以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当行グループが判断したものであります。
当行は、1878年(明治11年)の創業以来、“地域の皆さまに最も愛され、親しまれ、信頼される銀行”を標榜し、 地域と社会の発展に貢献することを使命として歩んでまいりました。
今後とも、長年培ってきた信頼を損なわぬよう、健全経営に徹するとともに、多様化するお客さまのニーズに的確かつ迅速にお応えできるよう、金融を基盤とする質の高いサービスの提供に努め、地域と社会の発展に貢献してまいります。
〔経営理念〕 健全経営に徹し、金融を基盤とするサービスを通じて社会の発展に貢献する。
当連結会計年度のわが国経済は、新型コロナウイルスの感染抑制と経済活動の両立が進むもとで、生産に足踏み感がみられるものの、個人消費や設備投資、雇用情勢は持ち直しの動きが続きました。また公共投資においても底堅く推移するなど、景気は緩やかに持ち直しました。
当行の主要地盤であります四国地区の経済におきましては、生産に一部弱めの動きがみられるものの、設備投資は堅調に推移し、個人消費や雇用情勢も緩やかに回復するなど、総じて緩やかな持ち直しの動きが続きました。
こうした経済環境の中、人口減少や少子高齢化に伴う後継者不足、デジタル化やカーボンニュートラルへの対応など、地域金融機関を取り巻く経営環境は大きく変化しています。
当行に求められる役割は、これまで以上に多様化・高度化していくものと考えており、新たな10年ビジョン「地域と産業を牽引するベスト&リライアブル カンパニー」を策定するとともに、ビジョン実現に向けた変革の第一歩として、3年間(2023年4月~2026年3月)の「中期経営計画2023」をスタートさせました。具体的な施策は以下のとおりです。
◇10年ビジョンの実現に向けた態勢整備
・地域と産業の情報を収集・分析するシンクタンク機能や地域の課題解決を図る企画・実行機能の強化
・企業価値向上に資する法人営業スタイルの変革
・重要性が高まる人財・DX・カーボンニュートラルに関するサービスの立上・強化
・大和証券株式会社との包括的業務提携を通じた、資産形成・運用ニーズに的確にお応えするためのビジネス モデルの構築
・お客さまへの新たな価値提供を目指したデジタル・非対面チャネルの拡充
・ビジネスやオペレーションの高度化・効率化を下支えする、データやシステム基盤の最適化
・従業者のウェルビーイング実現による組織の活性化
◇経営体質の強化
・地域戦略と四銀スタイルの磨き上げによる営業生産性の向上
・高度金融領域の態勢強化による収益力の向上
・市場運用のスペシャリスト人財育成や最適なポートフォリオの実現による収益力の向上
・業務及び各種費用の最適化による効率性の向上
(注) 当行では、「人は財産である」という考えから、「人材」に代えて「人財」を使用しております。
中期経営計画に掲げる諸施策を確実に実行することで「地域と産業を牽引するベスト&リライアブル カンパニー」を実現し、四国銀行グループ全体の中長期的な企業価値の向上に努めてまいります。
(3) 「中期経営計画2023」の概要等
① 概要
本中期経営計画は、2023年~2032年の10年ビジョン「地域と産業を牽引するベスト&リライアブル カンパニー」実現に向けた変革の第一歩として位置づけております。
本中期経営計画においては、6つの戦略目標を設定し、10年ビジョンの実現に向けた態勢整備を進めるとともに、経営体質の強化に取り組んでいきます。


② 数値目標
中期経営計画に掲げる財務目標及びコンサルティング機能の発揮に向けた指標につきましては、以下のとおりであります。
・財務目標

(注) 1 資金利益+役務取引等利益+その他業務利益-経費(銀行法ベース)-債券関係損益-投資信託解約益
2 当期純利益÷株主資本合計(当事業年度末と前事業年度末の平均値)
3 経費(銀行法ベース)÷コア業務粗利益(資金利益+役務取引等利益+その他業務利益-債券関係損益-投資信託解約益)
・コンサルティング機能の発揮に向けた指標

(注) 1 事業所融資先の企業価値を簡易算出し、2023年3月末基準と比較して企業価値が増加した先の割合
企業価値=直近期の自己資本+(直近3期分の営業利益及び減価償却費の合計)
2 投融資方針に基づく融資、<四銀>サステナブルファイナンス、BCファンド、その他社会課題の解決や持続可能な地域社会の実現に寄与する投融資の実行額
3 役務取引等利益÷コア業務粗利益(投資信託解約益を除く)
4 株式、円建債券(個人向け国債含む)、外国債券、投資信託、ファンドラップ、生命保険の合計残高
当行グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当行グループが判断したものであります。
取締役頭取を委員長とするサステナビリティ委員会を設置し、サステナビリティ方針に基づく取組施策の評価や、取り巻く環境変化に対する方向性等について審議し、取締役会に報告、監督を受ける体制を構築しております。
(サステナビリティ委員会)
サステナビリティ委員会は、提出日現在、取締役会長、取締役頭取、常務取締役、本部各部部長で構成されており、原則として年2回開催されております。

(サステナビリティ方針)

当行グループは、サステナビリティを巡る課題への対応を重要な経営課題と位置づけており、経営理念に基づき、地域、お客さま、従業者といったステークホルダーの様々な課題の解決やニーズへの対応に向けた積極的かつ誠実な取組みを通じて、持続可能な地域社会の実現に貢献するとともに、当行グループの中長期的な企業価値の向上を目指しております。
① 機会
持続可能な社会の実現に対する機運の高まりにより、サステナビリティに関連する市場規模拡大を想定しております。当行は、サステナビリティ方針や投融資方針に基づく融資等の推進を通じて、お客さまのサステナビリティへの取組みを金融面から積極的に支援していきます。
