リスク管理規定に日次・月次等の定例報告を定め、重要な事項については随時報告する体制としております。また、業務継続計画の実効性の向上を図る目的で、年1回、流動性危機時を想定した訓練を行っております。

 

(2)オペレーショナル・リスク

オペレーショナル・リスクとは、内部プロセス・システム・人が不適切であることもしくは機能しないこと、又は外部要因に起因するリスクの総称であります。

当行では、統合リスク管理における各リスクの定量的な把握においては、自己資本比率算出におけるオペレーショナル・リスク相当額をオペレーショナル・リスク量として認識しております。

① 事務リスク

役職員が正確な事務を怠ったり、事務事故あるいは不正等を起こしたり、顧客情報等の重要情報を外部に漏洩した場合には、損害賠償等の経済的損失や社会的信用の低下により、当行の業績に悪影響を与える可能性があります。

② システムリスク

コンピュータシステムの停止又は誤作動等システム上の不備や、不正アクセス等コンピュータが不正に使用されることにより、当行の業務遂行や業績に悪影響を与える可能性があります。

③ その他オペレーショナル・リスク

イ.規制・制度変更に関するリスク

当行は、現時点における法律・規則等に従い業務を遂行しておりますが、将来において法律・規則等の新設・変更・廃止によって生じる事態が、業務遂行や業績に悪影響を与える可能性があります。

ロ.コンプライアンスリスク

役職員の法令等違反に起因した損失の発生や、当行に対する訴訟の提起等により信用力の低下等が生じた場合には、当行の業績に悪影響を与える可能性があります。

ハ.風評リスク

取引先、投資家、報道機関、インターネット等を通じて、当行に対する悪評、信用不安につながる噂等が広まった場合、これらが正確な事実に基づいたものか否かにかかわらず、当行の業績に悪影響を与える可能性があります。

(リスクへの対応策)

オペレーショナルリスク管理については、事務リスク・システムリスク、その他オペ・リスク(法務リスク・人的リスク・有形資産リスク・風評リスク)の区分ごとに主管部を定め、管理を行う体制としております。

事務リスクについては、事務規程の整備、研修及び営業店事務指導等により、厳正な事務取扱の定着に努めております。システムリスクに関して、当行は基幹システムの運営・管理を外部へ委託しておりますが、委託先との定例会を実施するとともに、委託先と共同で管理体制の整備を図るなど、システムリスクの顕在化防止に努めております。その他オペ・リスクについては、区分ごとに主管部を定め、当該主管部ごとに管理体制の堅確化に努めております。

 

 

 

(3)自己資本に関するリスク

当行は、連結自己資本比率及び単体自己資本比率を「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(2006年金融庁告示第19号)に定められた国内基準4%以上に維持しなければなりませんが、連結・単体の自己資本比率が基準である4%を下回った場合には、金融庁から、業務の全部又は一部の停止等を含む様々な行政処分を受ける可能性があります。連結・単体の自己資本比率は、本項に記載した様々な不利益な展開に伴い自己資本が毀損した場合、自己資本比率の基準及び算定方法が変更された場合、繰延税金資産が会計上の判断又は何らかの制約により減額された場合において悪化する可能性があります。

(リスクへの対応策)

自己資本の充実度に関する評価方法として、資本金をはじめとする自己資本は、銀行がさらされているリスクが損失として顕在化した場合の最終的な受け皿となることから、当行では、信用リスク、市場リスク及びオペレーショナル・リスクを定量的に把握したうえで、経営陣と関係部で構成するALM委員会において、市場リスク、信用リスク及びオペレーショナル・リスクの各リスクカテゴリー単位で自己資本を原資としたリスク管理枠を設定し、経営体力に見合ったリスクテイクとなっているか、管理しております。

 

(4)地方経済の動向に影響を受けるリスク

地方銀行である当行は、岩手県を主要な営業地域としておりますが、岩手県経済が悪化した場合には、取引先の信用状況の悪化や貸出金の減少等により、業績に悪影響を与える可能性があります。

 

(5)銀行業免許に関するリスク

当行は、銀行法第4条第1項に基づく銀行業免許(免許番号 大蔵大臣 蔵銀第1075号)の交付を受け、銀行業務を行っております。銀行業の免許には、有効期間その他の期限が法令等で定められておりませんが、銀行法第27条及び第28条に免許の取消等の事由が定められております。

