第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

 当社は、平成29年11月6日付で、国内外の関係当局の認可を得ること等を前提として、当社と住友商事株式会社(以下、「住友商事」)が共同して運営するリース事業を再編すること(以下、「本再編」)に関し、住友商事と基本合意いたしました。
 本再編は、当社のグローバルベースでの顧客基盤や高度かつ多様な金融ソリューション提供力、住友商事のグローバルベースでのバリューチェーン構築力やビジネス創出力を更に活かし、戦略的共同事業である総合リース事業、オートリース事業及び航空機リース事業において抜本的な競争力の向上と持続的な成長を図ることを目的としております。
 なお、本再編には、当社と住友商事との合弁会社である三井住友ファイナンス&リース株式会社(以下、「SMFL」)の株式の一部を当社がSMFLに譲渡すること(以下、「本株式譲渡」)を含み、本株式譲渡が実施された場合、SMFL及びその連結子会社であるSMBC Aviation Capital Limited、SMFLキャピタル株式会社等は、当社の連結子会社から持分法適用の関連会社となります。
 当社と住友商事のSMFLに対する出資比率は現在の60%及び40%から各社50%となる予定です。
 リース共同事業全体の運営及び経営戦略を機動的かつ効率的に実施できる体制を確立することを企図し、当社と住友商事のSMFLに対する出資比率をそれぞれ50%とするものです。
 

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。

 

1 業績の状況

(1) 経営環境

当第3四半期連結累計期間を顧みますと、海外では、新興国において、資源価格の底入れや景気刺激策の実施等を背景に総じて経済成長率が上昇したほか、先進国においても、米国経済や欧州経済が堅調な消費に支えられて回復傾向を維持しました。わが国の経済も、企業業績が概ね好調に推移する中、雇用・所得環境の改善を通じて個人消費が持ち直したこと等から、緩やかな回復基調が続きました。

わが国の金融資本市場におきましては、日本銀行による「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」のもとで、短期政策金利△0.1%、10年物国債利回り0%程度という金融市場調節方針に沿った形で推移し、期末にかけて短期市場金利は△0.06%前後、長期市場金利は0.04%前後となりました。円相場は、海外の政治情勢や地政学リスク等を受けて、平成29年9月に一時1ドル107円台まで円高が進みましたが、その後は米国の政策金利引上げ等を受けてドルが底堅く推移し、期末には112円台半ばとなりました。日経平均株価は、為替相場が円高に振れたことで、平成29年4月に1万8千円台半ばまで下落する局面がありましたが、その後は好調な企業業績や米欧における堅調な株価の推移を受け上昇に転じ、11月には平成4年以来となる2万3千円台を記録した後、期末には2万2千円台後半となりました。

規制面では、平成29年5月に、金融機関と金融関連IT企業(いわゆる「フィンテック企業」)が連携・協働して技術革新を進めていくための法制度の整備等を目的とした「銀行法等の一部を改正する法律」や、民法のうち債権関係の規定(いわゆる「債権法」)の見直しを盛り込んだ「民法の一部を改正する法律」等が成立しました。また、国際的な金融規制に関しては、平成29年12月に、バーゼル銀行監督委員会が、銀行の自己資本比率等に関する国際的な規制の枠組み(いわゆる「バーゼルⅢ」)の見直しに係る最終規則文書を公表しました。

 

(2) 経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間の連結業務純益は、SMBC日興証券株式会社において運用商品販売が好調であった
ことや、クレジットカード事業が堅調であったこと等に加え、持分法による投資損益が、東亜銀行有限公司の子会
社売却益計上により増益となったことから、前第3四半期連結累計期間比831億円増益の9,304億円となりました。

与信関係費用は、株式会社三井住友銀行において、大口先で戻りが発生したことを主因に、前第3四半期連結累計期間比161億円減少519億円の費用となりました。

以上の他、株式会社三井住友銀行において、株式等損益が増益となったこと等により、経常利益は前第3四半期連結累計期間比1,462億円増益の9,595億円となりました。