この他、設備投資に関する補助金申請サポートやCO2排出量算定サービスといった非金融面のサービスを提供することによって、持続可能な地域社会の実現に貢献していきます。
② リスク
気候変動が当行グループの事業活動・財務内容等に影響を与えること、及び労働人口の減少によって当行の事業活動を支える人財の確保が困難になることをリスクとして認識しております。
A.気候変動
気候変動リスクとして、移行リスクと物理的リスクを認識しております。
・移行リスクとしては、脱炭素社会への移行過程において、気候関連政策や規制強化、技術革新等の影響を受ける貸出先に対する信用リスクの増大等を想定しております。
・物理的リスクとしては、気候変動に起因した自然災害に伴う貸出先の財務の悪化や担保資産の毀損による信用リスクの増大等を想定しております。
B.人財
当行グループは、従来より人財という言葉を用いるなど、人を最も大切な経営資源として認識しております。「中期経営計画2023」におきましても、従業者の心身の健康とやりがい・働きがい向上等を実現することとしており、従業者が働きやすく、その個性と能力を十分に発揮できる環境を整備していきます。
また、当行の持続的な発展に向け、従業者一人ひとりの「チャレンジする」「強みを活かす」「強みを伸ばす」取組みを積極的に支援するため、人財開発・育成プログラムを制定し、お客さま・地域の課題解決ができる人財を開発・育成しております。
① 気候変動
今後、気候変動リスクを統合的リスク管理の枠組みで対応する態勢構築を検討してまいります。
また、地域やお客さまの気候変動対応を支援することによって、当行グループの気候変動リスクの低減につなげていきたいと考えております。
② 人財
2023年度中にエンゲージメントサーベイを実施いたします。従業者のエンゲージメントを定量的に把握・分析し、適時適切な対策を講じることによって、優秀な人財を確保し、当行の安定的な事業成長を実現いたします。
① サステナブルファイナンス
累計実行目標 3,000億円
対象期間 2023年4月1日から2030年12月31日まで
② CO2排出量の削減
削減目標 2030年度のCO2排出量を2013年度比50%削減
2050年度のカーボンニュートラル(Scope1、Scope2)
2022年度実績 2013年度比41.85%削減
(CO2排出量推移)
③ 職場環境の整備
所定外労働時間の短縮に取り組みます。2023年度は、2022年度の13時間24分(1人当たり月平均)から30分短縮することを目標としております。
(注) 当行グループにおける記載が困難であるため、主要な事業を営む当行について記載しております。
なお、2023年度中に実施するエンゲージメントサーベイは、従業者のエンゲージメントを測る指標とする予定であり実績と目標につきましては、2023年度実績及び2024年度目標から公表する予定です。
④ 人財育成
お客さま・地域の課題解決に貢献できる専門性を身につけるため、人財開発・育成プログラムに基づいた計画的な学びの機会創出に取り組んでおります。人財育成に関する指標の2022年度実績及び2023年度目標につきましては、次のとおりであります。
(注) 当行グループにおける記載が困難であるため、主要な事業を営む当行について記載しております。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。また、主要なリスクのうち、(1)信用リスク及び(2)市場リスクについては、特に重要性の高いリスクとして認識しております。
当行グループは、これらのリスクについて、統計的手法であるバリュー・アット・リスク(ⅤaR)を用いて、ある確率(信頼区間99%)のもと一定期間に被る可能性のある最大損失額(リスク量)を計測・把握しております。
当該リスクが顕在化した場合、当行グループの業績・業務運営に影響を与える可能性があります。当行グループの直面するリスクに見合った十分な自己資本を維持することによって、業務の健全性及び適切性を確保する観点から、リスク量の総量が自己資本の範囲内に収まるようリスクを制御するため、リスク・カテゴリー毎にリスク資本枠を設定し、経営戦略と一体となったリスク管理を実践しております。
当行グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であり、これらのリスク管理体制等については、「第4 提出会社の状況 4コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりであります。
なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当行グループが判断したものであります。
〈財務面に関するリスク〉
信用リスクとは、信用供与先の財務状況の悪化等により、資産(オフ・バランス資産を含む)の価値が減少ないし消失し、当行が損失を被るリスクをいいます。
当行では、営業部門から独立した審査部門において、貸出先の財務状況や資金使途、返済能力等を総合的に勘案した審査を行っております。また、信用リスク管理部門においては、業種・格付・地域別の信用リスク量の状況等を定期的に分析・評価し、結果をALM委員会に報告する等、信用リスクの適切な管理に努めております。
国内外の景気動向、不動産価格及び株価の変動、貸出先の経営状況等によっては、当行グループの不良債権及び与信関係費用が増加する可能性があり、その結果、当行グループの業績に影響を与える場合があります。
当行グループは、所定の基準に基づいて貸倒引当金を計上しております。しかしながら、貸出先の経営状況が予想を超えて悪化した場合、現時点で見積もり計上した貸倒引当金が不十分となる可能性があります。また、担保価値の下落、又はその他の予期せざる理由により、貸倒引当金の積み増しを必要とする場合もあります。
