第2 【事業の状況】

 

 

1 【業績等の概要】

(1) 当行グループの業績

当連結会計年度における当行グループの業績は、以下のとおりとなりました。

業容面では、預金につきましては、法人預金の増加等により前連結会計年度末比642億36百万円増加し、2兆2,352億49百万円となりました。

貸出金につきましては、住宅ローン等の個人向け貸出の増加等により前連結会計年度末比660億67百万円増加し、1兆6,696億14百万円となりました。

有価証券につきましては、国債や地方債の減少等により前連結会計年度末比217億54百万円減少し、5,754億59百万円となりました。

損益の状況につきましては、当連結会計年度の経常収益は、国債等債券売却益は増加しましたが、株式等売却益や有価証券利息配当金が減少したことや、貸出金利の低下に伴い貸出金利息が減少したこと等により前連結会計年度比35億43百万円減少し、411億86百万円となりました。経常費用は、貸倒引当金繰入額などの与信関連費用の減少や資金調達費用が減少したこと等により前連結会計年度比7億36百万円減少し、354億73百万円となりました。

この結果、経常利益は前連結会計年度比28億7百万円減少の57億13百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益も、同27億62百万円減少の37億1百万円となりました。

セグメント別の業績は、以下のとおりとなりました。

「銀行業」における、当連結会計年度の外部顧客に対する経常収益は、前連結会計年度比34億56百万円減少し406億14百万円、セグメント利益は同25億78百万円減少し53億8百万円となりました。資金運用収益は前連結会計年度比21億11百万円減少し295億18百万円、資金調達費用は同4億64百万円減少し11億51百万円となりました。

「信用保証業、与信事務受託業」における、当連結会計年度の外部顧客に対する経常収益は前連結会計年度比69百万円減少し4億25百万円、セグメント利益は同1億47百万円減少し4億72百万円となりました。

また、「銀行業」のセグメント資産は前連結会計年度末比604億70百万円増加し2兆3,789億50百万円、セグメント負債は同652億15百万円増加し2兆2,762億83百万円となりました。

「信用保証業、与信事務受託業」のセグメント資産は前連結会計年度末比4億55百万円増加し121億13百万円となり、セグメント負債は同73百万円増加し83億67百万円となりました。

 

(2) キャッシュ・フロー

キャッシュ・フローの状況につきましては、「7[財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](3)キャッシュ・フローの分析」に記載しております。

 

 

(3) 国内・国際業務部門別収支

当連結会計年度の資金運用収支は283億40百万円、部門別では国内業務部門が268億19百万円、国際業務部門が15億51百万円となりました。役務取引等収支は36億41百万円、部門別では国内業務部門が42億95百万円、国際業務部門が△46百万円となりました。その他業務収支は14億11百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

28,681

1,339

20

30,000

当連結会計年度

26,819

1,551

30

28,340

うち資金運用収益

前連結会計年度

30,245

1,522

22

132

31,613

当連結会計年度

27,881

1,749

30

110

29,490

うち資金調達費用

前連結会計年度

1,563

183

2

132

1,612

当連結会計年度

1,062

198

0

110

1,149

役務取引等収支

前連結会計年度

4,456

△13

616

3,826

当連結会計年度

4,295

△46

607

3,641

うち役務取引等収益

前連結会計年度

7,824

28

790

7,062

当連結会計年度

7,901

26

783

7,144

うち役務取引等費用

前連結会計年度

3,368

42

174

3,236

当連結会計年度

3,605

72

175

3,502

その他業務収支

前連結会計年度

489

△280

209

当連結会計年度

2,254

△843

1,411

うちその他業務収益

前連結会計年度

957

36

994

当連結会計年度

2,403

85

2,488

うちその他業務費用

前連結会計年度

468

317

785

当連結会計年度

148

929

1,077

 

(注) 1.「国内業務部門」は当行及び連結子会社の円建取引、「国際業務部門」は当行の外貨建取引であります。ただし、円建外国証券及び円建対非居住者取引は国際業務部門に含めております。

