第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当行グループが判断したものであります。

 

(1) 経営方針

当行グループは、伝統ある近江商人の商人道徳である「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」の精神を継承した行是「自分にきびしく 人には親切 社会につくす」をCSR(企業の社会的責任)の原点とし、CSR憲章(経営理念)に掲げた「地域社会」「役職員」「地球環境」との「共存共栄」の実践に努めることを通じて、企業価値の向上に取り組んでおります。

上記の経営方針に基づき、現状認識及び目指すべき地域社会の姿としては以下のとおり考えております。

 

①現状認識

「予測不能な世界」

2020年初めの世界は、誰も予測できなかった経済環境の急激な悪化に翻弄されました。新型コロナウイルスの感染拡大が世界保健機関(WHO)にパンデミック(世界的大流行)と認定され、国内外の経済は深刻な打撃を受けています。前年から米中貿易摩擦の激化や英国のEU離脱問題などの影響で、各地で「分断(デカップリング)」の状況が生まれていましたが、ウイルス禍で実際に各国では入国制限が相次ぎ、国内外で人や物の交流が途絶し、東京五輪・パラリンピックの開催も延期されました。各地の「分断」が引き起こした経済や生活環境への悪影響は計り知れないものがあり、先行き不透明な状況が一層強まりました。
 経済環境の悪化に加え、日本は世界に先駆けて人口減少や人口構造の変化が進む「課題先進国」であり、これまで誰も経験したことのない未知の経済環境に足を踏み入れております。銀行業界ではさらに、低金利による収益性の低下、デジタライゼーションの急速な進行などにより、持続可能なビジネスモデルの再構築が喫緊の課題となっております。地方銀行の経営は、過去に例のない歴史的な転換期を迎えております。
 

②目指すべき地域社会の姿

「自分らしく未来を描き、誰もが幸せに暮らせる社会」
  このような考えのもと、第7次中期経営計画((2)「中長期的な経営戦略及び目標とする経営指標」に詳細を記載しております。)については、私たちが目指すべき地域社会の姿をビジョンに掲げ、そこから現在に向けてバックキャスティングする方法で策定いたしました。目指すべき地域社会の姿「自分らしく未来を描き、誰もが幸せに暮らせる社会」は、不変の精神である行是(「自分にきびしく 人には親切 社会につくす」)とCSR憲章(経営理念…「地域社会」「役職員」「地球環境」との「共存共栄」)が実現された世界観をより具体的に表したもので、SDGsの世界観とも軌を一にしております。 

お取引先や地域社会がSustainableであってこそ、当行もSustainableになることができます。すなわち、地域の皆さまが安心して生活できるインフラとして機能し、地域社会の持続的発展に尽くし、地域の明るい未来を支えていくことが、当行が持続的成長をしていくために不可欠であると考えております。その使命を全うするために、自らを「課題解決型金融情報サービス業」へと進化させ、SDGsをビジネスにつなげ、地域のSustainable Developmentに経営資源を集中いたします。

また、超長期を展望するビジョンとなることから、中期経営計画との間をつなぐ2030年のマイルストーン(指標)を設定しております。マイルストーンには、2017年11月に発表した「しがぎん SDGs宣言」の重点取組項目(ターゲット2030)である「地域経済の創造」「地球環境の持続性」「多様な人材の育成」 にそれぞれ対応した指標を設定しております。リンケージ(連関)するこれら3つの指標を統合的に推し進めていくことが、目指すべき地域社会の姿につながるものと考えております。

 

 

2030年のマイルストーン(ターゲット2030)

〈地域経済の創造〉

〈地球環境の持続性〉

〈多様な人材の育成〉

Sustainable Development

推進投融資 新規投融資額

累計1兆円

温室効果ガス排出量

30%以上削減(2013年度比較)

SDGs・金融リテラシーの

普及・向上活動、

次世代人材の育成活動

実施人数延べ1万人

 

 

(2) 中長期的な経営戦略及び目標とする経営指標

2019年4月よりスタートさせました第7次中期経営計画(期間5年間:20194月~20243月)については、現状から改善策を積み上げる「フォアキャスティング」ではなく、目指すべき地域社会の姿から遡って今取り組むべき課題を洗い出す「バックキャスティング」の視点で策定いたしました。

本中期経営計画で目指す姿は「Sustainability Design Company」としました。「従来の枠組み・発想を超える」との考えから「Bank」ではなく「Company」とするとともに、「お取引先や地域社会の持続可能な発展を企画して創る」との強い想いを込めております。また、メインテーマは、目指す姿にあわせて「未来を描き、夢をかなえる」としました。

なお、ビジネスモデルを大きく変えるためには、人材育成やIT投資等を通じた一段の生産性向上による体制強化が必要であり、計画期間は5年としております。

 

第7次中期経営計画で目標とする経営指標および2020年3月末時点の実績は下表のとおりであります。

 

第7次中期経営計画期間中の挑戦指標

2024年3月末(計画)

2020年3月末(実績)

<SD(Sustainable Development)目標>

 

 

 

①Sustainable Development推進投融資

(格付CS先への新規融資額、SDGs型商品新規投融資額、ESG新規投資額5年累計)

5,000億円

1,502億円

②地域顧客の価値向上サポート

(年間コンサルティング相談件数)

 1,000件

1,087件

③地域顧客の資産形成サポート

(預り資産残高「投資信託+金融商品仲介」)

3,000億円

1,630億円

④温室効果ガス排出量削減

(2013年度比較の削減率)

25%削減 

29.24%削減

⑤SDGs・金融リテラシーの普及・向上活動、次世代人材の育成活動

(研修等の実施人数5年累計)

5,000人

5,415人

<収益目標>

 

 

 

①親会社株主に帰属する当期純利益(連結)

100億円以上

124億円

②顧客向けサービス業務利益(単体)

(貸出残高×預貸金利回り差+役務取引等利益-営業経費)

30億円

36億円

 

 

■長期的挑戦指標

 

長期的指標

2020年3月期(実績)

ROE(連結)

5%以上

3.19%

OHR(単体)

65%未満

75.64%

 

 

 

(3) 経営環境及び対処すべき課題

経営環境を展望いたしますと、少子高齢化や人口減少の進展に加え、IoTやAIなどの技術革新を背景に、人口構成や社会構造、経済構造の変化が加速度的に進むものと思われます。地方銀行の経営は、今まさに歴史的な転換期を迎えており、従来型の発想や過去のビジネスモデルの延長線上に未来はなく、新たなビジネスモデルの構築が求められております。
 さらに、喫緊の課題として新型コロナウイルス感染拡大への対応があります。当行は、職員のマスク着用等の感染防止策を講じるほか、在宅勤務(テレワーク)を導入しつつ、店舗機能の維持に努め、あわせてインターネットバンキング等の店舗窓口以外の非対面取引を推進しております。また、お客さまの資金繰りを迅速かつ丁寧に支援するため、当行から積極的に情報提供するとともに、相談窓口設置等の対応を行っております。このほか、預り資産を保有しておられるお客さまへの電話等によるフォローを実施しております。
 今後も状況の変化に応じて、店舗ネットワークとICT(情報通信技術)をそれぞれ活用し、さらなる金融仲介機能の発揮に努め、お客さまのニーズや社会的要請に応えるサービス、付加価値を提供してまいります。
 当行は、第7 次中期経営計画の実践により、自らが「課題解決型金融情報サービス業」へ進化し、SDGsをビジネスにつなげ、社会的課題解決により持続可能な社会の実現に取り組んでおります。