当行グループの貸出資産は各業種に分散されているものの、中には、国内外の景気動向等の様々な要因により業況が厳しくなる業種もあります。これらの業種に属する貸出先の経営改善が進展しなかった場合、不良債権及び与信関係費用が増加する可能性があります。
当行グループは、貸出先に債務不履行等が生じた場合においても、回収の効率性・実効性等の観点から、当行グループが債権者として有する法的な権利のすべてを必ずしも実行しない場合があります。また、当行グループがこれらの貸出先に対して債権放棄又は追加貸出を行って支援する可能性もあります。かかる貸出先に対し、追加貸出を行って支援を実施した場合は、当行グループの与信関係費用が増加する可能性があります。
当行グループは、不動産価格や有価証券価格の下落等の要因によって、担保権を設定した不動産や有価証券を換金することが困難となり、与信関係費用が増加する可能性があります。
市場リスクとは、金利、株価等の様々なリスク・ファクターの変動により、資産・負債等の経済価値が変動するリスク、または、生み出される収益が変動するリスクをいいます。
当行では、フロント部門から独立したリスク管理統括部門を設置するなど、牽制機能が有効に働く体制を構築するとともに、厳格な限度枠の設定、日次でのモニタリングの実施などにより、市場リスク顕在化による損失拡大の防止に努めております。
なお、当行グループの業績に影響を与える可能性があると認識している主なリスクは以下のとおりであります。
当行は、預金等による資金調達と、貸出取引や有価証券投資等の資金運用による利鞘収入(資金利益)を主たる収益源としております。調達と運用に期間・金額等のミスマッチが存在している中で、将来の金利変動により、資金利益が縮小する可能性があります。また、資金運用の相当部分を国債、地方債等の市場性のある債券で運用しており、市場金利の上昇により、これらの債券の市場価格が下落することがあります。こうした金利変動により、当行グループの業績に影響を与える可能性があります。
当行グループは、市場性のある株式、投資信託等の有価証券を保有しております。これらの有価証券は、今後、景気低迷等による株価下落、発行体の信用状況の悪化、不動産価格の下落等によって、価格が大幅に下落する可能性があります。この場合、減損又は評価損が発生し、当行グループの業績に影響を与える可能性があります。
貸出取引や有価証券投資等の資金運用と預金等による資金調達の期間のミスマッチや、予期せぬ資金の流出等によって、資金繰りに支障が生じたり、あるいは通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされることにより、当行グループの信用及び業績に影響を与える可能性があります。
このため、当行では、市場流動性の状況を適切に把握し、安定的な資金繰りに努めております。また、資金繰りの逼迫度に応じた想定訓練を実施するなど、不測の事態に備えた態勢を整備しております。
格付機関が当行の格付を引き下げた場合、当行が市場において資本・資金調達を行うことが困難となったり、資金調達コストの増加を招くなど、当行グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
自己資本比率は、「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)」に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しておりますが、要求される水準を下回った場合、早期是正措置が発動され、監督当局から業務の全部又は一部停止等を含む様々な命令を受けることになります。
なお、自己資本比率の基準及び算定方法の変更や、本項記載の不利益な展開により、自己資本比率が低下する可能性があります。
当行グループの退職給付制度のほとんどは確定給付型であり、年金資産の時価が下落した場合や、退職給付債務を計算する前提となる割引率等数理上の前提に変更があった場合には、退職給付費用及び債務が増加する可能性があります。また、当行グループの退職給付制度を改定した場合にも、追加負担が発生する可能性があります。その結果、当行グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
当行グループが所有する固定資産については、収益性の低下や市場価格の下落、使用範囲又は方法の変更等があった場合には、減損損失が発生する可能性があり、それにより、当行グループの業績に影響を与える可能性があります。
当行グループは、繰延税金資産を将来の業績予測に基づき計上しております。この繰延税金資産の計算は、将来の課税所得に関する様々な予測・仮定に基づいており、実際の結果がかかる予測・仮定とは異なる可能性があります。当行グループが、将来の課税所得の予測・仮定に基づいて繰延税金資産の一部又は全部の回収ができないと判断した場合、繰延税金資産を減額することとなり、その結果、当行グループの業績に影響を与える可能性があります。
〈業務面等に関するリスク〉
当行グループは、預金・為替・貸出などの銀行業務に加え、保険・証券・信託など多様な業務を行っております。当行グループでは、これらの各業務について事務取扱規定等を定めるとともに、事務処理状況の定期的な監査や事務指導を実施し、事務水準の向上に努めております。
しかしながら、これらの業務を遂行するにあたって、役職員が不正確な事務又は不正や過失等に起因する不適切な事務を行った場合、当行グループの信用及び業績に影響を与える可能性があります。
当行グループは、預金・貸出・為替等のデータ処理を行うため、各種のコンピュータを利用しております。また、一部のコンピュータは各種決済機関等の外部のコンピュータと接続されております。このため、通信回線の二重化、大規模災害等に備えた基幹システムのバックアップシステムの構築等の措置を講じてシステムの安定稼働に努めております。