当行の主要な事業活動の継続には前述のとおり銀行業免許が必要ですが、現時点において、当行はこれらの免許の取消等の事由に該当する事実はありません。しかしながら、将来、何らかの理由により免許取消等があった場合には、当行の主要な事業活動に支障をきたすとともに業績に重大な影響を与える可能性があります。

 

(6)優先株式による希薄化リスク

当行は、当連結会計年度末現在において、第一種優先株式を4,000,000株発行しており、第一種優先株主は2037年9月28日までの間、当行に対し、当行普通株式と引換えに第一種優先株式の取得を請求することができます(以下、「第一種優先株式取得請求権」といいます。)。

当行は、2037年9月28日までに第一種優先株式取得請求権が行使されなかった第一種優先株式を、2037年9月29日をもって当行普通株式と引換えに取得致します(以下、「一斉取得」といいます。)。

以上のとおり、第一種優先株式に係る第一種優先株式取得請求権の行使及び一斉取得により、当行は最大で12,360,939株(当連結会計年度末現在の発行済普通株式数9,509,963株に対して129.97%)の普通株式を第一種優先株主に対し交付する可能性があり、その場合、当行普通株式の既存持分の希薄化が生じる可能性があります。

なお、当行は、2022年9月29日以降、取締役会が別に定める日が到来した時は、法令上可能な範囲で第一種優先株式の全部又は一部を取得することができます。

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当行グループ(当行及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

(財政状態)

預金等(譲渡性預金を含む)は、法人預金が前連結会計年度末比87億84百万円、個人預金が同29億59百万円増加するなど、全体で同133億67百万円増加し9,086億39百万円となりました。

公共債、投資信託及び保険商品を対象とした預り資産残高合計は、前連結会計年度末比3億49百万円減少し773億39百万円となりました。

貸出金は、中小企業向け貸出の増加などにより、前連結会計年度末比245億99百万円増加し6,561億75百万円となりました。

有価証券は、前連結会計年度末比50億83百万円増加し2,021億75百万円となりました。

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末(A)

当連結会計年度末(B)

増減(B)-(A)

預金等

895,272

908,639

13,367

 

個人

587,984

590,943

2,959

 

法人

298,064

306,848

8,784

 

公金

9,224

10,847

1,623

預り資産

77,688

77,339

△349

貸出金

631,576

656,175

24,599

有価証券

197,092

202,175

5,083

 

(経営成績)

連結粗利益は、資金利益の減少などにより、前連結会計年度比4百万円減益の111億43百万円となりました。

経常利益は、営業経費の減少などにより同3億87百万円増益の25億5百万円となりました。

以上のことから、親会社株主に帰属する当期純利益は、同1億89百万円増益の15億26百万円となりました。

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度(A)

当連結会計年度(B)

増減(B)-(A)

連結粗利益

11,147

11,143

△4

 

資金利益

9,241

9,098

△143

 

役務取引等利益

1,748

1,711

△37

 

その他業務利益

158

333

175

営業経費

8,895

8,616

△279

貸倒償却引当費用

502

400

△102

 

貸出金償却

126

32

△94

 

個別貸倒引当金繰入額

297

319

22

 

一般貸倒引当金繰入額

68

55

△13

 

延滞債権等売却損

△0

△0

0

 

偶発損失引当金繰入額

11

△6

△17

株式等関係損益

214

97

△117

貸倒引当金戻入益

                 -

                 -

                 -

償却債権取立益

17

67

50

その他

137

215

78

経常利益

2,118

2,505

387

特別損益

△245

△317

△72

税金等調整前当期純利益

1,872

2,187

315

法人税、住民税及び事業税

627

691

64

法人税等調整額

△92

△30

62

法人税等合計

534

660

126

当期純利益

1,337

1,526

189

親会社株主に帰属する当期純利益

1,337

1,526

189

(注)連結粗利益={資金運用収益-(資金調達費用-金銭の信託運用見合費用)}

+(役務取引等収益-役務取引等費用)+(その他業務収益-その他業務費用)

 

(キャッシュ・フローの状況)

当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フロ-は、預金の増加による収入を借用金の減少による支出が上回ったことを主な要因として1,108億99百万円の支出となりました。前連結会計年度比では、1,219億62百万円の減少となりました。