そして、目指すべき地域社会の姿「自分らしく未来を描き、誰もが幸せに暮らせる社会」を創造してまいりたいと考えております。
 当行はこの計画の実践を通じて、地域、お客さまの成長を牽引し、CSR憲章(経営理念)に掲げる「地域社会」「役職員」「地球環境」との「共存共栄」を目指してまいります。
 

 

 

2 【事業等のリスク】

 

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。

当行は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であり、これらのリスク管理体制等については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載しております。

 

 (経営戦略とリスク管理)

当行は、銀行業を中心とした金融サービスを提供するため、様々な経営戦略を実施し、企業価値の向上を目指しております。内外の環境変化や当行の課題、リスク・プロファイルに基づきリスク・テイク方針を定め、リスク管理と一体となった経営戦略を策定しております。

経営戦略の策定に際しては各種シミュレーションを実施しておりますが、様々な要因により戦略が奏功せず、想定していた結果をもたらさない可能性があります。また、リスク管理手法の一部には過去の市場動向や経験などに基づいているものがあることから、将来発生するリスクを正確に予測することができず、リスク管理が有効に機能しない可能性があります。

このような認識のもと、半期毎に経営戦略にあわせてリスク管理の方針を見直すとともに、リスク管理においては、特定の手法によらず個別様々な方法を用いることにより、戦略の実現と適切なリスク管理体制の構築に努めております。

 

 (重要なリスクへの対応)

  当行は地域金融機関として、地域の持続的発展を支える金融仲介機能を担っており、貸出金を中心とした信用リスクをその影響度から最も重要性のあるリスクと認識しております。また、当行は預金や借入金等で調達した資金を、貸出金や債券、株式等で運用することで得られる収入を主たる収益源としていることから、金利変動や株価変動などの市場リスクを負っております。当行ではこれらのリスクを財政状態、経営成績等に影響を与える重要なリスクと認識しております。

  上記の認識のもと当行では、取引先の実態把握に努め、当行独自の内部格付制度に取り組むなどリスク管理の高度化に努めるとともに、統計的手法であるVaRを用いて、ある確率(信頼区間99%)のもと一定期間(例えば1年間)に被る可能性のある最大損失額(リスク量)を見積もり・把握しております。

これらのリスクが顕在化した場合、当行の業績・業務運営に影響を及ぼす可能性があるため、当行では業務の継続性を確保する観点から、事業を行ううえで生じるリスクに対して、自己資本を業務部門別・リスクカテゴリー別に配賦し、リスク量が自己資本の範囲内に収まるよう業務運営を行っております。

 

 (個別のリスク)

(1) 信用リスク

① 予想を上回る貸倒の発生

当行は、法的に経営破綻の事実が発生している債務者(以下「破綻先」という。)及びそれと同等の状況にある債務者(以下「実質破綻先」という。)以外の債務者に係る債権については、貸出先の状況に応じて、過去の一定期間における貸倒実績から算出した貸倒実績率等に基づき見積もった貸倒引当金を計上しております。

しかしながら、今後の景気の動向や貸出先の経営状況の変動によっては、実際の貸倒が当該見積りを大幅に上回り、多額の貸倒償却又は引当負担が発生し、当行の与信関係費用が増加する可能性があります。

 

② 担保価値の下落

当行は、破綻先・実質破綻先等に係る債権については、債権額から担保の評価額及び保証による回収が可能と認められる額を控除して貸倒引当金を計上又は債権額から直接減額(以下「部分直接償却」という。)しております。したがって、当行が貸出金等の担保として取得している不動産や有価証券などの担保価値が下落すると、貸倒引当金の積み増しや部分直接償却の追加が必要となり、当行の与信関係費用が増加する可能性があります。また、当行ではバランスシートの健全性の観点から、独自に不良債権のオフバランス化をはじめ、不良債権に対する処置や対応を進めております。この過程において、不良債権を想定外の時期若しくは方法により、又は想定を超えるディスカウント幅で売却するなどした場合には、多額の償却が発生し、当行の与信関係費用が増加する可能性があります。

 

③ 貸出先への対応

当行の取引先の中には、当該企業の属する業界が抱える固有の事情等の影響を受けている企業がありますが、内外の経済環境及び特定業種の抱える固有の事情等の変化により、当該業種に属する企業の財政状態が悪化する可能性があります。

また、当行は、回収の効率・実効性その他の観点から、貸出先に債務不履行等が生じた場合においても、当行が債権者として有する法的な権利のすべてを必ずしも実行せず、これらの貸出先に対して債権放棄又は追加貸出を行って支援をすることもあり得ます。このような貸出先の信用状況の悪化や支援により、当行の与信関係費用が増加する可能性があります。

 

④ 権利行使の困難性

不動産市場における流動性の欠如又は価格の下落、有価証券の価格の下落等の事情により、担保権を設定した不動産若しくは有価証券を換金し、又は貸出先の保有するこれらの資産に対して強制執行することが事実上できず、当行の与信関係費用が増加する可能性があります。

 

⑤ 地域への依存

当行は、滋賀県を中心とした近畿圏並びに東京・東海地区を営業基盤としていることから、地域経済が悪化した場合には、信用リスクが増加するなどして当行の業績に影響を及ぼす可能性があるほか、業容の拡大を図れない可能性があります。

 

(2) 市場リスク

① 金利変動に関するリスク

当行の主たる収益源は、預金等による資金調達と貸出金や有価証券を中心とした資金運用による利鞘収入(資金利益)であります。これらの資金調達・運用に適用される金利は、契約時点、あるいは変動金利型の場合は契約後の予め定められた金利更改時点の約定期間別(1カ月、3カ月、1年等)の市場金利を基準に決定されますので、金融政策の変更あるいは当行の資金調達・運用の期間毎の残高構成によっては、金利変動が当行の収益にとってマイナスに作用する可能性があります。

また、当行では、資金運用の相当部分を国債、地方債等の債券で運用(会計上は「その他有価証券」に分類)しておりますが、金利の上昇(すなわち債券価格の下落)は、期末時点の時価評価により評価益の減少又は評価損の発生を通じて、当行の自己資本比率の低下を招くおそれがあります。

 

 ② 保有株式の株価下落リスク

当行は、市場性のある株式を相当額保有しておりますが、大幅な株価下落が発生した場合には、当行が保有する株式に減損又は評価損が発生し、当行の業績に影響を及ぼすとともに、自己資本比率の低下を招くおそれがあります。

 

 ③ 為替リスク

当行は、資産及び負債の一部を外貨建てとしておりますが、為替相場の不利な変動によって当行の業績に影響を及ぼすとともに、自己資本比率の低下を招くおそれがあります。

 