2.「相殺消去額」は、連結相殺仕訳として消去した金額であります。

3.資金調達費用は金銭の信託運用見合費用(前連結会計年度0百万円、当連結会計年度0百万円)を控除して表示しております。

4.資金運用収益及び資金調達費用の合計欄の上段の計数は、「国内業務部門」と「国際業務部門」の間の資金貸借の利息であります。

 

 

(4) 国内・国際業務部門別資金運用/調達の状況

当連結会計年度の資金運用勘定の平均残高は2兆2,811億43百万円、部門別では国内業務部門が2兆2,852億36百万円、国際業務部門が1,322億98百万円となりました。利回りは1.29%、部門別では国内業務部門が1.22%、国際業務部門が1.32%となりました。一方、資金調達勘定の平均残高は2兆2,368億20百万円、部門別では国内業務部門が2兆2,408億6百万円、国際業務部門が1,309億円となりました。利回りは0.05%、部門別では国内業務部門が0.04%、国際業務部門が0.15%となりました。

 

① 国内業務部門

 

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

(126,606)

2,245,813

(132)

30,245

1.34

当連結会計年度

(124,997)

2,285,236

(110)

27,881

1.22

うち貸出金

前連結会計年度

1,560,308

24,854

1.59

当連結会計年度

1,615,155

23,190

1.43

うち商品有価証券

前連結会計年度

395

2

0.51

当連結会計年度

771

2

0.30

うち有価証券

前連結会計年度

483,476

5,170

1.06

当連結会計年度

478,222

4,539

0.94

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

22,740

32

0.14

当連結会計年度

15,013

0

0.00

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

51,386

52

0.10

当連結会計年度

50,096

38

0.07

資金調達勘定

前連結会計年度

2,197,009

1,563

0.07

当連結会計年度

2,240,806

1,062

0.04

うち預金

前連結会計年度

2,176,661

870

0.04

当連結会計年度

2,218,872

502

0.02

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコールマネー
及び売渡手形

前連結会計年度

286

0

0.01

当連結会計年度

2,931

△1

△0.06

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

20,000

492

2.46

当連結会計年度

20,000

492

2.46

うち借用金

前連結会計年度

0

0

0.30

当連結会計年度

0

0

0.29

 

(注) 1.平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、金融業以外の連結子会社については、半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。

2.「国内業務部門」は当行及び連結子会社の円建取引であります。

3.資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(前連結会計年度1,000百万円、当連結会計年度1,000百万円)及び利息(前連結会計年度0百万円、当連結会計年度0百万円)を、それぞれ控除して表示しております。

4.(  )内は、「国内業務部門」と「国際業務部門」の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

 

 

② 国際業務部門

 

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

130,963

1,522

1.16

当連結会計年度

132,298

1,749

1.32

うち貸出金

前連結会計年度

7,114

46

0.65

当連結会計年度

5,446

27

0.51

うち商品有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

うち有価証券

前連結会計年度

118,686

1,456

1.22

当連結会計年度

118,307

1,689

1.42

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

340

7

2.18

当連結会計年度

992

18

1.84

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

当連結会計年度

資金調達勘定

前連結会計年度

(126,606)

130,971

(132)

183

0.14

当連結会計年度

(124,997)

130,900

(110)

198

0.15

うち預金

前連結会計年度

4,336

51

1.18

当連結会計年度

5,871

88

1.50

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコールマネー
及び売渡手形

前連結会計年度

当連結会計年度

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち借用金

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(注) 1.平均残高は、日々の残高の平均に基づいて算出しております。

2.「国際業務部門」とは、当行の外貨建取引であります。

3.(  )内は、「国内業務部門」と「国際業務部門」の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

 

 

③ 合計

 

種類

期別

平均残高(百万円)

利息(百万円)

利回り
(%)

小計

相殺
消去額
(△)

合計

小計

相殺
消去額
(△)