投資活動によるキャッシュ・フロ-は、有価証券の売却及び償還による収入を、有価証券の取得による支出が上回ったことを主な要因として、112億76百万円の支出となりました。前連結会計年度比では、103億60百万円の減少となりました。

財務活動によるキャッシュ・フロ-は、株式の配当を主な要因として4億75百万円の支出となりました。前連結会計年度比では、1百万円の減少となりました。

以上により、当連結会計年度末における現金及び現金同等物期末残高は、前連結会計年度末比1,226億52百万円減少し423億4百万円となりました。

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

前連結会計年度(A)

当連結会計年度(B)

増減(B)-(A)

営業活動によるキャッシュ・フロー

11,063

△110,899

△121,962

投資活動によるキャッシュ・フロー

△916

△11,276

△10,360

財務活動によるキャッシュ・フロー

△474

△475

△1

現金及び現金同等物期末残高

164,956

42,304

△122,652

 

(セグメント情報)

当連結会計年度におけるセグメントごとの業績は次のとおりであります。

「銀行業務」の経常収益は、貸出金利息は増加しましたが、役務取引等収益の減少などにより前連結会計年度比11百万円減収の121億12百万円、セグメント利益は、国債等債券損益の増加及び営業経費の減少などにより同3億19百万円増益の23億80百万円となりました。また、セグメント資産は、前連結会計年度末比594億3百万円減少し9,655億59百万円、セグメント負債は、同582億73百万円減少し9,276億69百万円となりました。

「リース業務」の経常収益は、前連結会計年度にリース資産売却による収益を計上したため前連結会計年度比1億78百万円減収の9億63百万円、セグメント損益は、与信関連費用の減少などにより同1億60百万円増益の1億22百万円となりました。また、セグメント資産は、前連結会計年度末比4億23百万円増加し36億28百万円、セグメント負債は、同3億25百万円増加し29億57百万円となりました。

 

① 国内・国際業務部門別収支

当連結会計年度の資金運用収支、役務取引等収支及びその他業務収支の合計額(業務粗利益)は、国内業務部門111億17百万円、国際業務部門25百万円であり、合計では111億43百万円となりました。

資金運用収益の主なものは、国内業務部門では貸出金利息78億62百万円、有価証券利息配当金12億6百万円などです。国際業務部門では、有価証券利息配当金20百万円などです。また、資金調達費用は、国内業務部門がほぼ全額を占めており、預金利息28百万円などです。

役務取引等収支は、内国為替手数料や投資信託等の預り資産販売に係る手数料を中心として、国内業務部門による収支がほぼ全額を占めており、合計で17億11百万円となりました。

その他業務収支は、国内業務部門がほぼ全額を占めており、国債等債券損益(5勘定尻)49百万円や連結子会社の業務に係る収支2億81百万円などであり、合計で3億33百万円となりました。

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

9,209

32

9,241

当連結会計年度

9,076

21

9,098

うち資金運用収益

前連結会計年度

9,246

32

0

9,278

当連結会計年度

9,106

22

0

9,128

うち資金調達費用

前連結会計年度

37

0

0

37

当連結会計年度

30

0

0

30

役務取引等収支

前連結会計年度

1,747

1

1,748

当連結会計年度

1,710

1

1,711

うち役務取引等収益

前連結会計年度

2,480

2

2,483

当連結会計年度

2,398

2

2,401

うち役務取引等費用

前連結会計年度

733

1

734

当連結会計年度

688

1

690

その他業務収支

前連結会計年度

155

2

158

当連結会計年度

331

2

333

うちその他業務収益

前連結会計年度

1,550

2

1,553

当連結会計年度

1,377

2

1,379

うちその他業務費用

前連結会計年度

1,395

1,395

当連結会計年度

1,046

1,046

(注)1.国内業務部門は当行及び連結子会社の円建取引、国際業務部門は当行及び連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。

2.資金調達費用は金銭の信託運用見合費用(前連結会計年度0百万円、当連結会計年度0百万円)を控除して表示しております。

3.資金運用収益及び資金調達費用の合計欄の上段の計数は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の利息であります。