(3) 流動性リスク

 ① 資金繰りリスク

経営環境の大きな変化や当行の信用力の低下等により、必要な資金が確保できず資金繰りが悪化したり、あるいは通常より著しく不利な条件での資金調達を余儀なくされることで、当行の信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ② 市場流動性リスク

保有する有価証券等の売買において、市場の混乱等により取引ができなくなったり、通常よりも著しく不利な価格での取引を余儀なくされることで、当行の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

   ③ 外貨流動性リスク

当行は、収益機会拡大のため、外貨預金に加えコール市場やレポ市場から外貨資金を調達し、貸出金や有価証券投資等の運用を行っております。市場変動等により外貨の調達コストが上昇すると、収益の縮小や通常より著しく不利な条件での資金調達を余儀なくされる等当行の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 自己資本比率規制等に関するリスク

当行は、海外営業拠点を有しておりますので、連結自己資本比率及び単体自己資本比率は「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(平成18年金融庁告示第19号)に定められた国際統一基準に基づく規制を満たす必要があります。

他にレバレッジ比率(自己資本比率規制の補完指標)や流動性カバレッジ比率(流動性にかかる健全性の基準指標)においても最低水準が定められています。当行がこれらの比率を下回った場合には、社外流出の制限、あるいは業務の全部又は一部の停止等を含む様々な命令を受けることとなり、その結果、業務運営に影響を及ぼす可能性があります。

また、当行が業務を行うにあたっては当該規制のほか、様々な法律、規則、政策、実務慣行、会計制度及び税制等を適用しております。これらが将来において変更された場合、若しくは新たな規制等が導入された場合に、その内容によっては、当行の業績又は財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

なお、当行の自己資本比率に影響を及ぼす要因には以下のものが含まれます。

・与信関係費用の増加による自己資本の毀損

・有価証券ポートフォリオの価値の低下

・退職給付債務の増加による自己資本の減少

・既調達劣後債務の段階的な算入制限

・既調達劣後債務を同等の条件の劣後債務に借り換えることができない可能性

・繰延税金資産の計上にかかる制限

・将来の自己資本比率の算定基準が変更されることにより、自己資本比率が変動する可能性

・債務者及び株式・債券等の発行体の信用力悪化による信用リスクアセット及び期待損失の増加

・本項記載のその他の不利益な展開

 

(5) オペレーショナル・リスク

 ① 事務リスク

当行では、堅確な事務が信用の基本であることを認識し、各業務の事務取扱要領を定め、本部の事務指導などにより事務品質の向上と牽制・検証機能の強化に努めております。しかし、仮に銀行業務運営の過程で故意又は過失による重大な事務事故等が発生した場合には、当行の信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ② 情報漏洩リスク

当行では、個人情報保護方針を制定するとともに、情報管理の規程等を整備し、また、情報セキュリティ委員会を設置して厳正な情報管理に努めております。しかし、万一情報の漏洩・紛失が発生したり、不正利用された場合等には、当行の信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ③ システムリスク

当行は、コンピュータシステムの安全稼動及びシステムに関する情報保護と安全な利用に万全を尽くしております。しかしながら、想定外のコンピュータシステムの障害や誤作動、不正使用等が発生した場合には、当行の信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ④ 法務リスク

取引の法律関係の不確実性によって発生するリスクや将来的な法令等の変更によって、当行の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑤ 人的リスク

当行は、多数の職員を雇用しており、有能な人材の確保や育成に努めておりますが、十分な人材の確保・育成ができない場合には、当行の競争力や効率性が低下し、業績又は財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、人事処遇や勤務管理などの人事労務上の問題等に関連する訴訟等が発生した場合、当行の信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) その他

 ① 金融犯罪に係るリスク

キャッシュ・カードの偽造・盗難や振り込め詐欺、あるいはインターネットバンキングを標的とした預金の不正な払戻し等の金融機関を狙った犯罪が多発しております。また、外部からのサイバー攻撃や不正アクセス、コンピュータウィルス感染等により、情報の流出や情報システム等の誤作動が生じる可能性があります。

このような状況を踏まえ、当行では、金融犯罪による被害発生を未然に防止するため、セキュリティー強化に向けた取り組みを行っております。しかしながら、高度化する金融犯罪の発生により、被害に遭われたお客さまに対する補償や、新たな未然防止対策に係る費用等経費負担の増大、又は信用の失墜等により、当行の業績又は財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ② マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に係るリスク

当行では、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与防止のための態勢整備を経営上の重要な課題と位置づけ、リスクベース・アプローチに基づく適切な管理態勢の構築に取り組んでおります。しかしながら、何らかの原因により不正送金等を未然に防止することができなかった場合には、当行の信用や業績、業務運営に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ③ コンプライアンス・リスク

当行は、各種法令等が遵守されるよう役職員にコンプライアンスを徹底しておりますが、万一法令等が遵守されなかった場合、あるいは、社会規範から逸脱した行為が顕在化する(コンダクト・リスク)ことにより、当行の信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ④ 感染症の流行に係るリスク

新型コロナウィルスや新型インフルエンザ等感染症の流行によって、当行役職員の感染者が増加する等により、業務継続に支障をきたしたり、さらには影響が経済・市場全体に波及し、当行の信用リスク、市場リスク、流動性リスクが増加する、あるいは当該リスクが顕在化することにより、当行の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑤ 風評リスク

当行に対する中傷や風評等が流布し拡大した場合、当行の信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑥ 災害等に係るリスク

地震等の自然災害や停電等の社会インフラの障害、あるいはテロや犯罪等で、当行の役職員や店舗等の施設及び取引先が被害を受けることにより、当行の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑦ 業務範囲拡大・業務委託に伴うリスク

当行は、法令等の規制緩和に伴い、新たな収益機会を得るために業務範囲を拡大することがあります。

当行が業務範囲を拡大することに伴い、新たなリスクに晒されるほか、当該業務の拡大が予想通りに進展せず、当初想定した結果をもたらさない可能性があります。

また、効率的な業務運営を行うため、当行の業務の一部を他社に委託する場合があります。

当行業務の委託先において、委託した業務に係る事務事故、システム障害、情報漏洩等の事故が発生した場合に、当行の信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑧ 競争に関するリスク

金融制度の規制緩和の進展に伴い、銀行・証券・保険などの業態を越えた競争や他業種から金融業界への参入などにより、金融業界の競争は一段と激化しております。その結果、当行が他金融機関等との競争において優位性を得られない場合、当行の業績又は財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑨ 退職給付債務に係るリスク

当行の退職給付費用及び債務は、年金資産の期待運用利回りや将来の退職給付債務算出に用いる年金数理上の前提条件に基づいて算出しておりますが、市場環境の急変等により、実際の結果が前提条件と異なる場合、又は前提条件に変更があった場合には、退職給付費用及び債務が増加する可能性があります。

また、退職給付制度の改定を行った場合にも、追加負担が発生する可能性があります。その結果、当行の業績又は財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

 