合計

資金運用勘定

前連結会計年度

2,250,170

10,782

2,239,387

31,635

22

31,613

1.41

当連結会計年度

2,292,538

11,394

2,281,143

29,521

30

29,490

1.29

うち貸出金

前連結会計年度

1,567,423

1,567,423

24,901

24,901

1.58

当連結会計年度

1,620,601

1,620,601

23,218

23,218

1.43

うち商品有価証券

前連結会計年度

395

395

2

2

0.51

当連結会計年度

771

771

2

2

0.30

うち有価証券

前連結会計年度

602,163

1,521

600,642

6,626

20

6,606

1.09

当連結会計年度

596,529

1,504

595,024

6,228

30

6,198

1.04

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

23,080

23,080

40

40

0.17

当連結会計年度

16,006

16,006

18

18

0.11

うち債券貸借取引
支払保証金

前連結会計年度

当連結会計年度

うち預け金

前連結会計年度

51,386

9,261

42,124

52

2

50

0.11

当連結会計年度

50,096

9,889

40,207

38

0

37

0.09

資金調達勘定

前連結会計年度

2,201,374

9,261

2,192,113

1,614

2

1,612

0.07

当連結会計年度

2,246,709

9,889

2,236,820

1,150

0

1,149

0.05

うち預金

前連結会計年度

2,180,998

9,261

2,171,737

921

2

919

0.04

当連結会計年度

2,224,744

9,889

2,214,855

590

0

589

0.02

うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

うちコールマネー及び売渡手形

前連結会計年度

286

286

0

0

0.01

当連結会計年度

2,931

2,931

△1

△1

△0.06

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

20,000

20,000

492

492

2.46

当連結会計年度

20,000

20,000

492

492

2.46

うち借用金

前連結会計年度

0

0

0

0

0.30

当連結会計年度

0

0

0

0

0.29

 

(注) 1.平均残高欄の「相殺消去額」は、半年毎の残高に基づく平均残高を利用しており、利息欄の「相殺消去額」は連結相殺仕訳として消去した金額であります。

2.資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(前連結会計年度1,000百万円、当連結会計年度1,000百万円)及び利息(前連結会計年度0百万円、当連結会計年度0百万円)を、それぞれ控除して表示しております。

3.「国内業務部門」と「国際業務部門」の間の資金貸借の平均残高及び利息は、相殺して記載しております。

 

 

(5) 国内・国際業務部門別役務取引の状況

当連結会計年度の役務取引等収益は71億44百万円、部門別では国内業務部門が79億1百万円、国際業務部門が26百万円となりました。

一方、役務取引等費用は35億2百万円、部門別では国内業務部門が36億5百万円、国際業務部門が72百万円となりました。

 

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

7,824

28

790

7,062

当連結会計年度

7,901

26

783

7,144

うち預金・貸出業務

前連結会計年度

1,795

0

1,795

当連結会計年度

1,871

1

0

1,872

うち為替業務

前連結会計年度

1,488

28

0

1,516

当連結会計年度

1,463

24

0

1,486

うち証券関連業務

前連結会計年度

90

90

当連結会計年度

131

131

うち代理業務

前連結会計年度

886

886

当連結会計年度

792

792

うち保護預り・
貸金庫業務

前連結会計年度

145

145

当連結会計年度

143

143

うち保証業務

前連結会計年度

674

0

173

501

当連結会計年度

620

0

174

446

うちその他業務

前連結会計年度

2,743

616

2,126

当連結会計年度

2,880

607

2,272

役務取引等費用

前連結会計年度

3,368

42

174

3,236

当連結会計年度

3,605

72

175

3,502

うち為替業務

前連結会計年度

316

41

0

357

当連結会計年度

314

71

0

385

 

(注) 1.「国内業務部門」は当行及び連結子会社の円建取引、「国際業務部門」は当行の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引は国際業務部門に含めております。

2.「相殺消去額」は、連結相殺仕訳として消去した金額であります。

 

 