② 国内・国際業務部門別資金運用/調達の状況

当連結会計年度の国内業務部門の資金運用勘定平均残高は、貸出金、有価証券を中心に、9,628億70百万円、資金運用利息は91億6百万円、資金運用利回りは0.94%となりました。一方、資金調達勘定平均残高は、預金を中心に9,552億9百万円、資金調達利息は30百万円、資金調達利回りは0.00%となりました。

国際業務部門の資金運用勘定平均残高は、有価証券を中心に62億27百万円、資金運用利息は22百万円、資金運用利回りは0.35%となりました。また、資金調達勘定平均残高は、預金などで62億27百万円、資金調達利息は0百万円、資金調達利回りは0.00%となりました。

イ.国内業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

(8,386)

(0)

0.91

1,011,018

9,246

当連結会計年度

(6,118)

(0)

0.94

962,870

9,106

うち貸出金

前連結会計年度

629,580

7,829

1.24

当連結会計年度

640,349

7,862

1.22

うち商品有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち有価証券

前連結会計年度

215,155

1,262

0.58

当連結会計年度

232,355

1,206

0.51

うちコールローン及び買入手形

前連結会計年度

14,947

3

0.02

当連結会計年度

36,251

△9

△0.02

うち預け金

前連結会計年度

142,948

149

0.10

当連結会計年度

47,795

46

0.09

資金調達勘定

前連結会計年度

1,004,499

37

0.00

当連結会計年度

955,209

30

0.00

うち預金

前連結会計年度

924,977

36

0.00

当連結会計年度

927,040

28

0.00

うち譲渡性預金

前連結会計年度

3,383

0

0.00

当連結会計年度

2,928

0

0.00

うちコールマネー及び売渡手形

前連結会計年度

2

当連結会計年度

2

0

0.00

うち債券貸借取引受入担保金

前連結会計年度

当連結会計年度

2,791

0

0.00

うち借用金

前連結会計年度

78,635

0

0.00

当連結会計年度

26,425

0

0.00

(注)1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しております。

2.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度642百万円、当連結会計年度651百万円)を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(前連結会計年度2,500百万円、当連結会計年度3,979百万円)及び利息(前連結会計年度0百万円、当連結会計年度0百万円)を、控除して表示しております。

3.( )内は国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

ロ.国際業務部門

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

8,523

32

0.38

当連結会計年度

6,227

22

0.35

うち貸出金

前連結会計年度

648

3

0.53

当連結会計年度

276

1

0.53

うち商品有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち有価証券

前連結会計年度

7,066

29

0.41

当連結会計年度

5,226

20

0.39

うちコールローン及び買入手形

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

42

当連結会計年度

9

資金調達勘定

前連結会計年度

(8,386)

(0)

0.00

8,523

0

当連結会計年度

(6,118)

(0)

0.00

6,227

0

うち預金

前連結会計年度

135

0

0.00

当連結会計年度

106

0

0.00

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコールマネー及び売渡手形

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引受入担保金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち借用金

前連結会計年度

当連結会計年度

(注)1.( )内は国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

2.国際業務部門の国内店外貨建取引の平均残高は月次カレント方式(前月末T.T.仲値を当該月のノンエクスチェンジ取引に適用する方式)により算出しております。

ハ.合計

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

1,011,156

9,278

0.91

当連結会計年度

962,978

9,128

0.94

うち貸出金

前連結会計年度

630,228

7,833

1.24

当連結会計年度

640,625

7,864

1.22

うち商品有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち有価証券

前連結会計年度

222,221

1,292

0.58

当連結会計年度

237,581

1,226

0.51

うちコールローン及び買入手形

前連結会計年度

14,947

3

0.02

当連結会計年度

36,251

△9

△0.02

うち預け金

前連結会計年度

142,991

149

0.10

当連結会計年度

47,804

46

0.09

資金調達勘定

前連結会計年度

1,004,636

37

0.00

当連結会計年度

955,318

30

0.00

うち預金

前連結会計年度

925,112

36

0.00

当連結会計年度

927,146

28

0.00

うち譲渡性預金

前連結会計年度

3,383

0

0.00

当連結会計年度

2,928

0

0.00

うちコールマネー及び売渡手形

前連結会計年度

2

当連結会計年度

2

0

0.00

うち債券貸借取引受入担保金

前連結会計年度

当連結会計年度

2,791

0

0.00

うち借用金

前連結会計年度

78,635

0

0.00

当連結会計年度

26,425

0

0.00

(注)1.資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度642百万円、当連結会計年度651百万円)を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(前連結会計年度2,500百万円、当連結会計年度3,979百万円)及び利息(前連結会計年度0百万円、当連結会計年度0百万円)を、控除して表示しております。