 ⑩ 固定資産の減損に係るリスク

当行は、営業拠点等の固定資産を保有しておりますが、今後の経済環境や不動産価格の変動あるいは当該固定資産の用途変更等によって、当該固定資産の収益性が低下し、減損損失が発生した場合には、当行の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当行グループ(当行、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

(経営成績等の概要)

・財政状態・経営成績

当連結会計年度における我が国経済は、米中貿易摩擦の激化や英国のEU離脱問題などの影響で企業収益や業況に減速感が出始めた中、新型コロナウイルス感染拡大により、世界各国で入国制限が行われ、国内外で人や物の交流が途絶するとともに、東京五輪・パラリンピックの開催も延期されるなど、景気悪化への懸念が高まりました。
 滋賀県内における企業の生産活動は、米中貿易摩擦の影響に加え、今般の新型コロナウイルスによる影響がサプライチェーン(部品等の供給網)をはじめ多方面に及ぶと考えられるため、全体的に生産調整や減産を余儀なくされています。また、需要面でも、長引く消費税関連の反動減の影響に加え、新型コロナウイルスの影響による需要の減退がさまざまな分野に波及し、全体的に急速に悪化しました。今後、世界経済の先行きに深刻な影響が及ぶことが懸念されます。
  このような状況のなか、当行は、企業価値・存在価値をさらに高めるため、本連結会計年度より第7次中期経営計画「未来を描き、夢をかなえる」(期間:5年間:2019年4月~2024年3月)をスタートし、グループの総力をあげて、「お取引先や地域社会の持続可能な発展を企画して創る、従来の枠組み・発想を超える」という強い想いを込めた「Sustainability Design Company」の実現に向けて取り組んでおります。

 

第7次中期経営計画初年度となる当連結会計年度の財政状態・経営成績は、以下のとおりとなりました。

 

 財政状態につきましては、総資産残高は6,285,002百万円で前連結会計年度末に比べ169,730百万円の増加となりました。資産項目の主要な勘定残高は、有価証券が1,307,107百万円(前連結会計年度末比44,910百万円の減少)、貸出金が3,859,363百万円(同80,306百万円の増加)であります。

  一方、負債の部の合計は5,909,200百万円で前連結会計年度末に比べ196,156百万円の増加となりました。
 負債項目の主要な勘定残高は、預金が4,886,433百万円(前連結会計年度末比37,246百万円の増加)、譲渡性預金が66,683百万円(同18,272百万円の減少)、コールマネーが136,386百万円(同86,397百万円の増加)、債券貸借取引受入担保金が235,538百万円(同16,542百万円の増加)、借用金が451,079百万円(同83,599百万円の増加)、新株予約権付社債が21,766百万円(同432百万円の減少)であります。
 純資産の部の合計は375,801百万円で前連結会計年度末に比べ26,426百万円の減少となりました。
 これは、利益剰余金の増加を主因に株主資本が269,712百万円と前連結会計年度末比8,355百万円増加したものの、その他有価証券評価差額金の減少を主因にその他の包括利益累計額合計が105,957百万円と同34,784百万円減少したことが主な要因であります。

 

経営成績につきましては、経常収益は、株式等売却益の減少を主因としたその他経常収益の減少等により前連結会計年度比9,687百万円減収の88,871百万円となりました。一方、経常費用は、貸倒引当金繰入額の減少を主因としたその他経常費用の減少、営業経費の減少等により、前連結会計年度比2,548百万円減少の74,996百万円となりました。

以上の結果、当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度比7,138百万円減益の13,875百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、当連結会計年度に特別利益を5,002百万円計上したこと等により、前連結会計年度比2,269百万円減益の12,412百万円となりました。

また、包括利益は、その他有価証券評価差額金の減少を主因として、前連結会計年度に比べ21,100百万円減少して△22,117百万円となりました。

なお、当行グループは、銀行業の単一セグメントであるため、セグメントの業績は記載しておりません。

 

 

・キャッシュ・フロー

 当行グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は以下の通りであります。 

 営業活動によるキャッシュ・フローにおいては、借用金、コールマネーが増加したこと等により131,260百万円と、前連結会計年度に比べ41,292百万円の収入の増加となりました。

 また、投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の償還や有形固定資産の売却による収入が増加したことを主因に6,726百万円と、前連結会計年度に比べ22,177百万円の収入の増加となり、財務活動によるキャッシュ・フローは、劣後特約付借入金の返済(10,000百万円)を主因に△14,310百万円と、前連結会計年度に比べ9,646百万円の支出の増加となりました。

 これらの結果、現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ123,674百万円増加し、当連結会計年度末は934,088百万円となりました。

 

 

 (参考)

(1) 国内・海外別収支

当連結会計年度の資金運用収支は、国内では前連結会計年度と比べ1,359百万円減少し42,522百万円、海外では同132百万円減少し314百万円、合計では同1,491百万円減少し42,836百万円となりました。また、役務取引等収支は合計で前連結会計年度と比べ1,172百万円増加し11,047百万円、その他業務収支は合計で同1,237百万円増加し2,675百万円となりました。

 

種類

期別

国内

海外

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前連結会計年度

43,881

447

44,328

当連結会計年度

42,522

314

42,836

 うち資金運用収益

前連結会計年度

50,878

1,113

523
51,468

当連結会計年度

49,908

1,060

620

50,347

 うち資金調達費用

前連結会計年度

6,996

666

523
7,139

当連結会計年度

7,385

745

620

7,510

役務取引等収支

前連結会計年度

9,874

0

9,875

当連結会計年度

11,047

0

11,047

 うち役務取引等収益

前連結会計年度

14,945

12

14,957

当連結会計年度

15,612

9

15,621

 うち役務取引等費用

前連結会計年度

5,070

12

5,082

当連結会計年度

4,565

9

4,574

その他業務収支

前連結会計年度

1,433

3

1,437

当連結会計年度

2,656

18

2,675

 うちその他業務収益

前連結会計年度

17,971

3

17,975

当連結会計年度

19,080

19

19,099

 うちその他業務費用

前連結会計年度

16,537

0

16,537

当連結会計年度

16,424

0

16,424

 

(注) 1 「国内」とは、当行(海外店を除く)及び連結子会社であります。なお、特別国際金融取引勘定分は国内に含めております。(以下、同。)

2 「海外」とは、当行の海外店であります。

3 資金調達費用は、金銭の信託運用見合費用(前連結会計年度7百万円、当連結会計年度5百万円)を控除して表示しております。

4 資金運用収益及び資金調達費用の合計欄の上段の計数は、国内と海外の間の資金貸借の利息であります。

 

 

(2) 国内・海外別資金運用/調達の状況

国内では、当連結会計年度の資金運用勘定平均残高は貸出金を中心に5,142,017百万円となり、利回りは0.97%となりました。一方、資金調達勘定平均残高は預金等を中心に5,612,303百万円、利回りは0.13%となりました。前連結会計年度との比較では、資金運用勘定平均残高は123,403百万円の増加で利回りは0.04%の低下、資金調達勘定平均残高は172,224百万円の増加で利回りは0.01%の上昇となりました。