(6) 国内・国際業務部門別預金残高の状況

○  預金の種類別残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度

2,175,275

5,226

9,488

2,171,013

当連結会計年度

2,240,393

5,319

10,462

2,235,249

うち流動性預金

前連結会計年度

1,069,725

3,248

1,066,476

当連結会計年度

1,154,574

4,222

1,150,352

うち定期性預金

前連結会計年度

1,091,966

6,240

1,085,726

当連結会計年度

1,071,696

6,240

1,065,456

うちその他

前連結会計年度

13,583

5,226

18,810

当連結会計年度

14,121

5,319

19,440

譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

総合計

前連結会計年度

2,175,275

5,226

9,488

2,171,013

当連結会計年度

2,240,393

5,319

10,462

2,235,249

 

(注) 1.「国内業務部門」は当行及び連結子会社の円建取引、「国際業務部門」は当行の外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引は国際業務部門に含めております。

2.流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

3.定期性預金=定期預金+定期積金

4.「相殺消去額」は、連結相殺仕訳として消去した金額であります。

 

(7) 貸出金残高の状況

○  業種別貸出状況(末残・構成比)

業種別

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

1,603,546

100.00

1,669,614

100.00

製造業

139,261

8.68

133,601

8.00

農業、林業

4,704

0.29

5,476

0.33

漁業

407

0.03

196

0.01

鉱業、採石業、砂利採取業

3,331

0.21

4,026

0.24

建設業

80,542

5.02

82,482

4.94

電気・ガス・熱供給・水道業

8,610

0.54

12,080

0.72

情報通信業

9,084

0.57

11,324

0.68

運輸業、郵便業

56,447

3.52

53,768

3.22

卸売業、小売業

99,219

6.19

99,361

5.95

金融業、保険業

110,021

6.86

121,639

7.29

不動産業、物品賃貸業

227,972

14.22

236,632

14.17

学術研究、専門・技術サービス業

12,816

0.80

11,964

0.72

宿泊業

4,199

0.26

4,127

0.25

飲食業

13,237

0.83

13,778

0.83

生活関連サービス業、娯楽業

18,363

1.15

19,729

1.18

教育、学習支援業

10,499

0.65

9,369

0.56

医療・福祉

66,944

4.17

71,648

4.29

その他のサービス業

25,156

1.57

25,368

1.52

地方公共団体

266,141

16.60

278,958

16.71

その他

446,593

27.84

474,088

28.39

特別国際金融取引勘定分

  政府等

  金融機関

  その他

合計

1,603,546

1,669,614

 

(注)「国内」とは、当行及び連結子会社であります。

 

 

(8) 国内・国際業務部門別有価証券の状況

○  有価証券残高(末残)

種類

期別

国内業務部門

国際業務部門

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度

150,590

150,590

当連結会計年度

121,464

121,464

地方債

前連結会計年度

119,522

119,522

当連結会計年度

87,000

87,000

社債

前連結会計年度

108,096

108,096

当連結会計年度

112,735

112,735

株式

前連結会計年度

18,144

1,504

16,640

当連結会計年度

10,463

1,504

8,958

その他の証券

前連結会計年度

87,497

114,867

202,364

当連結会計年度

125,234

120,066

245,301

合計

前連結会計年度

483,852

114,867

1,504

597,214

当連結会計年度

456,897

120,066

1,504

575,459

 

(注) 1.「国内業務部門」は当行及び連結子会社の円建取引、「国際業務部門」は当行の外貨建取引であります。ただし、円建外国証券は「国際業務部門」に含めております。

2.「その他の証券」には、外国債券を含んでおります。

3.「相殺消去額」は、連結会社相互間の取引その他連結上の調整であります。

 

(自己資本比率の状況)

 

(参考)

自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。

なお、当行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用しております。

 

連結自己資本比率(国内基準)

(単位:億円、%)

 

平成29年3月31日

1.連結自己資本比率(2/3)

8.66

2.連結における自己資本の額

1,079

3.リスク・アセットの額

12,467

4.連結総所要自己資本額

498

 

 

単体自己資本比率(国内基準)

(単位:億円、%)

 

平成29年3月31日

1.単体自己資本比率(2/3)

8.39

2.単体における自己資本の額

1,046

3.リスク・アセットの額

12,459

4.単体総所要自己資本額

498

 