2.国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息は、相殺して記載しております。

③ 国内・国際業務部門別役務取引の状況

当連結会計年度の役務取引等収益は、国内業務部門23億98百万円、国際業務部門2百万円、合計で24億1百万円となりました。

一方、役務取引等費用は、国内業務部門6億88百万円、国際業務部門1百万円、合計で6億90百万円となり、国内業務部門の役務取引等収支がほぼ全額を占めております。

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

2,480

2

2,483

当連結会計年度

2,398

2

2,401

うち預金・貸出業務

前連結会計年度

278

278

当連結会計年度

291

291

うち為替業務

前連結会計年度

643

2

645

当連結会計年度

570

2

572

うち証券関連業務

前連結会計年度

253

253

当連結会計年度

208

208

うち代理業務

前連結会計年度

529

529

当連結会計年度

617

617

うち保護預り・貸金庫業務

前連結会計年度

18

18

当連結会計年度

16

16

うち保証業務

前連結会計年度

110

110

当連結会計年度

101

101

役務取引等費用

前連結会計年度

733

1

734

当連結会計年度

688

1

690

うち為替業務

前連結会計年度

85

1

87

当連結会計年度

53

1

54

(注) 国内業務部門は当行及び連結子会社の円建取引、国際業務部門は当行及び連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。

④ 国内・国際業務部門別預金残高の状況

預金の種類別残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度

895,181

90

895,272

当連結会計年度

908,505

133

908,639

うち流動性預金

前連結会計年度

558,129

558,129

当連結会計年度

582,185

582,185

うち定期性預金

前連結会計年度

334,594

334,594

当連結会計年度

322,840

322,840

うちその他

前連結会計年度

2,458

90

2,548

当連結会計年度

3,479

133

3,613

譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

総合計

前連結会計年度

895,181

90

895,272

当連結会計年度

908,505

133

908,639

(注)1.流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

2.定期性預金=定期預金+定期積金

3.国内業務部門は当行及び連結子会社の円建取引、国際業務部門は当行及び連結子会社の外貨建取引であります。

⑤ 国内・海外別貸出金残高の状況

イ.業種別貸出状況(末残・構成比)

業種別

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

631,576

100.00

656,175

100.00

製造業

41,134

6.51

44,097

6.72

農業、林業

8,577

1.36

9,008

1.37

漁業

1,451

0.23

1,402

0.21

鉱業、採石業、砂利採取業

1,228

0.19

1,798

0.27

建設業

48,369

7.66

49,198

7.50

電気・ガス・熱供給・水道業

26,236

4.15

25,009

3.81

情報通信業

3,102

0.49

3,792

0.58

運輸業、郵便業

17,408

2.76

16,885

2.57

卸売業・小売業

40,341

6.39

39,900

6.08

金融業・保険業

22,788

3.61

36,035

5.49

不動産業、物品賃貸業

102,613

16.25

108,541

16.54

各種サービス業

83,837

13.27

85,608

13.05

地方公共団体

136,830

21.66

137,962

21.03

その他

97,657

15.47

96,934

14.78

海外及び特別国際金融取引勘定分

政府等

金融機関

その他

合計

631,576

656,175

(注)「国内」とは、当行及び連結子会社であります。

ロ.外国政府等向け債権残高(国別)

該当事項はありません。

⑥ 国内・国際業務部門別有価証券の状況

有価証券残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度

18,005

18,005

当連結会計年度

18,836

18,836

地方債

前連結会計年度

72,354

72,354

当連結会計年度

69,256

69,256

社債

前連結会計年度

68,693

68,693

当連結会計年度

86,129

86,129

株式

前連結会計年度

4,424

4,424

当連結会計年度

3,760

3,760

その他の証券

前連結会計年度

27,063

6,550

33,614

当連結会計年度

19,401

4,792

24,193

合計

前連結会計年度

190,542

6,550

197,092

当連結会計年度

197,383

4,792

202,175

(注)1.国内業務部門は当行及び連結子会社の円建取引、国際業務部門は当行及び連結子会社の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。