海外では、当連結会計年度の資金運用勘定平均残高は有価証券を中心に42,272百万円となり、利回りは2.50%となりました。一方、資金調達勘定平均残高は預金等で41,548百万円となり、利回りは1.79%となりました。前連結会計年度との比較では、資金運用勘定平均残高は339百万円の減少で利回りは0.11%の低下、資金調達勘定平均残高は1,017百万円の減少で利回りは0.23%の上昇となりました。

 

① 国内

 

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

(34,987)

5,018,613

(523)

50,878

1.01

当連結会計年度

(35,229)

5,142,017

(620)

49,908

0.97

うち貸出金

前連結会計年度

3,668,051

37,391

1.01

当連結会計年度

3,769,620

36,625

0.97

うち商品有価証券

前連結会計年度

429

2

0.47

当連結会計年度

220

1

0.55

うち有価証券

前連結会計年度

1,165,054

12,685

1.08

当連結会計年度

1,179,621

12,371

1.04

うちコールローン
及び買入手形

前連結会計年度

1,679

33

2.00

当連結会計年度

2,834

53

1.89

うち預け金

前連結会計年度

136,332

135

0.09

当連結会計年度

134,194

133

0.09

資金調達勘定

前連結会計年度

(―)

5,440,078

(―)

6,996

0.12

当連結会計年度

(―)

5,612,303

(―)

7,385

0.13

うち預金

前連結会計年度

4,692,581

2,442

0.05

当連結会計年度

4,820,625

1,971

0.04

うち譲渡性預金

前連結会計年度

85,621

40

0.04

当連結会計年度

86,071

38

0.04

うちコールマネー
及び売渡手形

前連結会計年度

125,389

427

0.34

当連結会計年度

96,604

816

0.84

うち債券貸借取引
受入担保金

前連結会計年度

172,137

1,219

0.70

当連結会計年度

206,282

1,304

0.63

うち借用金

前連結会計年度

358,141

2,261

0.63

当連結会計年度

393,386

2,420

0.61

 

(注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、連結子会社については期首・期末残高の平均を利用しております。

2 「国内」とは、当行(海外店を除く)及び連結子会社であります。

3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度588,783百万円、当連結会計年度645,731百万円)を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(前連結会計年度19,080百万円、当連結会計年度14,884百万円)及び利息(前連結会計年度7百万円、当連結会計年度5百万円)を、それぞれ控除して表示しております。

4 ( )内は、国内と海外の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

 

 

② 海外

 

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

(―)

42,611

(―)

1,113

2.61

当連結会計年度

(―)

42,272

(―)

1,060

2.50

 うち貸出金

前連結会計年度

14,007

313

2.23

当連結会計年度

12,454

278

2.23

 うち商品有価証券

前連結会計年度

当連結会計年度

 うち有価証券

前連結会計年度

27,942

799

2.86

当連結会計年度

29,243

780

2.66

 うちコールローン
 及び買入手形

前連結会計年度

当連結会計年度

 うち預け金

前連結会計年度

21

0

2.00

当連結会計年度

26

0

1.72

資金調達勘定

前連結会計年度

(34,987)

42,565

(523)

666

1.56

当連結会計年度

(35,229)

41,548

(620)

745

1.79

 うち預金

前連結会計年度

7,577

143

1.89

当連結会計年度

6,318

125

1.98

 うち譲渡性預金

前連結会計年度

当連結会計年度

 うちコールマネー
 及び売渡手形

前連結会計年度

当連結会計年度

 うち債券貸借取引
 受入担保金

前連結会計年度

当連結会計年度

 うち借用金

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(注) 1 平均残高は、日々の残高の平均に基づいて算出しております。

2 「海外」とは、当行の海外店であります。

3 ( )内は、国内と海外の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。

 

 

③ 合計

 

種類

期別

平均残高

利息

利回り

金額(百万円)

金額(百万円)

(%)

資金運用勘定

前連結会計年度

5,026,237

51,468

1.02

当連結会計年度

5,149,059

50,347

0.97

 うち貸出金

前連結会計年度

3,682,058

37,704

1.02

当連結会計年度

3,782,074

36,904

0.97

 うち商品有価証券

前連結会計年度

429

2

0.47

当連結会計年度

220

1

0.55

 うち有価証券

前連結会計年度

1,192,997

13,485

1.13

当連結会計年度

1,208,864

13,151

1.08

 うちコールローン
 及び買入手形

前連結会計年度

1,679

33

2.00

当連結会計年度

2,834

53

1.89

 うち預け金

前連結会計年度

136,354

135

0.09

当連結会計年度

134,220

134

0.10

資金調達勘定

前連結会計年度

5,447,656

7,139

0.13

当連結会計年度

5,618,621

7,510

0.13

 うち預金

前連結会計年度

4,700,159

2,585

0.05

当連結会計年度

4,826,943

2,096

0.04

 うち譲渡性預金

前連結会計年度

85,621

40

0.04

当連結会計年度

86,071

38

0.04

 うちコールマネー
 及び売渡手形

前連結会計年度

125,389

427

0.34

当連結会計年度

96,604

816

0.84

 うち債券貸借取引
 受入担保金

前連結会計年度

172,137

1,219

0.70

当連結会計年度

206,282

1,304

0.63

 うち借用金

前連結会計年度

358,141

2,261

0.63

当連結会計年度

393,386

2,420

0.61

 

(注) 1 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度588,783百万円、当連結会計年度645,731百万円)を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(前連結会計年度19,080百万円、当連結会計年度      14,884百万円)及び利息(前連結会計年度7百万円、当連結会計年度5百万円)を、それぞれ控除して表示しております。

2 国内と海外の間の資金貸借の平均残高及び利息は、相殺して記載しております。

 

 

(3) 国内・海外別役務取引の状況

当連結会計年度の役務取引等収益は、預金・貸出業務、為替業務、カード業務、投資信託・保険販売業務を中心としておりますが、国内と海外の合計で前連結会計年度に比べ663百万円増加し15,621百万円となりました。また、役務取引等費用は合計で前連結会計年度に比べ508百万円減少し4,574百万円となりました。

 

種類

期別

国内

海外

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

役務取引等収益

前連結会計年度

14,945

12

14,957

当連結会計年度

15,612

9

15,621

 うち預金・貸出業務

前連結会計年度

2,764

2,764

当連結会計年度

3,004

3,004

 うち為替業務

前連結会計年度

3,161

12

3,174

当連結会計年度

3,174

9

3,183

 うち証券関連業務

前連結会計年度

388

388

当連結会計年度

420

420

 うち代理業務

前連結会計年度

291

291

当連結会計年度

316

316

 うち保護預り・
 貸金庫業務

前連結会計年度

137

137

当連結会計年度

130

130

 うち保証業務

前連結会計年度

1,043

1,043

当連結会計年度

1,082

1,082

 うちカード業務

前連結会計年度

2,984

2,984

当連結会計年度

3,190

3,190

 うち投資信託・
 保険販売業務

前連結会計年度

2,541

2,541

当連結会計年度

2,755

2,755

役務取引等費用

前連結会計年度

5,070

12

5,082

当連結会計年度

4,565

9

4,574

 うち為替業務

前連結会計年度

630

6

637

当連結会計年度

630

3

633

 