また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前第3四半期連結累計期間に計上した三井住友アセットマネジメント株式会社を子会社化したことに伴う段階取得に係る差益293億円の反動等により、前第3四半期連結累計期間比1,034億円増益6,481億円となりました。

 

 主な項目の分析は、以下のとおりであります。

                                                (単位:億円)

 

 

前第3四半期
連結累計期間

当第3四半期
連結累計期間

前第3四半期
連結累計期間比

連結粗利益

 

21,738

22,421

683

資金運用収支

 

10,196

10,508

312

信託報酬

 

26

29

2

役務取引等収支

 

7,329

7,784

454

特定取引収支

 

1,704

1,877

173

その他業務収支

 

2,482

2,223

△259

営業経費

 

△13,452

△13,518

△66

持分法による投資損益

 

188

401

214

連結業務純益

 

8,473

9,304

831

与信関係費用

 

△680

△519

161

不良債権処理額

 

△824

△769

55

貸出金償却

 

△586

△736

△150

貸倒引当金繰入額

 

△143

143

その他

 

△95

△33

62

貸倒引当金戻入益

 

171

171

償却債権取立益

 

144

79

△65

株式等損益

 

418

890

472

その他

 

△78

△79

△2

経常利益

 

8,133

9,595

1,462

特別損益

 

239

△104

△343

うち固定資産処分損益

 

△22

△31

△10

うち減損損失

 

△31

△68

△37

うち段階取得に係る差益

 

293

△293

税金等調整前四半期純利益

 

8,372

9,491

1,119

法人税等

 

△2,140

△2,213

△72

四半期純利益

 

6,232

7,278

1,047

非支配株主に帰属する四半期純利益

 

△785

△797

△12

親会社株主に帰属する四半期純利益

 

5,447

6,481

1,034

 

(注)1 減算項目には金額頭部に△を付しております。

2 連結粗利益=資金運用収支+信託報酬+役務取引等収支+特定取引収支+その他業務収支

 

 

① セグメント別業績

ホールセール事業部門の連結業務純益は前第3四半期連結累計期間比137億円増益の3,394億円、リテール事業部門は同172億円増益の2,104億円、国際事業部門は同437億円増益の3,141億円、市場事業部門は同13億円増益の2,675億円、本社管理等は同71億円増益の△2,011億円となりました。 

 

(単位:億円)

 

前第3四半期
連結累計期間

当第3四半期
連結累計期間

前第3四半期
連結累計期間比

連結粗利益

連結業務純益

連結粗利益

連結業務純益

連結粗利益

連結業務純益

ホールセール事業部門

5,482

3,257

5,631

3,394

149

137

リテール事業部門

9,607

1,932

9,646

2,104

39

172

国際事業部門

4,116

2,704

4,829

3,141

713

437

市場事業部門

2,980

2,662

2,949

2,675

△31

13

本社管理等

△448

△2,082

△635

△2,011

△187

71

合計

21,738

8,473

22,421

9,304

683

831

 

(注) 1 セグメントは内部管理上採用している区分によっております。

    2 本社管理等には、内部取引として消去すべきものを含めております。

 

 

② 国内・海外別収支

当第3四半期連結累計期間の資金運用収支は前第3四半期連結累計期間比312億円増益の1兆508億円、信託報酬は同2億円増益の29億円、役務取引等収支は同454億円増益の7,784億円、特定取引収支は同173億円増益の1,877億円、その他業務収支は同259億円減益の2,223億円となりました。

国内・海外別に見ますと、国内の資金運用収支は前第3四半期連結累計期間比184億円増益の7,129億円、信託報酬は同2億円増益の29億円、役務取引等収支は同442億円増益の6,430億円、特定取引収支は同190億円増益の1,677億円、その他業務収支は同310億円減益の1,114億円となりました。

海外の資金運用収支は前第3四半期連結累計期間比489億円増益の4,109億円、役務取引等収支は同60億円増益の1,470億円、特定取引収支は同17億円減益の200億円、その他業務収支は同42億円増益の1,106億円となりました。