2.「その他の証券」には、外国証券を含んでおります。

(自己資本比率の状況)

(参 考)

自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(2006年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。

なお、当行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用しております。

連結自己資本比率(国内基準)

 

 

(単位:百万円、%)

 

2022年3月31日

2023年3月31日

1.連結自己資本比率(2/3)

9.40

9.02

2.連結における自己資本の額

38,028

39,338

3.リスク・アセットの額

404,232

435,984

4.連結総所要自己資本額

16,169

17,439

 

単体自己資本比率(国内基準)

 

 

(単位:百万円、%)

 

2022年3月31日

2023年3月31日

1.自己資本比率(2/3)

9.16

8.78

2.単体における自己資本の額

36,766

37,975

3.リスク・アセットの額

401,370

432,468

4.単体総所要自己資本額

16,054

17,298

 

(資産の査定)

(参 考)

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(1998年法律第132号)第6条に基づき、当行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(1948年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

2.危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

3.要管理債権

要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

4.正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

資産の査定の額

債権の区分

2022年3月31日

2023年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

2,698

2,680

危険債権

15,244

15,685

要管理債権

540

720

正常債権

619,870

643,354

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当行グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。

 

(経営成績等の状況に関する分析・検討内容)

当行は、地域社会への安定的資金供給を使命として設立された銀行であり、「地域金融機関として地域社会の発展に尽くし共に栄える」を経営理念として、地域経済の中核を担う中小事業者の皆さまを中心に営業活動を展開しております。

2022年4月には、これからの地域社会の発展に尽くしていくことを目的として「とうぎんⅤisiоn」を制定しております。また、同じく2022年4月よりスタートした第1次中期経営計画では、テーマを「中小事業者支援の深化と未来への挑戦」とし、『「成長予備軍先」のランクアップ支援』、『「収益力」の強化』、『「とうぎん型人材」の育成』、『「地域活性型ビジネスモデル」の確立』の4つの「とうぎんチャレンジ」を掲げ、各種施策に取り組んでまいりました。

収益状況については、経常収益は、貸出金利息は増加しましたが、役務取引等収益の減少などにより、前連結会計年度比3億26百万円減収の134億81百万円となりました。経常費用は、営業経費の減少などにより同7億13百万円減少し109億75百万円となりました。経常利益は、同3億87百万円増益の25億5百万円となりました。

以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、同1億89百万円増益の15億26百万円となりました。

当連結会計年度におけるセグメントごとの状況に関する分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要(セグメント情報)」に記載しております。

銀行単体の貸出金残高は、中小企業向け貸出の増加などにより、前期末比248億79百万円増加し6,588億95百万円となりました。中小企業向け貸出金は同195億55百万円増加し、3,793億44百万円となりました。中小事業者への積極的な支援は、当行の地域における存在意義であるため、引き続き金融支援のみならず本業支援に取り組んでまいります。

また、融資先の信用リスク管理態勢として、信用リスク管理規定において、目的、定義、範囲、態勢、役割及び管理方法等を定め、適正な信用リスク管理が実現するような態勢を整備し実施しております。

信用リスクについては、「3 事業等のリスク(主要なリスク)」に記載しております。

 

(資本の財源及び資金の流動性)

資本の財源については、当行グループの中心業務は銀行業務であるため、お客さまから預け入れいただいた預金等で資金調達し、主に貸出金及び有価証券で運用しております。

各項目の分析内容等については、「(1)経営成績等の状況の概要(財政状態)」に記載しております。

財務活動によるキャッシュ・フロ-における主な支出要因である、株式の配当につきましては「安定配当の継続」を基本方針としており、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を実施しております。

資本の財源を、2022年4月よりスタートした「第1次中期経営計画」におけるテーマである中小事業者への支援と地域活性化に活用するとともに、安定的かつ効率的な運用を心掛けてまいります。

資金の流動性の状況などについては、月次のALM委員会において、資金の運用・調達状況の予測に基づく中長期的な資金動向の報告を行うほか、市場運用業務等の運用管理基準に日次・月次等の定例報告を定め、重要な事項については随時報告する態勢としております。