(注) 1 「国内」とは、当行(海外店を除く)及び連結子会社であります。

2 「海外」とは、当行の海外店であります。

 

 

(4) 国内・海外別預金残高の状況

 

○ 預金の種類別残高(期末残高)

 

種類

期別

国内

海外

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前連結会計年度

4,843,546

5,640

4,849,187

当連結会計年度

4,881,684

4,749

4,886,433

 うち流動性預金

前連結会計年度

2,653,263

669

2,653,932

当連結会計年度

2,772,096

399

2,772,496

 うち定期性預金

前連結会計年度

2,066,128

4,883

2,071,011

当連結会計年度

2,017,377

4,274

2,021,652

 うちその他

前連結会計年度

124,155

87

124,242

当連結会計年度

92,209

75

92,285

譲渡性預金

前連結会計年度

84,955

84,955

当連結会計年度

66,683

66,683

総合計

前連結会計年度

4,928,502

5,640

4,934,142

当連結会計年度

4,948,367

4,749

4,953,117

 

(注) 1 「国内」とは、当行(海外店を除く)及び連結子会社であります。

2 「海外」とは、当行の海外店であります。

3 ① 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

② 定期性預金=定期預金+定期積金

 

 

(5) 国内・海外別貸出金残高の状況

 

① 業種別貸出状況(期末残高・構成比)

 

業種別

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内
(除く特別国際金融取引勘定分)

3,764,477

100.00

3,847,611

100.00

 製造業

523,485

13.91

532,484

13.84

 農業、林業

7,536

0.20

6,965

0.18

 漁業

558

0.01

559

0.01

 鉱業、採石業、砂利採取業

14,768

0.39

13,121

0.34

 建設業

111,269

2.96

105,264

2.74

 電気・ガス・熱供給・水道業

49,687

1.32

52,808

1.37

 情報通信業

34,620

0.92

29,991

0.78

 運輸業、郵便業

162,686

4.32

164,999

4.29

 卸売業、小売業

426,027

11.32

418,983

10.89

 金融業、保険業

96,649

2.57

102,479

2.66

 不動産業、物品賃貸業

623,878

16.57

651,275

16.93

 その他のサービス業

276,383

7.34

276,515

7.19

 地方公共団体

496,506

13.19

511,661

13.30

 その他

940,418

24.98

980,501

25.48

海外及び特別国際金融取引勘定分

14,578

100.00

11,751

100.00

 政府等

 金融機関

350

2.40

1,250

10.64

 その他

14,228

97.60

10,501

89.36

合計

3,779,056

―――

3,859,363

―――

 

(注) 1 「国内」とは、当行(海外店を除く)及び連結子会社であります。

2 「海外」とは、当行の海外店であります。

 

 

② 外国政府等向け債権残高(国別)

 

「外国政府等」とは、外国政府、中央銀行、政府関係機関又は国営企業及びこれらの所在する国の民間企業等であり、「銀行等金融機関の資産の自己査定並びに貸倒償却及び貸倒引当金の監査に関する実務指針」(日本公認会計士協会銀行等監査特別委員会報告第4号 平成24年7月4日)に規定する特定海外債権引当勘定を計上している国の外国政府等の債権残高を掲げることとしておりますが、前連結会計年度末(2019年3月31日)、当連結会計年度末(2020年3月31日)とも、該当事項はありません。

 

(6) 国内・海外別有価証券の状況

 

○ 有価証券残高(期末残高)

 

種類

期別

国内

海外

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

国債

前連結会計年度

262,298

262,298

当連結会計年度

255,059

255,059

地方債

前連結会計年度

216,869

216,869

当連結会計年度

215,571

215,571

社債

前連結会計年度

377,421

377,421

当連結会計年度

360,114

360,114

株式

前連結会計年度

229,874

229,874

当連結会計年度

202,949

202,949

その他の証券

前連結会計年度

237,046

28,507

265,553

当連結会計年度

248,111

25,300

273,412

合計

前連結会計年度

1,323,510

28,507

1,352,017

当連結会計年度

1,281,806

25,300

1,307,107

 

(注) 1 「国内」とは、当行(海外店を除く)及び連結子会社であります。

2 「海外」とは、当行の海外店であります。

3 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。

 

 

 

(自己資本比率等の状況)

 

(参考)

自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。

当行は、国際統一基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては基礎的内部格付手法を、また、オペレーショナル・リスク相当額の算出においては粗利益配分手法を採用しております。なお、当行はマーケット・リスク規制を導入しておりません。

また、自己資本比率の補完的指標であるレバレッジ比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準の補完的指標として定めるレバレッジに係る健全性を判断するための基準(平成31年金融庁告示第11号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。

 

連結自己資本比率(国際統一基準)

 

 

 

(単位:億円、%)

 

2019年3月31日

2020年3月31日

1.連結総自己資本比率(4/7)

15.68

14.12

2.連結Tier1比率(5/7)

14.79

13.71

3.連結普通株式等Tier1比率(6/7)

14.79

13.71

4.連結における総自己資本の額

4,161

3,754

5.連結におけるTier1資本の額

3,925

3,643

6.連結における普通株式等Tier1資本の額

3,925

3,643

7.リスク・アセットの額

26,527

26,572

8.連結総所要自己資本額

2,122

2,125

 

 

連結レバレッジ比率(国際統一基準)

 

 

 

(単位:%)

 

2019年3月31日

2020年3月31日

連結レバレッジ比率

6.29

5.69

 

 

 

単体自己資本比率(国際統一基準)

                    

 

 

(単位:億円、%)

 

2019年3月31日

2020年3月31日

1.単体総自己資本比率(4/7)

15.28

13.73

2.単体Tier1比率(5/7)

14.39

13.31

3.単体普通株式等Tier1比率(6/7)

14.39

13.31

4.単体における総自己資本の額

4,012

3,618

5.単体におけるTier1資本の額

3,777

3,508

6.単体における普通株式等Tier1資本の額

3,777

3,508

7.リスク・アセットの額

26,249

26,343

8.単体総所要自己資本額

2,099

2,107

 

 

 

単体レバレッジ比率(国際統一基準)

 

 

 

(単位:%)

 

2019年3月31日

2020年3月31日

単体レバレッジ比率

6.07

5.49

 

 

(資産の査定)

 

(参考)

資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、当行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。

 

1 破産更生債権及びこれらに準ずる債権

破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。

 

2 危険債権

危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。

 

3 要管理債権

要管理債権とは、3カ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。

 

4 正常債権

正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。

 

資産の査定の額

 

債権の区分

2019年3月31日

2020年3月31日

金額(百万円)

金額(百万円)

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

2,097

2,109

危険債権

36,708

35,657

要管理債権

13,830

16,161

正常債権

3,803,619

3,882,586

 

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当行グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。

 

①当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 

   (財政状態)