また、コンピュータウイルスや外部からの不正アクセス等、近年増加しているサイバー攻撃の動向や脆弱性情報の把握、システムのセキュリティ対策強化及びサイバー攻撃発生時に適切に対応できるよう演習への参加や対応マニュアルの見直しなど、行内CSIRT(Computer Security Incident Response Team)を中心とした対応態勢の整備を行っております。
しかしながら、事故、サイバー攻撃、システムの新規開発・更新等による重大なシステム障害やコンピュータの不正使用が発生した場合、当行グループの信用及び業績に影響を与える可能性があります。
当行グループは、業務を遂行する上で様々な法令等の適用を受けております。当行グループは、コンプライアンスを経営の重要課題の一つとして位置づけ、適切な法令等遵守態勢の構築に努めております。
しかしながら、これらの法令等を遵守できなかった場合には、当行グループの信用、業務運営及び業績に影響を与える可能性があります。
当行グループでは、良好な職場環境の確保と適切な労務管理に努めておりますが、予期せぬ人事運営上の不公平・不公正や差別的行為のほか、人材の流出・喪失、役職員の士気の低下等によって就業環境が悪化し、当行グループの業務運営及び業績に影響を与える可能性があります。
当行グループは、有形資産の状況について適切に把握するとともに、災害等については対応策を策定し被害の最小化に取り組んでおります。
しかしながら、想定を上回る自然災害の発生や不法行為等によって、有形資産の毀損等が発生した場合、当行グループの業務運営及び業績に影響を与える可能性があります。
当行グループに対する否定的な風評により、当行グループの信用、業務運営及び業績に影響を与える可能性があります。
当行グループは、法人・個人のお客さまの情報を多数保有しております。内部者又は外部からの不正アクセスにより、これらの情報の漏洩・紛失や不正利用が発生した場合には、損害賠償等の直接的な損害、あるいは社会的信用の失墜などにより、当行グループの信用、事業及び業績に影響を与える可能性があります。
(11) マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に係るリスク
当行グループは、マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策を経営の重要課題の一つとして位置づけ、三つの防衛線の概念に基づく各部門の役割の明確化やリスクベース・アプローチに基づくリスク低減措置の実施、役職員に対する教育の徹底等により実効性のある管理態勢の構築に取り組んでおります。
しかしながら、何らかの原因により不正送金等、不公正・不適切な取引を未然に防止することができなかった場合には、当行グループの信用、業績及び業務運営に影響を与える可能性があります。
当行グループは、中期経営計画をはじめとした様々な事業戦略を展開し、企業価値の向上を目指しております。
しかしながら、種々の要因により、これらの戦略が当初想定していた成果を得られない可能性があります。
〈金融諸環境等に関するリスク〉
(13) 地域経済の動向に影響を受けるリスク
当行グループは、高知県を中心に四国地区を主な地盤として事業活動を営んでおり、高知県内及び四国地区の経済が悪化した場合には、当行グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
日本の金融制度は大幅に規制緩和されており、また、近年では異業種の金融分野への進出などにより、競争が一段と激化しております。こうした競争的な事業環境が、当行グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
(15) 規制変更リスク
当行グループは、現時点の規制(法律、規則、政策、実務慣行等)に従って業務を遂行しておりますが、将来においてこれらの規則が変更された場合、若しくは新たな規制等が導入された場合に、その内容によっては、当行グループの業績に影響を与える可能性があります。
(16) 気候変動リスク(移行リスク、物理的リスク)
近年、地球温暖化に起因する洪水などの自然災害は激甚化、頻発化しております。当行グループでは、気候変動に関連する以下のリスクについて、当行グループの業績等に影響を与えるリスクとして認識しております。
(移行リスク)
脱炭素社会への移行に向けた気候関連政策や規制強化、技術革新の進展等が貸出先の事業や業績に及ぼす影響により、当行グループの業績に影響を与える可能性があります。
(物理的リスク)
気候変動に伴う自然災害や異常気象の発生による貸出先の経営状況の悪化や担保資産の毀損、営業店舗等の損壊等が発生した場合、当行グループの業績及び業務運営に影響を与える可能性があります。
(17) 自然災害等のリスク
当行グループが営業基盤とする高知県においては、今後、南海トラフ地震の発生が予想されております。当行グループでは、当該地震をはじめとした自然災害や停電等によるインフラ障害が発生した場合にも、現金の供給や資金決済サービス等の重要業務を継続できる態勢を整備しております。
しかしながら、想定を上回る状況が発生した場合には、当行グループの業務運営及び業績に影響を与える可能性があります。
(18) 感染症の流行のリスク
新型インフルエンザ等の感染症が流行した場合には、国内外の社会・経済活動の停滞、株価・金利・不動産価格の変動、貸出先の業績悪化等を通じて、当行グループの業績に影響を与える可能性があります。また、役職員の感染等により、当行グループの業務運営に影響を与える可能性もあります。
新型コロナウイルス感染症に関しては、いまだ感染再拡大の可能性が残っております。当行グループでは、在宅勤務等、事業継続性を確保する就業環境の整備に引き続き取り組んでまいります。
当連結会計年度における当行グループ(当行、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりとなりました。
① 財政状態及び経営成績の状況