資金の流動性のキャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要(キャッシュ・フローの状況)」に記載しております。

 

(経営方針等に照らした、経営者による経営成績等の分析・検討内容)

2022年4月よりスタートした第1次中期経営計画において設定した計画数値(単体)と実績は次のとおりであります。

本業利益(有価証券関連収益を加味しない、預貸金業務及び役務取引等業務から得られる利益)は、9億71百万円となりました。計画始期比では、中小企業向け貸出等の増加による貸出金利息の増加及び経費の圧縮などにより2億51百万円増加しております。

自己資本比率は、自己資本の額には利益剰余金を着実に積み上げておりますが、中小企業向け貸出の増加等に伴うリスク・アセットの増加などにより計画始期比0.38ポイント低下し8.78%となりました。

 

第1次中期経営計画において設定した計画数値(単体)と途中経過及び実績

 

計画

2025年3月期

2022年3月期

計画始期(A)

2023年3月期

(1年目)(B)

計画始期比

(B)-(A)

本業利益(注)

7億円以上

7.20億円

9.71億円

2.51億円

当期純利益

10億円以上

12.80億円

14.20億円

1.40億円

自己資本比率

8.5%以上

9.16%

8.78%

△0.38ポイント

(注)本業利益 = 貸出金平残 × 預貸金利回り較差 + 役務取引等利益 - 経費

(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

(貸倒引当金)

当行において与信業務は最大の収入源であり、連結財務諸表の貸出金などに見られる信用リスク資産の占める重要性が金額的に大きいため、会計上の見積りにおいて重要なものと判断しております。

① 貸倒引当金の見積り及び仮定の不確実性の内容

貸倒償却及び貸倒引当金の計上の基礎となる自己査定で使用する情報には、将来キャッシュ・フローの見込、財政状態、収益性等の定量的要素、経営者の資質等の定性的要素があります。定量的要素、定性的要素のいずれについても見積りが介在する余地があるため、不確実性が存在する可能性があります。

また、貸倒引当金は、将来の事象に対する見積りにより決定され、経営者の判断に依存している事項であるため、会計上の見積りの不確実性が存在する可能性があります。

さらに、経済環境の変化によって担保不動産価値が短期間に著しく変動することがあり、貸倒引当金として計上すべき額はその影響を受ける可能性があります。

② 貸倒引当金の見積り及び仮定の不確実性の変動により経営成績などに生じる影響

上記の「貸倒引当金の見積り及び仮定の不確実性の内容」などによる、予測不能な前提条件の変化などにより債権の評価に関する見積りが変動する可能性があり、この場合には、将来当行グループにおける連結財務諸表における貸倒引当金に重要な影響を及ぼす可能性があります。

すべての債権は、資産の自己査定基準に基づき、営業関連部署が資産査定を実施し、当該部署から独立した資産監査部署が査定結果を監査しております。

(繰延税金資産)

繰延税金資産は、当行の業種の特性上、貸倒引当金等による将来減算一時差異が多額に発生することで財政状態及び経営成績に大きな影響を与える可能性があるため、会計上の見積りにおいて重要なものと判断しております。

① 繰延税金資産の見積り及び仮定の不確実性の内容

繰延税金資産は、将来の課税所得を見積り、その課税所得の範囲内でスケジューリング可能な将来減算一時差異について回収可能性があると認められる場合に計上しております。

将来の課税所得の見積りにおける中期経営計画をベースにした5年間の収益シミュレーションは、過去の実績や将来の経営環境等を考慮して策定されているため、会計上の見積りの不確実性が存在する可能性があります。

また、有税償却した貸倒引当金の将来減算一時差異のスケジューリングについては、税務上の損金算入時期が明確となった場合に、回収可能性を判断し繰延税金資産を計上しております。

② 繰延税金資産の見積り及び仮定の不確実性の変動により経営成績などに生じる影響

上記の「繰延税金資産の見積り及び仮定の不確実性の内容」などによる、予測不能な前提条件の変化などにより、将来において一時差異を解消させるほどの十分な課税所得が見積もれない場合、または、将来の課税所得は十分見込める場合であっても、期末時点において、将来減算一時差異のスケジューリングが不能と判断された場合、繰延税金資産を取り崩すことになるため、将来当行グループにおける連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

6 【研究開発活動】

該当事項はありません。