当連結会計年度の預金等(譲渡性預金を含む)の期中平均残高は、法人、個人預金を中心に前連結会計年度に比べ、127,233百万円増加(増加率2.65%)して4,913,014百万円(うち預金は4,826,943百万円)となりました。

一方、資金運用の要である貸出金の期中平均残高は、事業性貸出・消費者向け貸出・地公体向け貸出ともに増加し、前連結会計年度に比べ、100,016百万円増加(増加率2.71%)して3,782,074百万円となりました。

これらは、「お取引先や地域社会の持続可能な発展を企画して創る」との思いを込めた第7次中期経営計画の目標(Sustainable Development推進投融資への取り組み、地域顧客の価値向上や資産形成サポート等)の達成に向けて、個人・中堅中小企業等の多様なニーズへの対応に努めた結果であります。

なお、第7次中期経営計画期間中の挑戦指標と2020年3月期末実績については、「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)中長期的な経営戦略及び目標とする経営指標」に記載しております。

また、有価証券の期中平均残高は、前連結会計年度比15,867百万円増加(増加率1.33%)の1,208,864百万円となりました。これは、自社の体力に応じて国内外の債券や株式、投資信託等に分散投資を行った結果であります。

 

主要勘定の期中平均残高

前連結会計年度
(百万円)(A)

当連結会計年度
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

預金等

4,785,781

4,913,014

127,233

 うち預金

4,700,159

4,826,943

126,783

貸出金

3,682,058

3,782,074

100,016

有価証券

1,192,997

1,208,864

15,867

 

 

なお、当連結会計年度末における連結ベースのリスク管理債権残高は53,587百万円で前連結会計年度末に比べて976百万円増加、総貸出金残高に占める比率は1.38%で前連結会計年度末に比べて0.01%の低下となりました。

 

リスク管理債権残高
(総貸出金残高に占める比率)

前連結会計年度末
(百万円、%)(A)

当連結会計年度末
(百万円、%)(B)

増減(百万円、%)
(B)-(A)

リスク管理債権残高合計

52,610(1.39)

53,587(1.38)

976(△0.01)

 破綻先債権

429(0.01)

213(0.00)

△215(△0.01)

 延滞債権

38,333(1.01)

37,196(0.96)

△1,136(△0.05)

 3カ月以上延滞債権

112(0.00)

177(0.00)

64(0.00)

 貸出条件緩和債権

13,735(0.36)

16,000(0.41)

2,264(0.05)

 

(注)  表中( )内は、総貸出金残高に占める比率であります。

 

当行は、お客さまや地域社会から安心してお取引いただける銀行であるべく、引き続き資産の健全性確保に努めるとともに、収益力の強化による自己資本の増強に一層努力してまいる所存であります。

 

      (経営成績)

 ◇連結業務粗利益〔資金利益+役務取引等利益+その他業務利益〕

連結業務粗利益は、資金利益が減少したものの、役務取引等利益及びその他業務利益の増加により、前連結会計年度比918百万円増加の56,559百万円となりました。

資金利益は、前連結会計年度比1,491百万円減少し42,836百万円となりました。これは、貸出金利息と有価証券利息配当金が減少する一方で、資金調達費用が外貨調達コストの増加を主因に増加したためであります。

歴史的な低金利環境が続いておりますが、貸出金利息収入の源泉である「中小企業向け貸出」は地域金融機関の本来業務であり、引き続き良質な貸出金の増強に努力してまいります。

役務取引等利益は、前連結会計年度比1,172百万円増加し11,047百万円となりました。これは、ビジネスマッチング手数料や預り資産関係手数料等の役務取引等収益の増加と役務取引等費用の減少によるものであります。役務取引等収益の増加は、伝統的な預貸金ビジネスに加え、「課題解決型金融情報サービス業」への進化を目指し、法人向け・個人向けサービスの強化に努めた結果であります。法人向けサービスにおいては、M&A・事業承継・ビジネスマッチング等に取り組み、非金利収入のコア収益化に努めております。個人向けサービスにおいては、資産運用相談へ的確に対応して顧客の資産形成に資するとともに、預り資産残高を着実に増加させ、相場環境に左右されず安定して収益を得られる体制を目指しております。

その他業務利益は、国債等債券売却益等のその他業務収益の増加等により前連結会計年度比1,237百万円増加し、2,675百万円となりました。

 

連結業務粗利益の内訳

前連結会計年度
(百万円)(A)

当連結会計年度
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

連結業務粗利益

55,641

56,559

918

 資金利益

44,328

42,836

△1,491

  資金運用収益

51,468

50,347

△1,121

   うち貸出金利息

37,704

36,904

△800

   うち有価証券利息配当金

13,487

13,152

△334

  資金調達費用        (△)

7,147

7,516

369

   うち預金等利息      (△)

2,625

2,135

△490

  金銭の信託運用見合費用

7

5

△1

 役務取引等利益

9,875

11,047

1,172

  役務取引等収益

14,957

15,621

663

  役務取引等費用       (△)

5,082

4,574

△508

 その他業務利益

1,437

2,675

1,237

  その他業務収益

17,975

19,099

1,124

  その他業務費用       (△)

16,537

16,424

△113

 

(注) 連結業務粗利益=資金利益(資金運用収益-資金調達費用+金銭の信託運用見合費用)+役務取引等利益(役務取引等収益-役務取引等費用)+その他業務利益(その他業務収益-その他業務費用)

 

 ◇連結実質業務純益〔連結業務粗利益-営業経費(臨時費用処理分を除く)〕

   営業経費(臨時費用処理分を除く)は、全体で前連結会計年度に比べて103百万円増加し、42,082百万円となり

  ました。この結果、連結実質業務純益は14,477百万円となり、前連結会計年度に比べて814百万円の増益となり

  ました。

 

連結実質業務純益の内訳

前連結会計年度
(百万円)(A)

当連結会計年度
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

連結業務粗利益

55,641

56,559

918

営業経費(臨時費用処理分を除く) (△)

41,979

42,082

103

連結実質業務純益

13,662

14,477

814

 

(注) 連結実質業務純益=連結業務粗利益-営業経費(臨時費用処理分を除く)

 

 

 ◇経常利益〔連結実質業務純益-その他経常費用中一般貸倒引当金繰入額+その他経常損益(不良債権処理額・株式関係損益等)〕

   当連結会計年度の与信コスト(=その他経常費用中一般貸倒引当金繰入額+不良債権処理額-貸倒引当金戻入

  益-偶発損失引当金戻入益)は、前連結会計年度に比べて1,026百万円減少の3,215百万円となりました。

   また、株式等関係損益(=売却益-売却損-償却)は、株式等売却益の減少を主因として前連結会計年度に比

  べて8,233百万円減少の1,140百万円となりました。

   これらの結果、経常利益は、前連結会計年度比7,138百万円減益の13,875百万円となりました。

経常利益の内訳

前連結会計年度
(百万円)(A)

当連結会計年度
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

連結実質業務純益

13,662

14,477

814

その他経常費用中
一般貸倒引当金繰入額      (△)

△111

804

915

その他経常損益

7,240

202

△7,037

 うち不良債権処理額      (△)