 

 

(資産の査定)

 

(参考)

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、当行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

 

1.破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

 

2.危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

 

3.要管理債権

要管理債権とは、3ヵ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

 

4.正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

 

資産の査定の額

債権の区分

平成28年3月31日

平成29年3月31日

金額(億円)

金額(億円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

51

61

危険債権

372

311

要管理債権

39

55

正常債権

15,676

16,418

 

 

 

 

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

「生産、受注及び販売の状況」は、銀行業における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。

 

3 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当行グループ(当行及び連結子会社)が判断したものであります。

(1) 経営方針

①経営の基本方針

当行は、「地域の皆さまの信頼をもとに、存在感のある銀行を目指し、豊かな社会づくりに貢献します。」を基本理念に掲げ、永年築き上げてきたノウハウや人材、ポテンシャルの高い営業基盤等を最大限に活用し、質の高い金融サービスをお客さまに提供することにより、これまで以上にお客さまから支持される地域金融機関を目指すとともに、収益力の強化と健全な財務基盤の確立を図ることで、企業価値の拡大につなげ、株主価値の向上を目指してまいります。

また、従業員が持てる力を遺憾なく発揮し、働きがいがあり、公正に処遇される自由闊達な組織を目指すとともに、金融機関としての社会的責任を自覚し、地域経済活性化・地方創生のために惜しみない貢献を行ってまいります。

 

②目標とする経営指標

当行は平成28年3月に『第3次中期経営計画「Rising Innovation 2019 ~進化することへの挑戦~」』を公表いたしました。中期経営計画の期間は、平成28年度から平成30年度の3年間で、最終年度の計数目標(単体ベース)は、地域金融機関としての根幹である預金・貸出金計数及び収益状況の指標である当期純利益としております。

項目

計数目標(平成31年3月末)

 

(参考)平成29年3月末実績

預金残高

2兆3,000億円

以上

 

2兆2,457億円

貸出金残高

1兆6,800億円

以上

 

1兆6,690億円

中小企業等貸出金残高

1兆1,700億円

以上

 

1兆1,711億円

当期純利益

35億円

以上

 

34億円

 

 

③中長期的な経営戦略

当行は、5年後、10年後を見据えた中長期の経営戦略として平成27年10月に「将来ビジョン」を策定し、目指す姿をお客さまが最初に相談したい銀行「First Call Bank」と位置付け取り組んでおります。また、地域復興支援プロジェクトから地域振興支援プロジェクトへ進化させました『あゆみ』についても、東日本大震災以降、地域の復興支援や地域振興など諸施策に取組み続けており、『筑波ブランド』は着実に浸透してきております。

こうしたなか、将来ビジョンの志向に向けたチャレンジ期間として、平成28年度に『第3次中期経営計画「Rising Innovation 2019~進化することへの挑戦~」』(平成28年4月から平成31年3月まで)を新たにスタートし、「基盤の拡充」「人財戦略」「ICT(情報通信技術)戦略」「経営効率の向上」「リスク管理態勢の強化」「コンプライアンス態勢の強化」の6つの基本戦略を掲げ、「First Call Bank」の実現に向けて各諸施策に取り組んでおります。

 

(2) 金融経済環境

平成28年度の国内経済は、企業収益の改善が続くなか、雇用・所得環境が堅調に推移する一方、海外経済の回復から年度後半には、輸出・生産が持ち直してきており、緩やかな回復基調が続きました。

茨城県経済につきましても、年度後半に輸出と生産が持ち直してきたほか、雇用・所得環境が改善するなか、個人消費は一部に弱さが残るものの、持ち直しの動きがみられました。

こうした経済情勢を背景に、年度初めに16,000円台にあった日経平均株価は、年度末には19,000円近くまで上昇し、前年度末の終値を上回りました。

金融面では、日本銀行によるマイナス金利政策の導入後、短期金利、長期金利ともマイナス圏で推移しましたが、日本銀行による「長短金利操作付き量的・質的金融緩和政策」の導入のほか、米国において、昨年11月の大統領選以降、新政権に対する期待が強まったことを受け、国内の長期金利が上昇に転じ、10年物国債の金利は0%程度で推移しました。円の対米ドル相場は、年度前半には100円台まで円高が進みましたが、米国経済の堅調さや米国政策金利の引上げもあって年度末には111円台後半の水準となりました。