主要勘定につきましては、預金は、個人預金や法人預金の増加等により、前連結会計年度末比87億円増加の3兆22億円となりました。また、譲渡性預金を含めた預金等は、前連結会計年度末比162億円増加の3兆880億円となりました。なお、公共債・投資信託・個人年金保険等の預り資産は、投資信託や公共債は増加した一方で、個人年金保険等は、販売は好調でしたが満期償還による減少が上回り、前連結会計年度末比106億円減少の2,422億円となりました。貸出金は、事業性貸出金の増加等により、前連結会計年度末比673億円増加の1兆9,795億円となりました。有価証券は、リスク圧縮の観点から外国証券等を売却したことにより、前連結会計年度末比1,366億円減少の8,091億円となりました。
損益につきましては、経常収益は、国債等債券売却益や株式等売却益の増加等により、前連結会計年度比171億68百万円増加の606億95百万円となりました。経常費用は、貸倒引当金繰入額や株式等償却、営業経費は減少しましたが、国債等債券売却損や外国為替売買損の増加等により、前連結会計年度比202億12百万円増加の527億91百万円となりました。この結果、経常利益は、前連結会計年度比30億45百万円減少の79億3百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、同23億96百万円減少の55億49百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、借用金の減少や貸出金の増加等により3,622億34百万円のマイナスとなりました。前連結会計年度比では6,614億65百万円減少しております。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却や償還による収入が有価証券の取得による支出を上回ったこと等により1,317億88百万円のプラスとなりました。前連結会計年度比では1,218億92百万円増加しております。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払等により18億61百万円のマイナスとなりました。前連結会計年度比では4億44百万円減少しております。この結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、当連結会計年度中に2,323億6百万円減少し4,030億51百万円となりました。
(参考)
資金運用収支は、前連結会計年度に比べ3億27百万円減少し252億円となりました。
役務取引等収支は、前連結会計年度に比べ1億42百万円増加し57億68百万円となりました。
その他業務収支は、前連結会計年度に比べ14億39百万円増加し1億74百万円の支出超過となりました。
資金運用収支は、前連結会計年度に比べ75百万円減少し37億37百万円となりました。
役務取引等収支は、前連結会計年度に比べ14百万円増加し35百万円となりました。
その他業務収支は、前連結会計年度に比べ90億79百万円減少し93億12百万円の支出超過となりました。
(注) 1 国内業務部門は当行及び連結子会社の円建取引、国際業務部門は外貨建取引であります。ただし、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。
2 資金運用収益及び資金調達費用の合計欄の上段の計数は、国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の利息であります。
3 資金調達費用は金銭の信託運用見合費用(前連結会計年度0百万円、当連結会計年度0百万円)を控除して表示しております。
(参考)
資金運用勘定の平均残高は、前連結会計年度に比べ1,141億円増加し3兆2,264億円となりました。同利回りは、前連結会計年度に比べ0.06ポイント低下し0.79%となりました。
資金調達勘定の平均残高は、前連結会計年度に比べ834億円増加し3兆1,976億円となりました。同利回りは、前連結会計年度に比べ0.02ポイント低下し0.01%となりました。
(注) 1 平均残高は、原則として日々の残高の平均に基づいて算出しておりますが、連結子会社については、半年毎の残高に基づく平均残高を利用しております。
2 国内業務部門は当行及び連結子会社の円建対非居住者取引等を除いた円建取引であります。
3 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度26,900百万円、当連結会計年度19,029百万円)を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(前連結会計年度1,999百万円、当連結会計年度1,999百万円)及び利息(前連結会計年度0百万円、当連結会計年度0百万円)を、それぞれ控除して表示しております。
4 ( )内は国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。
資金運用勘定の平均残高は、前連結会計年度に比べ416億円減少し2,909億円となりました。同利回りは、前連結会計年度に比べ0.53ポイント上昇し1.72%となりました。
資金調達勘定の平均残高は、前連結会計年度に比べ408億円減少し2,919億円となりました。同利回りは、前連結会計年度に比べ0.38ポイント上昇し0.43%となりました。
(注) 1 国際業務部門は外貨建取引であります。
ただし、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。
2 ( )内は国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息(内書き)であります。