4,358

2,424

△1,933

 うち貸倒引当金戻入益

 うち偶発損失引当金戻入益

4

13

8

 うち株式等関係損益

9,374

1,140

△8,233

経常利益

21,013

13,875

△7,138

[ご参考]与信コスト      (△)

4,242

3,215

△1,026

 

(注)  1 経常利益=連結実質業務純益-その他経常費用中一般貸倒引当金繰入額+その他経常損益(その他経常収益-(その他経常費用-一般貸倒引当金繰入額+営業経費中臨時費用処理分+金銭の信託運用見合費用))

2 不良債権処理額=貸出金償却+貸倒引当金繰入額(一般貸倒引当金繰入額を除く)+その他債権売却損等

3 株式等関係損益=株式等売却益-株式等売却損-株式等償却

4 与信コスト=一般貸倒引当金繰入額+不良債権処理額-貸倒引当金戻入益-偶発損失引当金戻入益

 

 ◇親会社株主に帰属する当期純利益〔経常利益+特別損益-法人税等合計-非支配株主に帰属する当期純利益〕

   特別損益は、当連結会計年度に固定資産処分益を5,002百万円計上したことを主因に前連結会計年度比3,928

  百万円良化して3,913百万円となりました。

   また、法人税等合計は前連結会計年度に比べて940百万円減少し、5,376百万円となりました。

   以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べて2,269百万円減益の12,412百万円

  となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益の内訳

前連結会計年度
(百万円)(A)

当連結会計年度
(百万円)(B)

増減(百万円)
(B)-(A)

経常利益

21,013

13,875

△7,138

特別損益

△15

3,913

3,928

 うち固定資産処分損益

△15

4,862

4,877

 うち減損損失         (△)

949

949

税金等調整前当期純利益

20,998

17,788

△3,209

法人税等合計          (△)

6,317

5,376

△940

非支配株主に帰属する当期純利益 (△)

親会社株主に帰属する当期純利益

14,681

12,412

△2,269

 

(注) 1 税金等調整前当期純利益=経常利益+特別損益(特別利益-特別損失)

2 親会社株主に帰属する当期純利益=税金等調整前当期純利益-法人税等合計-非支配株主に帰属する当期純利益

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 

 当行グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は以下の通りであります。

 営業活動によるキャッシュ・フローにおいては、借用金、コールマネーが増加したこと等により131,260百万円と、前連結会計年度に比べ41,292百万円の収入の増加となりました。

 また、投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の償還や有形固定資産の売却による収入が増加したことを主因に6,726百万円と、前連結会計年度に比べ22,177百万円の収入の増加となり、財務活動によるキャッシュ・フローは、劣後特約付借入金の返済(10,000百万円)を主因に△14,310百万円と、前連結会計年度に比べ9,646百万円の支出の増加となりました。

 これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末に比べ123,674百万円増加し、当連結会計年度末は934,088百万円となりました。

 当行グループの資本の財源及び資金の流動性については以下の通りであります。

当面の設備投資、成長分野への投資ならびに株主還元等は自己資金で対応する予定であります。

また、当行グループは正確な資金繰りの把握及び資金繰りの安定に努めるとともに、適切なリスク管理体制の構築を図っております。貸出金や有価証券の運用については、大部分を顧客からの預金にて調達するとともに、必要に応じて外貨建てを中心に日銀借入金やコールマネー等により資金調達を行っております。

なお、資金の流動性の状況等については定期的にALM委員会に報告しております。

 

  ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 

当行が連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは 以下の通りであります。

 

   ◇貸倒引当金の計上

当行及び連結子会社における貸出金、支払承諾見返等の債権の残高は多額であり、経営成績等に対する影響が大きいため、会計上の見積りにおいて重要なものと判断しております。

当行の貸倒引当金は、予め定めている償却・引当基準に則り、次のとおり計上しております。

破産、特別清算等法的に経営破綻の事実が発生している債務者(以下「破綻先」という。)に係る債権及びそれと同等の状況にある債務者(以下「実質破綻先」という。)に係る債権については、直接減額(※)後の帳簿価額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除し、その残額を計上しております。

(※)破綻先及び実質破綻先に対する担保・保証付債権等については、債権額から担保の評価額及び保証による回収が可能と認められる額を控除した残額を取立不能見込額として債権額から直接減額しております。

また、現在は経営破綻の状況にないが、今後経営破綻に陥る可能性が大きいと認められる債務者に係る債権については、債権額から、担保の処分可能見込額及び保証による回収可能見込額を控除し、その残額のうち、債務者の支払能力を総合的に判断し必要と認める額を計上しております。

上記以外の債権については、主として今後1年間の予想損失額又は今後3年間の予想損失額を見込んで計上しており、予想損失額は、1年間又は3年間の貸倒実績を基礎とした貸倒実績率の過去の一定期間における平均値に基づき損失率を求め、これに将来見込み等必要な修正を加えて算定しております。

すべての債権は、資産の自己査定基準に基づき、営業関連部署が資産査定を実施し、当該部署から独立した資産監査部署が査定結果を監査しております。

連結子会社の貸倒引当金は、一般債権については過去の貸倒実績率等を勘案して必要と認めた額を、貸倒懸念債権等特定の債権については、個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額をそれぞれ計上しております。

当行の経営者は、債権の評価にあたって用いた会計上の見積りは合理的であり、貸倒引当金は十分計上され、債権が回収可能な額として計上されていると判断しております。ただし、債権の評価には経営者が管理不能な不確実性が含まれております。このため、予測不能な前提条件の変化等により債権の評価が変動する可能性があり、この場合には、将来当行及び連結子会社が貸倒引当金を増額又は減額する可能性があります。

 

   ◇金融商品の時価評価

当行及び連結子会社における有価証券やデリバティブ等の時価で測定される金融商品の残高は多額であり、経営成績等に対する影響が大きいため、会計上の見積りにおいて重要なものと判断しております。

金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価額が含まれております。

有価証券のうち、市場価格のあるものについては、市場価格によっております。

また、市場価格のないものについては、約定に基づく元利金の将来キャッシュ・フローを、内部格付及び期間に基づく区分ごとに、インターバンク市場における金利に信用リスクプレミアム及び流動性リスクプレミアムを調整した金利で割り引いた現在価値を算定しております。なお、時価の把握が極めて困難と認められるものについては、帳簿価額を時価とみなしております。

デリバティブ取引は、金利関連取引(金利先物、金利オプション、金利スワップ等)、通貨関連取引(通貨先物、通貨オプション、通貨スワップ等)、債券関連取引(債券先物、債券先物オプション等)であり、取引所の価格、割引現在価値やオプション価格計算モデル等により算出した価額によっております。

当行の経営者は、金融商品の時価の評価にあたって用いた会計上の見積りは合理的であると判断しております。ただし、当該価額の算定においては一定の前提条件等を採用しているため、予測不能な前提条件の変化等により金融商品の評価に関する見積りが変動する可能性があります。この場合には将来当行及び連結子会社における時価評価額が変動する可能性があります。

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

5 【研究開発活動】

該当事項はありません。