 

(3)対処すべき課題

当行を取り巻く環境は、少子高齢化の進展、人口減少に伴う市場規模の縮小、超低金利による利鞘の縮小の長期化など、さらに厳しさが増すものと予想されます。こうした環境下においても地域金融機関は、健全性を維持しつつ、将来にわたって十分な金融仲介機能を発揮していくことが求められることから、これまで以上に地域の発展と当行の持続的な発展の好循環が必要であると認識しております。

平成29年度は、第3次中期経営計画の2年目にあたり、最終年度へ向けた足固めをしっかりと築いていく重要な中間年度と認識しており、当行が地域と共に歩み、真のコンサルティング機能を発揮したなかで、第3次中期経営計画における、「収益機会の拡大」、「地域振興の取り組みを通じた持続的成長」、「挑戦、考動する人財の育成」の3つのメインテーマに基づき、各諸施策に邁進してまいります。

また、平成28年4月に策定した「地域振興支援プロジェクト『あゆみ』」の実践により、地域振興への取り組みを一段と強化していくとともに、引き続き、担保・保証に依存することなく、お取引先企業の事業内容や成長可能性等の適切な評価(事業性評価)を通じた本業支援や、お客さま本位の業務運営の徹底に取り組むことなどにより、当行グループを挙げて地域経済の持続的な発展に貢献してまいります。さらに、株主の皆様との建設的な対話などを通じ、コーポレートガバナンス体制の一層の強化を図り、企業価値の向上に努めてまいります。

 

4 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資判断上、あるいは当行の事業活動を理解する上で重要と考えられる事項については、投資家に対する情報開示を積極的に行っております。当行は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の回避と発生した場合の対応に努めてまいります。

なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当行グループ(当行及び連結子会社)が判断したものであります。

(1) 信用リスク

①不良債権

当行が保有する貸出債権には不良債権も含まれております。

これらの貸出債権については、貸出先の経営状態の悪化や担保価値の下落等により、不良債権及び信用コスト(不良債権の引当・償却)が増加する場合があり、その結果、業績や財務内容に影響を及ぼす可能性があります。

②貸倒引当金

当行は、自己査定を行い、その査定結果に基づいて貸倒引当金を計上しております。実際の貸倒れによる損失が貸倒引当金計上時点の査定結果と乖離し、貸倒引当金の額を超える場合があり、貸倒引当金が不十分となる可能性があります。また、担保価値の下落及びその他予期せぬ理由により、貸倒引当金の積み増しを必要とする場合もあります。

③権利行使

当行は、担保価値の下落や不動産市場における流動性の欠如、有価証券の価格の下落等の事情により、担保権を設定した不動産や有価証券の換金、または貸出先の保有するこれらの資産に対する強制執行ができない場合があります。

(2) 市場リスク

①価格変動リスク

当行は、市場性のある株式、債券等を保有しております。これら有価証券の価格下落により損失が発生し、当行の業績等に影響を及ぼす可能性があります。

②金利リスク

資産と負債の金利または更改期間が異なることから、金利の変動によって利益が減少ないし損失が発生し、当行の業績等に影響を及ぼす可能性があります。

③為替リスク

外貨建資産・負債について、為替の価格変動により当行の業績等に影響を及ぼす可能性があります。

④市場信用リスク

社債、クレジット・デリバティブ等について、信用スプレッドが変動することによって、現在価値および期間損益に影響を与え、当行の業績等に影響を及ぼす可能性があります。

(3) 流動性リスク

当行の財務内容の悪化や市場の風評等により必要な資金の確保ができなくなり、資金繰りが悪化する場合や、資金の確保に通常よりも著しく不利な条件での資金調達を余儀なくされる可能性があります。