 

種類

期別

国内

海外

消去又は
全社(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前第3四半期連結累計期間

694,508

362,027

△36,960

1,019,574

当第3四半期連結累計期間

712,897

410,916

△73,021

1,050,792

うち資金運用収益

前第3四半期連結累計期間

876,477

597,260

△51,287

1,422,450

当第3四半期連結累計期間

938,070

750,608

△57,926

1,630,752

うち資金調達費用

前第3四半期連結累計期間

181,969

235,233

△14,326

402,875

当第3四半期連結累計期間

225,173

339,692

15,095

579,960

信託報酬

前第3四半期連結累計期間

2,639

2,639

当第3四半期連結累計期間

2,875

2,875

役務取引等収支

前第3四半期連結累計期間

598,806

140,960

△6,818

732,949

当第3四半期連結累計期間

642,967

146,989

△11,564

778,392

うち役務取引等
収益

前第3四半期連結累計期間

717,278

155,230

△10,990

861,518

当第3四半期連結累計期間

772,594

161,878

△13,663

920,809

うち役務取引等
費用

前第3四半期連結累計期間

118,471

14,269

△4,172

128,569

当第3四半期連結累計期間

129,626

14,889

△2,099

142,416

特定取引収支

前第3四半期連結累計期間

148,677

21,695

170,373

当第3四半期連結累計期間

167,707

19,974

187,681

うち特定取引収益

前第3四半期連結累計期間

164,478

29,050

△23,155

170,373

当第3四半期連結累計期間

194,554

24,994

△29,596

189,951

うち特定取引費用

前第3四半期連結累計期間

15,800

7,355

△23,155

当第3四半期連結累計期間

26,846

5,019

△29,596

2,270

その他業務収支

前第3四半期連結累計期間

142,386

106,431

△598

248,219

当第3四半期連結累計期間

111,369

110,597

352

222,318

うちその他業務
収益

前第3四半期連結累計期間

923,525

248,727

△1,098

1,171,155

当第3四半期連結累計期間

1,020,042

322,902

△219

1,342,725

うちその他業務
費用

前第3四半期連結累計期間

781,139

142,296

△499

922,935

当第3四半期連結累計期間

908,673

212,305

△571

1,120,407

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。 

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

3 「国内」、「海外」間の内部取引は、「消去又は全社(△)」欄に表示しております。

 

 

(3) 財政状態の分析
① 貸出金

貸出金は、前連結会計年度末比1兆6,607億円増加して81兆8,980億円となりました。

 

(単位:億円)

 

前連結会計年度末

当第3四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

貸出金残高(末残)

802,373

818,980

16,607

うちリスク管理債権

8,685

8,139

△546

うち住宅ローン(注)

152,610

149,713

△2,896

 

  (注)当社国内銀行子会社の単体計数を単純合算して表示しております。

 

[ご参考]国内・海外別貸出金残高の状況
○業種別貸出状況(末残・構成比)

 

業種別

前連結会計年度末

当第3四半期連結会計期間末

金額
(百万円)

構成比
(%)

金額
(百万円)

構成比
(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

56,926,799

100.00

56,506,877

100.00

製造業

7,714,405

13.55

6,871,998

12.16

農業、林業、漁業及び鉱業

120,160

0.21

138,572

0.25

建設業

906,799

1.59

944,848

1.67

運輸、情報通信、公益事業

4,633,725

8.14

5,152,147

9.12

卸売・小売業

4,556,865

8.00

4,657,248

8.24

金融・保険業

2,468,763

4.34

2,319,137

4.11

不動産業、物品賃貸業

8,716,521

15.31

9,133,823

16.16

各種サービス業

4,694,153

8.25

5,034,489

8.91

地方公共団体

1,108,202

1.95

803,069

1.42

その他

22,007,202

38.66

21,451,541

37.96

海外及び特別国際金融取引勘定分

23,310,523

100.00

25,391,128

100.00

政府等

217,056

0.93

247,874

0.98

金融機関

1,494,278

6.41

1,794,010

7.06

商工業

19,037,470

81.67

20,771,404

81.81

その他

2,561,716

10.99

2,577,838

10.15

合計

80,237,322

81,898,006

 