(注) 1 資金運用勘定は無利息預け金の平均残高(前連結会計年度26,900百万円、当連結会計年度19,029百万円)を、資金調達勘定は金銭の信託運用見合額の平均残高(前連結会計年度1,999百万円、当連結会計年度1,999百万円)及び利息(前連結会計年度0百万円、当連結会計年度0万円)を、それぞれ控除して表示しております。
2 国内業務部門と国際業務部門の間の資金貸借の平均残高及び利息は相殺して記載しております。
(3) 国内・国際業務部門別役務取引の状況
役務取引は、そのほとんどを国内業務部門で占めており、主要な役務取引の内訳は次のとおりであります。
(注) 国内業務部門は当行及び連結子会社の円建取引、国際業務部門は外貨建取引であります。
ただし、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。
(参考)
(注) 1 国内業務部門は円建取引、国際業務部門は外貨建取引であります。
ただし、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。
2 流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金
3 定期性預金=定期預金+定期積金
(5) 貸出金残高の状況
該当事項はありません。
(参考)
(注) 1 国内業務部門は当行及び連結子会社の円建取引、国際業務部門は外貨建取引であります。
ただし、円建対非居住者取引等は国際業務部門に含めております。
2 「その他の証券」には、外国債券及び外国株式を含んでおります。
(7) 「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づく信託業務の状況
連結会社のうち、「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づき信託業務を営む会社は提出会社1社であります。
(注) 1 共同信託他社管理財産 前連結会計年度―百万円 当連結会計年度―百万円
2 元本補填契約のある信託については、前連結会計年度及び当連結会計年度の取扱残高はありません。
自己資本比率は、銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準(平成18年金融庁告示第19号)に定められた算式に基づき、連結ベースと単体ベースの双方について算出しております。
なお、当行は、国内基準を適用のうえ、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を、オペレーショナル・リスク相当額については基礎的手法を採用しております。
(参考)
資産の査定は、「金融機能の再生のための緊急措置に関する法律」(平成10年法律第132号)第6条に基づき、当行の貸借対照表の社債(当該社債を有する金融機関がその元本の償還及び利息の支払の全部又は一部について保証しているものであって、当該社債の発行が金融商品取引法(昭和23年法律第25号)第2条第3項に規定する有価証券の私募によるものに限る。)、貸出金、外国為替、その他資産中の未収利息及び仮払金、支払承諾見返の各勘定に計上されるもの並びに貸借対照表に注記することとされている有価証券の貸付けを行っている場合のその有価証券(使用貸借又は賃貸借契約によるものに限る。)について債務者の財政状態及び経営成績等を基礎として次のとおり区分するものであります。
1 破産更生債権及びこれらに準ずる債権
破産更生債権及びこれらに準ずる債権とは、破産手続開始、更生手続開始、再生手続開始の申立て等の事由により経営破綻に陥っている債務者に対する債権及びこれらに準ずる債権をいう。
2 危険債権
危険債権とは、債務者が経営破綻の状態には至っていないが、財政状態及び経営成績が悪化し、契約に従った債権の元本の回収及び利息の受取りができない可能性の高い債権をいう。
3 要管理債権
要管理債権とは、三月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権をいう。
4 正常債権
正常債権とは、債務者の財政状態及び経営成績に特に問題がないものとして、上記1から3までに掲げる債権以外のものに区分される債権をいう。
資産の査定の額
「生産、受注及び販売の状況」は、銀行業における業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当行グループの経営成績等の状況に関する分析・検討結果内容は次のとおりであります。
なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。
当行の中期経営計画「ベスト リライアブル・バンクへの挑戦 ステップ3」の最終年度となる当連結会計年度は、以下の内容に取り組みました。
〈戦略目標Ⅰ 「四銀スタイル」の確立〉
お客さまの課題解決に資する人財の育成を図るため、行員のスキル認定制度や資格取得奨励金の取組みを拡充したことにより、1級ファイナンシャル・プランニング技能士や不動産鑑定士、宅地建物取引士など国家資格や難関資格の取得者が増加しました。また、公募形式による研修の拡充等の取組みにより、各種研修・講座への積極的な参加に繋がりました。
「従業者及びその家族の健康は、企業にとって大切な財産であり、守るべきものである」との考え方のもと、従業者が健康で、やりがい・働きがいを持てる働き方の実現に向けた取組みを推し進めました。多様な人財が活躍できる環境作りとして、子育てを行う従業者に対する、仕事と子育ての両立支援を拡充するための各種取組みが評価され、厚生労働大臣認定「プラチナくるみん」を取得しました。また、本部でのビジネスカジュアル、営業店でのノーネクタイの通年導入や、従業者や家族の記念日に休暇を取得できるアニバーサリー休暇の導入を行い、従業者がやりがい・働きがいを感じ、活躍できる環境の実現に向けた諸施策を実施しました。
〈戦略目標Ⅱ BPR・ICT戦略の加速〉