(4) オペレーショナル・リスク

①事務リスク

当行の役職員が正確な事務を怠り、または事故を起こし、もしくは不正をはたらくことにより、当行が損失を被る可能性があります。

 

②システムリスク

当行が利用しているコンピューターシステムの停止または誤作動等、システムの不備等の事態が発生した場合、業務が遂行できない可能性があります。

(5) 財務上のリスク

①繰延税金資産

当行では、繰延税金資産を5年間の長期収益計画に基づいて計上しております。この繰延税金資産の計算は、将来の課税所得に関する様々な予測・仮定に基づいており、実際の結果がかかる予測・仮定とは異なる可能性があります。当行が、将来の課税所得の予測・仮定に基づいて繰延税金資産の一部または全部の回収ができないと判断した場合、繰延税金資産を減額することとなり、その結果、当行の業績に影響を与えるとともに、自己資本比率の低下を招くことがあります。

②退職給付債務

当行の退職給付費用及び債務は、割引率等の数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基づいて算出されております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、その影響額は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、一般的には将来期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼします。今後の割引率や運用利回りの変動によっては、当行の業績と財務内容に影響を及ぼす可能性があります。

③自己資本比率

自己資本比率は、法令等に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。当行は、国内基準を適用しており、自己資本比率を4%以上に維持することを求められております。

当行の自己資本比率が4%を下回った場合には、業務の全部または一部の停止命令を含む早期是正措置等が発動されることとなります。

(6) 格付低下のリスク

当行は外部格付機関より格付を取得しておりますが、外部格付機関が格付を引き下げた場合、当行の資金調達等に影響を及ぼす可能性があります。

(7) 法令等の違反に係るリスク

法令等違反により訴訟の提起や行政処分を被った場合、当行の業績等に影響を及ぼす可能性があります。

(8) その他のリスク

①法律や規制の改正

将来における法律、規則、政策、実務慣行、解釈、財政及びその他の政策の変更により、当行の業務遂行や業績等に影響を及ぼす可能性があります。

②自然災害等

当行の主要な事業拠点やシステム拠点がある地域において、大規模な震災等が発生した場合、事業活動に支障が生じ、業績や財務内容に影響を及ぼす可能性があります。

③風評リスク

当行に関して事実に基づかない風評等により、預金の流出等が発生した場合、資金調達コストの増加により当行の業績等に影響を及ぼす可能性があります。

④感染症の流行

新型インフルエンザ等感染症の流行により、事業活動に支障が生じ、当行の業績等に影響を及ぼす可能性があります。

⑤情報漏洩

当行は、業務上、多数の顧客情報を保有しており、法令等に則り内部規程を定め情報管理の徹底を図っております。こうした情報が万一漏洩した場合には、当行の業務運営や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当ありません。

 

6 【研究開発活動】

該当ありません。

 

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態

①資産、負債及び純資産の状況

総資産は、貸出金の増加等により前連結会計年度末比597億15百万円増加し、2兆3,768億1百万円となりました。

このうち、貸出金は、住宅ローン等の個人向け貸出の増加等により前連結会計年度末比660億67百万円増加し、1兆6,696億14百万円となりました。

また、有価証券は、国債や地方債等の債券の減少等により前連結会計年度末比217億54百万円減少し、5,754億59百万円となりました。

一方、負債は、預金の増加等により前連結会計年度末比635億83百万円増加し、2兆2,711億23百万円となりました。

このうち、預金は、法人預金の増加等により前連結会計年度末比642億36百万円増加し、2兆2,352億49百万円となりました。

純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金は増加しましたが、その他有価証券評価差額金の減少や第二種優先株式の取得及び消却に伴う資本剰余金の減少等により前連結会計年度末比38億68百万円減少し、1,056億77百万円となりました。

②連結自己資本比率

連結自己資本比率(バーゼルⅢ国内基準)は、8.66%になりました。

③リスク管理債権額

 

前連結会計年度
(百万円)(A)