(注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

 

 

  また、金融再生法開示債権は以下のとおりであります。

 

金融再生法開示債権は、前連結会計年度末比972億円減少して8,305億円となりました。その結果、不良債権比率は前連結会計年度末比0.13%低下して0.87%となりました。債権区分別では、破産更生債権及びこれらに準ずる債権が332億円減少して1,275億円、危険債権が337億円減少して4,577億円、要管理債権が303億円減少して2,453億円となりました。

 

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第3四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

破産更生債権及びこれらに準ずる債権

1,607

1,275

△332

危険債権

 

4,914

4,577

△337

要管理債権

 

2,756

2,453

△303

合計

9,277

8,305

△972

正常債権

 

915,752

949,858

34,106

総計

925,029

958,163

33,134

不良債権比率

(=①/②)

1.00

0.87

△0.13

直接減額実施額

 

2,881

2,955

74

 

 

 

② 有価証券

有価証券は、前連結会計年度末比1兆1,923億円増加して25兆8,241億円となりました。

 

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第3四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

有価証券

 

246,318

258,241

11,923

国債

 

84,547

89,552

5,005

地方債

 

902

1,036

134

社債

 

28,099

28,424

325

株式

 

39,808

44,628

4,821

うち時価のあるもの

 

36,521

41,284

4,763

その他の証券

 

92,962

94,600

1,638

 

       (注)「その他の証券」には、外国債券及び外国株式が含まれております。

 

また、有価証券等の評価損益は以下のとおりであります。

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第3四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

満期保有目的の債券

 

69

27

△42

その他有価証券

 

21,887

27,925

6,038

うち株式

 

19,219

24,616

5,398

うち債券

 

604

439

△165

その他の金銭の信託 

 

合計

 

21,956

27,951

5,995

 

 

 

 

③ 繰延税金資産(負債)

繰延税金資産は、前連結会計年度末比129億円減少して501億円となりました。また、繰延税金負債は、前連結会計年度末比2,135億円増加して5,494億円となりました。

 

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第3四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

繰延税金資産

 

630

501

△129

繰延税金負債

 

△3,359

△5,494

△2,135

 

 

④ 預金

預金は、前連結会計年度末比5兆3,611億円増加して123兆1,913億円となりました。また、譲渡性預金は、前連結会計年度末比4,747億円増加して12兆3,557億円となりました。

 

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第3四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

預金

 

1,178,302

1,231,913

53,611

国内

 

976,757

1,014,116

37,360

海外

 

201,546

217,796

16,251

譲渡性預金

 

118,809

123,557

4,747

 

   (注) 1 「国内」とは、当社、国内銀行連結子会社(海外店を除く)及びその他の国内連結子会社であります。

            2 「海外」とは、国内銀行連結子会社の海外店及び在外連結子会社であります。

 

⑤ 純資産の部

純資産の部合計は、12兆1,266億円となりました。このうち株主資本合計は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や剰余金の配当等の結果、前連結会計年度末比4,319億円増加して8兆5,510億円となりました。また、その他の包括利益累計額合計は、前連結会計年度末比3,956億円増加して2兆81億円となりました。

 

(単位:億円)

 

 

前連結会計年度末

当第3四半期
連結会計期間末

前連結会計年度末比

純資産の部合計

 

112,343

121,266

8,924

うち株主資本合計

 

81,191

85,510

4,319

うちその他の包括利益累計額合計

16,125

20,081

3,956

 

 

 

2  研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発活動につきましては、業務システムに関する研究開発を行い、研究開発費として64百万円を計上しております。なお、本研究開発費は、すべて本社管理(「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げる「セグメント情報」の区分と同一)に計上されております。