お客さまの生産性向上・業務効率化を支援する取組みを図るため、イノベーション推進部にデジタルプランニングデスクを設置し、当行が主体となった事業者向けのデジタル化支援を開始しました。
また、中小企業向けのDX支援の一環として、業務DXサービス「Mikatanoシリーズ」の取扱いを開始し、社内決裁や就労管理の電子化を含む業務プロセスの改善や、金融機関入出金情報と商取引決済情報をクラウド管理する仕組みの構築を支援するなど、デジタルを活用した業務効率化・生産性向上をサポートしました。また、事業者向けインターネットバンキング「ビジネスダイレクト」及び「Mikatanoシリーズ」の導入・活用サポートを行う「業務デジタル化応援プラン」は、経済産業省が主導するIT導入補助金の対象事業に認定されました。
店舗につきましては、お客さまにゆっくりとご相談いただける空間を提供するため、高知県の山田支店、朝倉南支店及び伊野支店を新築しました。また、質の高いサービス提供と店舗運営の効率化を目指した移転統合を実施しました。この結果、当連結会計年度末の有人店舗数は、前連結会計年度末比7店舗減少し、86店(本支店79店、出張所1店及び代理店6店)となりました。
〈戦略目標Ⅲ 3つのコンサルティング機能の発揮〉
With/Afterコロナにおける社会の変化や、ロシア・ウクライナ危機に端を発した資源高騰など、経営環境の不確実性が高まりを見せる中、お客さまとの緊密な対話を通じて、お客さまに寄り添ったコンサルティング活動を徹底しました。
法人のお客さまに対しては、営業店と本部が一体となり、資金繰り支援や経営改善支援に取り組むとともに、Afterコロナを見据えた事業承継・M&A、ビジネスマッチング、人材紹介業等を通じてお客さまの事業支援に積極的に取り組みました。
個人のお客さまに対しては、安定的な資産形成や長寿化に対応した提案など、お客さまに寄り添ったコンサルティング活動を徹底するとともに、四国銀行アプリと連携したオウンドメディア「四銀ルーム」を通じて、地域や銀行情報の発信を行い、お客さまとの接点強化を図りました。また、より高付加価値な金融サービス・ソリューションの提供を目指し、大和証券株式会社との業務提携に向けた準備を進めました。
地域社会に対しては、活力あふれた地域を実現するために、様々な取組みを行いました。高知県における金融機関同士の連携強化を目的に、幡多信用金庫と業務提携を行い、後継者不足等の地域課題解決に向けた事業承継・M&A分野における協働や、行職員の成長及び人財交流を目的とした研修の共同開催等を実施しました。高知県日高村の「日高村健康アプリ開発等委託事業」にコンソーシアム企業として参画し、健康アプリの開発や、県下全域への情報展開などにより、地域が抱える課題解決へのサポートに努めました。また、金融教育事業においては、高知県内の教育関係者とのパートナーシップによる、金融教育の継続的な実施が評価され、環境省が主導する21世紀金融行動原則の最優良取組事例として「運営委員長賞」を受賞しました。
四国アライアンスにおいては、オンラインを活用した商談会やビジネスプランコンテストの開催等、四国創生に資する活動に取り組みました。また、こども食堂等を支援するフードバンクへ食品寄贈を行うフードドライブや、清掃活動とジョギングを組み合わせたプロギングに参加するなど、社会貢献活動にも取り組みました。
サステナビリティへの取組みとしては、「サステナビリティ方針」に基づき、水力発電によるCO2フリー電気の受給契約、保有施設屋上への太陽光パネルの設置及びEV車両の導入など、カーボンニュートラル実現に向けた取組みを着実に進め、2050年度のカーボンニュートラル実現を表明するとともに、2030年度までにCO2排出量を2013年度比で50%削減する目標を設定しました。
また、「投融資方針~持続可能な社会の実現に向けて~」を定め、積極的に支援する事業への融資を推進するとともに、<四銀>サステナブルファイナンスの取扱いを開始し、地球環境・社会問題の解決に向けたお客さまのSDGs・ESGに関する活動を、金融面からサポートする態勢を整えました。
〈戦略目標Ⅳ 持続可能な財務基盤・経営基盤の確立〉
中期経営計画の実績(単体ベース)及び進捗は以下のとおりであります。
2022年度の単年度の財務目標につきましては、中期経営計画に基づく各施策に取り組んだ結果、全ての項目で目標を達成することができました。コンサルティング機能の発揮に関する数値目標では、事業所融資先数や事業承継・M&A支援件数、ビジネスマッチング成約件数、積立投信契約先数・月間掛込額、非金利収益比率は目標を達成することが出来ましたが、預り資産残高は目標達成には至りませんでした。
・財務目標(2022年度の単年度目標)
(注) 1 ROE(株主資本ベース)は、当期純利益を株主資本合計(当事業年度末と前事業年度末の平均値)で除して算出しております。
2 OHR(コア業務粗利益ベース)は、経費(銀行法ベース)をコア業務粗利益(資金利益+役務取引等利益+その他業務利益-債券関係損益)で除して算出しております。
・コンサルティング機能の発揮に関する数値目標
(注) 非金利収益比率は、役務取引等利益をコア業務粗利益(投資信託解約益を除く)で除して算出しております。
① 経営成績の分析
資金運用収支は、資金運用収益は前連結会計年度比2億98百万円増加しましたが、資金調達費用が同7億円増加したため、同4億2百万円減少し289億38百万円となりました。海外金利の上昇の影響により、外貨建貸出金を中心に貸出金利息が増加した一方で、評価損となった外貨建債券等をリスク圧縮・ポートフォリオ改善を目的として売却したことにより有価証券利息配当金が減少し、外貨調達費用も増加しました。
役務取引等収支は、役務取引等収益が前連結会計年度比1億24百万円増加し、役務取引等費用が同30百万円減少したため、同1億55百万円増加し58億3百万円となりました。戦略目標Ⅲに掲げる3つのコンサルティング機能の発揮に取り組み、法人及び個人のコンサルティング収益が増加しました。法人では、お客さまの課題を解決することに重点を置いたコンサルティング活動を徹底し、多様な資金調達ニーズに対応したスキームの構築等に積極的に取り組み、シンジケートローン手数料等が増加しました。個人では、お客さまに寄り添ったコンサルティング活動を徹底し、保険関係手数料等が増加しました。