当連結会計年度
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

破綻先債権額

756

306

△449

延滞債権額

41,802

37,177

△4,624

3カ月以上延滞債権額

60

105

45

貸出条件緩和債権額

3,841

5,387

1,546

合計

46,460

42,978

△3,481

 

 

(2) 経営成績

当連結会計年度の損益の状況は、経常収益は、株式等売却益の減少や貸出金利の低下に伴う貸出金利息の減少等により前連結会計年度比35億43百万円減少し、411億86百万円となりました。一方、経常費用は、貸倒引当金繰入額などの与信関係費用の減少等により前連結会計年度比7億36百万円減少し、354億73百万円となりました。この結果、経常利益は、前連結会計年度比28億7百万円減少の57億13百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益についても、同27億62百万円減少の37億1百万円となりました。

 主な科目等の状況は以下のとおりであります。

①連結業務粗利益

資金利益は、貸出金利息の減少等により前連結会計年度比16億60百万円減少し、283億40百万円となりました。

役務取引等利益は、支払保証料の増加等により前連結会計年度比1億84百万円減少し、36億41百万円となりました。

その他業務利益は、国債等債券売却益の増加等により前連結会計年度比12億2百万円増加し、14億11百万円となりました。

この結果、連結業務粗利益は、前連結会計年度比6億42百万円減少し、333億93百万円となりました。

②経常損益

営業経費は、退職給付費用の増加等により前連結会計年度比70百万円増加し、279億82百万円となりました。

貸倒償却引当費用は、貸倒引当金繰入額の減少等により前連結会計年度比16億35百万円減少し、2億58百万円となりました。

株式等関係損益は、株式等売却益の減少等により前連結会計年度比37億71百万円減少し、75百万円の損失となりました。

以上の結果、経常利益は、前連結会計年度比28億7百万円減少し、57億13百万円となりました。

 

③親会社株主に帰属する当期純損益

親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損益が固定資産処分損が減少したことや収用補償金を計上したこと等により前連結会計年度比92百万円増加したものの、経常利益が減少したことにより、同27億62百万円減少の37億1百万円となりました。

 

 

前連結会計年度
(百万円)(A)

当連結会計年度
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

連結業務粗利益

34,036

33,393

△642

  資金利益

30,000

28,340

△1,660

    資金運用収益

31,613

29,490

△2,123

    資金調達費用

1,612

1,149

△462

  役務取引等利益

3,826

3,641

△184

    役務取引等収益

7,062

7,144

81

    役務取引等費用

3,236

3,502

266

  その他業務利益

209

1,411

1,202

    その他業務収益

994

2,488

1,493

    その他業務費用

785

1,077

291

営業経費

27,912

27,982

70

貸倒償却引当費用

1,894

258

△1,635

  貸出金償却

376

375

△0

  個別貸倒引当金繰入額

2,954

287

△2,667

  一般貸倒引当金繰入額

△1,266

△199

1,066

  偶発損失引当金繰入額

22

△10

△32

  保証協会責任共有制度負担金

150

130

△19

  債権売却損

△102

△73

28

  償却債権取立益

241

253

11

株式等関係損益

3,695

△75

△3,771

その他

596

637

40

経常利益

8,521

5,713

△2,807

特別損益

△206

△113

92

税金等調整前当期純利益

8,315

5,600

△2,715

法人税、住民税及び事業税

307

517

209

法人税等調整額

1,543

1,380

△162

法人税等合計

1,850

1,898

47

親会社株主に帰属する当期純利益

6,464

3,701

△2,762

 

 

(3)キャッシュ・フローの分析

当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりとなりました。

①営業活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、預金の増加額の増加等により前連結会計年度比3億11百万円増加したものの、59億25百万円の減少となりました。

②投資活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却による収入の増加等により前連結会計年度比53億59百万円増加し、122億67百万円の増加となりました。

③財務活動によるキャッシュ・フロー

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得による支出の増加等により前連結会計年度比10億27百万円減少し、26億37百万円の減少となりました。

④現金及び現金同等物の期末残高

以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末比37億3百万円増加し、790億50百万円となりました。