その他業務収支は、その他業務収益が国債等債券売却益の増加等により前連結会計年度比143億96百万円増加しましたが、その他業務費用が国債等債券売却損や外国為替売買損の増加等により同220億35百万円増加したため、同76億40百万円減少し94億86百万円の支出超過となりました。その他業務費用の増加は、金利上昇により評価損となっていた外貨建債券等の売却を実施したことや外貨調達費用の増加によるものです。
営業経費は、中期経営計画の戦略目標Ⅱに掲げるBPR・ICT戦略による業務の見直しと効率化を推し進め、人件費及び物件費が減少したことにより前連結会計年度比5億31百万円減少し223億53百万円となりました。
その他経常収支は、その他経常収益が株式等売却益の増加等により前連結会計年度比23億50百万円増加し、その他経常費用が貸倒引当金繰入額や株式等償却の減少等により同19億62百万円減少したため、同43億13百万円増加し50億2百万円となりました。前連結会計年度は、与信管理の高度化の観点から貸倒引当金の計上基準を見直ししたことで引当金を大きく積み増ししていたため、当連結会計年度はその反動減となりました。
特別損益は、減損損失の減少等により、前連結会計年度比4億9百万円増加し12百万円の損失となりました。
上記の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度比23億96百万円減少し55億49百万円となりました。
貸出金は、事業性評価を軸としたコンサルティング活動を推進したことから、個人向け、中小企業向け、その他のすべてが増加し、前連結会計年度末比673億円増加の1兆9,795億円となりました。
リスク管理債権は、中小企業の経営改善支援等に取り組みましたが、新型コロナウイルス感染症関連の影響やウクライナ情勢等に伴う資源高の影響による債務者区分の引下げもあり、前連結会計年度末比45億円増加し505億円となりました。総与信残高に対するリスク管理債権の比率は、同0.14ポイント上昇し2.49%となりました。
有価証券は、海外金利の上昇に伴い、リスク圧縮・ポートフォリオ改善を目的として、外貨建債券や投資信託を売却したことにより、前連結会計年度末比1,366億円減少の8,091億円となりました。
なお、その他有価証券に係る評価損益は、金利の上昇による債券価格の下落等により、債券・株式・その他の評価損益がそれぞれ減少し、前連結会計年度末比144億円減少の55億円の評価益となりました。
譲渡性預金を含めた預金等は、法人等預金は減少しましたが個人預金、譲渡性預金が増加し、前連結会計年度末比162億円増加の3兆880億円となりました。
預り資産は、投資信託や公共債は増加した一方で、保険商品は販売は好調でしたが、満期償還による減少が上回り、前連結会計年度末比106億円減少の2,422億円となりました。
連結自己資本比率は、自己資本の額が利益剰余金の増加等により前連結会計年度末比22億円増加しましたが、リスク・アセットの額が貸出金の増加等により同550億円増加し、同0.18ポイント低下し8.92%となりました。
なお、国内基準で求められている4%の基準は大幅に上回っており、十分な健全性を確保しております。
③ キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
資本の財源及び資金の流動性につきましては、当行グループは銀行業務を中心に金融サービスを提供していることから、主にお客さまからお預かりした預金等を中心に、また必要に応じて市場等からも資金調達を行い、貸出金や有価証券等により資金運用を行っております。資金の調達・運用状況は、月に1回開催するALM委員会に報告されており、適切にコントロールしております。
なお、設備投資、株主還元等につきましては自己資金で対応しております。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当行グループが連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
〈貸倒引当金〉
当行グループは、金融機関が自ら自行の保有する資産を個別に検討して、回収の危険性または価値の毀損の危険性の度合に従って区分する自己査定を実施し、予め定めている償却・引当基準に則り、貸倒引当金を計上しております。債務者区分別の具体的な内容につきましては、「第5 経理の状況 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4 会計方針に関する事項 (5)貸倒引当金の計上基準」に記載のとおりであります。
また、見積りに用いた主要な仮定については、「第5 経理の状況 注記事項(重要な会計上の見積り) (2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する理解に資する情報 ②主要な仮定」に記載のとおりであります。
会計上の見積りを決定する際に使用した測定のプロセスは当行グループの状況から見て適切であり、適切な貸倒引当金を計上していると判断しておりますが 、貸出先の経営状況が予想を超えて悪化した場合、現時点で見積もり計上した貸倒引当金が不十分となる可能性があります。また、担保価格の下落、またはその他の予期せざる理由により、貸倒引当金の積み増しを必要とする場合もあり、これらの場合には当行グループの業績に影響を与える可能性があります。
また、当行グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおりであります。
該当事項はありません。
該当事項はありません。